841. ボクが病気になった理由
10年前くらいまでは、こういうギャグ映画ってあったよねえ、という感じです。 ちっとも面白くないし、設定も脱力モノ。 大森一樹(京都府医大医師免はあるが臨床経験無し)が監督しているだけならともかく、永井明(「ボクが医者をやめた理由」の元呼吸器内科医)が脚本書いて、こんなもんかいという感じ。 日本の映画がどれだけお金がなくて、どれだけ駄目かということがよく描かれています。 しかし、これが2を作るほどヒットしたんだから、当時の日本人の感覚が駄目だったのかな。 0点(2004-01-11 10:54:07) |
842. パンチライン
スティーブンがライラに惹かれるところがもう少し描かれないので、唐突感あり。「コンペティション」と筋が酷似している部分があり、脚本の力量を疑う。しかし、この脚本・監督のヘボぶりをトム・ハンクスの演技でカバーしていると思います。 あと、アメリカ人でないと分からないんだろうなというギャグ満載のため、ついて行けない残念さが残る。 5点(2004-01-05 14:00:10) |
843. 病は気から 病院へ行こう2
いやあ、ひどいなあ。本当にひどい。初めて0点つけることになりました。どうしたんだろう。こういう映画にスタッフみんなが疑問を感じながらやったのかな。やるんなら、もっと徹底的にやってB級を追求しないと。ひどいし、良心の方には激怒されるし…。笑える場面はほとんどなく、しらけるばかり。設定がむちゃくちゃな割に、妙に正確な部分が散見されてよけいに悲しくなる。こんなへぼい映画でも際だつ下手さの三上博史ってどうなんだろう。小泉今日子も10年前は、まだこんなに可憐だったのか。 2点(2003-12-27 09:56:03) |
844. メリーに首ったけ
笑っちゃいけないものを、ひっかからないように、うまく笑わせるということなんでしょうね。でも、私には、ほとんどおもしろくなかったです。最後の展開が全く意味不明だったし。 [DVD(字幕)] 4点(2003-12-24 00:31:50) |
845. 病院で死ぬということ
こういう映画を非難するのは難しいが、難しい問題を強引に「感動」にしようとした偽善や商業主義を感じる。原作が立場性と作為性を明確にして、一本筋が通っていて、読者を引きつけ考えさせるのに対して、この映画は、「なんとなく救われた気持ちになる」というのが問題か。 5点(2003-12-23 17:49:23) |
846. キングダム(1994)
人物描写から設定から、隙がない。すごい怖いか?と聞かれると、まだそこまで怖くない。だけど、後を引くぞ。もっと話題になってもよい作品。未完なのがねえ…。◆スティーヴン・キングのキングダム・ホスピタルを見ると、いかにスティーヴン・キングがダメかがよく分かる。キューベリックのシャイニングに怒ったはずだよ。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-23 12:50:51) |
847. 忘れられない人
《ネタバレ》 え?ああいうのストーカーって言うんだよね。最愛の人を失っておいて、立ち直りが早すぎるぞ。◆気軽にドナーを待とうとか医者が言っていたが、治療費の心配はないんですかね? [DVD(字幕)] 4点(2003-12-23 12:46:54) |
848. 彼女を見ればわかること
オムニバスだけど、どこかでつながっているお話。「ナイト・オン・ザ・プラネット」とか、こういうの大好きです。女性の孤独を通じて、人間の孤独を描き出していると思う。おっさんの私がしんみりとなるのだから。 [DVD(字幕)] 5点(2003-12-23 12:45:25) |
849. 病院へ行こう
薬師丸ひろこが若いなああ。本人、真田広之に憧れていたんだったんだな、確か。あ、自分が薬丸ひろこファンだったこと思い出したよ。服装やお化粧や風景が、バブル当時で、ノスタルジーに浸る。こういう邦画コメディって最近なくなってますよね。 [DVD(邦画)] 3点(2003-12-21 11:35:07) |
850. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
単純にマッチョに楽しめるという感じ。出てくる女子が全部色っぽいんだよ。ドイツで記録を塗り替えるほどヒットをしたと聞くと、不思議に思うが…。 [ビデオ(字幕)] 3点(2003-12-18 11:54:53) |
851. ラスト サムライ
2時間半全く退屈しないで楽しめる希有な映画だが、名作ではないな…というのが最初の印象。しかし、米での評価に興味を覚えてyahoo.comをチェックしているうちに、この映画の精神性についてもっと深い理解ができる、あるいは、すべきないかという心持ちになった。米でも一般視聴者にはおおむね好評で、圧倒的にA評価が多い。一方でDFをつける人も多く、BCは少ない(Cはほとんどない(公開当時、評価が大きく分かれるのは、名画の要素の1つである))。もちろん、トム様大好き的な評価も多いが、私には気が付かなかったような精神性を解き明かそうとする米人が少なからずいる。それに、例えば、D評価の人の、小雪がトム・クルーズを介抱するのを、「自分の夫を殺した男に親切にするのは馬鹿げている」というコメントを読むと、太平洋に横たわる精神性の溝に驚くのである。確かに、トムの逡巡は自分の中にもある。特に、誉(honor)については、もう少し自分自身の中で熟成したい心持ちになった。何度か見た上で、再評価したい映画である。◆戦闘シーン、美術、音楽(ハンスジマー!)、演技全てが一流。真田広之の起用も大きいか。彼の殺陣の技術や細かい指導(出番がない日にも、着こなしや道具の使い方を自主的に指導していたらしい)が光っている。例えば、監督が事故を恐れCGでやろうとした真田がトムクルーズに斬りつける場面も、真田がこんなの軽いと実演してみせて本番で使うことになったらしいが、私のような一般視聴者が見ても、CGでは出せないであろう本物の迫力が伝わる。◆設定や考証も高い水準である。この映画の設定や考証への不満を間違っているというつもりはない。しかし、この映画に不満がある人は、例えば、黒澤の「赤ひげ」にもクレームをつけるべきである。◆ただ、NewYorkPost誌の指摘とおり、ラストシーンは別のチョイス(("I should have died so many times before"のようなせりふで終えるか、トム・クルーズの突撃シーンで終えるか)の方がよりよくなると思う。また、小雪のような大柄な女性を使ったため、トム・クルーズや小山田との映像的対比において損をしている(なにしろ、当時の日本人の平均身長が150程度だったらしいから)。◆【はむじん】さんに全面的に賛成。蛇足をつければ、日本にも、真田や渡辺のような俳優が残っていることを誇りに思いたい。 [映画館(字幕)] 5点(2003-12-18 11:50:32)(良:1票) |
852. トッツィー
80年代っぽい雰囲気に満ちているように感じました。お化粧とかのせいかな?ダスティン・ホフマンの絶頂時なんでしょうかね。ただ、今見ると、ちょっと厳しいです。 4点(2003-12-17 12:15:38) |
853. ベティ・サイズモア
まあ面白かった!ちょっと泣いちゃった。◆レニーの役づくり怖いほどだった。こんな女やだな、と思っていたら、最後は感情移入してたよ。だけど、5点。◆1985年ころ、soap opera(昼メロ)の日本訳が分からなくてこまったことがある。奥様向けに石けんのコマーシャルをよくやってるから、そう言うのだってね。 [DVD(字幕)] 5点(2003-12-16 19:59:23) |
854. ミート・ザ・ペアレンツ
笑えるけど、アメリカ人ならもっと笑うんだろうな。デ・ニーロ、名優ぶらないでなんでもやるところは好きだ。しかし、最近コメディで凄みをきかすとこでしか光ってないのは寂しい。やっぱり、出るのをもう少し選べよ、ということか。そうか、俺、コメディ嫌いだった。 [DVD(字幕)] 4点(2003-12-15 02:57:08) |
855. 大病人
いつもの伊丹「社会派ドラマ」で安心して見られる。「病院で死ぬということ」などの参考図書にかなり忠実に考証された作品であり、当時のがん末期医療の状況を、脚色を交えある程度正確に伝えている。◆伊丹作品の中では、暴漢に襲われ送った入院生活と、自殺に至る死生観との中間にある重要な作品。その分、分かりにくい(三國連太郎が、監督の意図がよく分からなかったというコメントが伝えられている)。◆1992~3年は、邦画で病院モノが集中した年。それだけ、医療のあり方に注目を集めた年なのでしょう。一昨年、父をがんで失いましたが、この時代とは「がん死」の扱いが相当変わってきていました(理由があって、主治医を変えましたが、どちらの主治医も告知に拘り、一切延命処置をしなかった)。この10年間、相当事情が変わってきていますね。 [ビデオ(邦画)] 4点(2003-12-14 20:23:18) |
856. マイ・ルーム
みんなお芝居がうまいので、安心して診られます。 デカプリオも傷つきやすい10代を演じていて、この頃が一番ではないかと思います。 テーマとしてはとても重いのですが、監督の好みでしょうか、とてもあっさり(時間もあっさり)しています。このあたり、好みの分かれるところと思います。 それから急性骨髄性白血病という病気を見ている側がどう受け止めるか-いまや治療の途が開けた病気、とはいえ、苦痛と死の予感と負担に満ちた病気であることは間違いない-によって、感じ方が違ってくる。素材としては、難しい、素材だと思う。 アメリカは、日本と違って骨髄バンクが充実していると聞くが、どうして利用できないのであろうか? [DVD(字幕)] 5点(2003-12-14 19:57:42) |
857. 仁義なき戦い 代理戦争
日本にも良い映画と、良い役者がいるじゃないの。(広島弁でお読みください) [映画館(字幕)] 7点(2003-12-14 12:47:30) |
858. シティ・オブ・エンジェル
う~ん。どうしちゃったんだろう。みんないい芝居やっているのに、全体としては茫洋としている。ニコラス・ケイジが気持ち悪いという感想も共感してしまう。やっぱり、監督って重要ってことか?でも長い休みの間にぼおおっと見るには良いと思います。 4点(2003-12-09 22:17:33) |
859. パッチ・アダムス
あれだけ周りを巻き込んだ大胆な「クリニック」をやりながら、その結果の悲劇を受け止めきれず、一切を等閑に付そうとする態度にはがっかりした。作品の出来以前に、アダムスの態度に無責任さと偽善を感じ、感情移入はできなかった。映画にしたための誇張や脚色が、そう感じさせたのだと信じたい。それなのに、この映画に感情移入できる人が多いということに、違和感を持った。◆医療の出発点は心と体を区別しない・できない「癒し」にあったのだろうと思う。しかし、高度に進歩した医療の下では、医者は第一に一流の技術者であることが「主」であって、患者の人間性を受け止める能力は「従」になることはやむを得ない。もちろん、権威主義的で、患者の心を無視するような医者は論外だ。医者には、治療のアウトカムと患者の気持ち比較考量する能力は必要だ。しかし、現代の医療は、クールヘッドをつきつめていくと、ウォームハートが置き去りにされるということが起こりうる。医師に限らず、現代社会の職業性やプロフェッショナリズムは、須くこの課題をつきつけられているが、人間の生死を扱う医師は、やはり特別重いだろう。◆本物のアダムスは、おそらく、そういったことを悩んだのだろうと思う。彼の成績が優秀であったということは、彼が一方で真剣に医学を修得しようとしたということだろうから。しかし、映画の脚色では、その当たりの悩みは皆無だ。医学生がクリニックを開くという暴挙は、アダムスの悩める試行錯誤の賜であったろうが、やはり、きちんと否定されるべきである。そこで起きた悲劇は、その未熟さ故に起こったことである。そこで患者が死んだらどうする?という問いに、なぜ死を恐れるのかと答える傲慢ぶりには愕然とした。アダムスが朗々と語る理想は、映画の脚色とはいえ実に陳腐にうつる。できそこないの新興宗教の教祖となんら変わらない。志が高ければ行為が全て許されるというのは、プロとはいえないし、帝国陸軍と一緒ではないか!◆DVDの字幕は、私でも分かる不適切訳が散見されて、大切なところをかなり意味が違ってくる感じがした。立花隆か誰かが、訂正してあげて下さい。◆ ロビン・ウィリアムスは、イムソムニアとストーカーがベストパフォーマンスである。 3点(2003-12-09 02:29:59) |
860. ダンサー・イン・ザ・ダーク
あんたのそういう意固地なところが好かん!真実が分からないと子どもがかえって不幸だろうが!…と不愉快な気持ちに覆われて見ていたが、同時に、それだけ映画に入り込んでいる自分を見つけたのでした。 好きじゃないけど、なかなかの傑作だな。◆この難しいパーソナリティを、ビョークが完全に演じている。ビョーク、ただの歌い手じゃないな。 [DVD(字幕)] 7点(2003-12-08 11:51:13) |