841. ノッティングヒルの恋人
大詰めの記者会見のシーンで「ローマの恋人」を思い出したのだけど、私と同じように思った人もたくさんいたみたい。でも「ローマの恋人」ほどロマンチックじゃないなあ。夢のようなストーリーだけどタッカーの家にマスコミが大勢押し寄せてきたときは現実を感じた。女優も一人の女性なのだということはわかるが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-26 21:38:55) |
842. 透光の樹
原作は高樹のぶ子の同名小説、谷崎潤一郎賞を受賞したベストセラーだそうだが、未読。それでも何となく文学作品ぽい台詞が端々に感じられる。大人の恋愛ドラマというわけだが、流れに一歩乗り損なうと18禁映画のエロティシズム(大胆な脱ぎっぷり)だけが残ってしまいそう。それに日野皓正のトランペットというのもこの映画に合っているのかどうか疑問が残る。 [DVD(邦画)] 4点(2013-01-26 13:11:16) |
843. やさしい嘘
グルジアでの生活は丹念に描かれゆっくりしていたが、フランスへの旅があっという間の進行でびっくり、そしてラストはさらにびっくり。やさしい嘘とは単にお婆ちゃんを安心する嘘だけではなかったのか。驚きとともに暖かさを感じさせてくれる映画だった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-24 21:53:31) |
844. やさしい嘘と贈り物
何の予備知識もなく見たものだから、途中まではお年寄りのラブロマンスかと思い、半分馬鹿にしつつ半分ほのぼのとしたものを感じながら見ていた。でもあの朝起きの具合から何かありそうだ、その何かとはに興味を感じ後半は見ていた。そして少しずつ解き明かされる謎、そして一気にラストへ・・・、感動的だった。この映画ではシューベルトの「アヴェ・マリア」や屋根の上のヴァイオリン弾きの「サンライズ・サンセット」など音楽も印象的。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-24 17:41:38)(良:1票) |
845. リメンバー・ミー (2003)
《ネタバレ》 モニカ・ベルッチが目当てで借りたDVDだったが、映画の主役はファブリッツィオ・ベンティヴォリオとラウラ・モランテが演ずる夫婦とその息子と娘の4人家族。モニカは夫の昔の恋人で浮気相手の愛人なのだ。この家族は良い意味で家族のプライバシーに干渉しないと言えそうだが、てんでんバラバラの家族なのだ。それぞれがそれぞれの道を突き進み、家族は崩壊寸前。そのとき事故が起こり・・・といったストーリーで、最後に家族がひとつにまとまってめでたしめでたしとなるように見えて、火種は残ったままエンディングとなる。いかにもイタリア的なコミカルなタッチと開放感、それにフランスのお洒落感覚、そしてドラマティックな進行と私にはお気に入り映画。たくさんの挿入された歌や曲が聴けるのも良い。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-24 11:04:27) |
846. 風の慕情
吉永小百合の松竹での初主演映画で、相手役は当時好感度ナンバーワンを誇った石坂浩二、今見るとやせていてびっくりするほどだ。さてこの映画、シドニーやマニラロケをふんだんに取り入れ観光旅行にもなるくらいだが、戦争の傷跡も残るサスペンス風ロマンなのだが、若干作りが甘いかも・・・。(見ず知らず人物について行ったり、女の一人旅など)しかし、こう言えるのは今だからこそ、見た当時は何もわからず見てしまったというところかな。 [映画館(邦画)] 6点(2013-01-22 22:50:29) |
847. アフリカの女王
ハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーンという名だたる男優女優の組み合わせだけあって、ほとんど二人だけの川下りの旅も退屈せずに見られる。ただそれにしては、ルイザ号に捕らわれてからのラストはコメディ(都合行き過ぎ)に近いが・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2013-01-22 18:17:24) |
848. 東京家族
東京物語のストーリーを追いながらも、2012年の現代にうまくマッチさせ、しかも老夫婦、長男長女のそれぞれの夫婦、そして次男とその恋人の4組のカップルを丁寧に描いている。さすがは山田監督、寅さんを初めとする様々の日本の家族を映画にしただけにまず文句のつけ所がない。家族への想いや絆は時代を経ても永遠なのか、静かに切々と情感に訴える映画である。それと同時に改めて小津安二郎監督「東京物語」の偉大さも感じた。 [映画館(邦画)] 8点(2013-01-22 15:15:23)(良:1票) |
849. ドラえもん のび太の日本誕生
前半はまずまずおもしろい。こりゃ、社会科の勉強にもなるかなと思ったが、後半ギガゾンビが出てくるあたりから急にお子様向けアニメレベルになってしまった。それにしても、ドラえもんのポケットに頼りすぎで安易。 [ビデオ(邦画)] 5点(2013-01-21 18:54:06) |
850. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
ちらほらと良さそうな雰囲気は伝わってくるが、私には馴染める映画ではない。そもそもろくに教育を受けていない者が、フィールズ賞受賞の学者よりも頭の良い天才という設定がいくら何でも無理な設定だと思うが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2013-01-19 21:55:22) |
851. マッチポイント
《ネタバレ》 テニスだったらボールがネット上で跳ねて手前に落ちれば負けなのに、指輪が川縁の手すり上で跳ねたら・・・。すごい皮肉だ。こういったうまさがいかにもウディ・アレン、ストリーの結末以上に手法に拍手。この映画でスカーレット・ヨハンソンを初めて見たときは、ノラと同様に何とセクシーかと思っていたけど・・・。ところでこの映画では、さかんにオペラのアリアが出てくる。古いレコード録音の歌声は、伝説のテナーのエンリコ・カルーソー。ドニゼッティのオペラ「愛の妙薬」の「人知れぬ涙」やヒゼーの「真珠採り」のアリアなどオペラファンにはたまらない。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-18 23:21:06) |
852. 乳母車
「大人にどんな諸事情があろうとも赤ん坊には責任にはない」という教訓を地で行ったような映画だ。しかも映画の作りは悪くないし良い映画だと思うのだが、どうも好きになれない。特に中盤から後半にかけての思い空気は、見るのが辛いしいたたまれない。芦川いづみは好演だとは思うが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-01-17 20:02:39) |
853. とんかつ大将
川島監督の映画は好きなものが多いのだけど、この映画はちょっと深みがなく都合行き過ぎじゃないのかな。特に思ったのは、酒を飲んだ後に火事場で手術とはあんまりだろう。現実離れしているところが、日本のキャプラなのかもしれないが・・・。 [地上波(邦画)] 5点(2013-01-16 14:28:56) |
854. 喜劇 怪談旅行
タイトルが怪談だし幽霊も出てくるが、もちろん喜劇で、フランキー堺が紀伊半島捕鯨発祥の地太地町の駅長を演じる。また死んだ奥さん役の日色ともゑさんは映画出演は多くはないが、NHK朝の連続テレビ小説「旅路」のヒロインを務めるなど結構ドラマで活躍した人だ。映画は尼さんが出てきたり、海女さんが出てきたり、三木のり平さんが活躍したり、結構おもしろい。ところでのり平さんの息子役を演じる森田健作は歌も歌うが、剣道も有段者。 [映画館(邦画)] 6点(2013-01-16 00:07:48) |
855. 本日休診
戦後の日本の下町風景、コメディタッチながらなかなか笑えないのは戦争の傷跡や貧しさのせいだろうか。それでも暗くなりすぎないのは、町医者三雲先生の人徳なのだろうか。戦後からの復興を込めたラストシーンが印象的。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-14 21:43:37) |
856. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
東野圭吾原作の映画は良いものが多いが、不思議に映画館で見たものがない。この映画も一応マークはしていたものの、結局見損じ「秘密」や「手紙」と同様DVDで鑑賞。そして同様に映画館で見ていたら、もっと感動は大きかっただろうと思う。事件の推理以上に、隠れた人間ドラマがすばらしい。わざとらしい面も少し感じるが、子を思う親の気持ちがまざまざと感じられる。 [DVD(邦画)] 8点(2013-01-14 11:56:58) |
857. 武士の一分
山田洋次監督の時代劇映画は、他の映画監督と違ってすごく心情面が重視されているように思う。この映画は「たそがれ清兵衛」には及ばないかもしれないが、私には十分感動できる映画だった。貧しい下級武士、一歩間違えば死と隣り合わせの毒見役というのもよく表されているし、何と言っても夫婦愛が良い。また主人に忠実な下男を演じる笹野高史も良い。人物を丁寧に描き、人間味を感じるところがやっぱり山田監督映画だ。 [DVD(邦画)] 7点(2013-01-13 23:15:27) |
858. ビューティフル・マインド
ノーベル賞を受賞した実在の数学者の描いたものだが、最初は経済理論とかリーマン予想とか、雲の上のようなことばが飛び交っていてなかなかなじめなかった。というより、どうもナッシュの人間性が好きでなれず抵抗があったのかもしれない。しかし統合失調症による幻覚が出てくるあたりから映画もおもしろくなり、病気に苦しむ彼を支え続ける妻アリシアの姿には感動さえ覚えるようになった。当初はこれがアカデミー賞映画なのか疑問に思っていたけれど、見直すと結構味わい深い映画だと感じた。ところでどうでもよいことだが、あの囲碁シーンはインチキ、取れている(死んでいる)石を取っているように思うのだが・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-12 22:04:29) |
859. ヒズ・ガール・フライデー
結婚式は明日だし、死刑執行も明日、さあ時間がない。そのせいもあるのか展開がすごく早いし台詞はジェットコースター、いわゆるスクリューボールコメディというもので、この映画はその中でもトップクラスのおもしろさだと思う。映画の最初に当時の新聞記者は殺人以外は何でもやっていたという断りがでるのでそのつもりで見れば・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-12 14:11:31) |
860. 抱かれた花嫁
「抱かれた花嫁」というタイトルで変な想像をしがちだが、決してそうではない。コメディであり、人情ホームドラマなのだ。何と言っても有馬稲子が美しさが光るのだが、主役は娘と二人の息子を持つ母親望月優子で、子供たちとの葛藤がテーマとなる。また、日光や潮来の風景の美しさには目を見張るものがあり、松竹歌劇団の踊り、フロトーの歌劇「マルタ」、小坂一也とワゴンマスターの歌などもりだくさんだ。 [地上波(邦画)] 8点(2013-01-11 22:40:43) |