Menu
 > レビュワー
 > イニシャルK さんの口コミ一覧。44ページ目
イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1489
性別
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/22718/

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
616263646566676869707172737475
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
616263646566676869707172737475
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
616263646566676869707172737475
>> カレンダー表示
>> 通常表示
861.  不滅の熱球
鈴木英夫監督の映画を見るのはまだ2本目だが、いかにも伝記映画という感じでエピソードの羅列に終始してる印象であまり面白くはない。しかし、沢村を演じる池部良がなかなかの熱演で、読売ジャイアンツが実際に野球指導しているだけあって投球フォームも見所の一つとなっているが、戦地でのシーンでは池部良本人の従軍体験が生かされているのか、野球シーンよりも演技がリアルに見えるのは気のせいではないだろう。沢村のファンで後に妻となる女性の役を前年デビューしたばかりの司葉子が演じているのだが、初々しくて可愛かった。(同じ鈴木監督とのコンビ作「その場所に女ありて」が見たい。)あとこの映画で「巨人阪神戦」がなぜ「伝統の一戦」と言われるのか初めて知ったような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-19 11:58:16)
862.  駅前旅館
駅前シリーズってどれか一本でも見たことあると思っていたけど、よく考えたら一つも見たことないことに気がついて第一作であるこの映画を見た。この一作目は井伏鱒二の小説を映画化した作品で文芸色が強いのかと思っていたが、全体的にかるーくゆるーい感じの喜劇映画で、森繁久弥、フランキー堺、伴淳三郎ら出ている俳優たちの演技、とくに喜劇俳優としての森繁久弥の魅力が全開で楽しめたし、この時点ではシリーズ化を考えてなかったのかもしれないけど、社長シリーズとの作風の違いもはっきりしていてその辺りも面白かった。しかし、純粋に一本の映画として見た場合、何か物足りなさを感じずにはいれない。豊田四郎監督といえばこの前年の「雪国」が傑作だったのだが、この映画はなんか雑な印象が強くてちょっと残念だ。でも久しぶりに森川信が見れたのは嬉しい。森繁久弥が番頭をやっている旅館の主人役なのだが、森繁久弥や奥さん役の草笛光子とのやりとりなど、どことなく「男はつらいよ」シリーズのおいちゃんを見ているようでもあり、それでいておいちゃんとはまた違った雰囲気もあり、とても良かった。森繁久弥もそうだがあらためてこの森川信も最高の喜劇役者の一人だと思う。やっぱり大好きな俳優の一人だ。
[DVD(邦画)] 6点(2009-03-18 18:53:34)
863.  高速戦隊ターボレンジャー 《ネタバレ》 
メンバーが高校生だけで構成された「高速戦隊ターボレンジャー」の劇場版。さすがに二日ほどで戦隊シリーズ劇場版6作品というのは飽きてくるのだが、本作は主役メンバーが高校生ということもあってなにか他の作品とは違う雰囲気で、仲間である妖精シーロンを死なせないためにかつてシーロンの仲間の妖精が命と引き換えに封印した最強の暴魔獣を復活させようとする敵に挑むターボレンジャーになにか熱いものを感じ、暴魔獣の復活を知ったシーロンが今度は自分が封印しなければいけないと飛び出していく場面も何だか知らないが絶対に死なないと分かっていながら普通に感情移入して見てしまった(笑)。テレビシリーズはこれも見ていたはずだけど、20年前なんでそんなに記憶にないが、劇場版は今回見た戦隊シリーズ劇場版6本の中では内容的にいちばん退屈しなかった。(といってもやっぱり基本的には子供向けなんだけどね。)高見恭子が教師役で出てる。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-16 18:17:44)
864.  光戦隊マスクマン
スーパー戦隊シリーズは小学校4年頃まで見ていたが、親と見ていたのはこのテレビシリーズが最後だと思う。劇場版はたぶん見に行ってると思うが、今回借りたスーパー戦隊の劇場版を収録したDVDに収録されていたので見てみた。うーん、一緒に収録されてる「電撃戦隊チェンジマン」や「超新星フラッシュマン」は自分が初期に見ていた特撮ヒーローものなのもあってか当時の記憶がほとんどないにもかかわらず、見ていて懐かしさがあったが、この作品では思ったほど懐かしさを感じられず、かといってこの年齢で見て面白いかと言えばそうでもない。ナレーションがバラエティー番組でお馴染みの武田広だったのは意外。(オープニングナレーションしかなかったけど。)あと、この間、「ゴジラ FINAL WARS」を見た時にアクションシーンが戦隊シリーズにそっくりだと思ったけど、アクション監督(「ゴジラ FINAL WARS」ではアクションコーディネーター)が同じ人なんだなあ。
[DVD(邦画)] 4点(2009-03-16 18:09:59)
865.  超新星フラッシュマン 大逆転!タイタンボーイ!!
「超新星フラッシュマン」の劇場版第2作だが、どうもオリジナル脚本ではなく、テレビシリーズの2号ロボ登場篇のダイジェスト版らしく、毎週30分のテレビシリーズで1ヶ月ほどかけてやった内容を30分にまとめている印象。60年代~70年代の頃の作品なら特撮ヒーローやアニメのテレビシリーズの1エピソードを劇場公開するのは分からないでもないが、80年代の終わりと言えばビデオデッキが既に普及していたと思うけど、まだこういう形式での劇場公開作ってあったんだなあ。
[DVD(邦画)] 3点(2009-03-16 17:54:45)
866.  超新星フラッシュマン
これもテレビシリーズは4~5歳の頃に見ていた記憶があり、この劇場版もその頃に見た記憶があるのだが、今回DVDにて約20年以上ぶりくらいに再見。今見ると突っ込みどころがけっこう目についてしまい、子供の頃に見た面白さは感じられなかったが、これも「チェンジマン」に続いて懐かしさは充分感じることが出来た。悪役メンバーの一人を演じているのが清水鉱治なのだが、出番が少ないながらも独特の存在感を放っていて印象に残る。ところで戦隊ヒーローの黄色といえば、ゴレンジャーのキレンジャーというイメージが今は強いが、(「ゴレンジャー」は小学校の頃だったかに再放送で見てた。)初めて見た戦隊シリーズの黄色の戦士がイエローフラッシュだったため、子供の頃はしばらく黄色イコール女性戦士というイメージが強かったことを覚えてる。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-16 17:52:50)
867.  電撃戦隊チェンジマン シャトルベース!危機一髪! 《ネタバレ》 
「電撃戦隊チェンジマン」の劇場版第2作目。チェンジマンの基地であるシャトルベースが敵に乗っ取られるというストーリーなのだが、時間の都合上しかたないんかも知れないけどなんの前ふりもなく冒頭にいきなり宇宙獣士ドドンが侵入するのでちょっと拍子抜け。ほかにも墜落しそうなのを知らないでシャトルベースで総攻撃を仕掛けようとしたりしているなど、なんか間抜け。一人の少年が自作した無線から発せられる電波が偶然ドドンの弱点であったという展開はいくら子供向けと言えどもご都合主義全開な感じがした。敵幹部の一人である女王アハメスを演じてるのは黒田福美。伊丹十三監督の「タンポポ」での役所広司の情婦の役が強烈に印象に残ってる女優だが、「タンポポ」と同じ年に子供向けのヒーロー番組で悪役やってたのがかなり驚きだった。オファーはどちらが先だったんだろうか。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-16 17:38:58)
868.  電撃戦隊チェンジマン
東映のスーパー戦隊シリーズはゴジラやウルトラマン、同じ東映の仮面ライダーシリーズに比べてもあまり思い入れがないわけだが、この作品は初めて見た戦隊シリーズということはなぜかはっきりと覚えている。(当時、3歳か4歳だったか。)今回は劇場版がDVDレンタルされていてなぜか妙な懐かしさにかられて借りた。テレビシリーズはなんせ見ていたのが幼稚園に行くか行かないかの頃なんで「初めて見た戦隊」という以外の記憶がほとんどなかったのだが、なぜか見たくなってしまったのだ。映画は「東映まんがまつり」(ちょっと懐かしい興行タイトルだ。)の中の一本として公開された子供向け作品なんで今見るとかなり物足りないことは確か。幹部級と思われる怪人が犬に噛まれただけで退散してしまうのはなんか間抜け。キャラクターデザインを「機動警察パトレイバー」でメカデザインをやっていた出渕裕が担当していて、悪役のデザインが特に印象に残るのだが、戦闘員だけちょっと気色悪い。でもやっぱり懐かしい感じがした。
[DVD(邦画)] 5点(2009-03-16 17:34:19)
869.  ゴジラ FINAL WARS 《ネタバレ》 
最近の大作邦画にありがちなハリウッドかぶれのSFアクション映画になってしまっていて、どこかで見たようなアクションシーンや設定ばかりで正直言って「パクリ」と言われてもこれは仕方のない感じである。人間側のシーンが多く、ゴジラが本格的に登場するのが映画開始後70分ほど経過したあたりで、そこでやっとゴジラ映画だったんだと感じるので正直言ってゴジラ映画であるという必然性があまり感じられず、怪獣がたくさん出てくるという怪獣ファンには魅力的な設定も「怪獣総進撃」のほうが良かった気がする。あと、途中から昭和40年代のシリーズのような印象になってしまうのも個人的にちょっといただけない感じだし、ラストもこれが最後にしてはミニラで片付けるのでは物足りなさすぎる。映画としての評価は普通に邦画のアクション映画として評価した場合は3点くらいなのだが、子供の頃からファンであったゴジラ映画の最後がこれなのはさすがに悲しく1点。ついでに言えばX星人が出てきて水野久美が波川という役で出ているのはオールドファンにはちょっと嬉しいが、「怪獣大戦争」の統制官が好きだったので土屋嘉男が出てないのはかなり残念に思う。それにしてもこれを見ると「ゴジラVSデストロイア」は駄作ながらシリーズの完結篇としてはこれしかないというテーマを扱っていて最後に相応しい作品だったと思えてくる。もっとも、自分の中でもゴジラシリーズはあの映画を見た時点で既に終わっていたのかもしれないなあ。宝田明主演の「百発百中」シリーズがいつか見てみたい。
[DVD(邦画)] 1点(2009-03-09 22:52:13)(良:1票)
870.  血槍富士 《ネタバレ》 
内田吐夢監督の映画ってそういや「宮本武蔵」シリーズと「真剣勝負」しか見ていなかったなあなどと思いつつ本作を見たのだが、スタートからゆったりほのぼのしていて笑えるユーモラスなシーンも多く、すんなりと入っていけたし、作品自体も痛快な娯楽時代劇という感じで面白かった。片岡千恵蔵といえばなにかとっつきにくいというイメージがあるのだが、この映画では今まで見た出演作とは印象が少し違っていて、子供とのやりとりなどで実に温かみのある演技を見せていてかなり良かった。加東大介の相変わらず人懐っこいキャラクターはこの映画でも親しみやすいし、片岡栄二郎の酒癖のよくない主人もなかなかいい味を出してる。それだけにそんな三人の道中を描いた人情時代劇という雰囲気が一変するラストには驚かされた。「東映時代劇」の殺陣といえば「華麗で、舞うような」という印象で、ましてこれは1955年というまだ東映設立後数年しか経ってない時代の作品のハズなのに迫力あるリアリズム重視の殺陣シーンとなっていて、千恵蔵の演技も鬼気迫っており、規模は違うが工藤栄一監督の「十三人の刺客」のような感じを受けた。(そういえば、あれも主演は千恵蔵だったっけ。)それにこの映画、娯楽的な部分だけでなく社会的な要素も盛り込まれた作品になっていて見ごたえのじゅうぶんある傑作時代劇だと思う。内田監督のほかの映画にもちょっと興味がわいた。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-06 02:35:40)
871.  ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 《ネタバレ》 
この映画の前作である「ゴジラ×メカゴジラ」を見てから5年ほど経っていたため、前作をよく覚えていないとつらいのではないかと思っていたが、前作をそれほど意識しなくても見られる内容だった。「モスラ」の続編でもあり、小学校の校庭に机を並べて作られた紋章とか、インファント島の写真とかもう無条件で懐かしい。でも、展開はモスラの成虫が最初にゴジラに挑むとか、卵から産まれる幼虫が双子だったりしてなんか「モスラ対ゴジラ」の焼き直しっぽく、最後のほうの機龍もジェットジャガーと芹沢博士を思わせていてちょっとやりすぎのような感じがした。「モスラ」の登場人物である中條信一を演じる小泉博の登場もマキノ雅弘監督の東宝「次郎長三国志」シリーズをここ最近ずっと見ていたせいか、三五郎やたら老けたなあという印象。でもどうせなら「モスラ」でヒロイン・花村ミチ役だった香川京子にも出てほしかったなあという気がしないでもない。まあそれはさすがに無理っぽいけれども。
[DVD(邦画)] 4点(2009-03-01 14:31:03)
872.  ゴジラの逆襲 《ネタバレ》 
ゴジラシリーズ第2作。見たのは今回が初めてだったのだが、名作だった前作「ゴジラ」とは比べ物にならないほどのB級テイスト満載の映画になっていて前作との落差にビックリ。まず冒頭にいきなりなんの伏線もなくゴジラとアンギラスが戦っているところに二人のパイロットが遭遇するのはかなり強引。(「ゴジラ」や「空の大怪獣ラドン」では怪獣出現にいたるまでの伏線がちゃんと張られているのに。)その後も囚人が乗ったタンクローリーが事故を起こすシーンなど映画の内容云々よりはまずゴジラありきというご都合主義的な展開が目立ち、映画としての完成度は低いと言わざるを得ない。それでもゴジラとアンギラスの対決シーンはこれから幾度となく描かれる「怪獣同士の対決」の中でももっともスピーディーな戦いで見ていて印象に残る。それに東宝の「次郎長三国志」シリーズを見終えたばかりなので、小泉博、若山セツ子、山本廉、志村喬といった同シリーズの出演者がたくさん出てるのは嬉しい。これでちょっとおまけして5点。千秋実も出ているが、後年、息子の佐々木勝彦もゴジラ映画に何本か出ている。親子二代でゴジラシリーズに出てるのって高島忠夫ファミリーだけじゃないんだね。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-23 18:47:12)
873.  銀嶺の果て
黒澤明監督や本多猪四郎監督とともに山本嘉次郎監督の助監督をやっていた谷口千吉監督のデビュー作となる山岳サスペンスアクションで、主役の強盗犯の一人を演じる三船敏郎もこれがデビュー作。戦後2年しか経っていない時代の作品なので娯楽アクションとしては面白いのかどうか不安な面もあったけど、脚本を書いているのが黒澤監督だからか、娯楽性はもちろんだが、人間ドラマとしても見ごたえのある骨太な作品に仕上がっていてなかなか面白かった。三船はこの頃からギラギラした演技で横暴な強盗犯を演じていて、もう既に後のキャラクターが出来つつあるのには驚くし、本作の脚本がのちに黄金コンビとして数々の名作を世に放つ黒澤監督というのも興味深いものがある。志村喬が共演してるので途中から何だか黒澤映画を見てる気分になった。ラストの志村喬と若山セツ子のやりとりと「オールド・ケンタッキー・ホーム」が泣ける。それから音楽といえば忘れてはいけない、伊福部昭にとっても映画音楽デビュー作であるのだが、谷口監督と揉めたというスキーのシーンの音楽をはじめ叙情的な音楽がどれも画面と調和していて素晴らしい。三船もそうだが、伊福部昭もこの後、日本映画の歴史に名を刻んでいくことになるんだなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-02-19 11:57:04)(良:1票)
874.  次郎長三国志 第九部 荒神山
東宝「次郎長三国志」シリーズ最後の作品となる第9作。当初、二部構成予定の前編として作られ、その後後編が制作中止になったというのを見る前から知ってたので、まったく期待せずに見たのだが、最後の回なのにシリーズすべて見終わったという達成感よりも、もどかしさのほうが先に来てしまってかなり物足りない。これまでの回で石松と三五郎の掛け合いが好きだったのだが、やはり石松がいないこともその物足りなさに拍車をかけているような気がして、マキノ雅弘監督の演出も何かモチベーションが落ちている感じで残念だ。やはり僕もこのシリーズは前回が最後に相応しかったと思う。東宝のシリーズには劣るかも知れないが、東映の「次郎長三国志」シリーズもいつか見てみたい。(マキノ雅彦版が先になるかもしれないが。)
[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-02-15 03:01:13)
875.  次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊 《ネタバレ》 
第8作。今回は石松が主役で、出演者のトップクレジットも森繁久弥となっている。これまでもシリーズの中で印象に残る様々な活躍を見せた石松だったが、今回は石松を演じる森繁久弥の演技がとくに素晴らしく、夕顔に惚れて赤くなる姿や、夕顔との風呂でのやりとりなど微笑ましいシーンでの演技も良かったが、やはりラストの決闘シーンで見せる演技はかっこよく、そして、「おらあ死なねえんだよ!」と叫ぶシーンも素晴らしかった。これ一本でもじゅうぶん森繁久弥という俳優の素晴らしさと魅力が伝わってくるし、この森の石松という役は彼にしか出来ないのではないかという気さえする名演技だ。この話だけはマキノ雅弘監督によるオリジナルらしいが、シリーズとしてここで終わらせたかったというほどの意気込みを持って演出に当たっていたというマキノ雅弘監督の演出も、彼の石松に対する愛情のようなものが感じられて、シリーズの中でも傑作と呼ばれているのが分かるし、僕ももちろんそう思う。やっぱり僕もこの次郎長一家の中では石松がいちばん好きだから。 2009年11月10日追記:石松を演じた森繁久弥さんが亡くなった。96歳の大往生とのこと。このシリーズの石松役はもちろん、コメディーからシリアスまで何の役で出ていてもとても味のある演技が印象的な素晴らしい名優で、好きな俳優の一人だっただけに訃報に接し、大往生とはいえ、かなりショックが大きく、すごく悲しい気持ちでいっぱいでとても残念に思う。本当に心からご冥福をお祈りします。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2009-02-10 23:53:11)(良:2票)
876.  座頭市血笑旅 《ネタバレ》 
今回は市がふとしたことから赤ん坊の世話をしながら旅をすることになるというストーリーがなかなか新鮮に感じられる。三隅研次監督の手がけた座頭市はかなり久しぶりに見たのだが、この設定をうまく活かしたドラマ性の高い作品に仕上げていてとても面白かった。市が赤ん坊の世話をする姿は見ていて微笑ましく、途中で一緒に旅をすることになる女スリを演じる高千穂ひづるも良かった。クライマックスの炎の中での斬り合いも迫力充分で印象に残るが、赤ん坊を育てることを決意した市が和尚(加藤嘉)に諭され、赤ん坊を和尚に預けるシーンは市のやるせなさが伝わってきて、分かってはいるのだがやっぱり感動してしまった。まあ多少気になる点がなくもないが、前回見た「座頭市逆手斬り」が物足りない出来だっただけに今回は充分に傑作だと思う。書き忘れてたけど、赤ん坊の父である親分を演じる金子信雄の演技もなかなか迫力があり、印象に残った。
[DVD(邦画)] 8点(2009-02-09 18:43:44)
877.  ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟 《ネタバレ》 
「ウルトラマンメビウス」のテレビシリーズは金子修介監督が参加していたということで見ていた「ウルトラマンマックス」からの流れで見ていたのだが、この映画版だけは見ていなく、今回初めて見た。さすがにテレビシリーズ終了から2年近く経っているんで、少し懐かしさを覚えるも、テレビシリーズの1エピソード的な感覚で作られているので、やっぱり映画として見た場合には物足りなさがある。昭和のウルトラ兄弟六人が揃うのが一つの目玉になっていて、人間体も登場する初代ウルトラマン、セブン、ジャック(新マン)、エースの四人は当時の各シリーズの主演俳優が当時と同じ役を演じているわけだが、テレビシリーズに登場した時から思ってたけどやはりみんな老けてる。とくに郷秀樹なんか「帰ってきたウルトラマン」当時の面影がなくなってるし。(ハヤタも。)この四人のウルトラマンの変身シーンは見所の一つだが、なんか変身してから異様に長いし、最後の怪獣を倒す技も「ウルトラマン物語」の焼き直しっぽいのがちょっと気になった。でも、ウルトラマンタロウの声が石丸博也(ジャッキー・チェン)なのは「ウルトラマン物語」好きだったんで素直に嬉しく思う。ところでナックル星人の声は中尾隆聖なのだが、ほかの宇宙人たちの仕切り役というキャラ的な立場もあってか、フリーザが喋っているようにしか聞こえなかった。
[DVD(邦画)] 5点(2009-02-02 23:49:42)
878.  殺陣師段平(1962)
マキノ雅弘監督が月形龍之介と市川右太衛門で1950年に作った同名作品のリメイク映画。あんまり期待していなかったのだが、オリジナルと同じ黒澤明監督による脚本は殺陣に生涯をかけた男のドラマをうまく描き出していてなかなか面白かった。主演は雷蔵ということになってはいるが、本当の主人公は中村鴈治郎扮する市川段平で、この中村鴈治郎が圧倒的な存在感を放つ名演技で、とくにラストの死の床での殺陣シーンは圧巻で、気迫が漂い、この映画は彼の代表作といってもいいくらいの凄さを感じた。献身的な妻を演じる田中絹代も相変わらず素晴らしいし、山茶花究や浪花千栄子はいい味を出している。メガネ姿の雷蔵も新鮮で、高田美和も可愛らしいが、やはり本作では中村鴈治郎にすっかり魅せられてしまった。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-27 17:02:24)
879.  次郎長三国志 第七部 初祝い清水港
第7作。前回と比べてこのシリーズらしい明るさが戻っていて気楽に楽しめるものの、涙なくして見られない展開だった前回の続きの話と考えた場合にあまりにもギャップがありすぎると感じるし、前回ラストに登場した長門裕之演じる喜代三とお仲さんが泣いているシーンは確かに少ししつこい。でも、次郎長一家がお蝶さんの位牌の前で、百か日が過ぎたら久六を討つと誓うシーンや、親分が「お蝶を殺したのは俺だ。」というシーンは良かったと思うし、大政のところへ前回もちらっと出ていた妻 ぬいがやってきたり、佐太郎夫婦も再登場するというのはシリーズをずっと見ているとなんだか嬉しい気持ちになる。最初に書いたように前回とはギャップがありすぎるし、お仲さんと喜代三のシーンはもう少し短くてもいいと思うものの、それでも見る前に思っていたよりは楽しめたので一応満足ということでこの点数。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-01-26 12:42:32)
880.  武士道残酷物語 《ネタバレ》 
ある家系の戦国時代から現代までの歴史を7話のオムニバス形式で描いた今井正監督の映画で、各エピソードに登場する先祖代々七人の主人公を錦之助が一人で演じているのが見所。現代のパートでは錦之助は普通の会社員を演じているのだが、今まで現代劇での錦之助を見たことなかったのでちょっと違和感を感じた。それでも七人を見事に演じ分ける錦之助はやはりうまいと思うし、武家社会に対する忠義をこんな手法で描いた構成は新鮮だった。それぞれのエピソードがとても完成度が高いのだが、とくに第4話はいちばん力の入ったつくりで、内容もかなり重苦しいのだが、この話が個人的にもっとも見応えがあった。第3話の錦之助に言い寄る森雅之演じる殿様や、第5話明治篇の加藤嘉もインパクトのある熱演で印象に残る。第6話の太平洋戦争篇だけはちょっと唐突に感じられるんだけど、一話一話に今井監督のメッセージのようなものが感じられる作品になっていて、予告編を見ると主演俳優一人七役ということが最大のウリになっているみたいだが、それだけではない映画だと思う。でも、僕も敢えて他人にすすめようとはあまり思わないなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2009-01-21 18:47:24)
000.00%
190.60%
230.20%
3463.09%
4493.29%
531921.42%
634122.90%
734723.30%
828118.87%
9563.76%
10382.55%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS