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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2385
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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881.  アフターショック 《ネタバレ》 
“アフターショック”とは余震のことを意味しているのですね。地震が起こるまでの前半と、その後の地獄絵図が続く後半とのコントラストはなかなか強烈です。製作者がイーライ・ロスなだけあって凄まじいのかと身構えたら、グロは思ったよりおとなし目じゃないかと思います。ネタばれしちゃうと登場人物は全滅するわけですが、ということは『ファイナル・ディスティネーション』シリーズの変形ヴァージョンと言えなくもない。まああちらは死に方に拘り過ぎてしっちゃかめっちゃかになってしまいましたが、意外と登場キャラが創りこまれているので本作の方が映画としてのレベルは高いと感じます。『ハングオーバー』のアランかと突っ込みたくなる風貌のボンボン息子やチャラい奴かと思わせて実は娘思いのパパだったイーライ・ロス、そして忘れていかんのは何故だかちっとも役に立たない消防士とかです。反面、女優陣が今一つ光るものがない顔ぶれだったのは残念でした。 最後にひとつだけ突っ込んでおきたいのは、津波が到達するのが遅すぎだろ(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-23 21:12:10)
882.  ソルジャー・ブルー 《ネタバレ》 
私たちの世代には『ソルジャー・ブルー』と言えば残酷西部劇の代名詞みたいなものです。かつて一度だけ地上波で放送されたことがあり観ましたが、予想通りラスト20分はかなりカットされていたのは明白でした。今回DVDで再鑑賞して日本語吹き替えにするとどのシーンがカットされたのかが判ります、なぜかというと吹き替え音声が無く原語になっているからです。たしかにこれは当時でも絶対にお茶の間に流せない凄まじい映像ですね。部落中がナマ首ゴロゴロ状態なんですから、これは公開当時に観なくて正解でした。 キャンディス・バーゲンの若いころではこの映画がいちばん輝いていたと思います。前半のロード・ムーヴィー的なパートでは、いかにも原住民と生活をともにしてきた娘という存在感が良く出ていました。監督は西部劇のベテランであるラルフ・ネルソンですからニューシネマという枠に囚われないしっかりした撮り方だと思います。 この映画が開拓史とベトナム戦争の批判になっているのは明白です。でも、史実ではないのは判りますが、もしホーナス二等兵が密売業者のライフルを焼かなかったら、シャイアン族は騎兵隊に抵抗出来てあそこまで悲惨な目に遭うことはなかったんじゃないかという問題提起も感じられます。これは暗にリベラル派に対する当てこすりの意図があるような気がしますが、いかがでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2015-10-12 22:38:44)
883.  マンハッタン物語 《ネタバレ》 
ナタリー・ウッドのイタリア系はともかくとして、スティーヴ・マックィーンがギリシャ系(?)というのはちょっとムリ感がありますね、まあ映画の出来には関係ない話しですけど。 監督ロバート・マリガンが得意とする典型的な小品ですけど、良く練られた脚本なのでイイですよね。冒頭の無人のホールにだんだん人が集まって来て、実はそれは「ミュージシャン取引市場」だったと判るオープニングがイイですね。そこでいきなりマックィーンはナタリー・ウッドから「妊娠した」と告げられるんですけど、まあ撮影年代を考えればヒロインが中絶する展開になるはずもなく、ラストのオチはだいたい判るわけです。でもそこに至るまでの紆余曲折がなかなか秀逸で、走るぐらいしかアクションを見せないマックィーンの静かな演技が秀逸です。彼の出演作の中でもおそらくもっともアクションが少ないキャラだったと思いますが、「むく犬の様な眼」だと評された若き日の彼の演技が堪能できます。ナタリー・ウッドも良い演技なんですけど、あの人の良い若旦那をあて馬に酷使するところはいくらなんでも可哀想です。 観終わって気が付きましたが、けっきょく主要登場人物に悪人がひとりもいない映画でした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-10-10 21:31:23)
884.  キラー・スナイパー 《ネタバレ》 
もうファースト・シーンからぶったまげてしまいました。あのいきなり下半身丸出しで出てきたのジーナ・ガ―ションだと判ってこれまたびっくり。彼女もう50歳を超えてるんですよね、ちょっと太ったかなと思いますけど、監督のフリードキンと肩を並べるようなやさぐれぶりでした。考えてみるとほとんど5人の登場人物だけで物語が進行するというシンプルなお話しなんだけど、中身は実にエグイですね。バカ丸出しのホワイト・トラッシュ4人家族とはまるで対照的なマシュー・マコノヒーの不気味さ加減がまた絶妙です。ふつう殺し屋ならターゲットの死亡保険金で報酬を払うなんてバカな話に乗るわけないでしょうが、自身のロリコン趣味が抑えられなかったばっかりに破滅への道を突き進んじゃったわけです。ターゲットである母親を画面に出さず、最後に死体としてチラッと見せるだけという撮り方はさすがに上手いですね。食卓を囲んでからエンドまでの15分は、ほんと観ていてどうオチをつけるのか予想できない緊迫感に溢れてました。 いやはやこれは、40年前とはいえオスカー監督賞を受賞した爺さんが撮る映画じゃないですよ、これはイイ意味です、貶してるわけじゃなく褒めているんですよ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-03 21:54:10)(良:1票)
885.  わが青春のマリアンヌ 《ネタバレ》 
この映画についてはマリアンヌは実在したのかなどの議論がありますが、私に言わせれば彼女はヴァンサンの母親の象徴みたいな存在だったと思います。ヴァンサンが学校にやってくる冒頭のシーン、車の中の母親は最後まで画面には登場しません。ここに監督のこの作品に対する考え方が現れていると思います。中盤ではやはり車に乗ったマリアンヌがのお祭りを見に来るシークエンスがありますが、ここではチラリとですが窓から顔を覗かせます。これは顔すら見せずに去って行った母親に対するヴァンサンの哀しみを、彼自身も無意識なんですけどマリアンヌが代替してくれた様に見えました。また男爵と望まぬ婚礼を強いられるマリアンヌは、息子の気持ちを忖度することもなく大尉と結婚する実際の母親と見事に裏表の関係になっています。こうやって考えると、この映画は幻想的な寓話じゃなくて理詰めで計算された心理学的な脚本だと思います。 また全篇に漂うホモセクシャルチックな雰囲気がまた独特です。寄宿学校の生徒たちが普通に会話しているシーンでも、互いを見つめる視線になんかヘンな雰囲気が感じられてしまうのです。そんな濃密な男の世界に紛れ込んだ娘リーゼがだんだんと疎外されてゆき、最後は鹿の群れに踏み殺されてしまったのは当然の成り行きだったのかもしれません。 あと気になった登場キャラは男爵の用心棒兼ドライバー役の男で、あの太いまゆ毛が繋がった容貌はコントによく見かける西郷隆盛のパロディにそっくりです。彼の着ている制服をどっかで観た様な気がするなと気になったんですけど、気が付きました。松本零士がこの映画からインスパイアされてメーテルを創造したという話は有名ですけど、実は『銀河鉄道999』の車掌はこの西郷さんがモデルだったんじゃないかと思います(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-22 21:23:47)
886.  不意打ち 《ネタバレ》 
善人がひとりも出てこない映画というのは、観ていてほんとに疲れるもんです。明らかな犯罪者もいれば他人に無関心な通行人、そして閉じ込められたオリヴィア・デ・ハヴィランド自身でさえラストでは「えー、こんな人間だったんだ」と幻滅させてくれます。強いて言えば「自殺します」と置手紙を残した息子は違うのかなと思うけど、彼については映画はほとんど語っていないので判断のしようがありません。 途中で止まってしまったエレベーターと言っても健常者なら多少怖いかもしれないが飛び降りれる高さだし、構造自体も密室性は皆無です。でもそこから逃れることが出来ないというシチュエーションは良く練られた脚本だと思います。日常の風景を見せながら不穏な雰囲気をかき立てるオープニングや時折挿入されるラジオの無意味なアナウンス、これらも逃げ出すことのできない不穏な社会情勢を暗喩している様な気がします。スーパーナチュラルな要素がいっさいなくてもホラー映画は撮れるという良い見本なのかもしれません。 余談ですが、オリヴィア・デ・ハヴィランドってまだ存命なんです、1916年生まれなので現在99歳!もちろんとっくに引退してますけど、『風と共に去りぬ』に出演した成人俳優でまだ生きている人がいたとはサプライズでした。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-14 17:48:26)
887.  絞殺魔 《ネタバレ》 
リチャード・フライシャーの実録犯罪もの映画は本作と『10番街の殺人』の二本だが、どちらも怖い。職人監督としてあらゆるジャンルを手掛けた彼だけど、実は犯罪ものがいちばん得意だったんじゃないかな。 前半はスプリット・スクリーンを多用(乱用とも言える)して斬新な撮り方をしていますが、正直あまり効果があったとは思えません。ところが上映時間のほぼ半分あたりでやっとトニー・カーチスが登場してからはスプリット・スクリーンは使われなくなります。そしてヘンリー・フォンダの尋問が始まると前半の小細工感が満載だった撮り方はどこかに吹っ飛んでしまいます。とくにラスト20分、長回しを多用してトニー・カーチスに密着してゆき、カーチスもそれに応えるように彼の生涯一の演技で観る者を引きつけてしまいます。 実際の事件と比べると経過も単純化されアルバート・デサルヴォのことも家庭的な人間として若干美化していますが、事件を再構築して映画化するにはデサルヴォが二重人格だったというのは合理的で最良の脚本だったんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-28 20:49:09)
888.  殺し屋ハリー/華麗なる挑戦 《ネタバレ》 
リキテンスタイン風の思いっきりポップなタイトル・ロールと続く“水中墓場”のオープニング・シーンは、この映画がカルトと呼ばれる所以です。そこに被さるTV放映版の藤村俊二のナレーションもいまや伝説となっていますが、残念ながら私は観たことがないので判りません。でも原語版ではリチャード・ハリスのちょっと諧謔味がするモノローグでして、これを藤村俊二にナレーションさせるってのは吹き替え版スタッフのセンスも大したものです。 実はジョン・フランケンハイマーは「この映画は私の生涯で最悪の仕事だった」とインタヴューで語っているんです。たしかに所々に散見されるナンセンス調のギャグ・シーンとフランケンハイマーらしいアクションがなんか上手く融合していない感じも有りますが、この全篇に漂うアンバランスさがいい味になっているんですけどね。脇を固めるのもくせ者俳優ばかりで、とくにブラッドフォード・ディルマン、いつも悪役か卑劣漢ばかり演じているイメージの彼が強烈で、「ウヒヒ」なんて感じで笑う脂ぎった敵ボスなんです。 散りばめられているギャグはナンセンス系で、片腕マシンガールみたいなチャック・コナーズがアタッチメントにガジェットをつけかえて娼婦を脅かすところ(『カジノロワイヤル』でピーター・セラーズがやったギャグのパクりです)や下水道に入ったら捨てられたペットのワニが巨大化してウロウロしているとか、センスが良いのか悪いのか良く判りません(笑)。でもラストのリネン工場での対決は自分には大受けでしたね。周りでハリーとギャングたちが銃撃戦を繰り広げているのに平気な顔で作業している従業員たちが、お昼のベルが鳴ったらこれまた平気な顔して食事に行っちゃうんですからね。 万人向けとは思えませんけど、毛色の変わった映画をお求めの方には超お奨めしたくなります。アクションからミュージカルまでこなした芸達者リチャード・ハリスの、唯一のコメディ(?)演技をご堪能ください。
[ビデオ(字幕)] 7点(2015-08-26 20:54:51)
889.  エディ・コイルの友人たち 《ネタバレ》 
何と言うか、とてつもなく地味な映画です。ですけどその人間描写はリアルでぐいぐいと引き込まれてしまうところがあります。 ロバート・ミッチャムが演じるエディ・コイルという犯罪組織の末端にうごめく中年男が主人公です。こいつは若造には見栄を張ってでかいこと言うけど、実際には仲間の悪事を当局に売っている情けない男なんです。でも彼は妻子をこよなく愛しゴミ出しまでしてあげる様な人間なので、観ていて切なくなってくるしとても憎めないキャラです。ロバート・ミッチャムはタフガイ役が多かった役者ですが、意外と彼は物静かで弱さが表面に出るようなキャラを演じさせたら上手いんです。『ライアンの娘』なんかも良かったですよね。実はタイトルの『友人たち』というのがまた痛烈な皮肉になっていて、類は友を呼ぶじゃないけど仲間たちもろくでもない連中ばかり、中でもいちばん親しそうなバーテンはライアンが垂れこんでいるのと同じ捜査官に彼のことをチクっている始末です。 冒頭からライアンが銃を調達してやった仲間たちが繰り返す銀行強盗が平行して描かれますが、これがけっこう緊迫したシーンの連続で引き込まれます。同時にライアンたち小物の悪党の生態を見せられるのですけど、この緩急をつけた撮り方が実に巧みです。この頃はピーター・イエーツの技量が円熟期を迎えていたのですが、彼は俳優から演技を引き出すのがほんと上手です。 けっきょくエディ・コイルは自分が犯した凡ミスで組織に疑われてしまい“友人”のバーテンダーに命を取られてしまうんですが、この死にざまもドラマチックな演出はまるでなく「えっ、これが殺しなの?」と言う感じなんです。でもね、このエディ・コイルの生きざま・死にざまを観て身につまされる人は多いんじゃないかと思いますよ。カタルシスは皆無ですが、そんだけリアルな映画だったということです。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-24 23:08:08)
890.  地球爆破作戦 《ネタバレ》 
自分は今までTV放映で観たことはなく、と言うよりまったく予備知識もなく観てしまいましたけど、けっこう面白いじゃないですかこの映画は。 確かに本作はいろんな映画に影響を与えていますね、スパコン(?)・コロッサスは『ターミネーター』のスカイネットの原型と言えますし、なにより『フェイズⅣ/戦慄!昆虫パニック』にラストに味合わされる絶望感を含めて良く似ているなと感じました。低予算だったと思いますけど冒頭のコロッサスの全景は良く造りこまれたセットで美術スタッフのセンスを感じます。その後はサインボードに流れる電光メッセージだけで驚異のコンピューター・システムを表現してしまうのですから、製作当時としては素晴らしいアイデアだったと思います。科学者とコンピューターの心理戦も良く練られた脚本だと思いますけど、ちょっとコンピューター君は性格悪すぎ・趣味悪すぎです(笑)。最後にコロッサスが全世界に発するメッセージも、確かに理屈はあっているけどとても普通の人間には耐えられないといった類の理論で、なんかヒトラーが唱えたナチスの人種理論に通じるところがあります。 さすが職人監督ジョセフ・サージェント、いい仕事してます。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-22 19:00:17)
891.  脱走四万キロ 《ネタバレ》 
バトル・オブ・ブリテンで撃墜されて英軍の捕虜になったフォン・ヴェラ大尉の、まさに“脱走バカ一代記”といったところでしょうか。カナダにまで送られてそこで三度目の脱走に成功しオンタリオ湖を超えて合衆国にまでたどり着き、なんと本国にまで帰還して軍務に復帰したというんだから戦史に残る偉業です。これは当時まだ米国が参戦しておらず中立国だったから可能だったわけで、ドイツの大使館などがその後彼がメキシコやスペインを経由して帰国する手助けをしてくれたおかげでもあります。 映画ではもうフォン・ヴェラ大尉の三度の脱走以外の描写は極力省いていて、おかげで上映時間の四分の三近くが脱走と逃走の描写で占めるというストイックさです。脱走の仕方もいろいろで、トンネルを掘るオーソドックスなところから外出中に警備兵のすきを突いて塀を乗り越えるだけといった人を喰った方法とバラエティに富んでいます。二回目なんてもう少しで戦闘機を盗めるところまでいき、これがほぼ実話と言うんだからまさに“事実は小説よりも奇なり”です。彼がなぜここまで脱走に執着するのかは、そういう演出プランなのかもしれませんが、観る者にはさっぱり伝わってきません。でも演じているのがハーディ・クリューガーだから何となく納得させられちゃいます。こういうバカの次元にまで突き抜けちゃう様な行動をするキャラには、この人はピッタリなんですよね。 帰還後に英軍の尋問官に「俺は賭けに勝った、賞品の煙草をくれ」とだけ書かれた大尉からの葉書が届いてラストですが、これはたぶんフィクションだと思いますけどなんかヴェラ大尉という人物の本質を上手く表現しているのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-20 21:26:27)
892.  セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進 《ネタバレ》 
誰もが一度は「過去に戻って人生をやり直したい」という願望を持つものですけど、それはタイムマシンが実用化されない限りは不可能。そこで本人は事故か何かで死んだことにして全身整形よって顔から指紋まで別人に造り変えて過去と訣別してしまえばこの夢は実現できる、新しい人生や職業は我が社が完璧に準備いたします、そのための費用は3万ドルでございます。 職人監督と言われているジョン・フランケンハイマーのフィルモグラフィの中でおそらく唯一のカルト映画。長い間幻の映画でしたが、このたび目出度くソフト化されました。 銀行支店長として傍目には申し分のない生活を送っているアーサー・ハミルトン、彼を整形して別人に造り変えるサービスを提供する企業の活動がとてもシュールです。アーサーがその会社からアプローチを受ける様になった経緯からして不気味で、精肉工場の中に隠された会社にたどり着くまでのサスペンス・タッチがジェリー・ゴールドスミスの音楽の効果もあって怖いんです。撮影監督ジェームズ・ウォン・ハウが得意とする深いピントのモノクロ映像と、当時としては斬新だったと思われるカメラワークが素晴らしい。動き回る俳優の前後にカメラを固定させて撮った映像は、映像が誰の主観かが混乱した不思議な効果と不気味さを出していて面白い。アーサーは全身整形で画家トニー・ウィルソンに生まれ変わるのですが、このウィルソンを演じるのがロック・ハドソン。当然アーサーは別の俳優が演じている訳ですが、主演なのに始まってから30分以上たって登場と言うわけです。けっきょくハドソンは画家としての人生になじむことが出来ず会社に文句をいって別の人生を用意しろとごねる訳ですが、それが恐ろしい結末に繋がってしまうわけです。 一応この映画はジャンルとしてはホラーになると思いますが、不安心理を逆なでする様な種類の映画だと思います。とくに手術されるシーンにはなにかゾクゾクする様な不思議な感覚を味合わされ、手術を控えている人にはお奨め出来ないですね。あと中盤にあるワインのお祭りのシークエンスがヘンな味わいを与えてくれます。66年製作だというのに全裸の女性が樽に入ってブドウを踏みつぶすシーンがあるんです、それもヘアーまる出しで。弱まったとはいえまだヘイズ・コードが健在だった時代ですから驚きました。祭り自体にも異教的なテイストが濃厚で、そう『ウィッカーマン』のお祭りみたいな感じです。 興行的には惨敗だったそうですけど、脂の乗り切った時期のジョン・フランケンハイマーだけあって観る者を画面に釘付けにする様な力を持っていて、実に不思議な余韻を残す作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-13 21:50:26)
893.  蜘蛛女(1993) 《ネタバレ》 
ファミリー・ネームやキリル文字の警察書類からするとロシア人みたいだし、マフィアのドンとは昔は一緒に暮らしてたみたいだし、政治家と不倫してその男に「モナ男」という恥ずかしいあだ名を定着させた日本のタレントとはもちろん関係なさそうだし、モナよお前はいったい何者なんだ。初体験の甘酸っぱい想い出を回想してると思ったらそれは初殺人のことだったり、パンティ丸出しでゲラゲラ笑いながら太ももばさみで男を絞め殺そうとしたり、この女こそ生身のターミネーター、いや“完全なる有機体”と呼ぶに相応しい化け物です。このレナ・オリンの怪演があまりに凄いので目立ちませんけど、ストーリー自体はなんか穴だらけですよね。でもモナの存在感だけでなく救いようのないほどダメな男のゲイリー・オールドマンが上手い演技なので、最後まで観客を引っ張ってゆく勢いだけは認めてあげましょう。ラストで約束の店に現れない妻を待つオールドマンの姿は哀れを誘いますけど、モナは本当に妻を殺したんでしょうか?実はそれはモナのはったりで、妻はオールドマンに愛想を尽かして35万ドルを元手に優雅に暮らしているという解釈はいかがでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-05 00:53:00)
894.  白い家の少女 《ネタバレ》 
この年(76年)だけでジョディ・フォスターは5本もの主演・準主演作が公開されていて今で言うとクロエ・グレース・モレッツ状態、いやクロエちゃんをはるかに超える勢いだったんですね。実は彼女がトップにクレジットされるのは本作が初めてで、つまりジョディの初主演映画と言うわけです。『タクシー・ドライバー』の少女娼婦役が強烈過ぎてかすんじゃってますけど、この映画のリン・ジェイコブスはその後の彼女の映画人生に影響を与えたキャラだったんじゃないでしょうか。 面白い事にこの映画は、作家の親娘の話である『別れのこだま』と設定が酷似してるけど、まるで真逆の展開になるんです。『別れのこだま』ではジョディが心臓病を患う少女役ですが、本作では病魔に苦しむのは作家である父親で、しかもその娘は父の死後恐ろしい行動に出る。それまではハート・ウォーミングなキャラが持ち味だった彼女が、普通に見える少女の心の闇をここまで演じ切れば観客には強烈な印象を与えたことでしょうね(少女娼婦という存在はあまり普通じゃないですから)。少女なんだけど常に無表情で何を考えている測り知れない、だけど本質的なもろさはきちんと見せるという演技をこの歳で完璧にものにしているんだから恐ろしいことです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-28 21:59:00)(良:1票)
895.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
金物屋の店主、いわゆる“意識が高い”系のその妻、シニカルなエリート弁護士、投資コンサルタントをしているその妻、といういかにもニューヨーカーといった風情の登場人物たち、数いる芸達者の中からそれぞれにピッタリの俳優たちをキャスティング出来たのが大成功でしょう。プロットを見ただけでお話しの展開はだいたい読めるわけですけど、劇中の彼らの“人生最悪の時間”と上映時間をピッタリとシンクロさせているのも舞台劇の映像化としてはシンプルですが効果的、もっともこのケンカを見せられる方としてはこの上映時間が正直限界でしょう。ケイト・ウィンスレットのゲロ吐きとスコッチの酒盛りがストーリー展開上のターニング・ポイントになっていますが、四人が夫婦関係を離れてバラバラの口論になってゆくのは良く練られた演出ですね。面白いのは、ジョン・C・ライリー以外の三人が大事にしているもの(スマホ・画集・バッグ)がそれぞれ非常事態に陥るところで、そこで彼女らの人間的本性がむき出しになってしまいます。でもライリーだけにはそんな執着するモノがなく、逆に秘蔵のスコッチやら葉巻を皆に分け与えるところが面白い。まあもっとも、それによってさらに事態が悪化しちゃうんですけどね。ラストでカメラが屋外に出ると、地面では死んだと思われていたハムスターが動き回り、遠景では息子たちが仲直りしているというのは実にシャレてました。 昔の淫行事件のせいで逮捕されちゃうので合衆国に入国できないポランスキーがNYが舞台の映画を撮るとは予想外でいたけど、なるほどこういう小品なら十分可能なわけですね、わずかな屋外シーンだけはカメラマンを派遣して撮影すればよいわけですし。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-11 23:51:46)(良:1票)
896.  コーマン帝国 《ネタバレ》 
ロジャー・コーマンの自伝(これ、傑作です!)を読んだことのある自分としては、まあ波乱万丈の映画人生を表面的になぞっている可も不可もない内容でしょうか。コーマンというお方は、B級映画の帝王のくせして風貌は優雅で語り口もまるで大学教授みたいなのが面白い。そこら辺はトロマのロイド・カウフマンやキャノン・フィルムズのメナヘム・ゴーランとは大違い、ビジネスマンとしての手腕もハイレベルなのもこの人の凄いところ。ドキュメンタリーなので彼の映画人生をかつての門下生たちが回想するわけですが、それがジャック・ニコルソン、マーティン・スコセッシ、ジョー・ダンテ、ロン・ハワードたちでこれまた豪華な面々です。でもなぜかそこにコッポラとキャメロンがいないのがちょっと残念ではあります(きっとややこしい人間関係があるんでしょうね)。ジャック・ニコルソンが「彼の事はみんな大好きなんだ」と感極まって泣き出してしまうところには、こちらまでジーンとさせられました。 コーマンのもとで映画の世界に入って成功した映画人は数え切れないけど、面白い事に彼の元にとどまった人はいないしコーマン自身もひきとめない。コーマンが手掛けるのはとんでもないB級映画だから、「いつまでもこんなことしてられない」と才能ある連中の発奮材料になっているのかもしれないですね(笑)。 ドライブイン・ムーヴィーからビデオ・DVDへとB級映画を取り巻く環境は大きく変わり、コーマンのビジネス手法にも確実に打撃を与えられてきたのは確かでしょう。映画はコーマンがアカデミー特別功労賞を授与されるところで終わります。これは長年ライバルだったハリウッド・メジャーにとって、もはや彼が脅威では無くなったことの証しなのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-05 22:01:32)
897.  ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える 《ネタバレ》 
ネタのヤバさで売っているシリーズですけど、この第二作目はまさに『国境を越える』あらため『一線を超える』じゃないでしょうか(笑)。指ネタはさすがに「おい、ほんとにそれでいいの?」とドン引きさせられました。夜のバンコクで暴れ回るのは観ていて痛快ではありますけど、この映画タイ国内で上映出来たんだろうか?、とさすがに心配になりました。 本作では“スチュいじり”がテーマみたいなもので、刺青から始まって平常は真面目そうな彼が本性に目覚めたというかどんどん変貌してゆくのが実に愉しいところです。船上でスチュが途方に暮れて歌うビリー・ジョエルの替え歌がまた大爆笑で、これアドリブ演技をそのまま使ったんじゃないかと思うほど自然な感じです。 またまた出ました“タイソン・ネタ”そしてMr.チャウ(正直これには驚きました)、とひとつのパターンを作っていてシリーズ化するのかはともかく、さらに続編撮るのは確定していたみたいですね。当然だれしもが予想するのがアランのご結婚でしょうけど、果たしてどうなりますやら…
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-30 20:55:45)(良:1票)
898.  ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火 《ネタバレ》 
オープニングに登場するのは、おお、懐かしのモス・フィルムのマーク映像!旧ソ連時代と同じなんです、まだ使っているんですね。 最近ロシアやその周辺国で撮られた安っぽいCGを多用した第二次大戦もののアクション映画がレンタル店に溢れていますが、その同類と思って観たら全然レベルが違うちょっと興味深い作品でした。かなりスーパー・ナチュラルの要素を取り入れた幻想色の強い異色作です。 まず冒頭で撃破されたT-34戦車の中で全身大やけどの黒こげ状態になっていた戦車兵が野戦病院に運ばれます。不思議なことに生き延びられるはずがなかったこの戦車兵がやけどの跡も消えてどんどん回復しますが、戦車の操縦以外の事はすっかり記憶喪失しています。戦車兵が不足しているので記憶喪失のママ病院で適当に名前をつけてもらって実戦部隊に送られますが、彼は破壊された戦車と話が出来ると主張し始めます。そのころ前線ではホワイト・タイガーと呼ばれる一輌のティーガー戦車にソ連軍は大打撃を受けていて、このヘンな戦車兵にチューンナップしたT‐34と乗員を与えてこのティーガー戦車を撃破することを情報部の少佐は命じます。 モス・フィルムには独ソ戦映画のための専用車両工場まであるそうですが、それにしても冒頭から貴重な戦車が登場して驚かされます。残骸状態なんですけど四号戦車やレンド・リースでソ連に供給されたマチルダ戦車まで出てくるんですからね。撮影用のプロップなのかもしれませんが、ロシアのことですからまだまだナチスドイツの兵器が残っていても不思議ありません。謎のホワイト・タイガーは戦後型のソ連戦車を改造したものですが、正面から見ると驚くほどティーガーそっくりです。このティーガーは明らかにこの世の存在ではない超自然的な存在なので、実物とはちょっと違うスタイルであっても別に違和感がないわけです。この映画のすごいところは、随所で観られる激しい戦車戦や砲撃シーンなどをCGなしで見せてくれるところで、さすがかつて『ヨーロッパの開放』を製作したモス・フィルムの伝統技は健在です。 観たら理解できますけど、この記憶喪失のナイジョノフ少尉ももう霊的な存在なのです。対するホワイト・タイガーも北欧神話のオーディンの化身というかナチス・ドイツの武力が神格化した象徴みたいなもので、それはもう神々の闘争みたいなものです。音楽も『ニーベルンゲンの指環』をアレンジした様な曲で雰囲気が出ています。 この映画の不思議なところはラスト20分が45年の陥落したベルリンに舞台が飛んでしまうところで、生き残ったナイジョノフ少尉は一人戦車を整備して、ホワイト・タイガーと決着をつけるために消えてゆきます。最後のシーンでは自殺してあの世にいるヒトラーが登場してびっくりです。でもなんか不思議な余韻を残してくれるんです。個人的には『フューリー』よりはるかに面白いと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-18 23:08:47)
899.  サイレントパートナー 《ネタバレ》 
まさにデ・パルマ風タッチを模倣した様な作風の映画、デ・パルマの様なキレ味鋭いめくるめくような映像美はないですけどね。でも良く考えてみれば、この映画が撮られた78年ごろと言えばデ・パルマはまだ『フューリー』を撮ったぐらいの頃で巨匠と呼ばれるには程遠く、『殺しのドレス』や『ボディダブル』は80年代のお話しです。それなのにこの濃厚なデ・パルマ臭は実に不思議です、ラストのクリストファー・プラマーの行動なんか『殺しのドレス』をパクったのかと思ったぐらいです。 スザンナ・ヨークが意外とストーリーに絡まないで謎の女が中盤に登場し、そこから始まる三すくみの騙し合いがなかなか面白い。エリオット・グールドの部屋とその下にある電話ボックスからのやり取りは印象的です。驚くほど残虐なクリストファー・プラマーがまた秀逸で、グールドの部屋のドアの郵便受けからいきなり顔をのぞかせるシーンは(どんだけ幅の広い郵便受けだよ、という突っ込みはさておき)、心底びっくりさせられました。でもこのプラマーを罠にはめて警察に逮捕させちゃうグールドも、飄々としたただの銀行員じゃない曲者ってところが良かったですね。あとただうろうろしてるだけの銀行の同僚役だったんですが、ジョン・キャンデイが妙に目立ってました(笑)。 この映画は脚本はカーティス・ハンソンなんです、そりゃ面白くないわけがありませんよね。
[DVD(字幕)] 7点(2015-05-17 19:16:09)
900.  バーニー/みんなが愛した殺人者 《ネタバレ》 
実験的な映画を撮るかと思えば『スクール・オブ・ロック』みたいにメジャーで王道的な作品もこなしちゃうリチャード・リンクレイターの、どちらかと言うと彼らしいかなり捻った笑えない(これは良い意味です)実録コメディです。 テキサス東部の田舎町で葬儀屋の助手を勤める40手前の独身男バーニーは、町の誰からも善人と認められて愛されていた。彼は町随一の資産家の未亡人に気に入られて同居する様になるけど、この未亡人はバーニーとは真逆で恐ろしいまでに性格がねじ曲がっていて町中の人から憎まれていた。このバーニーをジャック・ブラックが演じるのですが、良い人を説得力ある演技で好演するけど彼のことですからなんか胡散臭さがつきまとっちゃうんです。これも監督の計算通りなんでしょうが、最後まで観るとどうもゲイみたいだけどそれ以上におかしなところは見られない。どうも現代社会では度を越した善人=変人と言うことになる、という一種の問題提起なのかもしれません。未亡人マージョリーは、もう笑っちゃうほどイメージ通りのキャスティング、シャーリー・マクレーンです。最初は良き友人同士だった二人も、マージョリーが本性を剥きだしにしてバーニーをこき使う様になってきて、とうとう彼はマージョリーを衝動的に射殺して冷蔵庫に死体を隠します。 この映画は実際の町の人たちが語るバーニーの想い出を繋ぐ形で進行するモキュメンタリー風の演出が特徴です。殺人が発覚して裁判になりますが、なんせ町中の人がバーニーを擁護しているんですから、その中から選出される陪審員は無罪の評決を出す可能性が高い。そこで検事は裁判を70キロも離れた隣の郡に変更しちゃいます。ここでは当然のごとく有罪判決が下り、あわれバーニーは終身刑を宣告されてしまいます。テキサスは全米屈指の厳罰司法の州ですけど、それにしても終身刑とはキツイですね、日本でしたら懲役10年ぐらいでしょう。そこら辺は、裁判所の違いで無罪か終身刑という両極端な判決が出る可能性があるというアメリカ裁判制度の矛盾を監督は指摘したかったのかもしれません。地方検事役はマシュー・マコノヒーでこれが実に可笑しいキャラで、この映画の中でいちばん笑わしてくれます。 けっきょくバーニーはほんとはどんな人間だったのかという疑問には何も答えてくれずに映画は終わるのですが、それでもいろいろ考えさせてくれる作品の様な気がします。ラストにバーニー本人とジャック・ブラックが刑務所で面会している映像が流れるのですが、なぜだかギョッとさせられるものがありました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-08 23:27:24)
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