881. ニューヨークの恋人(2001)
タイムスリップものはじっくり見ると不都合な点がたくさん出てくるんだけど、この映画はまずまず。コミカルで気楽に見られるからそんなことはまったく気にかからないし、最後に最初の場面に戻ってああなるほどと思わせる親切な映画だ。まあ、そんなことよりおもしろかった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-29 21:29:31) |
882. アルプスの少女ハイジ(1979)
まん丸とだるまさんみたいなハイジが、パッパッパーと服をぬいで、あれよあれよという内に物語が進むが、こどもたちにはこのスピーディーな展開が良かったと思う。つなぎつなぎは会話が途中でぶった切られたようで少し気になったが・・・。80~90年代はうちの息子と姪っ子たちとのつきあいで、アニメを見ることが多かった。これもそのひとつ。 [DVD(邦画)] 7点(2012-12-28 20:42:00) |
883. 007は二度死ぬ
《ネタバレ》 タイトルが二度死ぬだから、冒頭でボンドが死んでもちっともおどろかなかったが、東京に来てびっくり、何と人力車が走っている。そして横綱佐田の山に琴櫻、富士錦の相撲取りが登場。何だ佐田の山は切符を渡すだけか。そのほか、見ていると驚くこと多々、奇想天外なストーリーでおもしろいと言えば相当おもしろい。それに女にだらしがないのは毎度のことだが、これじゃ二度死ぬじゃなく、三度も四度も死にそう・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2012-12-28 16:15:32) |
884. ドラえもん のび太の魔界大冒険
ドラえもんは漫画やテレビでたくさん見たけど映画館で見たのはこれだけ。小学校に入ったばかりの姪っ子たちを連れて行ったのだけど、一番熱心見たのはもちろん私。これ以降たくさんのドラえもんをビデオで見る羽目になる。ちんからほいでスカートがまくれあがるのに思わずニンマリ。 [映画館(邦画)] 7点(2012-12-28 11:36:23) |
885. 人生とんぼ返り(1955)
《ネタバレ》 殺陣師(たてし)も新国劇も知らず、前半は見るのに大変苦労をしたが、中盤を過ぎる頃段平が東京へ旅立つあたりから釘付けになってしまった。段平と女房のお春の掛け合いもおもしろいし、何よりも夫婦愛が感じられる。そしておきくとの親子愛も・・・。国定忠治が晩年中風だったことも初めて知ったし、森繁の名演技にもしびれたし、とにかく感動作だった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-12-28 08:58:11) |
886. 息子の部屋
時には辛く重たくなることもあるが、静かに流れる音楽と物語のリアルな雰囲気がとても良い。息子が亡くなったことで劇的な変化が起こるわけではないのだが、心の中の変化はやはり大きかったのだろう。最後に息子のガールフレンドとそのまたボーイフレンドを送った朝がすがすがしかった。これで心の整理がついたと信じたい。それにしても精神科医とは大変な仕事だ。自分の精神状態だけでも大変なのに・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-26 21:54:49) |
887. 少年と自転車
これはすばらしい良い映画だ。贅肉をそり落とし、87分という短い時間にすごくコンパクトにまとまっている。ストーリーとしてはごく身近にある素材にもかかわらず映画に惹きつけられるのは、少年の屈折した心理が巧みに描かれていることによるものだ。またその少年シリルを演じたトマ・ドレのうまさに大変驚く。そして頼まれたとはいえ、里親となったサマンサの愛情にも・・・。映画には、ベートーヴェンのピアノ協奏曲が実にうまく使われている。途中の演奏ではピアノはなく、エンディングになってようやく登場するが、それがあたかも希望の光に思える。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-26 07:41:23) |
888. ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い
主人公はダ・ポンテでモーツァルトは脇役なのだが、モーツァルトの美しい音楽がちりばめられ、映画「アマデウス」が好きだったならば、この映画もまた好きになれるだろう。(ただしオープニングの曲はモーツァルトでなく、ヴィヴァルディの四季の「夏」)ドンジョヴァンニの製作過程が映画の軸となるが、ダ・ポンテの恋愛も重なる作りになっている。しかし美しい音楽に酔っているだけでは、内容がいまいちつかみにくいので、オペラの筋書きやアリアなど、知っているに越したことはない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-25 00:11:13) |
889. 喜劇 誘惑旅行
《ネタバレ》 これはとってもおもしろい楽しい、スンバラシイ映画だった。夫がフィリピン旅行に行けなくなったり、行けるようになったりは、最初のクイズ番組の座席が上がったり下がったりするのとまったく同じで、まずここでニヤリっとする。そして夫婦一緒のような別々のようなフィリピンの旅にニヤリ、そして映画は駄洒落の連続で愉快きわまる。そしてまたまたフィリピン観光のみならず、歴史や風習の勉強にもなって大いに満足。そしてまた見所は、フランキー堺の一人二役、同時にスクリーンに登場するだけでなく二役の二人がお互い抱き合ったときは大変びっくり。当時の技術では考えられなかったことだった。 [映画館(邦画)] 9点(2012-12-24 10:06:32) |
890. 四年三組のはた
1970年代から80年代にかけて、日活は子ども向けの児童劇映画を何本も製作し、方々の学校の講堂や体育館で上映された。この映画はその中でもひときわ評価が高い名作。 産休に入る先生と子どもたち、子どもの両親とのふれあいを描く心温まる物語である。産休補助の先生役の南美江もなかなか良い。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-12-23 06:48:31) |
891. 紅の豚
他のジブリ映画と趣が異なっていることと主人公がきざな豚ということで、結構見らず嫌いになっていたが、大人の男のロマンが感じられ結構好感が持てる。それに空想の物語でなく、第1次世界大戦後、世界恐慌、ファシズムの台頭の時代とイタリアを舞台にしたのも他と違っていて興味を覚える。空中戦シーンは好きではないが、中盤の飛行機を改造するあたりはとっても好きで宮崎映画らしい雰囲気を感じる。 [DVD(邦画)] 7点(2012-12-22 22:12:07) |
892. 三人の妻への手紙
出発する船の上から電話ボックスを恨めしそうに見つめるシーン、列車が通るたびに揺れ動く部屋など、ちょっとしたおもしろさが続くのが良い。話の展開は理解できないところもありやや思ったるいが、ラストの締め具合が良いので目をつぶろう。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-22 17:11:15) |
893. アルジャーノンに花束を(2000)<TVM>
原作も読まず、しかもオリジナルの「まごころを君に」より先に見たのだが、なかなか良かった。オリジナルの主役クリフ・ロバートソンの演技には負けるけど、映画自体はオリジナルよりわかりやすく感動的だった。主人公の能力向上の過程や心理描写もこちらが上だ。原作を読んだ人によると原作はもっとすばらしそうだが・・・。 [地上波(字幕)] 8点(2012-12-22 08:37:16) |
894. まごころを君に
学会論文のための非人道的実験や手術という前半は、どうも好きになれない設定なのだが、チャーリーの賢くなりたいという気持ちに負けて最後まで見てしまった。テーマは賢くなることが本当に幸せなのかということだろうと思う。公園で遊ぶ彼は大変幸せそうだった。パン工場の仲間から馬鹿にされても彼らを友達と思っていた。それが・・・ クリフ・ロバートソンは好演だが、主人公の頭が良くなるのが早すぎるし、映画についていけないところもある。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-21 22:26:19) |
895. 風と樹と空と
今の人ならたぶん「三丁目の夕日」を思い出すだろう。しかし集団就職、上野駅というと私は井沢八郎の歌「あゝ上野駅」を思い出す。井沢の歌と「風と樹と空と」の映画とどちらが先だったかは覚えていないが、どちらも1964年東京五輪の年だった。吉永小百合さんは元気でとても明るいお手伝いさんだし、映画自体もラブロマンスにならず、あくまで青春映画に徹しているところが断然好き、私の青春時代思い出の映画のひとつだ。「もらえる物はもらいます」とちゃっかりしたところも良い。OLをBG(ビジネスガール)と言っているのも時代を感じるし、吉永小百合が口ずさんでいる「高校三年生」も大ヒットした時代だった。 [映画館(邦画)] 8点(2012-12-20 22:18:04) |
896. 喜劇 にっぽんのお婆あちゃん
タイトルに「喜劇」という名前が付いているが、決して単純なコメディではない。むしろ「喜劇」を付けることで、風刺のこもった社会派映画の要素を際だたせている。身寄りがなく老人ホームで暮らすのと身寄りがあって息子夫婦の家族と暮らすのとどちらがベターなのか。50年も昔、高度成長期のまっただ中にあってすでに少子高齢化を予測させる映画はまったく見事というほかない。なおこの映画にはたくさんのお婆ちゃんが出てくるが、年長は東山千栄子さんの71歳だが一番若いお婆ちゃんと言えば・・・。 [地上波(邦画)] 8点(2012-12-19 17:44:16) |
897. 青春の海(1967)
ついこの前まで生徒役やお嬢様役をやっていた吉永小百合が中学校の先生になる。とは言っても学校のシーンは多くはない。問題なのは妹和泉雅子と一緒に住む家の隣が男5人の歯科医院だということ。さてどんなロマンスかと思いきや、家を飛び出したヤクザの次男坊渡哲也、結構クール。映画の作りもべたべたした感じなくすがすがしい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-18 23:03:32) |
898. なまいきシャルロット
まず主題歌がいい。何度も演奏されるから自然に覚えてしまうけど、とてもリズミカルでうきうきする曲だ。(イタリアのポップ・グループ、リッキーとポーヴェリが歌う「Sara Perche Ti Amo」)一見こなまいきにも見える夢見る快活?な13歳の女の子シャルロットだが、彼女くらいの年齢なら誰しも大なり小なりあるもの。むしろ自然な姿が描かれ好演である。主演のゲンズブールはDVD特典のインタビューを見るとシャイでその違いにびっくり。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-17 22:22:08) |
899. O嬢の物語
前半こそ「エマニエル夫人」よりも神秘的で美しいと思っていたが、後半はまったく駄目。途中で話の流れを見失ってからは、映画が終わるまでが唯々長く感じられた。 [映画館(字幕)] 3点(2012-12-16 17:26:16) |
900. ガールズ
《ネタバレ》 エマニエル夫人で一躍人気となったジュスト・ジャカン監督映画なので、さぞエロティックかと思いきや(もちろんそういう部分もある)、結構まじめな作りというか青春物語で、「Boys be ambitious」ならぬ「Girls be ambitious」 4人の中の1人が性体験の結果妊娠、それを他の3人が助け合う友情の物語でもある。そこそこにおもしろい。 [映画館(字幕)] 6点(2012-12-16 15:16:10) |