921. TAKESHIS’
タケシはもう何もかもつまらなくて死にたがっているのではないかと心配になった。『ソナチネ』よりも死への求心力が強い映画だと思う。これほど賛否が分かれる作品も珍しいが、個人的には悪くなかった。ただ、人には薦められない。何故かこんなところで京野ことみが脱いでいる。 [映画館(邦画)] 5点(2007-11-29 16:20:39) |
922. ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間
《ネタバレ》 ここでの評価は低いが、そんなにひどい出来ではない。TVシリーズを観ていない人は全く話についていけないだろうが、観ているからと言って理解できるわけではない。そこはやっぱりリンチだから。「わけわからん!けど面白い!」というのが本音。ローラは最期に解放されたのだろうか?あの笑顔にこちらもちょっぴり救われる。またTVシリーズを観たくなった。 [DVD(吹替)] 6点(2007-11-26 17:53:35) |
923. アポカリプト
古代マヤ文明を描いた映画というのは珍しく、それだけでもこの映画には価値がある。「映画を観る」ということの醍醐味は、その間、我々を他の時間、他の空間にいざなってくれることにあるからだ。現実を忘れさせるようなノンストップの展開にハラハラしっぱなし。メル・ギブソンの力技には唸らされる。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-26 17:46:17) |
924. 神童
成海璃子のツンデレっぷりに撃沈! [DVD(邦画)] 6点(2007-11-26 17:38:52) |
925. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 社会派とエンターテイメントを両立させるエドワード・ズウィック監督の手腕は素晴らしく、ディカプリオの演技も堂に入っている。ただ、子供が銃をもつ現実は痛い。たとえ映画と分かっていても。だから何度も観たいとは思わない。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-22 09:55:12) |
926. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 もはや古典といわれる本作だが、ロブ・ボッティンの手による「物体X」の造形は、今観ても全く色褪せることなく新鮮だ。「物体X」の七変化は、恐怖と同時に、「次はどうなるのだろう?」という見世物的な好奇心を刺激する。CGのない時代に、よくここまで出来たものだ。しかし、本作の魅力はそれだけではない。密閉された南極観測基地におけるヒーロー不在の状況(登場人物はむさ苦しい男だけ←コレ重要)、疑心暗鬼に駆られた者たちの心理サスペンス(血液検査のシーンの素晴らしさ!)、エンニオ・モリコーネによるカーペンター・サウンドの忠実な再現…と、挙げたら切りがない。これぞ名作! [DVD(字幕)] 10点(2007-11-18 07:13:53) |
927. ゾディアック(2007)
《ネタバレ》 ここでは随分評価が低いようだが、個人的には非常に楽しめた。デビッド・フィンチャー監督作なので期待値が高すぎたのだろうか?同系統の韓国映画『殺人の追憶』には劣るものの、見応えのあるサスペンスだった。そもそもゾディアック事件は未解決なのだから、すっきりした結末が迎えられるはずもない。劇中でも『ダーティハリー』を引き合いに出して、「現実はそうじゃない」と言い切っている。むしろこれは、ゾディアック事件に翻弄され、人生を狂わされた男たちのドラマとして観るべきだろう。やや詰めの甘さは感じるものの、2時間半飽きることなく観ることができた。特に湖畔での殺人シーンのおぞましさは、『サイコ』を彷彿とさせ、背筋が凍る思いだった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-18 06:43:00) |
928. 機動警察パトレイバー2 the Movie
《ネタバレ》 米同時多発テロが起きた時、真っ先に思い浮かべたのがこの映画だった。「戦場の後方にいるに過ぎない」私たちの見せかけだけの「平和」。それが脆くも崩れ去る「現実」。公開当時には難解だったこの映画も、21世紀になった今見直すと、驚くほど正確に未来を予見していたのだと分かる。日本アニメ史上に残る傑作。 [DVD(邦画)] 10点(2007-11-15 08:23:55) |
929. 機動警察パトレイバー
《ネタバレ》 所謂ロボットアニメだが、1999年という近未来(もはや近過去だが)に時代を設定しているのがユニーク。製作年が89年なので、10年後にはこんなロボットが出来てるかも…というリアリティのある設定が、他のロボットアニメとは一線を画している。だから、レイバーがやたらと空を飛んだり宇宙で戦争をしたりはしない。主人公たちも、あくまで「パトレイバー」という特殊装備をした警察官であり、ただの公務員に過ぎないのである。そんな彼らが、天才的犯罪者によるレイバー暴走事件を追う。コンピューターウィルスを使ったサイバー犯罪というのも、今や珍しくないが、当時は随分と斬新だったことだろう。時代の先を読む押井節は健在だ。 [DVD(邦画)] 9点(2007-11-15 07:51:39) |
930. 魔女の宅急便(1989)
実はこの映画が宮崎作品でいちばん好きだったりする。 [DVD(邦画)] 10点(2007-11-13 17:23:57)(良:2票) |
931. 風の谷のナウシカ
《ネタバレ》 (2010年7月14日追記)ブルーレイ版を鑑賞。画質は全体的にクリアになっているが、逆にピンボケ部分や彩色の粗などが目立つようになり、そこは好みの分かれるところだろう。宮崎監督自身、デジタル修復によるブルーレイ化にはあまり乗り気ではなく、「古い映画なんだから古く見えるのは当たり前」と思っているようだ。ディズニースタジオからの要請で、鈴木Pがブルーレイ化にGOサインを出したというのが本当のところらしい。改めてDVD版を観直すと、確かに画面は暗くシャープさに欠けるが、自分が子供の頃から何度もTVで観ていた『ナウシカ』はこんな感じだっただろう。最近のCGアニメならともかく、昔のセルアニメは、そもそもブルーレイの高機能に耐えうる素材ではないのかもしれない。作品評価としてはもちろん10点満点だが、映画版は、全7巻の原作漫画のうち2巻までを映像化したに過ぎず、スケールの縮小が悔やまれてならない(映画版で語られなかった部分は、後の『もののけ姫』に継承されている)。しかし、『ハウル』や『ポニョ』の近作を観て、宮崎監督も老いたか…と思っていたが、考えてみればこの『ナウシカ』という映画もかなりおかしな作品だ。大人の目で見てしまうと、ナウシカの優等生すぎるキャラクターはKYな『セルピコ』のようだし、自己犠牲と奇蹟という強引なラストの展開は大嫌いな『E.T.』を思わせる。ほとんど精神論に終始していて、物語として完成されているのは『カリオストロ』と『ラピュタ』くらいなのではないか?それでも子供の頃から大好きな映画なので、ほとんど条件反射的に涙腺が緩んでしまうのだ。 [ブルーレイ(邦画)] 10点(2007-11-13 17:16:40) |
932. 天空の城ラピュタ
「人がゴミのようだ!」byムスカ [DVD(邦画)] 10点(2007-11-13 17:14:01)(笑:1票) |
933. ルパン三世 カリオストロの城
《ネタバレ》 冒頭、ルパンのテーマとともに加速する前代未聞のカーチェイス。あの躍動感が堪らない。シリアスとギャグを使い分ける山田康雄の吹き替えも完璧。ラストはとっつぁんのクサい台詞に泣かされる。これぞ冒険活劇。傑作中の傑作だ。 [DVD(邦画)] 10点(2007-11-13 16:57:12)(良:1票) |
934. 終わりで始まりの4日間
小品だが心に残る青春映画。こんなふうに悩んでいた時期というのは自分にもある。過去に受けた傷を抱え、うまく息ができない感じ。でもそんなものはいつの間にか消え去った。人との出会いがそうさせたのだと思う。他人を受け入れることで、自分も受け入れてもらえた。すごく簡単なことが、当時はすごく難しかった。だから主人公の気持ちは分かる。彼がサムに出会えたことは偶然だが、彼女を「通りすがりの誰か」ではなく、「大切な人」として受け入れることができたのは、やはり彼に「変わりたい」という気持ちがあったからだろう。変わりたいと願えば、誰でも変わることができるのだ。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-11 20:23:23)(良:1票) |
935. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 シリーズものといえば、回を重ねるごとにダメになっていくものだが、本作は常に高い水準を保っている。今回は前作のラスト、モスクワ脱出からニューヨークへの帰還までの語られなかったエピソードにスポットが当てられる。ニッキーを狙う暗殺者との追跡戦、胃がひっくり返りそうになるカーチェイスなど、シリーズ完結篇に相応しい重厚なアクションが連続。「ジェイソン・ボーン」シリーズが、今後のアクション映画のひとつのスタンダードとなることは間違いないだろう。 [映画館(字幕)] 7点(2007-11-10 18:17:05) |
936. ザ・ロック
《ネタバレ》 サンフランシスコのカーチェイスと言えば『ブリット』、ショーン・コネリーの人物設定は『007』と『アルカトラズからの脱出』、アルカトラズに籠城したテロリストは『ダーティハリー3』、トロッコ・チェイスは『インディ・ジョーンズ』等々、過去作品からのサンプリングが多く見られるが、それを90年代風に味付けしたアクション映画の最高峰。やはり多くの方が仰るように、悪役であるエド・ハリスを、ただの野蛮なテロリストではなく、理性と信条をもった誇り高い軍人という設定にしたところがミソ。頼りないニコラスと父親のようなコネリーの友情に、デビッド・モースやマイケル・ビーンら渋い脇役の天晴れな死に様。ハンス・ジマーの音楽も最高に燃えるぜ! [ブルーレイ(字幕)] 9点(2007-11-09 07:59:47) |
937. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 『ダイ・ハード』の影響下にあるアクション映画の中ではダントツの面白さ。派手なドンパチは極力避け、「リーダーを失ったにわか部隊が如何にテロリストを鎮圧するか」というサスペンスにのみ主眼を置いた潔い出来。やはりここは配役が肝で、絶対無敵のセガールが途中退場することで、いやでも緊迫感が高まる。飛行機パニックものにありがちな乗客同士のドラマも皆無。メンバーひとりひとりに役割があるところも良い。いつもみたいにセガールの一人勝ちでは面白くないからね。脚本の勝利。 [DVD(吹替)] 8点(2007-11-09 07:38:30)(良:1票) |
938. 狼/男たちの挽歌・最終章
《ネタバレ》 香港ノワールの到達点。ジョン・ウーはもうこれ以上の作品を撮れないのだろうか?とにかく華麗すぎるチョウ・ユンファの銃さばき。殺し屋と刑事の友情。男泣き必至の大傑作だ。ところで、ポニーキャニオンから出ていた旧版DVDと最近のリマスター版では字幕が違う(役名まで変わってる)。個人的には旧版の方が作風に合っていて好き。ラストシーンは「やったぞ…」の方が断然良い!(ちなみに、この度ブルーレイで観直したのだが、何とダニー・リーの顎からちぢれ毛が一本ビヨ~ンと伸びているではないか!DVDでは気付かなかった発見だが、ラストの感動するところで笑っちゃったよ) [ブルーレイ(字幕)] 9点(2007-11-08 07:13:43) |
939. 友は風の彼方に
《ネタバレ》 よくあるアンダーカバーものだが、香港映画らしくコッテリと友情を描き、男泣きの映画に仕上がっている。クライマックスのトライアングル構図は、タランティーノが『レザボア・ドッグス』でまんまパクっている。香港ノワール初期の傑作。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-08 07:03:54) |
940. ボディ・スナッチャーズ
《ネタバレ》 DVDが500円で売っていたので、思わず買ってしまいました。ガブリエル・アンウォーが裸になるシーンは巻き戻してもう一回観ました…。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-06 17:09:11)(良:1票) |