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ひろすけさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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81.  ホーンテッドマンション(2003)
ゾンビが『パイレーツ・オブ・カリビアン』のそれと同じ動きだったのが気になりました。
4点(2004-05-16 01:55:25)
82.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 
1を観た人の中には2を受け入れられないという人がそこそこいるようだ。「滅茶苦茶さが足りない」…1を観てしまったら観客が「もっと」を求めるのは当然わかること。しかし僕が1を観て感じたのは「滅茶苦茶さはここで限界」ということだった(1でも「もうダメ」と感じた人はたくさんいるでしょう?)。しかし2が1以上の血糊たっぷりバイオレンスで仕掛けてくるとしたら…観客は醒めるでしょう。だからバイオレンスは「目潰し」などの最低限度で留めつつ(それでも「痛さ」を失っていないのが凄い)、映画評論家に言われるところの「動」から「静」への転換を図った。前作の売りだった「動」と同じでもダメ、それ以上でもダメ、そうなると別の路線で仕掛けるしかない。そしてタランティーノが考えたのは「ラブストーリー」だった。 僕は不思議だった。自分の映画で「マドンナの"ライク・ア・バージン"は巨根男を歌ったものだ」と言ってのけ、ざくろのような死体を持ってきた殺し屋に「女房が帰ってきたら離婚される!」とブチ切れる俳優タランティーノが出演しない理由はどこへ?・・・と。だけどタランティーノはもう既に出演している。タランティーノよりもタランティーノらしい"ビル"に姿を変えて。ビルはタランティーノそのものだ。前作の血糊に騙されてはいけない。彼はサディストではない。マゾヒストだ。究極のマゾヒストだ。2で突如挿入される1のいちシーン。オープニングタイトル前のあのシーンだ。ビル(= タランティーノ)は血まみれのユマに言う。「俺のことをサディストと思うか?…違う。俺以上のマゾヒストはいない」…そういうことだったのか。押さえきれない狂った愛情は他者を巻き込み最愛の人をも失い暴走し続ける。そして彼はユマの五点掌爆心拳の前に散る。彼は最初からわかっていた、そこに彼女が来ることも自分がそうなることも。わかりつつそれを止めることができず、そしてそんな自分を黙って受け入れる…マゾヒスト・タランティーノの真骨頂だ。この映画が「B級」と呼ばれ、全米(全世界)のPTAから叩かれても全米No1を獲ってしまう凄さ。ちゃちな仕掛けと『子連れ狼』がこの映画の醍醐味ではない。この映画は100%のタランティーノのラブストーリーであった。
9点(2004-05-05 13:45:49)
83.  CASSHERN
観終わって「この作品は(それっぽい)映画ファンからすごい勢いで叩かれそうな映画だなぁ」と思いました。 「ミュージッククリップのようだ」「無駄なカットを繋げすぎ」「上映時間が長い」「デジタル色強すぎ」「言いたいこと全部喋っている」などなど、おそらく問題点はキリがないほどあげられるでしょう。あ、でも僕はそんなものは気にならなかっです。だってそんな文句も含めて映画だと思っているから。それにどうでしょう。この作品が話題作ではなかったらカルト的な人気を博したかもしれませんし、あと20年経ったらこの映画の評価は変わっているかもしれませんよ(責任は取れません)。そして、かなり意外性のある作品でした(それは当初の予想と全然違う映画だったということです)。なんというか、ただのヒーローモノだと思っていたのですよ。だけど想像したよりドンヨリしていたし、けっこう救いがないし。そういえば多くのアニメもストーリーはシビアなものが大半だったっけ…なんて思ったりして。キリヤさんの『キャシャーン』はメッセージ性が強くて、それで嫌になってしまう人はかなりいると思います。それに映像で語らせる部分も少ないしね。だけど僕はそこにキリヤ氏の「真っ直ぐさ」を感じたな。馬鹿なほどの話好き(だけど口下手)。でも、そういう人って好きよ。良いにせよ悪いにせよ、そんな映画監督っていないじゃない(笑)。それが僕の期待を裏切った点でもあったんですけど。もっとクールな脚本を書くと思ってたのさ~。そしてエンディング、ウタダさんの歌が流れていて、歌詞は聴き取れなかったんだけど一箇所だけ聴こえた。「誰かの願いが叶うころ/あの子が泣いてるよ」 初めて彼女の曲を良いと思ったよ。
7点(2004-04-29 14:58:15)(良:1票)
84.  ロスト・イン・トランスレーション
言ってしまえばどうってことない映画でしょう。ドラマチックなものは何にもない・・・一般的に言えば。東京に放り出されたふたりのアメリカ人の男女。とくに何もなくテンポも悪く映画は進みます。『ブレードランナー』的混沌の東京で異質な世界を醸しつつ、だけどそれは「畏敬の日本」を 表したかっただけではないこともわかる(大なり小なり自国以外は全て異国であるから)。では、この映画は何が言いたかったんだろうと考えてしまう。そしていくら考えても僕はひとつの答えしか持ち合わせない。つまりこの映画は「ラブストーリー」であると。しかし「ラブストーリー」でありながらなんにもないわけです。ベットの上で服を着たまま転がるだけ(粘膜の擦り合わせが男女の愛情表現の全てではないです)。意味のないような京都のシーン。その一見無駄のようなシーンも花婿と花嫁の何気ない仕草により氷解します。最後の別れ、彼と彼女の囁きを感じ取って欲しいです。聞き取れなくていいんです。そこに愛情さえも超えた別の「ラブストーリー」を感じることができるでしょう。
9点(2004-04-21 22:34:55)
85.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
良かったと思います。ただそれほど僕の心を震わせるものではなかった。いや、面白いんですよ。でもそこから「面白かった」以上の何かを見出せなかったというか・・・上手く言えないんですけど。『ロード・オブ・ザ・リング』はお客さんはたくさん入る話題のハリウッド映画です。そしてそれはいかにもアメリカ型の映画とも感じ取れます。別にそれは悪い意味ではなくて、アメリカでヒットするものは全世界でヒットする要因を含んでいるということ。アメリカは多民族国家の最たる国だから出身も文化も性別も年代もカバーでき、そしてより多くの人が望んでいるものに作品としての標準が絞られます。それはハリウッド映画だけではなく、マクドナルドにしてもそうだし、セブンイレブンとか最近ではスターバックスなんかも世界中にファンはたくさんいます。しかし万人に受けやすいものが、果たして万人に深い感動を与えることができるのかといえばそれは疑問です。度合いはもちろん異なりますが、好き嫌いの感性というものは絶対的なものではないから。多くの人に受けいられるということは、それだけ多くの人が好まない部分を排除することになります。しかし一方でその排除された部分をこよなく愛する人たちが存在することも事実です。そしてある一握りの人にとってはその排除された部分は何よりも代えがたいほど興味をそそるものなのです。僕が映画を観るのは、もちろん非日常空間を楽しみたいからです。そして映画を観込んでいくと「普段観ている映画」の枠にとらわれないものを体が欲してくる。確かに『ロード・オブ・ザ・リング』のCGその他の技術はすごい。そして面白い、、でも・・・僕を裏切る感動はなかったというのが本音です。
6点(2004-03-28 03:52:52)(良:3票)
86.  ペイチェック 消された記憶
もうSFは大好きなんで是非取りこぼしがないようにしないとですねと思い観に行きました。特にフィリップ・K・ディックですから・・・って『マイノリティリポート』っぽかったけど。この映画の見所はやっぱりユマ・サーマンでしょう。僕は「いつ日本刀を取り出すのか?」とハラハラしていました(違)。でも出てきたのはモップの柄みたいな変な棒でした。あ、やっぱりジョン・ウーだなぁと無理やり納得してみたり。ベン・アフレックがレッドソックスファンだったのも事実でしょう。ほら、彼、ハーバード大卒業したから(いいのか、そんなんで。
5点(2004-03-23 14:24:21)
87.  花とアリス〈劇場版〉
すっごく久しぶりの岩井作品です。そして、やはりあの「白い光」は健在でした。フィルムをみると監督は誰と言わなくてもわかります。岩井節全開です。どうってことない話なんですよ。地方の女子高生ふたりがバタバタして男の子を取り合ってバレエをしてオーディション受けて嘘をついたり落語をして父親の思い出を振り返ったりするだけです。だけどね、なぜか自分の中でありもしない記憶を捏造されてなんともいえない気分になる。しかもその記憶では僕が女の子になっている(ぉ。コアな映画ファンを気取っていた学生時代に、もしこの映画を観ていれば「つまんねえ」なんて悪態ついたかも。だけど・・・ごめんなさい、やっぱこういう映画好きです(笑)。岩井ファンじゃなくても“切なさ愛好者”には必見の映画ですね。主演の女の子ふたりがすごく伸び伸びと演技をしていました。キットカットの女の子と『リリィシュシュ』に出てた子。男の子もモッサリしてカッコ良かった(とくに『リリィ』の女の子は角度によって、かわいくもかわいくもなく見えて良かった)。前作のようにコッテリしてへヴィなものも良いけど、清涼飲料な感じの今作も好き。かつて女子高生だった人にオススメの作品です。
8点(2004-03-23 14:21:23)(良:1票)
88.  ラブ・アクチュアリー
オムニバスでもない話がいくつも交錯する作品は大好きです。いろんな愛の形があるのだと感じることができます。僕は、ずーっと片思いの女性の話が良かったです(ハッピーじゃないけど)。幸せを求める人にも求めない人にも観て欲しい映画でした。
7点(2004-03-23 14:18:19)
89.  ヘブン・アンド・アース
これ、日本映画じゃないんですね。中井貴一なんて中国語ペラペラ&顔がまんま中国の人っぽくて違和感ナシでした。それとその存在目的がイマイチ謎だった女の子がどぅーあずいんふぃにてぃーのボーカルの子っぽかったです。いや、どぅーあずのこと曲もよく知らないし、女の子の顔もよく憶えてないけど、なんとなくの僕のイメージで。顔の表情が暗いところとか(なにそれ)。とにかく砂漠が美しいのです。安部公房じゃないけど。それだけで観てられます。でもタクラマカンとかだから気温が物凄い低いはずですね。観ている方としては暑そうに見えるけど、吐く息が白かったですから、たぶんアホみたいにサムかった筈です。それと変なCGで笑ってしまったんですが、アレはどうなんだろう。舎利の凄さはなんとなくわかったけど、最後「助けてやれよ」みたいな。でもチャンバラは迫力ありました。『ロード・オブ・ザ・リング~ふたつの塔』を観ているようでした(どうなの?その例え)。やっぱり中国の映画は良いと思います。なんでかな。日本公開されるものは歴史大作みたいなのが多いからかな。自分の好みと非常にマッチします。
6点(2004-03-23 14:15:47)
90.  美しい夏キリシマ
 作品の上映前、この日は初日でもないのに偶然、監督の黒木和雄氏が岩波ホールに来ていて、予期せぬ舞台挨拶を聞くことができました。この映画は監督さんの体験を元にした作品なんだなぁって思いました(映画の内容を仕込まずに観に行ったので)。これは戦争の映画です。でも戦闘シーンは1回も出てこない。それなのに100%戦争の映画。1945年8月の宮崎県霧島に住む少年の視点から、戦争を捉えた映画です。少年(つまり監督)の戦争に対する複雑な思いがとってもよく表されています。しっかし、この主役の少年がほんとに演技が上手いんだ・・・なんでかなと思って、上映中にチラッと売店で買ったパンフレットを見てみたら「柄本佑」と書いてありました。「あ、柄本明の息子かぁ」と納得(『偶然にも最悪な少年』にも出てましたね)。これは年配の人向けの映画なんですかね(観客も殆どご年配方でした)。そんなことないと僕は思ったんですけど・・・。ドンパチの戦争映画も確かに考えさせられることは多いですが、やっぱりこういう映画も観ないとダメですよ。とくに僕らみたいな戦争の「せ」の字も知らない若い世代が観て「戦争って怖いな」とかそういうことを感じる以前に、とにかく観ないとダメです。とってもお勧めの映画です。
7点(2004-02-19 00:27:18)
91.  解夏
それにしても美しすぎたなあ。街も主演の2人も。絵を見ているようだった。映画はストーリー云々ってのは必ず付きものだけど、この映画は眺めているだけでいいかな。色々な観方があってもいいですよね。あと邦画を観ていつも思うけど最後のエンディングテーマが流れ、曲が終わったときにスタッフロールも終わる、それが良いですね。ハリウッドだと意味なくスタッフロールが長くてかなわない。
6点(2004-02-19 00:19:31)(良:1票)
92.  二重スパイ
本作も『シュリ』『JSA』の流れをくむ北朝鮮との対立の中での物語です。韓国や北朝鮮の対立が主題の映画を観ると「ほんまかいな?」と思いますがじっさい本当だったんですよね。大学で韓国語の授業をとっていたとき、ネイティブの先生が「光州事件のときは街中を戦車が走ってきて…」と仰ってました。政治的背景を予習してから観ると、もっと楽しめるかもしれません。あと、ビックリしたのは、A・タルコフスキーの『サクリファイス』のエンディングテーマとして流れたJ.S.バッハ「マタイ受難曲」の「あわれみたまえ、我が神よ」が同じくエンドロールで使われていたこと。やっぱりバッハ良いっすね~・・・っていうかこの曲だったら殆どのシリアス映画にマッチする(?)。
7点(2004-02-07 22:19:03)
93.  N.Y.式ハッピー・セラピー
海外に行ったときに帰りの飛行機で観ました。どっからどうみてもジャック・ニコルソンが激コワ。笑っていても激コワ。コメディーなのに激コワ。どうやっても『シャイニング』の幻影からは逃れられません(笑)。最後はハッピーですが、ヒロインの子がかわいくて僕もハッピー(ぉぃ。
5点(2004-02-07 22:08:41)
94.  ドッペルゲンガー
当初は全く期待していなくて、単なる暇つぶしだったのですが、予想以上に良い出来でびっくり。気乗りしないお見合いに行ったら、相手の女性がかわいかった…そんな感じです(違。ドッペルゲンガーといえば芥川龍之介が有名ですが、彼自身、とある講演で「ドッペルゲンゲルに会ったことがある」と言っていたそうで、事実、その後、彼が自殺をしたことからも、直接的に「ドッペルゲンガー=死に結びついたもの」と考えるのが自然です(たしか河合隼雄の『コンプレックス』の中にも似たような記述があったような気が)。この映画の序盤「死の予感」から、または監督が黒沢清ということから「ホラーっぽい作品なのかな」と騙されてはいけません。実際はまったく違いますね。中盤以降の壊れっぷりをみると、やっぱり監督は一筋縄ではいかない人だなということがわかります。この壊れ方はある種、爽快ですよね。(作品の違いはあれど)『ソナチネ』には及ばないにしても『鮫肌男と桃尻娘』に近いかな。コダールの『気狂いピエロ』しかり、途中で一本ねじが飛んでしまう、いわゆる「壊れ映画」は個人的に大好きなのです。シリアスな作品テーマの中に含まれる、あまりにも場違いな壊れ方、ほんとうに、それは役者の演技からしても、笑ってしまう要素であるのですが、本当はその壊れる中にも、風刺であったり、比喩、社会批判など監督の主張があると思うのです。バカっぽさの中にもね。あと…永作博美って30過ぎているんですよね。それにも驚きです。いや、何でもない話です、えぇ。
7点(2004-02-07 22:01:42)
95.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 
いや~、なんつうか久々にメジャーな娯楽大作を観せて貰ったという感じです。ジョニー・デップかっこいいなぁ。ウィノが惚れた理由もわかります(いつの話だ?)。ジョニー・デップは大作映画には出ないというイメージだったんですけど、それはティム・バートンと長らく組んでいたからですかね。いや、ティムの映画は大好きですけど(苦笑)。『ロード・オブ・ザ・リング』でケミスった、オーランド・ブルームは頑張っていましたが、やはりジョニーの域に行くには早すぎますね。存在感が違いすぎます。映画を観終わった後に後ろに座っていた娘っ子らが「誰アレ?やばくない?」「マジ惚れた」とオーランド・ブルームを彼女らなりに称してました。そっかな~。断然ジョニーだと思うんですが。それと映画を観てひとつ思いました。  なんでオーランド・ブルームもかわいいヒロイン(重要)も結果的に金貨を盗んでいたのに骸骨にならなかったのかなぁ。人が盗んだものを譲り受けたのなら呪われないのか。でもそうしたらブルームの親父が呪われてるはずなのに…謎です。
7点(2004-02-07 21:55:59)
96.  フレディVSジェイソン
『エルム街の悪夢4』よりは良くて『13日の金曜日Part6』よりは落ちると思います。
4点(2004-02-05 22:09:07)
97.  インファナル・アフェア
すごいね~。すごい、映画です。やっぱり脚本かな。もちろん2人の主人公も素晴らしい。「無間地獄」か。なるほど。でも、たとえ地獄でも生きていた方が良いですよ。それと奥さん(彼女?)はどうなってしまったんでしょう? 知っているのは彼女だけですよね。チクったら面白いと思うんですが・・・。ま、冗談はさておき、久しぶりに骨太のハードボイルドを観たという感じですね。日本映画にはこういう作品は出てこないよなぁ。残念ながら。ハードボイルドで優れた作品っていったら何かな…『太陽を盗んだ男』ぐらいかなぁ? 小説とか文字媒体では優れた作品はありますよね。だけど、なんで映画では出てこないのか。残念です。…えーと、話がズレました。とにかくトニー・レオンとアンディ・ラウがかっこいいです。
8点(2004-02-05 22:07:25)
98.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
映画観てすぐ「あ、『サイコ』だ」って思いましたよ。モーテル出てくるしワケありの人間ばかりでしょ。ただ人数が多すぎましたけど。それがね、引っかかったのですよ。『そして誰もいなくなった』みたいなら、観客がブーイングだよなと。で、最後まで観たら、やっぱり『サイコ』でした(オチがあるところも)。ちょっと、僕はミステリー映画には採点が辛くなってしまうんだけど、それは今まで観た映画数に比例するのかな、と思ってみたり。他のジャンルだったら違うのかもしれないけど、ミステリーって一種の謎解きですよね。だから、先が読めてしまったら半減してしまうというか、なんというか「どっかでこの話は聞いた」と思わせてはダメなんです。ただ、唯一この作品の長所を最大限に発揮するなら、これは舞台向けなのかな。閉ざされた空間で世界が完結しているから。…あ、そういえばこの映画の少し前に観た『閉ざされた森』に似てますかね、どうでしょう。それと、タイトルの付け方は満点です。この作品。
5点(2004-02-05 22:03:09)
99.  ぼくの好きな先生
ドキュメンタリー映画です。これ。脚本があったとしたらこんなふうにはならないはずです。もう最初っから号泣なんですけど。子供の表情をみているだけで泣けます。先生の言葉を聞くだけで泣けます。しかし別に場面は劇的な展開があるわけでもなく、ただ小さな(本当に小さな)小学校をカメラが追い続けるだけの映画です。だけど感動せずにはいられない。この映画の前では「感動」という言葉も、陳腐なものに変えられてしまう。それほど、たったひとりの先生と13人の生徒たちが美しすぎるのです。この先生はほんとうに素晴らしい。これほど生徒に慕われている先生はいるのかな?自分はこの先生ほど生徒のことを思っているのだろうか?(ぼくは教員です)。これほど愛情に溢れ、ただ怒るだけではなく諭し、時に厳しい言葉で毅然とした態度を示す先生はいるのでしょうか。ほんとうにすごいよ。僕が諭されたよ。教育の原点を見た気がします。何を観なくても、この映画だけは全ての大人に観て欲しい。そういう映画です。
10点(2004-02-05 18:49:48)
100.  キル・ビル Vol.1(日本版)
満足しました。予想通りの出来でした。何十(何百?)億もかけてB級映画を作ってしまうタランティーノを尊敬します。でも、ぜったいに彼は意識してこの「B級風映画」を作ってますよね。今日、『キル・ビル』を観て確信しました。彼は数千という映画は観ているので、『ベストキット2』なんかも確実に観ているはず。どう考えてもアレは日本ではないし、日本刀を当たり前のように持ってはいないし、ハットリハンゾウは武士ではない。そんなことは監督だって百も承知だろうし、リアリズムを追求するならいくらでもできるハズ。何回も何回も流れる「鬼刑事アイアンサイドのテーマ」を耳にこびり付かせながら、僕はそう思いました。しかし芸が細かいよね。日本刀を構え対峙している状態での、日本刀の刃を起こす「カチャ」は侍映画では当然のように使われるけど、アメリカ映画では初めて見ました。刀は切りあっているうちに、切れない方向へ回転してしまうのですよね。でも、当然、刃は一定方向からの斬りつけからしか切れないので、「カチャ」を絶対にやる必要があるのです(音はもちろん鳴らないけど)。彼の日本映画に対する、しょうもないこだわりを感じます。あとは血の多さ。あれは日本で一般的に用いられるタイプの血を使っているのか、それともアメリカタイプのものを使っているのか。刀と拳銃で飛び散る血のタイプは違うのです。どっちだろうなぁ。水っぽいのと、粘り気があるものがあったので、両方とも使っていたりしてね。残酷なシーンがテンコ盛りで、受け付けない人は全くダメだろうけど、全然、実社会とは別物として考えれば、これほどエンターティメントに徹しているものはありません。キタノという、拳銃を本当にシビアな殺人のための道具として完璧に扱える人間もいるけど、タランティーノはそれに次ぐ拳銃の使い方の上手い監督だと常々思っていました。で、今年、『座頭市』ができたらこれかよ、みたいな(笑。続編が楽しみですね。#ちなみに関根勤が大絶賛しています。この映画。
8点(2004-02-05 18:43:27)
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