81. NEXT-ネクスト-
特殊能力の面白さが映画の面白さには結びつかず…な印象。枝分かれした選択肢を同時に脳内処理するようなプロ棋士みたいなことをやっているクリスはかなり頭が良いんだろうけど、それでも正面からの銃弾数発を避けるのは無理だと思う。人間にできる動きじゃない。オチこそ「そうきたか」とは思ったが、ゾクゾクするようなどんでん返しという訳でもないので、評価はこれくらいで…。コロンボ以外のピーター・フォークは初めて見たかも。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-01-20 17:30:11) |
82. ウッドストックがやってくる!
エロくもグロくもないが、やたらと素っ裸が出てくるためR15指定という…(クスリの方がまずいのかな?)。主人公はウッドストック・フェスティバルを招致した青年エリオット。困難を乗り越え、成功に導く…といったようなものではなく、ウッドストックと私(と両親と友達)みたいな映画。エリオットと父親にとっては人生の転機になった訳だからドラマ性もあるにはあるんだけど、それが中心ではない。「こういう事があった」「こういう人たちもいた」みたいな感じが多く、特に後半は面白さを見いだせず困ってしまった。最後のシーンは嫌いじゃないが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-01-18 17:31:27) |
83. ダンサー・イン・ザ・ダーク
視力の問題を隠しながら働き、息子の手術費を貯める日々を描いた前半は良かったけど、警官がああいう事をしでかしてからは監督に腹が立ってきて、裁判中は怒りに震えた。どういう気分でこのような映画を作るのか知らないが、相当悪趣味だ。これは間違いなく0点と決めて、とりあえずは布団に入ったが、その夜はどうにも列車でのミュージカルシーンが頭から離れない。気になってた黄色みがかった映像も、このシーンの青い空、白い雲の美しさを引き立たせる為だったのかな。朝起きて、これだけ印象に残る映画も珍しいだろうと考え直した結果、2点ということに…。今はこれが限界。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-01-14 14:01:07)(良:1票) |
84. 座頭市(2003)
《ネタバレ》 単なるリメイクではなく、たけし流の色が出ている点において価値がある作品。退屈な部分もあるが、姉弟のピンチに座頭市登場で、敵をばっさばっさ斬るシーンはやはり盛り上がる。締めくくりのタップダンスも意外と楽しかったので個人的には「あり」。浅野忠信は侍もよく似合うんだな~。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-18 13:30:17) |
85. ステップファーザー 殺人鬼の棲む家
オリジナル版は未見。いかにも低予算だし、ベタな演出の連続だが、それなりにハラハラドキドキできたので一定の満足感はある。こういう映画も嫌いではない。ただ、デヴィッド・ハリス(継父)の目的や、殺しの動機に面白みがない。邦題にある「殺人鬼」という言葉で片付けるしかないのは残念だ。その点「エスター」は良く出来た映画だったんだなと改めて思った。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-06 18:30:12) |
86. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 いよいよ完結編ということで気持ちよく満点を付けたかったが、どうもマンネリ化している気がしてならない。ここまで来ると若干飽きてくる。とはいえ、あらゆる種族、生物(死者まで)が入り乱れた戦いはさすが完結編のド迫力。「フロドのために…」 いやー かっこいい。でも、そんな思いを知ってか知らずか、最後の最後で裏切ったフロドにはずっこけた。守られてばかりで、最後も指輪の力に負けたか。なんてかっこ悪い主人公なんだろう。アラゴルンが主人公と思えばすっきりするけども。シリーズを総括してみると、結局「1」が一番好きかな…。あれが一番地味なんだけどね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-15 00:02:14) |
87. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
《ネタバレ》 道案内役としてゴラムが加わった二作目。指輪のせいでおかしくなっていくフロドを支え続けたサムの友情には泣かされた。そしてなんといってもヘルム峡谷の戦い… こりゃあもう圧巻の一言。銃が出てこない(弓は出てくるけど)タフな戦いは見てる側をも疲れさせるくらい…。もちろんいい意味で。多勢に無勢の中、戦いに参加した全員がヒーローだ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-15 00:00:56) |
88. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 指輪物語の方は未読。主人公の種族であるホビットは小さくて力も強くないようだから、黒い馬に乗った騎士に追い回されてるあたりは凄く怖かった。そんな中でアラゴルンが登場し、頼れる存在になる。アラゴルンだけではなく、ガンダルフ、レゴラス、ボロミア、ギムリなどフロドを守るサブキャラのかっこよさが目立っていたのがこの映画の特徴かな。特にボロミアの勇敢な戦いは忘れられないが、一方で力への欲や、裏切りに対する疑念も悲しいことによく理解できる。人間の弱さと強さが、この旅や戦いに深みを与えたと言えそう。壮大さに呑まれた面もあるが、少し時間を置いても素晴らしい映画だと思えている。大満足。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-10-15 00:00:11) |
89. 殺人の追憶
《ネタバレ》 見始めるともう目が離せなくなり、あっという間の130分だった。実際の未解決事件を基にしているため、勝手に犯人を作り出すわけには行かないが、逆に逮捕されていない恐怖を強調したラストにゾクッ。少女の言葉に集約されるが「普通の顔」…なるほど(これは人によっては狙いすぎと感じるだろうけど)。改めてポン・ジュノは凄い監督だな。 [DVD(字幕)] 8点(2011-10-08 13:30:24) |
90. もしも昨日が選べたら
《ネタバレ》 「もしも昨日が選べたら(こうなる)」じゃなくて「もしも昨日が選べたら(いいのにな~)」ってことか。誤解を招きそうな邦題…。それはともかく内容としては、まずコメディとしてしっかり笑える。その上で切なくなったり、感動したりということで非常に良かった。作風は違うが、いわば21世紀版「素晴らしき哉、人生」にめぐり合えた喜びを感じている。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-07 17:12:43) |
91. パコと魔法の絵本
映像に驚かされた100分間。邦画も何でもできる時代になったようだ。しかし、泣かせようと頑張っている感じのストーリーに関しては特に魅力的には思わず。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-09-30 18:32:41) |
92. イエロー・ハンカチーフ
《ネタバレ》 思ったより忠実なリメイクだったが、オリジナルで武田鉄也が演じた役に当たるゴーディが若干危ない人っぽくなっている。ゴーディは軽いとはいえない悩みを抱えているし、性格も明るくは無い。盛り上げ役を欠いた結果、オリジナルより静かで、スマートな映画になったという印象。ウィリアム・ハートは高倉健のような渋さは無いが、役から考えると悪くない出来。悩みを抱える者同士が旅を通してそれぞれ良い方向に進めたということで、爽やかな映画ではあった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-24 15:31:53) |
93. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 最近の流行りなのか、DVDにはいろいろなバージョンの結末が収録されているらしいが、劇場公開版がその時点での答えとすると、恐らく二人は別々の道を歩んでいくものと思われる。その切なさが画になって素晴らしい。いろいろなオチの中に病院でドクターから言われた「罪悪感からの妄想オチ」が含まれなかったのは監督が妄想、夢オチを否定したと考えて大丈夫かな。何はともあれ、時間を忘れて夢中になれるってのは素晴らしいものだ。興奮と余韻、これぞ映画! [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-09-05 17:32:47) |
94. 鬼が来た!
《ネタバレ》 日本占領下であるから日本人、とくに軍人を憎く思う気持ちはあっただろうが、それでも自分の手で人は殺せないってところが人間らしさ。また花屋小三郎も最初は「俺を殺せ」「死にたい」と喚いていたが、いざ殺されるとなると怖くてたまらない。また怪我の手当てをしてもらった時は嬉しかったし、感謝もしている。花屋も大日本帝国軍人である前に人間だ。花屋は村人側と契約を結び、帰還した。だが、「なぜ生きて帰ってきた?」と鉄拳制裁が加えられ、嫌な予感…。しかし、契約は守ろうと酒塚さん。友好的なムード…。あれ? ハッピーエンドなのかな? と思い始めた矢先、惨劇が待っていた。花屋は村人の下で過ごした時間が長い為、飼い慣らされたと判断したのか、それとも日本降伏の知らせが関係していたのか、どうも難しい。この映画を完全には理解できなかったが、凄い映画だってことはひしひし感じた。 [DVD(字幕)] 8点(2011-08-31 19:00:37) |
95. 名探偵コナン 戦慄の楽譜
《ネタバレ》 難しい… 小五郎の気持ちがよく分かる。子供たちがこれを見て楽しめるとは思えないが、コナンの推理を聞くと一応は犯人の行動の意図が分かってすっきりした。がしかし、犯人が語りだした動機でまた頭がこんがらがる。ほんと何がしたいんだよ、あんた…。ピアノ調律師の老い、衰えという設定だけ残して、他の動機に作り直してほしいくらいだ。それでも、狙撃シーンなどは面白く、そこでも音にこだわった展開になっているのは良いと思う。それにしてもあの110番通報は衝撃的… 実際にかかるんだとしても、シュールな画に見える。 [地上波(邦画)] 4点(2011-08-20 08:38:05) |
96. 川の底からこんにちは
《ネタバレ》 シュールな笑いをほぼ満島ひかりの演技力に託したように見受けられる。初めはそれでも良かったのだけど、中盤からの決して笑い事ではない展開に、前半で作った型をできるだけ崩さず対応しようとする満島が○ャブ中か何かに見えてくる。佐和子が「中の下」の代表者面をするなら、もっと普通の人に描いても良かったのではないかと思う。工場のおばちゃんが急に良い人になるのも気持ちが悪かった。しかし、この作品が持つメッセージ性は観る者に少しばかりの元気を与えてくれる。その点は好印象。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-08-17 17:00:14) |
97. ジョニー・マッド・ドッグ
「死にたくなければ生まれてくるな」 そんな環境で生きる少年兵は無抵抗の民間人でも簡単に殺すし、略奪もする、レイプもすれば、初老夫婦にみんなの前で「ヤッてみせろ」と強いたりもした。しかし、彼らも人を好きになる、なついたブタはかわいい。平和な国に生まれていれば、普通の少年だったはずなのに、戦争が子供たちをここまで恐ろしく変えてしまう。衝撃的でヘビーな内容。感動もなければ、ここが面白かったという場面もない(逆に不快な場面は多々ある)。ドキュメンタリーならばこれでも良いと思うが、ドラマ性を求めてしまったか、評価としてはこれくらいで。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-08-10 19:00:11) |
98. クレイジー・ハート
《ネタバレ》 ジェフ・ブリッジスが歌うカントリーミュージックの心地良さは本物だ。コリン・ファレルも上手い。おじさんの再生物語の中で生まれた名曲をもっと聴いていたいと思った。そういえば音楽番組も多少は見るけど、歌詞をじっくり考えたりはしてこなかったな~と反省。苦味と爽やかさが同居したラストシーンはオトナの味わい…なのかな。でも、子供が迷子になったくらいであんなに怒らなくても…とは思う。何はともあれ、ジェフ・ブリッジスのアカデミー主演男優賞受賞、おめでとうございます。(今更だけど) [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-05 17:32:46) |
99. 闇の列車、光の旅
《ネタバレ》 あれ? スマイリーはなぜギャングに身を置いてるんだっけ? ただの憧れだったかな? あれ? カスペルとスマイリーはどういう関係だったかな? ただの知り合い? もうちょっと一人一人を丁寧に描いてくれると、カスペルの最期で泣けた気がするんだけど、こういう現実もあるのかな~?ってなくらいにしか思えなかった。映像の面では良かったと思う。7点に近い6点とお考えいただきたい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-02 19:00:19) |
100. ザ・ダイバー
《ネタバレ》 努力している人を見ていると気持ちがいい。人種差別を乗り越え、ダイバーとなるまではなかなか良かった。しかし足を切断するほどの大怪我を負ってもなお復帰を目指すカールには驚いた。自分が同じ立場なら恐らくそういう考えにはならないので、手放しに応援することはできず、「上官が言ってる事が正しいのでは?」とも思った。それでもカールは実際に復帰を果たしたとある。その根性は素晴らしいのだが、一方でダイバーってそんなに甘いものだろうか?という思いも消えない。せっかくデ・ニーロも味方についてくれたけど、心情としてはカールの妻ジョーに一番近かったかな。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-31 10:30:35) |