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Arufuさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 623
性別 男性
自己紹介 風刺的作品や史実物が好きだが批判されがちな単純なエンターテイメント映画も正当に評価したい。常用でない言葉を並び立てるのではなく単に日常会話程度の感覚の文章でレビューを行いたい。
無名作品には基本的に特攻しないのでハズレを引くことが少なく平均点が高くなっています。

目安
10
大傑作のうち、社会的に意味がある、圧倒的なオリジナリティ、何度見ても楽しめる等の要素がある傑作
9
上には及ばないが大傑作。ほか万人には勧められないが個人的に大好きな作品もここ
8,7
単純に傑作、佳作。8は万人に勧められる傑作、7は個人的に好きな作品が多い。
6
面白いが傑作というほどでもない。面白いが万人ウケはしそうにない
5
そこそこは楽しめるが2度は見ない
4,3
まあ見れるが面白くはない
2,1
つまらない、見る価値なし
0
もはや伝説的な糞

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81.  モールス
オリジナルは未見。陳腐なホラーになりがちなヴァンパイア伝説を社会問題の中に落としこみ、サスペンス要素に加えて心を締め付ける儚い愛情でまとめ上げたなかなかとっつきやすく陳腐さもないホラー映画としては完成度の高い作品。瞬間的なスリルを楽しむだけに終わらず、見終わったあとにさっぱりとした感慨が残り「見た価値はあった」と思うホラーとしては稀有の作品である。
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-17 17:29:43)
82.  用心棒
世界を自戒に陥れた観念的傑作羅生門、ヒューマニズムの最高峰といわれる生きるから七人の侍、日本刑事サスペンスの金字塔天国と地獄までオールジャンルに傑作を世に出した黒澤明。対してこの作品は決して名作とか呼ばれる部類ではないただの娯楽時代活劇だが、斬新な視点とスリルのがある中にもコメディタッチでユーモアを交えて描かれたエンターテイメント作品。ハリウッドのオールジャンルのヒットメイカービリー・ワイルダーしかり、名監督にして名脚本家はこのようなセンスが問われる作品でこそ真価を発揮する。その視点で言うと黒澤の真骨頂はこの作品とも言えるだろう。
[DVD(邦画)] 9点(2012-04-17 17:15:32)
83.  一命 《ネタバレ》 
『切腹』は未見。武士社会の矛盾を痛烈に皮肉った時代劇サスペンスドラマで言わんとしていることは非常に面白いし映画としても見ごたえがある。ただこの作品の完成度を落としているのは最後の殺陣と、貧乏武家に寄り過ぎたヒューマンドラマであろう。ただ悲惨な貧乏暮らしを描けばよいものを貧乏は「かわいそう」なようにダラダラと湿っぽく描いたのはいかにも失点。殺陣シーンも初めから三人の武士に勧解由が切腹を命じて筋を通させるだけで締まるものを冗長に過ぎた。あえて描くなら木刀で実力を見せた後、相手から真剣を奪って構えて見せたとたんに周りが一斉に怯み、それを見て井伊家の武士達の面目を潰したことに満足して切腹した果てるような展開のほうが主題には合ったのではないか。見ごたえはあるものの復讐劇としても風刺劇としてもそこの所の個人的な価値観のズレが惜しい映画であった。
[DVD(邦画)] 7点(2012-04-17 16:53:56)
84.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》 
スポ根ものといえばスポ根ものだがそれよりも人間の生き方を描いたドラマともいえる。実話モノだけあって派手な脚色や派手な成功もありませんが、スポーツそのもので大成功するよりもそのプロセス、信念と努力、そしてそれにより周囲に認められる、あるいは完全に実力主義の世界にいながらそれを認め犠牲を厭わない周囲の良心。アメフトの世界であれ以上の成功を収めるのは彼の身体能力では不可能に近いだろう。しかし彼はそのプロセスにおいて、人生では成功していると言えるのだ。スポーツものとしてではなくドラマとしていい作品。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-13 06:31:45)(良:1票)
85.  レイチェルの結婚 《ネタバレ》 
アメリカではいかにドラッグが社会問題かということがわかる定期的に流行するドラッグ系のシリアスドラマ。薬物に手を出すという自業自得さに、自らの弟を過失で殺し、KYな上に逆ギレし自分の意見ばかり主張する傲慢女など日本の感覚ではどんな理由があろうと受け入れられるわけがなく結婚式に出席していることは異質だ。一方で家族「間だけは」この映画よりもう少し暖かいだろう。その文化的な差異にかなりの違和感とイライラを感じさせられるが、文化的差異には目をつぶりもっと普遍的な観念でこの映画の主題を見つめるとすれば、その内容は決して悪くはない。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-12 19:29:37)
86.  羅生門(1950)
芥川龍之介原作なので当然といえば当然だが、非常に観念的で古典文学的な作品。確かに観念的には意味深い作品で見終わった後に考えさせられる部分はあるが、それは映画ではなく文学的な価値であって、撮影技術の先進性、芸術性はともかくとして映画として娯楽性がどうかと言われると、「この映画はわけがわからん」と言った当時の大映社長永田雅一の気持ちもわからないでもない。大雨の演出も当時の音声技術か、経年劣化のせいなのか、セリフが聞き取りづらくマイナスであった。
[DVD(邦画)] 6点(2012-04-12 18:56:05)
87.  パラノーマル・アクティビティ
で?
[DVD(字幕)] 4点(2012-04-12 15:33:59)
88.  コンタクト
原作者がホンマモンの天文学者だけあってSF部分の出来は珠玉モノ。話のおさめどころに釈然としないのが残念だが、宇宙への夢を感じさせられる良いSF作品。エリーは原作者の分身なのだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-12 15:25:11)
89.  アウトブレイク
典型的SFパニックだが攻めてくるのは宇宙人ではなくウィルスで主人公もウィリスじゃなくてホフマン。少しの変更でここまで変わるもんである。ウィルスの脅威に関してはしっかりと考証してあるようでSFとしての陳腐さも感じない。むしろその脅威がアクションシークエンスの大味さを優れたエンターテイメントに昇華している。後年のコンテイジョンも静的でいいスリラーだったが、動のこっちもいいね。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-12 15:16:08)
90.  情婦
素晴らしい原作、素晴らしい脚本、素晴らしい監督に素晴らしい役者、全て揃えばそりゃ素晴らしい映画が出来上がるわなという見本。アガサ・クリスティが自身の原作の映画の中で最もお気に入りだったという、ワイルダーらしい小洒落た演出、ウィットに富んだセリフと役者が織り成す傑作法廷ミステリー劇。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-11 10:58:25)
91.  荒野の七人
七人の侍は207分もの長大な大作として有名だが、エッセンスを取り入れつつシンプルかつスピーディーな展開で西部劇に意訳リメイク。登場人物の背景やキャラクター性が薄まってしまっていて戦闘シーンも軽い映画に仕上がっているこれを見て感じることは、七人の侍はあれほどの長さだが無駄なシーンなど無かったのだなということ。しかし侍の精神もあればカウボーイの精神もあるわけで、アメリカ人に訴えかけるヒロイズム、そして西部劇としてはこれが正解なのかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-11 07:30:14)
92.  インシディアス
新しく越してきた家に住み着いている何かというものすごく古典的なホラー。その上どう考えても陳腐でオカルトで典型的な展開なのだが、馬鹿げているものを馬鹿げているとさほど思わせず「あー楽しかった」で終わらせる、音やクリーチャーの使い方が本当に上手いお化け屋敷ムービー。
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-11 07:18:47)
93.  アポロ13
脚色を最小限に抑え再現に拘った、宇宙を舞台にしながらサイエンスフィクションというジャンルには含まれない稀有のノンフィクションモノの傑作。実在のモデルとなった人物達が揃って大満足と言った顔で制作ドキュメンタリーに登場する辺りその信憑性はうかがえる。実際の映像や音声と映画の映像やセリフを重ねても相違が無い部分が多く再現VTRの様相を呈している。それにも関わらずここまで娯楽映画としての完成度が高いというのは宇宙という神秘さと早大さに満ちた舞台の表れで、その宇宙に果敢にも挑み続けるNASAの関係者には敬意を示したい。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-10 18:20:06)
94.  新 Mr.ダマー ハリーとロイド、コンビ結成!
忘れた頃の続編といった感じだが、ジム・キャリーもファレリー兄弟も参加しておらずキャラクターを使っただけで作品の核・芯のようなものが抜け落ちてしまっている。その上素人みたいなそっくりさんがジム・キャリーの真似事を展開するのでもはや痛々しい。B級コメディとしては他の駄作の数々よりよっぽどマシであり、脚本自体それほど悪くはないのだが、元のハードルが高すぎこれでは観客の期待も裏切る。ラジー賞ノミネートも致し方ないところだろう。
[DVD(字幕)] 4点(2012-04-10 09:03:07)
95.  天国と地獄 《ネタバレ》 
その捜査方法、刑事ドラマとしてのプロットは今ではどれも当たり前のもの。しかしそんなものが当たり前であるはずがなかった時代にそれを取り入れ、当たり前としてしまったのは他ならぬこの作品である。原作を独創的に発展させたプロットは今でも古臭く感じない素晴らしいもので、特に引渡しの場面の映像美と「音」は鳥肌モノ。皆さん口を揃えておられるように後半部の冗長な張り込みシーンや追跡がもっと綺麗に纏まっていれば文句なく満点だったであろうが、社会の暗部や日本の風俗を描く事を重視した監督だけに仕方ないところか。今となってはある意味映像資料でもあるのであえて減点はしない。それよりもその群像は役者やエキストラが演技をしているというのを忘れてしまいそうになるくらいに、実際そこに市民が居て、刑事が捜査しているように感じるようなリアリティに溢れている。その意味では60年代にしてモノクロ映画というのも、パートカラーの印象的なシーンという副産物も含め作品の完成度を高めるのに効果的に働いている。非常に強く印象に残るサスペンスドラマの傑作にして日本の全ての刑事ドラマの原点とも言うべき金字塔。
[DVD(邦画)] 10点(2012-04-09 08:06:12)
96.  ミッション:8ミニッツ
かの名作コメディ恋はデジャヴに代表されるループもの。ジャンルを考えるとトゥルーコーリングのほうが近いだろうか。しかしそこそこは楽しめたトゥルーコーリングですら比較にならないほど、ループものの面白さを最大限に生かしつつ独創的なSFサスペンス映画に仕上がっている。面白い。このテンプレートで何本も作ってほしいくらいに面白い。スピーディーな展開のために1つ2つのループモノならではの「楽しみどころ」と、SFとして矛盾を出さないためのディティールが犠牲になっている気もするが、スピード感のある脚本に魅力を感じたという監督だけに仕方ないところか。結果的にSFサスペンスがテクノスリラーとも言われる独特の様式として成り立つようになっているので正解と言えば正解なのであろう。前述通り今後1つのジャンルとして成り立ってほしいほど面白く、続編を期…陳腐になりそうなので、これに続く同種の作品が出てくることへの期待と、この尻すぼみになりがちなプロットをここまで作品として仕上げたことを評価し満点。
[DVD(字幕)] 10点(2012-04-09 07:40:01)(良:1票)
97.  ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>
毎回、新作のたびにかつてのミスターダマーやメリーに首ったけのような作品を期待しながらも裏切られ、最近は特に迷走している感のあったファレリー兄弟だが久々にウリである下ネタを生かしつつも面白い縛りとストーリーとしてきっちりまとまった作品を見た気がする。兄弟の作品としては近年流行りのトレンディ(死語)な都会派ホームコメディに寄り過ぎな気もするが良かった。久々に良かった
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-09 07:22:17)
98.  ミッドナイト・エクスプレス(1978)
実話モノとしての興味深さは一見の価値ありだが、オリヴァー・ストーンの仕業と思われる勧善懲悪的でエンターテイメントな脚色が信憑性を台無しにし、西洋人には神秘に感じるのであろうオリエンタル過ぎる演出がそもそもオリエンタルな我々には何の感慨も無いどころか逆にうさん臭すぎる。ふさわしい脚本家が扱えばもっと映画としての価値も上がっただろうに、ほんとに惜しい
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-09 07:10:31)
99.  フラッシュバック(1990)
叫ぶシーンのみジャック・バウアーの片鱗を見せるキーファーは見所。しかしいくらなんでもミッドナイトランすぎる。しかもおちゃらけヒッピー。それにしてもヒッピーというのは不愉快な連中である。
[DVD(字幕)] 1点(2012-04-09 07:01:30)
100.  大列車強盗(1903)
1902年ジョルジュ・メリエスはジュール・ベルヌやH・G・ウェルズの小説を元に独創的な映像解釈で物語映画月世界旅行を完成させた。1年後アメリカに誕生した同じく画期的な要素(クロスカッティングやロケ撮影)で作り上げられたエンターテイメント映画。SFと芸術性のフランスに対し、実際その時代起こっていたリアリティのある世界を映画化するというのがアメリカらしい。何より汽車、馬、そして銃という現在まで脈々と受け継がれるエンターテイメント要素が既に満載、アメリカってのは変わらないもんである。その衝撃的なラストカットを加え、テレビも無い時代、映像によるエンターテイメントを初体験した人々の衝撃はいかほどだったろうか、想像にしてみるのも面白い。
[インターネット(字幕)] 6点(2012-03-29 11:28:02)
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