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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
   「」

   
     










    


  










  


 












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1001.  刑事(1959)
ビスコンティ『ベリッシマ』あたりを想起するアパートの喧騒から始まり、ラストシーンなんてもろにロッセリーニ『無防備都市』のアンナ・マニャーニだったのだが、そんなネオレアリズモの世界にハードボイルドなピエトロ・ジェルミ扮する刑事がいることの不思議。捜査も地道さを強調しており、ずっとネオリアリズモ風を維持してるんだけど、それゆえにジェルミ刑事のかっこよさが浮いているように思えた。疑わしい人間に対する強引で横暴なジェルミ刑事のやり口も、これまた当時のリアルなんだろうけど、それをかっこよくしちゃってるところにやっぱり違和感あり。嫌いじゃないんだけど。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-23 15:01:41)
1002.  コップランド
デ・ニーロ、カイテルのタクシードライバーコンビに押しも押されぬアクションスター、スタローンの異色の共演ということで既成概念に凝り固まった期待をさせてしまっているのがもったいない。ストーリーだけ見てみると社会派色が強いのだが、映画はそこに重点を置かない。かといってサスペンスにも力を入れていない。警官の汚職、真相の追究と社会派でありサスペンスであることは間違いないのだが、映画はひたすら、過去にニューヨーク市警に憧れたが人としての正しい行いと不器用な愛ゆえに断念せざるを得なかった男の人間臭い生活と葛藤と哀愁を丁寧に描いてゆくのだ。それをスタローンにさせているのだが、巷の悪評はアテにならない。なかなかどうして、いいんです、スタローンが。クライマックスの耳の不自由さを活かした演出も見せ場を効果的に盛り上げていてよかった。安定した生活をけって男としての決断を見せるというのは、今思えば同じマンゴールド作品『3時10分、決断のとき』に通じてゆくんですよね。ちなみにスタローンの演じたフレディ・へフリンという名は『3時10分、決断のとき』のオリジナルに当たる『決断の3時10分』の主演俳優ヴァン・へフリンからとったのだそうです。なので『決断の3時10分』と『3時10分、決断のとき』をつなぐ重要な作品ということにもなりそうです。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-22 14:20:43)
1003.  クライシス・オブ・アメリカ
冷戦時代のスパイサスペンスにありがちなネタを今やられてもなあという時代錯誤な感があったんだけど、なるほどリメイクだったのか。いろいろと現代に置き換えているのがオリジナル作品を見なくてもよくわかるのだが、いまひとつ空恐ろしさといったものが伝わってこない。設定に無理があるからかもしれない。湾岸戦争といった現実をもってくるよりも舞台を近未来にして架空の設定にした方がより緊迫感を得れたような気がしないでもない。メリル・ストリープが副大統領候補者選びの演説を党内でぶちまけるシーンなんかも含めシドニー・ルメット『キングの報酬』を彷彿とさせるところがあるんだけど、そのルメットご本人を登場させてるぐらいだからルメットへのオマージュは至る所に散りばめられていると見ていいだろう。母のイビツな愛情と野望のドラマを絡めてくるところは実にうまいと思うのだが、先に書いたように軸となる社会派サスペンスとしてのリアリティに難あり。というか社会派たろうとするから無理が生じる。
[DVD(字幕)] 6点(2010-04-15 16:09:56)
1004.  クレイジー・ママ 《ネタバレ》 
ロジャー・コーマン製作の「ママ三部作」の最終作だとか。いや、コーマンのことだから似たり寄ったりのものが他にもごまんとあるはず。三部作の一角『血まみれギャングママ』との二本立てを観たんだけど、どちらもニューシネマのスタイルをパクっ、模したロードムービーなんだけど描かれる時代を当時の社会を反映しない30年代、50年代としているところが曲者。『クレイジー・ママ』はロックンロールの50年代。泥沼化しているベトナム戦争中の70年代ではなく戦勝国ムード溢れる50年代。だからというわけでもないだろうがラストカットのバカ明るさにはやられた(オープニングはけっこう辛辣なのに)。娘の尻軽さも突き抜けた明るさの象徴で嫌味がない。その娘に振り回される男も心底悩まない。リーゼントのナンパ野郎もスカッと爽やか、そのうえ仁義に熱く男らしい活躍も見せてくれる。言いかえれば深みがないのだが、もちろん確信犯。カーアクションと銃撃戦があればOKで、あとはそこにもっていくための材料でしかない。そんな中であっけらかんとした女たちが生き生きと躍動しているからまた痛快。女はたくましい。
[映画館(字幕)] 6点(2010-04-13 16:35:12)
1005.  うつせみ
男女二人が何もしゃべらない。誰もが想起したように私も北野武の『あの夏、いちばん静かな海。』を想起する。だけど、目指すところがそれぞれ違う。北野は言葉を映像に置き換えるという映画の原点を見せてくれた。キドクは男女がしゃべらないことで他のしゃべる人たちから浮かせているに過ぎない。非人間化してゆく男のミステリアスさと相まって摩訶不思議な世界観を作り出しているが、けして北野のように映画そのものの豊かさを目指したものではない。要するにレベルが違うってことを言いたいのだが、けしてこの作品が駄作だと言ってるわけでもない。目指すところが違うんだから。そもそもこの男と女の間には語らなきゃならないほどのいろんなものが根本的に欠けている。空虚。そして互いが互いの空虚を埋める存在。そのことを描いてみせたという点では素晴らしいのかも。これ、二流以下の監督だったら「世にも奇妙な物語」になっちゃうんだろうな。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-30 17:40:14)
1006.  恋しくて(1987)
ベタベタもここまでくるとかえって良かったりするのかな。高評価にびっくりした。いや、私自身はベタでもいいんだけど世間は違うだろって思ったんで。金持ち高慢ちき野郎があまりに金持ち高慢ちき野郎だし、不良はいいやつすぎるし、キスの練習って、んなアホな、だし。でもやっぱ単純でわかりやすいほうが甘酸っぱさを共感しやすいのでしょうかね。個人的に片思いで悩んだりヤキモキしたりときめいたりって経験がないのでこの辺よくわからんのだけど。当然なんだけどファッションから音楽までもろ80年代で、この80年代特有のカラーは正直苦手かも。ラストシーンの夜の道の異様なまでの輝きが印象的です。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-18 14:06:45)
1007.  サヨナラ COLOR
「ささ菌」という生々しいあだ名に吹いた。憧れのマドンナ宅でトイレを借りるときのマドンナ母とのやりとりのしつこさに笑った。こういうの、もっと欲しいな。高校時代にあれほどのいじめられキャラだった主人公が医者となり患者に感謝され、看護婦のオシリをさわり、後輩にはそれなりにえらそうな口をきき、独身だけれど好いてくれる女がいて、なぜだかかわいい女子高生と援助交際もしている。そんなもんだ。そんなもんだろうけど、女子高生はかわいすぎて違和感があった。この女子高生がらみのエピソードをもっと増やすか本筋に絡ませてくれるとこの違和感がかえって輝いてきたかもしれない。監督のラインで多彩なゲスト出演者が顔をそろえているんだけど、作品の空気を乱すような使い方をしていないのはさすが。原田知世が原田知世らしくて良かった。
[DVD(邦画)] 6点(2010-03-17 17:07:02)
1008.  マタンゴ 《ネタバレ》 
怪獣ものかと思ったらシチュエーションスリラーに近い。無人島ってことで「蝿の王」にも近い。そこに怪奇ものが加味されるからんだけど、マタンゴなかなか出てきません。引っぱります。だからシチュエーションスリラーとしての面白さがあるわけなんだけど、まあ面白いと言っても知れてます。だって、こいつの本性ってこんななの?とか、こいつが裏切っちゃうわけ?とかないし(最初から本性悪そうにしか見えない)。で、いよいよマタンゴ登場です。襲ってきません。いや、襲ってるんだけど全然怖くないです。気持ち悪いだけです。『エイリアン』みたいな密室パニックになりません。マタンゴが出てきても相変わらず人間ドラマです。キノコを食うか食わないかの葛藤ドラマです。そのキノコはめちゃくちゃ美味しいらしい。で、最後まで食べなかった大学の先生だけが日本に帰ってこれるのだ。彼は欲望に勝ったのだ。葛藤を克服したのだ。多勢に流されずに人間であり続けようとした男。空腹に惑わされずに生還した男。最後に勝者の顔が映される。食っとるやんけ!
[DVD(邦画)] 6点(2010-03-11 17:45:40)(笑:1票)
1009.  トランスフォーマー
"シャイア・ラブーフは、いかにも厄介な事件に巻き込まれそうな顔をしている"と書いたのは『イーグル・アイ』のレビューなのだが、ここでの巻き込まれぶりもなかなか様になってる。とは言うものの善玉トランスフォーマーと主人公の関係はいたって良好。それどころかトランスフォーマーのおかげで手の届かない存在だった学園のマドンナといい感じになっちゃう。この展開は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ(「ドラえもん」ともいう)。このベタベタな展開は悪くない。CGによるトランスフォーマーたちもいい。CGというのはこの場合、非現実的なものを現実の世界に違和感なく描くためのものなのだが、この作品で最も冴えていたのは逆に非現実的なる者、つまりトランスフォーマーたちが現実の世界にいることの違和感をもろに露呈させ、その滑稽さを笑いに転化させたシーンだろう(主人公宅に集合するやつね)。まあ、おそらくは最もこの映画が見せたいところのバトルシーンは正直どうでもいい。というか酷い(中東で悪玉初登場シーンは良かったけど)。話がベタなもんだから見せ方もありがちなCGバトルで済ませたってわけでもなかろうが。どうしても本物っぽく見せることが優先されちゃうので見せ方も決まってきちゃうんだろうか。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-10 17:49:21)
1010.  キャット・ピープル(1982)
1942年のオリジナル作品とはストーリーも作風も大きく変わる。人間とセックスすると豹に変身し、人間を食べると元の姿に戻れるという、科学的根拠のない、漫画や童話の定番的(お姫様のキスで王子の姿に戻れるとかいうやつ)なわかりやすい約束事がドラマを盛り上げてゆく。その約束事は兄によって実演される。どんなことが起こるのかわからないことで悩んでいたヒロインというのがオリジナル作品の前半であり、ついに見せるその段階においても直接的には見せなかったオリジナルに対して、このリメイク版は兄の存在によってバンバン見せる。作られた年代の差がもろに出てるなと。終盤に兄が消えてからの展開がどうもまどろっこしいのだが終わってみればナスターシャ・キンスキーの禁断の愛を描いたメロドラマだったわけで、その決着の仕方は嫌いじゃない。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-09 15:08:21)
1011.  青い車 《ネタバレ》 
死に損ないの印としてある目じりの傷を隠しながら死に損ない続ける主人公。どこか投げやりな強さと生命力の決定的な弱さをあわせもった主人公とARATAという役者の持つ資質が絶妙なブレンドを見せる。そんな主人公と主人公に寄り添う生命力溢れる恋人と主人公の負のオーラに引き寄せられるその妹が形成するトライアングルがそれぞれを引き立ててゆく。レコード店主とのコミカルなあれこれになんの意味があるのかよくわからないが、死に損ない続けながらも現実には生きて生活しているということを表現しているのだろうか。よくわからなくても、マイナスなイメージの夢のシーンの暗さ重さから開放されるシーンとしてなくてはならないシーンだと思った。というか夢のシーンがくどいような。最後はトライアングルの光り輝く一角を失って初めて何かを掴んで終わる。生きてゆくのに必要な何かを。
[DVD(邦画)] 6点(2010-03-04 17:42:17)
1012.  丹下左膳(1958)
いきなり大岡越前と吉宗の密談という、たいそうな人たちが登場し大作感をかもしながらも笑いがあって色恋に歌もあり、いかにもな悪党がいて、もちろんチャンバラもありの軽快な娯楽時代劇に仕上がっている。主軸は左膳と源三郎。孤児ちょび安と源三郎の新妻萩乃 が二人のヒーローたちの弱みとして存在する。このメインキャストだけでも豪華なのだが、このうえに歴代左膳役者たちのゲスト出演とくる。お祭りだ。こんなのがバンバン作られてたってのが凄い。この作品の楽しみ方のひとつとして豪華な役者陣を楽しむというのが絶対あると思うので同時代の映画をたくさん見れば面白さは倍増すること間違いなし。
[映画館(邦画)] 6点(2010-03-02 16:05:10)
1013.  ジェシー・ジェームズの暗殺 《ネタバレ》 
西部開拓時代を再現した美しい情景がいい。なかでも黄金に輝く麦畑は美しいだけではなくアメリカの広大さを見せつけていて印象深い。ストーリーは「暗殺」という響きから想像した所謂ギャングものとはほど遠く、盗賊たちの内なる声を小さなエピソードの積み重ねとそれぞれの表情によって丁寧に紡いでゆくといった感じの映画で正直退屈。ところが終盤に訪れるその「暗殺」のシーンで襟を正す。それまで寝転んで見ていたことを後悔する。3人の立ち位置とそれを映し出すカット、そしてその永遠とも思える緊張と裏腹のあっけない死の瞬間。さらに面白いのがその死のあっけなさとはまた裏腹の何度と繰り返される死の瞬間の上演と歌がエピローグ的に登場するところ(エピローグではないけど)。前半はすでに英雄視されたジェシーの虚像と実像のギャップがドラマを作ってきたが、肉体の死と共に実像は消え去り虚像だけが成長してゆくという終盤の展開のほうが面白かったりする。暗殺者・ロバートの悲運と並べてみるとずいぶんと皮肉めいて、どこか滑稽でさえあることが面白さを倍増させる。ここに行き着くまでに必要な退屈な前半ではあるんだけども、もうちょっと魅せるか切るかしてほしい。長い。 ちなみに銀行強盗の日(ジェシーが世界初の銀行強盗を行った日)にレビューしようと今までレビューせずにいたのにけっきょく2日遅れになってしまった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-15 14:28:43)
1014.  パンドラの匣
なんとなく違和感を感じながら見ていると、この作品の舞台となる結核療養所へと画面が変わり、そこに映し出された窪塚洋介に対する「がんばれよ」とそれに応える「よーしきた」の日常会話から遠く離れたトーンの掛け合いが違和感をより加速させる。その後何度も出てくるこの掛け合いが端から日常会話なんかではなく一種の号令みたいなものだとわかると、違和感は一時薄れはするものの、川上未映子の登場で違和感が再び顔を出す。その聞き慣れたはずの大阪弁の不自然さに不思議な感覚を覚えたのだが、その不自然さの正体、違和感の正体はおそらくオールアフレコからきたものと思われる。昔の映画なら当たり前の、またけして音と映像がずれているわけでもないこのアフレコが独特の違和感を生んでいる。セリフを交えたナレーションにまるでミュージッククリップのようにイメージ画像をはめ込んだような感じ。「言葉自体の軽薄さ」を表す方法としてのアフレコという【ザ・すぺるま】さん のレビューに目から鱗ですが、そこに気付かなくともなんとなく映画に感じた違和感そのものが魅力となっているような気がします。とは言うものの仲里依紗の布団部屋の声は違和感が突出しすぎてもはや違和感ではなくなり異様にすぎる。「いやらしい」と「いじわる」の連発はその言葉が発せられるたびに個人的な記憶の角をつつかれているようなこそばさがあってけっこう好きなんだけど、その言葉に対する主人公の解説はべつにいらないかと。
[映画館(邦画)] 6点(2010-02-01 16:48:33)
1015.  ハンコック 《ネタバレ》 
ちょっとした配慮がないもんだからその超絶パワーを使うたびにいろんなもんを壊しちゃって非難を浴びる。たしかに空から着地するたびに道を壊されたんじゃたまったもんじゃない。このあたりのスーパーパワーの負の面を面白おかしく見せる、いわゆるスーパーヒーローもののパロディ化がうまい。私服のスーパーヒーローってのもまた新鮮なんだけど、後にちゃんとスーツを用意されちゃうなんて展開も皮肉の利いた良質のパロディになっている。普通の家庭にいるには美しすぎるシャーリーズ・セロンの意味深な表情を伏線に急展開を見せる後半も楽しめた。強引な流れでどんどん深刻になってゆく終盤も思いっきりのれた。が、オチがなんとも微妙。愛する女のために離れてゆく。ここは感動的ではあったが、その後回復すれば二人はいっしょになって寿命のある人間として一生を送るのが本来のハッピーエンド。そうしないのは女の言うところの「世界があなたを必要としている」からということにつきるのだが、それならあんなハッピーエンドを装う必要はないように思う。だって悲しいことじゃん。スーパーヒーローというのはそもそも「強いアメリカ」を具現化したものだと思うんだけど、ヒーローはヒーローでいつづけなければならないという、いかにも「世界の警察」を自認するアメリカらしい傲慢な思想をあのハッピーエンドの装いに感じてしまって、あそこだけしらけた。
[映画館(字幕)] 6点(2010-01-29 17:30:58)
1016.  ヘルボーイ
スーパーヒーローアクションとオカルトの融合。なるほど、複数ジャンルを巧みに融合させて独特の作風を構築するギルレモ・デル・トロ監督らしい世界観で描かれている。他の多くのスーパーヒーローのようにマスクを外して普通の人間として生活することが出来ない魔界出身の異形のヒーローは、他の多くのスーパーヒーローよりも当然孤独に苛まれるだろうに、この異形のヒーローの最大の悩みはもっと単純で普通の人間誰もが共感できるもの。その可愛らしい悩みとごつい容姿とのギャップが面白い。ごつい容姿というのは異形であることを指しているわけでなく、オッサン顔であることを指す。その悩みの種であるヒロインが薄倖の美人を絵に描いたような顔立ちで、その触ると壊れそうなヒロインが戦う様のギャップがまたそそるのだ。中盤で見せる敵キャラとのバトルがけっこう魅せてくれるのだが、クライマックスは相手がでかすぎてアクションらしいアクションが無く残念。お話的にも終盤は展開が安易かなと。ずいぶん前に見たもんで記憶違いがあるかもですが。
[DVD(字幕)] 6点(2010-01-28 17:31:56)
1017.  X-メン
どうやらとんでもない大ベストセラーのアメコミらしいのだが、未読未見のためそのキャラクターとか世界観の忠実ぶり、あるいは改変ぶりとかを楽しめないのが残念ではあるが、原作を知らなくてもじゅうぶん楽しめる大筋の見せ方は素晴らしいかと。ミュータントを現社会の被差別者に置き換え可能としたドラマもわかりやすく、人間を「憎い」ではなく「怖い」と答えさせるところなんて実に繊細だとも思った。ホロコーストの悲劇を冒頭に見せるのはこの物語がマグニートーの抱える心の闇にスポットを当てたものだから・・・のはず・・・。『ユージュアル・サスペクツ』でカイザー・ソゼという「虚像」を、『ゴールデンボーイ』で目覚める「狂気」を、と、見えざるものを描いたブライアン・シンガーだし・・・。が、そのあたりは続編に委ねているのだろうか。続編未見。このレビューをきっかけに近いうちに見たいと思う。 それにしてもローグは彼氏とチューするまで誰とも触れ合ったことがなかったのか!?
[DVD(字幕)] 6点(2010-01-26 17:27:07)
1018.  スーパーマン リターンズ
DVD鑑賞してたらお出かけしていた妻子が帰ってきて、娘がちょうど飛行機を助けに来たスーパーマンを見て、「うわっ!スッパマンや」。彼女はスーパーマンは知らないがスッパマンは朝のテレビで見たことがあったのだった。そのスッパマン、じゃなくてスーパーマンに飛行機のちぎれた翼がぶつかる!かと思ったら何事も無かったようにズバーンと翼を突き抜けていくその強靭に過ぎる体にひたすら「凄い」を連発する娘。実は「スーパーマン」を見たことがないヨメも「スーパーマンってこんなに強いん?」と驚きを隠さない。「これがスーパーマンや」と自慢げに教える私も実はこの圧倒的なパワーに半ば驚き、そしてその痛快さに感動していた。娘は夜も遅かったのでこの後すぐに就寝。困ったのがヨメ。どうもある程度スーパーマンを知っていないとわからないところが多いらしく、延々と質問の嵐に晒された。「なんで地球にいんの?」「どこから来たん?」「この衣装は誰が作ったん?」「この女の人、誰?」「クラークがおらんことになんで誰も気付かんの?」「眼鏡だけやったらわかるやろ」「なんでカツラ見ただけでわかるん?」あーうるさい。圧倒的な強さは、知らぬ者に清清しい感動を与え、続編ストーリーは、知らぬ者に疑問を与えるらしい。いやいや、ブライアン・シンガーはよく頑張っていると思う。この続編に課せられたハンデを説明っぽくならずにうまく見せている(ヨメはこの作品自体も途中からだったし)。ただ、後半ちょっと長すぎ&全体的に暗い世界観がスーパーマンに相応しくないように思った。
[DVD(字幕)] 6点(2010-01-25 14:14:21)(笑:1票)
1019.  ワルキューレ
これは暗殺計画というよりもクーデター計画であって、殺すことが目的ではなく殺した後に政府を掌握することが目的なのだ。つまり単純な「殺し」ではなく「殺し」も含めた複雑な「謀(はかりごと)」なのだ。映画は断然単純なものを描く方が面白い。それでもブライアン・シンガーはこの「謀」を面白く見せようと奮闘する。反ヒトラー派といってもその思想や思惑は人それぞれであって、当然そこには確執やら葛藤やらというドラマがあって、政治的なあれこれも絡んでくるはずなのだが、そこんところはあんまり描かない。極力、シンプルに。極力、事象だけを見せようとする。結果、面白かった。でも物足りなさもある。ドキドキはいっぱいあった。計画はうまくいくのだろうか。などと思ってドキドキするわけではない。計画がうまくいかなかったことで何が起こるのかでドキドキするのだ。じゃあ何が物足りないのか。おそらく「謀」を面白く見せることとドキドキさせることに関して完璧に過ぎるのだ。怒りとか恐怖とか執念とか、そういった人間的な感情が希薄、、いや違う、そんなもんいらんか、もっと、この映画に不似合いないかがわしいものでこの完璧さにひびを入れて欲しい。って思うのは変か?
[映画館(字幕)] 6点(2009-12-17 16:40:14)
1020.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦 《ネタバレ》 
人気ラッパーの名前がアルパ・チーノってのが元ネタの人の昨今の大袈裟な台詞回しを揶揄しているのかどうかは知らないが、きわどいなと。映画はまずこのラッパー出演の清涼飲料水のCM、そしてユニバーサル配給のいかにもハリウッドアクション大作のシリーズ新作のCM、それからこちらはニューラインシネマで、特殊メイクを駆使して一人で何役もこなすというどこかで見たことあるようなコメディ映画のこれもシリーズ新作のCM、最後はフォックスで問題作であることをウリにした真面目を装った映画のCMが流れる。要するにこの4本のCMに登場する個性豊かな4人が一つの作品を作り上げてゆくということになるのだが、この4人という数に問題がある。多すぎる。実際映画はほぼ2人に絞って見せてゆくのだが冒頭の対等さからすれば編集の段階で切られたんじゃなかろうか。ここまで切るんなら、あるいはそもそもそこまでの役ならば少なくともジャック・ブラックはいらんでしょ。一方ちょい役ながらトム・クルーズの存在感は際立っていた。むちゃくちゃ楽しそうに見えるし。エンディングなんて独壇場にしちゃってるし。てかエンディングを独壇場としてあけわたしたベン・スティラーもいいセンスしてる。
[DVD(字幕)] 6点(2009-12-11 15:30:14)
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