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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1244
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1001.  ももドラ m o m o + d r a 《ネタバレ》 
この人々が出るものを見たのは2つ目だが、依然としてファンでも何でもないことから、部外者としての冷めた目で見たところを書かせていただく。  ep.1(黄)浅間大神は怒ると爆発するので怖いと思うが、女の子に親切なのはいいことだ。最後がなかなかいい顔。  ep.2(桃)女の子の心情はよくわからないが、とりあえず甘ったれ感が微笑ましい。お姉さんも優しげな人。  ep.3(緑)少し怖くて少し感動した。演者のおかげもあって佳作。  ep.4(紫)途中でほとんどオチが見えた気がしたが、最終的にその推定が間違っていなかったことがわかると改めて嬉しい。  ep.5(赤)最後に大感動編が用意されているかと思ったらラストで気が抜ける。彼氏がユニーク。  以上、ファンでも何でもないといいながら、自発的に見ようとする程度には好意的であるから見て損した感じはせず、特に個人的に気になる人(緑)はこれでまた評価が上がった(そもそもこれを見たのは、DVDケースの写真でこの人が咎めるような目でこちらを見ているのを無視できない気がしたからである)。気分的には少しいい点を付けたくなるが、ファンではないという引け目があるので標準程度にとどめておく。 なおepisode.3で出る中岡俊哉氏の著書は懐かしい。
[DVD(邦画)] 5点(2014-08-23 08:54:35)
1002.  デスブログ 劇場版 《ネタバレ》 
乃木坂46のメンバーが主演するホラー映画シリーズ3作の2つ目で、主演は中田花奈という人である。「劇場版」とあるが、ほかにOV版とかTV版とか小説版があるわけではないらしい。監督はTVで「熱いぞ!猫ヶ谷!」「もっと熱いぞ!猫ヶ谷!!」といったものを撮っている人で、キャスト配列順の2番目にいる秋月三佳という人(ミキティ役)はこの番組との関連で出たものと思われる。 内容としては、当初はコメディ調でガールズトークが面白く、また登場人物の超素朴なやり取りに爆笑させられたりもするが、短い場面をあまり掘り下げないで次々つないでいくうちに、これはやはりホラーだったのだと思わされる展開になっている。ほのぼの感の中に微妙な不安を織り交ぜながら進める形になっており、これで途中までは結構面白いと思って見ていた。 しかし中盤以降、疑惑の対象が次々変わっていくようなのはいいとして、最後の収めどころがどこだったのか全くわからないのは困る。加えて主人公の感情表現が延々と続く場面が多く、特に呼吸が荒いのと、よろつく演技がくどいのには閉口した。これはさすがに演者のせいとばかりはいえないだろうと思われる。 そういうわけで、決して嫌いではないが褒められない映画になっている。  なお前記2人以外の出演者は宮原華音、高橋優里花、青木梨乃、森田桐矢といったところであり、自分としては知らない人ばかりだが(主演も同様)、このうち誰かに関心があれば見てもいいかも知れない。個人的には高橋優里花という人(「まど」役)が、やかましいがなかなか面白かった。  [2022/9/24追記] 8年も経って見返すようなものでもないが、同シリーズの「死の実況中継 劇場版」「杉沢村都市伝説 劇場版」を見たついでに再度見た。ほとんど初見時の印象そのままだが、学園ラブコメの雰囲気から入るホラーというのはユニークかも知れないと改めて思った。 事件の元凶が絞り込まれず拡散して終わったように見えるのは、当面のストーカーが逮捕されたとしても、似たようなのがそこら中に蔓延しているので全く安心できない世の中だという意味か(??)。それだとネットで個人情報を晒すことの危険という、当初の問題提起から逸れた形で終わったようでもあるが、しかしそんなことはこの時点で既に常識だった気もするので、それだけでは不足と思ってヒトコワ要素を補強したということか。何にせよ最後はひどい締め方で、主演の人はお疲れ様だった。
[DVD(邦画)] 3点(2014-08-12 19:25:05)
1003.  潔く柔く きよくやわく 《ネタバレ》 
申し訳ないが正直に書くと、意味はわかるが共感させるものがなく、2時間強の長さが非常に苦痛である。普通に考えて出来の悪い原作が映画化されるはずはないので、これは映画の方の問題だろうと想像する。主演女優は別に嫌いではないが、この映画を見て特に好きになれたわけでもなかった。点数はほとんど柿之内の姉ちゃんへ。
[DVD(邦画)] 1点(2014-08-12 19:25:01)
1004.  ジョーカーゲーム(2012) 《ネタバレ》 
劇中の設定に従えば、最も犠牲者が少なくなるのはグループなしで個々に戦った場合であり、それなら毎回1人が敗北するだけで済む。従って本来は委託側には積極的な動機がないことになるが、一方で受託側には具体的な利益が提示されている。多くの人間を口車に乗せておいて賭けに出るのを奨励するのは起業家育成を目的としたものらしく、“次世代のリーダー”というのもその意味かと思うが、しかし大言壮語して結果を見せればいいのだろうと嘯く連中ばかりになりそうで、そういう風潮を戒めた物語と取れなくもない。 ゲームについては要は単なるババ抜きだが、運だけの勝負にはならないよう、劇中人物独自の試みという形で無理やり駆け引きの要素を加えたのは悪くない。信じるか信じないかを問いかけておいて結局は騙すためのものだったわけだが、それでも最後はちゃんと“信じること”というテーマにつながっていたように見える。ラストの並走は、疑心暗鬼で相対するような局面ではなく、同じ心をもって同じ方向へ進んでこそ相互信頼が効果を生むことの映像的な表現と思えなくもない。 そのほかキャストに関しては、すでに20代の出演者もいる中で、長身でクールで大人びた感じの大野役だけは当時まだ中学生だったらしい。この人がほとんど主役のように見える一方、本来の主人公は終盤だけ本気の顔になるものの、本編の大部分を通じてとぼけた感じに見え過ぎである。アイドル映画なのだろうから、この人を知らない観客でも好きになれるようにしてもらいたい。個人的には美奈子役の方に目を奪われてしまったが、そのほか委員長役(伊倉愛美、元ももいろクローバー)のギラついたような顔もなかなかいい感じだった。途中で目障りな男子がほとんど一掃されたのも望ましい展開だったといえる。
[DVD(邦画)] 5点(2014-08-12 19:24:58)
1005.  大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 《ネタバレ》 
原作者本人が脚本を書いているので基本的には原作通りと思われる。背景にある死生観や人生観については正直よくわからなかったが、少なくともストーリー的には「子はかすがい」というのが重要事項だったように見えており、ハネムーンベビーができるのかと思っていたら最後まで出なかった。代わりに従前のどうでもいいこだわりを捨てて、新しい炊飯器を買い直すことから始めましょう、という形で終わったらしく、これはこれで前向きなお話と受け取れる。ラストの妻の台詞が作為のない感じで好印象だった。   この夫婦に関しては、コメディ調ながら人物像は極めて生々しく表現されている。序盤で徹底的にどうでもいい会話をしているあたりではどっちもどっちという感じだったが、向こうの世界では地が出たということなのか、夫の方が圧倒的に馬鹿に見えている。個人的にはこの馬鹿さ加減が不快要因になって素直に共感できないところもあったが、まあこれは劇中の赤青の区別にも関わるものなのかも知れない。自分は赤にはなれないのだろうと思われる(ヨシコちゃんと同じ側でいいです)。   一方で劇中世界の設定に関しては、地獄というものの性質がどうなっているのか全く理解できない(魂を準備する場所に地獄というネーミングは適切?)が、映像的には異界感がほどよく出ており、また異種族間の交易の危うさといったものが表現されていたのは必然性に欠けるが面白い。これに対する序盤の現実世界でも、半端な場所設定(五反田?)や何の変哲もないショッピングセンターの風景とあわせて、倦怠感にまみれた雰囲気が視覚面でも印象的だった。 なおコメディ場面で笑ったのはマサハル君の退場、甘エビの食前処置と人物写真の説明だった。
[DVD(邦画)] 6点(2014-08-12 19:24:53)
1006.  くじけないで 《ネタバレ》 
失礼ながら詩集は読んでいない。映画の趣旨としては、個別の詩を登場人物のエピソードと関連付けながら紹介するとともに、詩の背景にあった詩人の生涯を知ってもらうことだろうと思うが、これがうまくいっているかは何ともいえない。 まず医師と不登校児の父親のエピソードは、そこで紹介される詩の内容と微妙にずれている気がする。また詩人の子息に相当する人物があまりにも出来の悪い息子で今後の更生が期待できるとも思われず、そのため標題の言葉も本当に「できない子への慰め」にしかなっていない気がするが、制作側の意図もその通りということでいいのだろうか。 一方で詩人の生涯に関しては、知らない者としては何も言いようがないわけだが、個人的にはこの映画で「おしん」は見なくていい(正規版を見たため)。奉公前夜の母子の会話などは言わずもがなのことであり、台詞も臭くて聞いていられない。 そのほか全体としても2時間がとにかく長く感じられ、申し訳ないが非常に退屈な映画だった。この監督は製作上の要請に的確に応える賢明な人物というイメージがあり、恐らくこの映画もそのような意味でよくできているのだろうと想像はするが、残念ながら今回も自分は観客としての想定外だったようである。 ただし主演女優は美形で気品がある上に、演じている年齢の幅が広いので素人目にもさすがと見える。この女優に敬意を表して、まことに些少ながら1点を加算しておく。
[DVD(邦画)] 4点(2014-08-04 20:05:48)
1007.  仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ 《ネタバレ》 
最近の仮面ライダーは設定が複雑なため、突然これだけ見ても何が何だかわからないだろうと思っていたが、実際見るとお話自体はわかりやすい。劇中の嫌味な男にとっては何がお宝だったのか、というような話はベタだが嫌いでなく、映像に出る手紙の文章や文字の感じが微妙に泣けたりする。 ただし主人公がなぜか少年であり、また着ぐるみキャラ4人がバカばっかりで(全員バカでもないらしいが)ギャグを飛ばしまくるため、笑えるのはいいが対象年齢は明らかに低くなって見える。自分としてはこういうのを見るとヒロイン役について一言書かなければと思うわけだが、この映画では小学校高学年くらいに見える少女がそうだったのか。なかなか活発なお嬢ちゃんで大変結構でした。かわいいです。 そのほか大人の観点からは、母親役で出ていた人が個人的に好きな女優さんなので、こんな東映特撮などに出ていても一応ふさわしい役をやっているのは嬉しい。この人も可愛いお母さんでした。
[DVD(邦画)] 6点(2014-08-04 20:05:43)
1008.  東京兄妹 《ネタバレ》 
年代感の表現があまりに不自然で素直に見ていられない。冒頭のブラームスまでがカビ臭く感じられるのはとばっちりのイメージダウンである。 まずは映画の舞台に閉塞感を覚えるが、それは周囲に90年代の東京の都市空間が広がっているはずなのに、高度成長期以前のように見える場所だけ選んで暮らしているように見えるからである。東京にこのような生活空間があった(ある?)こと自体は否定しないがあまりに作為的で、時々映る超高層ビルもわざとらしく見えている。また家屋が古いのはまだしも、兄妹の行動様式があまりに古臭いのは正気が疑われる。もともと親世代からしてかなり古風な人物だったのだろうが、その生活態度を子がまた固守するのではタイムトラベルものになってしまう。買い物の途中で会った友人の台詞も言い訳のように聞こえていた。 一方でストーリーに関しては、兄妹に何やら心境の変化があったらしいことはわかるが、しかし極めて特殊な家庭の話であり、どうせ他人事であるから深入りしても仕方ないという気になって共感するどころでない。名前は似ていても、見る人それぞれが何らかの感慨を覚える「東京物語」とはやはり全く違うものと感じられる(そういう比較は求められてないかも知れないが)。そのほか人間を豆腐に例えるのは、そこはかとなく嫌悪を催すのでやめてもらいたい。   以上、妹役の女優(映画初出演)に敬意を表して最大限好意的に見ようとしたわけだが、結局好きになれない映画だった。これまでDVD化を待望していながら嫌いというのも何だが、まあ以前から内容はわかっていたので今回見て初めて落胆したというわけでもない。 なお個別の場面では、妹の「何もしてないよ」という台詞には微妙に感心した。ここで彼女は雑誌か何かを見ていたようだが、それは一家の主婦としては“何かしている”うちには入らないというわけである。そのほか昔の日本家庭の細かい描写は気が利いており、また全般的に説明に頼らない心理描写には見入ってしまうところがあった。
[DVD(邦画)] 4点(2014-08-04 20:05:40)
1009.  RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 《ネタバレ》 
まずストーリーの都合で死んだ工場長は気の毒である。また劇中の鉄道会社は、本当にこんな会社と思われていいのか、という感じの場面が多く、世の中これで通ると思っているなら困ったものである。 しかし一方、転身後の主人公が業務の習得はもとより、職場での人間関係や顧客への態度も含めて完璧な人物像に変わっていたのは見事だった。若い男の苛立たしい物言いにも、全く別次元から余裕で応対していたのはさすが年の功と思わせる。要はもともと何でもできる男なのであり、前の会社でやっていなくとも環境に合わせて変えただけのことで、どうやらこれは本当に有能な人物だったのだ、ということが主役の演技を通じて納得できた。 ただし劇的な転身を図ったこの主人公だけが特別ということでもないらしく、劇中の“変われるうちは老人ではない”という発言のように、変わるときにはいつでも変わる、といった程度の気分で構えているなら万人にも可能だろうという気がした。  ところで主人公の転身の話は前半で終わったようで、後半は周囲の人間との関係が重点になっており、特にこれまで構ってこなかった一人娘には伝えることが多かったらしい。劇中ではこの娘の立ち位置が微妙に見えており、世間知らずな甘ったれと素直ないい子の間にいて、父親に反発しながらも断絶はしておらず、次第に父親側に寄り添っていくのが自然に表現されていた。特に社会に対する責任ということを何気ない事件から学んでいく展開は巧みに思われる。また人物の外見としても、清潔感がある一方で色気もあって可愛らしいので見惚れてしまう。  そのほか、この映画では鉄道周辺の風景が非常に印象に残る。広い空、美しい雲が映像化されているかと思うと、劇中での発言通り天気が変われば印象も変わって来る。また普通の農村かと思っていると駅のすぐ向こうに宍道湖の湖面が広がっていたりして、これが出雲の景観なのだという感慨があった。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-29 19:51:55)(良:1票)
1010.  吉祥天女 《ネタバレ》 
誰も読まないだろうが、原作に敬意を払う必要もあるので真面目に書いておく。 まず原作が書かれた80年代前半での問題提起を、20年後にそのまま再現することが困難なのは理解できる。ジェンダーの問題や女性の身体的な不利性など、現代では一般に認識が浸透してきている内容もあり、またこれを消化した上で出て来る「人間の攻撃性」(文庫版の解説にある)の表現に関しても、娯楽映画の世界では既に日常茶飯事と思われる(女子高生がゾンビを殺しまくるなど)。本来のテーマを改めて映画の場に乗せるのは難しいものもあるだろうし、あまり真面目に描き過ぎても妙な反発を生じかねない気がする。  しかしだからといって、そういうことが骨抜きになったような映画にするのもどうかとは思う。原作では女であること自体に伴う宿命のようなものが通底していたのに対し、映画では家系に伝わるものを強調したうえ、金田一耕助役の人物まで出して土俗ミステリーの雰囲気を出している。その中で原作のテーマに通じるものも表現されていたかも知れないが印象には残らず、また最後に羽衣を散らしていたのも理屈はわからなくはないが観念的である。天女の“夫”や由似子の心境変化といった原作のオチを完全放棄した上で、この題材を使って何を描き、最後に何を残そうとしたのかはよくわからなかった。  また原作で小夜子が由似子と涼の両方に好意を持っていたのは共通の理由があったわけだが、映画ではこれも明瞭とは思われず、単なる個別の友情と個別の恋愛感情(それも唐突)にレベルダウンしていたように感じられる。由似子の方は見事に清純で可憐で可愛いので、こんな女の子に生まれたかったというのも説得力があるが、涼の方は観客が納得するだけの性質を備えた人物になっていたかどうか。原作では涼の人物像への共感がラストの感涙ポイントにつながっていたので、映画がそうでなかったのは残念だった。  以上、個人的には特別の理由(見たい女優がいるなど)がない限り、原作を読んだ上でさらに見なければならない映画とは思わなかったというのが正直なところである。 なお小夜子の外見は原作のイメージと明らかに違っており、特に背が低いのは違和感があるが、目や顔の表情などはこの映画なりの強い印象があり、それほど問題とは思わない。しかし天女の不可侵性のようなものはもう少し出してもらいたかった。
[DVD(邦画)] 4点(2014-07-29 19:51:52)
1011.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
いきなり序盤の悪ふざけを見て機嫌が悪くなり、それが結構後まで尾を引く。主人公を含めた女子高生が揃いも揃って全く可愛気がないのも感心する(関口香織を除く)。自分としては主演女優が今でも好きになれないのだが、それは恐らくこの映画を見たせいだと思われる(関口香織役には好意的)。 ところで自分はこの手の方言が分布する地域の生まれではないが、近隣出身者としての感想を書かせてもらうと、劇中の方言が最もそれっぽく聞こえたのは意外にもフォークデュオの2人だった(兄役が地元出身とのこと)。このあたりからようやく機嫌を直して笑えるようになり、最後のステージ場面まで行けば制作側の意図にも素直に乗れるようになるので、最終的には挽回していたと言えなくもない。会場になだれ込んだ女子高生が鼻を赤くしていたのは何気にリアルで可笑しく、またネズミの御守りというのも悪くない。 ほかストーリーとしては、ご都合主義もいい加減なのも適当なのもそれ自体はそれほど気にならない。出演者が陰でまともに楽器の練習をして、劇中でも面白そうにやっている(関口香織役を含む)のでまあいいのではないかという気になるが、それより自分としては本仮屋ユイカという人の存在を知ったというのがこの映画最大の意義だった。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-29 19:51:48)(良:1票)
1012.  クリスマスドラマ 天使とジャンプ<TVM> 《ネタバレ》 
これを見た多くの人とは異なるだろうが、自分としての動機は「ゆずりん」役の人である。この人物は実在の“あかりん”に相当しているらしく、周囲より少し長身なのは実物同様と思われるが(飛鳥凛166cm、早見あかり165cm)、年齢的には少しおねえさんで一人だけ大人っぽく見えている。ファンからすれば明らかに異物なのだろうが、自分としてはこの人がももクロのメンバーに何気に混じっているのが微妙に可笑しい。序盤で去ってしまってもう出なかったのは残念だが予想通りである。  ところで「ももいろクローバーZ」は初めて見たので事情がよくわかっていないところもあるが、突然のメンバー脱退など実在のグループの軌跡をイメージ化した感じのドラマになっていると思われる。最後はライブでいきなり終わってしまうが、ラストを盛り上げるだけが目的ということでもなく、ここを起点として飛躍する未来を期待させる形になっており、ファンにとっては感動的なドラマだったのだろうと想像する。「翼」を歌詞に織り込んだライブの曲も、ドラマの内容に即して聞けば結構心にしみるものがある。 またこれを見ていて変に感心したのは、グループ解散後に市井の庶民に戻った各人が、本当にその辺にいるただの女の子のようにしか見えなかったことである。そもそも見るからに美少女というのが一人もいないようだが(失礼)、しかし見ているとそれぞれ個性的で面白そうな連中であり、またライブで見せたパフォーマンスの躍動感も印象的だった。結果として、ももクロというものに目を向けてこなかったこれまでの人生を反省し、常にその存在を心に留めながら今後を生きて行こう、と思わせる内容だったと感じられる。 なおこのドラマを見る限り、個人的には特に緑に心惹かれるものがあった。事務所に推されなくても自分としてはこの人を応援したい。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-24 20:25:03)(良:1票)
1013.  仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ 《ネタバレ》 
仮面ライダーWの劇場版は「ビギンズナイト」に続いて2つ目だが、話の内容としては特別面白いというわけでもなく普通に見える。劇中世界が破滅に瀕していたようだが、そもそも一都市限定の話なのでスケール感はあまりない。さすがにアクションは派手でけっこう力が入っているように見えるが、これで現代の標準ということなのかも知れない。 また登場人物について、TV版は見ていないので劇中の照井竜と鳴海亜樹子が親密になる過程は自分的には飛んでいるが、これを見る限りほのぼのと幸せそうで結構なことである。またラストでの主人公2人のやり取りなど聞いていても、何より主要人物がみな愛すべきキャラクターだということがこのシリーズの魅力だったろうと想像する。ほか今回は敵方のオネエキャラの存在が光っていた。  ところで今回も個人的には園咲若菜という人物が目当てで見ていたわけだが、前作よりは画面に出る時間が少し長いものの、終始同じ撮影現場で変化がないので面白くない。微妙に表情をつけたりもしている(ちっ、というのもあった)が、ストーリー展開には寄与していないように見えるのは残念だった。 なお映画そのものとは無関係だが、この若菜姫のラジオ番組「園咲若菜のヒーリングプリンセス」は、現時点でもインターネットラジオのサイトが存続しており、聞けば非常に心癒されるものがある。4年も前のものということになるが、これが現在もなおこの番組のファン拡大に寄与し続けているのかも知れない。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-24 20:24:58)
1014.  劇場版 仮面ライダーW ビギンズ・ナイト 《ネタバレ》 
事情がよくわからないが、もともと「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」という一本の映画だったものが、ここでは「仮面ライダーディケイド 完結篇」と「劇場版 仮面ライダーW ビギンズ・ナイト」の2つに分けて登録されているらしい。そうすると最後の「MOVIE大戦2010」はどう扱えばいいのかわからなくなるが、とりあえず両方に属するものとして考えておく(そうしないと話がつながらない)。 「仮面ライダーW」に関しては、TV版を見たことはないが雰囲気はだいたいわかっている。本来は園咲若菜という人物に関心があったのだがこの映画ではほとんど出ておらず、代わりにヒロインが面白カワイイので満足である。また今回の依頼者は「デビルマン」(2004)で強い印象を残す少女役(渋谷飛鳥)だったが、まあしばらく見ない間にすっかりきれいになって、という感じで大変結構だった。 そのほか主人公の男2人も意外に好人物であり、ストーリーもまともなお話ができていて面白い。「ビギンズナイト」で主人公(年長)は悔恨の思いをまっすぐに受け止める決心をしたのだったが、「MOVIE大戦2010」ではそのご褒美のように再会の場面が設定されており、ここでの帽子のエピソードは泣かせるものがある。この出会いはディケイド側から並行世界の観念が導入されたことで可能になったのだろうから、少なくともW側にとっては、このわけのわからない第3部の存在意義は大きいものと思われる(勘違いならすいません)。 劇場版としてのグレードアップがどの程度あったのかはわからないが、これならTV版もけっこう面白かっただろうと思わせる映画だった。
[DVD(邦画)] 6点(2014-07-24 20:24:54)
1015.  仮面ライダーディケイド 完結篇 《ネタバレ》 
TV版・劇場版を全部見ている皆さんには申し訳ないが、これだけを単独で見たのでわけがわからない。わからないこと自体は問題にせず、通りすがりの部外者がたまたま見た印象として書いておく。 まず映像面では結構な迫力のある特撮になっていて見ごたえがある。またTVも同じだったのかも知れないが、妙に構図にこだわったりして異空間っぽい雰囲気を出しているのが面白い。加えてヒロインがかなりいい感じで、常に敬語なのに好感を覚えるが、微妙に距離を置いたような印象も受けるのがかえって愛しさを誘う。 しかし電波人間は、女優はかわいいのに変身後の姿があまりに昭和的なのが悲しい。また1970年代に年少だった者にとっての蜂女というものは、ショッカーの怪人なのに異性を感じてしまうという微妙な背徳感を催す存在だったのだが、この映画ではあまりにあっけらかんとしたお姉さんキャラになっているのに違和感を覚える。まあこの人は昭和の旧作というより、「炎神戦隊ゴーオンジャー<TV>」(2008)との関連で捉えるべきものだろうが。 そのほか、そもそも何でこんなところにショッカーがコミカル軍団として登場するのか意図不明だが、個人的には別にこだわりはないので、現代のファンの皆さんが納得していればそれで結構である。点数はとりあえず平均程度ということで。
[DVD(邦画)] 4点(2014-07-24 20:24:50)
1016.  輪廻(2005) 《ネタバレ》 
まず映画のセットと過去/現在のホテルを重ねて見せるのはいい工夫と思われる。 しかし基本設定が支離滅裂に見えるのは困ったことであり、前世の魂らしきものが転生した人間と関係なしにその辺を勝手に動くのでは輪廻になっていない。こういう恒例のオバケじみたものを出さずに済まないのなら、逆に輪廻というアイデアを使うこと自体に無理があると思われる。 またストーリーの面でも、昔と比べてまともなお話を作っているように見えるがトリッキーなだけで、それ自体が感心できるものにはなっていない。11人が死んだのが35年前とすれば転生者もみな35歳以下だったのだろうが、しかし死後それほど間をおかずに次の人生を始めることができ、かつ前世とは全く違う人間として問題なく暮らしているのなら、あえて前世の思いを今生に持ち越す動機が全くわからない。劇中の転生者は最後にどうなったのかわからないが、この機会にまた自分が死んで見せてまで前世の思いを遂げようとしたとすれば馬鹿げており、そんなことなら劇中の大学教官のように合理化して、もう忘れてしまえと言った方がいいだろう。最後に一人ほくそ笑んでいた老婆だけは満足だったようだが、こういう世代の恨み事に現代の若い連中がそろって付き合わされたように見えるのも気分が悪い。 あるいは、ここで死んだ連中はすぐ次の人生が始まるからかえって希望があり、生き延びて苦しむ人間こそが最も悲惨と言いたいのか。それなら常識を覆す発想とも言えなくもないが、そのような考えがわれわれの人生を豊かにすることは全くなく、かえって“つらいなら死んでしまえ”的なメッセージになってしまうのはほとんど反社会的である。   そういうことで面白くない映画であり、見どころといえば主演女優の顔だけである。顔自体がかわいいのは当然として、それより主に表情とかが見どころなわけだが、顔自体がかわいいのも見どころであり、また当然ながら顔だけでなく全体的に見てもいい。とにかく主演女優の印象が圧倒的に強く、この点では大変結構な映画でした。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-22 23:57:54)(良:1票)
1017.  リアル鬼ごっこ5 《ネタバレ》 
[2018-08-17修正] このシリーズは3以外見ない予定だったが事情があって4を見てしまい、同じ監督だったこともあってこれも見た。 3と4はそれぞれ孤立的な物語だったが、やっとこの5で三部作の全体像が示され、スケールの若干大きい荒唐無稽な未来物語(なんと西暦3000年)としての展開も見られるようになる。また、そのような真面目に見る必要のない部分以外のところでちゃんと登場人物の人間ドラマも作ってあるが、今回はかなり笑いあり涙ありの感動作で、三部作中ではかなり異色の印象がある。  3と4では高校生が主体だったため、映画自体の対象年齢もその程度だろうという気がしていたわけだが、この5は大人が主人公なので精神年齢を高くして見なければならないかと思えばそうでもなく、純粋で一途な真心は必ず届く、といった感じの非常にベタで気恥かしい純愛ストーリーになっている。黙って傘を置いたのを見られていたなど恥ずかしくて笑ってしまう。 しかし3、4と同様に柔軟かつ寛容な態度で見れば見られる物語にはなっており、特に付箋の裏に書かれていた言葉には不覚にも泣けてしまった。自分としては業務用のメモであってもこういう余計なことを書かれてしまうと捨てられなくなって困る性格であり、これは弱いところを突かれてしまった気がする。今回は素直にハッピーエンドといえる物語だったのも嬉しくなる。 結局のところ、今回を含めた三部作は同じ設定のもとで統合された形にはなっているものの、その設定自体に大した意味はなく、3~5それぞれ独自のお話を作っており、かつ自分としては全て嫌いでない(好きだ)という結論に達した。全部見てシリーズとしての愛着もわいて来たので全部を好意的な点数にしておく。  そのほかこのシリーズは若手女優の個性的な魅力が見どころだったわけだが、今回はヒロインがあまりに正統派(洋風)美女のため、最初は少し冷たい目で見ていた。しかし最終的には守ってあげたい/守られたいキレイなお姉さんに見えてきて、今回も一応これが見どころだった。ほか男連中もなかなか面白かったと書いておく。 なお余談として、終盤の採血室に張り渡してあった赤い布は、見た目が“血”をイメージさせる以外に現実的な機能のない代物だったが、これはこれで低予算という条件下での一つの工夫なのかと思ったりした(同じ監督の以前の映画で似た感じのものがあった)。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-22 23:57:48)
1018.  リアル鬼ごっこ4 《ネタバレ》 
[2018-08-17修正] このシリーズは3以外見ない予定だったが、この4に関してはキャストの一部を自分が人物登録したこともあり、一定の義理があるような気がして見た。 今回は3の序盤から分岐する形で金髪男が主人公になり、また途中で5と共通の場面を設けることでシリーズの一体性を出している。基本設定は当然同じで登場人物も高校生だが、前回よりは少し骨のある連中のようで反撃にためらいがなく、爆弾という画期的な武器も使用するほか、3以降で初めて刃物を使ったのが女子だったのは頼もしいことだった。倒れた敵にさらに一発くらわせるといった場面もあり、このくらいやってもらうと見ている側でもストレスが軽減される。  今回も劇中にちゃんとドラマが作られているので真面目に見なければならなくなる。当初段階では、姉御女子の共闘主義と金髪男の孤立主義が対立関係にあったが、細かくいえば姉御女子の方は“他人を助ける代わりに自分も助けを求める”、金髪男は“他人を助けない代わりに自分も助けを求めない”ということで、表裏の関係だがお互い様という点では両者とも筋が通っている。この二人が衝突した結果、金髪男が行動方針を修正して“助けを求められたら見捨てない”という形で両者が一致したということらしい。 また姉御女子に関しては、漢気があるのは結構だが完璧主義が常に通用するわけでもなく、最後は“他人を犠牲にして自分が助かる”ことの決断を迫られていた(同時に妹分も助けていた)。一方で腹黒女子は見たとおり“自分が助かるために他人を犠牲にする”という方針だったが、姉御女子に助けられてからは“他人のために自分を犠牲にする”という正反対の行動様式を一気に受け入れて、これも姉御女子の最後の決断を後押ししていた。当初の方針が修正されて高次の認識に至るのは前作と同じだが、それまでの間に仲間の命が失われてしまったというのも同様である。  ところで今回は女子高が舞台のため主要キャストに女子が多い。うち姉御女子(若葉ツカサ)役の相楽樹という人は美少女ともいえないが、出演者インタビューなど見ると何ともいえない愛嬌があって注目された(先日結婚してしまったが)。またその妹分(ユイ)役の未来穂香(当時)という人の女の子演技が可笑しく、このキャラクターに笑わされる場面が物語の過酷さを緩和している。腹黒女子(マユリ)の前田希美さんも結果的に重要人物の役で、多彩な若手女優が見どころの映画になっている。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-22 23:57:39)
1019.  リアル鬼ごっこ3 《ネタバレ》 
[2018-08-02再視聴後] シリーズ中で1、2は見ないで3だけ見たが、これは案外まともな映画を作ろうとしたのではという気がした。劇中の国家体制はとても真面目な考察の対象になるものではないが、これはこういうものとしてそのまま受け取ることが要請されている。また殺戮の場面もそれなりに悲惨だがスプラッターにはしておらず、余計なものを削ぎ落してシチュエーションを純化した印象がある。 自分であれば殺される前にせめて1人くらいは相手をぶち殺してやろうと思うだろうが、劇中の高校生はなかなかそんな気にもならないようで、いつまでも鈍器で防戦する程度なのが情けない。しかしそのように反抗的でありながら、体制的に抑えつけられているため決定的な行動をとれないでいるのは現実の学校生活を反映していると思えなくはない。  物語としては、常識外れの状況で多数の人が死んでいく中で、残された者が次第に自分を変えながら生き延びようとする話になっている。親がかりだった主人公に対して、自分自身の力で生きろ、と言うのは親の立場としては当然のことだが、別に孤立して生きろと言っていたわけでもなく、実際はその後の展開の中で、他者と互いに影響し合ったり支え合ったりする関係がありうることを知らされていく。主人公以外にも、例えばライバルが主人公を非難した言葉が、そのまま自分に返ってきていたことに気づかされる場面があったりもした。終盤、ノイジーなメインテーマが鳴り始めてライバルだった男がスタートの合図を出し、そこで主人公が我に返って走り出したのは少し感動的だった。 またこの映画で強い印象を残したのが主人公と一緒にいた女子生徒である(演・山谷花純)。当初は心を閉ざした状態だったようだが、校内社会の枠組みが壊れたことで殻を破ったように主体性を発揮するようになり、土壇場で見せた顔などはけっこうな迫力を出していた。容貌としては目が大きいのと眉がくっきりしているのが野性的な印象で、普通の美少女タレントのようにも見えないので、こういう人を女優の卵というのかと当時思っていた。ちなみにこのとき中三とのことで2歳上の役をやっており、出演者インタビューを見てもしっかりと自分の考えを話す人だった。 そのほか、冒頭で疾走していた女子生徒(演・町田佳代)は必死の形相が可哀想だったが、身が軽そうで若い人は元気があっていいなと思わせるものもあった。この場面は終盤に入ったところで本編ともリンクしている(飛ぶように走っている)。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-07 21:46:48)
1020.  呪怨 黒い少女 《ネタバレ》 
[2018/9/11修正] このシリーズ必須の家にまつわる呪いは出て来ないようだが、その呪われた家ができるまでの話だと思われる。 登場人物としては少女の叔母のすらりとした姿が印象に残る。当初は繊細そうで脆弱なようにも見えたが、その後に覚悟を決めてからの表情は少し差が出ていたようである。階段の手前でこの人物の足元を映していたのは境界線のようなものの存在を暗示していたということか。そのほか富士の見える屋上風景や、その後に母子が落下する際に、高架の道路を普通に車が走っているのと対比されていたのも印象深い。 ちなみに少女の叔母が驚愕の表情を見せた直後に、のほほんとした看護師の顔を大写しにしたところは笑った。  物語としては少女~母親~叔母が本筋で、そこに看護師/隣部屋のバカ/少女の父親のエピソードが付随する形に見えるが、その関係がよくわからないのは困る。特になぜか看護師が危険な人物だと匂わせる場面があり、これは何か裏があるのではという気にさせられる(例:初めから水子の霊がついていたなど)。また父親のエピソードは枝葉のようでもあるが、実はこの男にも隠れた問題があったと考えられなくもない(例:初めから水子の霊がついていたなど)。そもそも「黒い少女」とは何なのかを突っ込んで考えれば意外な真相が見えて来そうでもあり、また本筋部分でも実は母親と叔母の思い込みがとんでもなく間違っていたということもありえなくはないが、どうも深読みを強いられているようで面倒くさい。 制作側の思惑はともかく見る側としての問題は、この手の映画は真面目に考えても解答が得られる保証がなく、単に時間の無駄になる恐れがあることである。ここに書くのは筋違いかも知れないが、現代ホラーにつきものの理不尽さや不条理というのと、ストーリーとしての整合性不足というのは話が違うので、きちんと辻褄の合った話にするのは最低限のことである。そういう面で観客が制作側に全幅の信頼を置き、安心して見られる映画にしてもらいたいものだが、まあそういうことをこのシリーズに期待する方が間違いか。それにしても今回は、スルーしかねる程度に思わせぶりにしておいて、やはりわけがわからないという中途半端な感覚の映画だった。  なお劇中の少女役は松本花奈(まつもとはな)という人で、芸歴が長いようだが昔からこういう変な役をやっていたらしい。一見美少女のようで実は微妙な顔で不気味さを出しているが、現在は普通に美形に見えるので問題ない。役者だけでなく映画も撮ったりしている多才な人である。 ちなみに最近(2018年)になってこの人のヘソがネット上で話題になっていたようだが、その元になったのはこの映画でのヘソ出し場面である。そこはただ寝ているだけだが、ほかに目だけの演技というのもあったようである。
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-07 21:46:44)
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