1061. 悪魔の棲む家(2005)
《ネタバレ》 オリジナル版ではほとんど悪霊は姿を見せず、地味~なポルターガイスト現象が起こるだけだったが、リメイク版の本作は、出るわ出るわ、お化けのオンパレード。Jホラーの影響なのか、突然ドーン!と(効果音も怖い)幽霊が出てくるのでかなりビビる。でもそれだけ。ストーリーはオリジナルを踏襲しており、地味なままです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-09-11 22:00:48) |
1062. バスケット・ケース
一部で絶大な人気を誇るカルトホラー。いかにもB級でチープな作りだが、残酷シーンの創意工夫など、手作り感が楽しめる。ストップモーションでカクカク動くベリアルも笑える。深刻な題材を扱いながら、どこか突き抜けた明るさがあるのも人気の秘密か。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-11 21:46:17) |
1063. クリープショー2/怨霊
《ネタバレ》 「いかだ」が好評なようですが、個人的には最後の「ヒッチハイカー」が好き。死んでも追いかけてくるそのしつこさに拍手!前作ほど凝った作りではないが、軽く楽しむにはちょうど良い作品。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-11 21:37:04) |
1064. クリープショー
《ネタバレ》 ゴキさんも衝撃的でしたが、個人的には「箱」が面白い。ストーリーが凝っていて良かった。悪趣味満載のキッチュなホラー・オムニバス。ロメロはこういう軽いのもイケる。深刻ぶった作品も結構だが、鑑賞者の加虐心を満足させることもホラーの役割だと思う。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-11 21:33:12) |
1065. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 1作目がいちばん面白い。サスペンスの盛り上げが巧いし(『金田一少年の事件簿』みたい)、トム・サビーニの特殊メイクが冴えている。ケビン・ベーコン殺害シーンは、公開当時、「本当に俳優を殺した!」と話題になったらしい。ジェイソン・ママが犯人というのは今更ネタバレでもないだろうが、ラストのサプライズには結構ビビッた。ハリー・マンフレディーニのスコアも印象的。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-11 19:47:58) |
1066. 処刑軍団ザップ
いや~、狂ってるな~。『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』のフォロワーでありながら、『ザ・クレイジーズ』より先に細菌感染の恐怖を描いた作品。70年代のヒッピー・ムーブメントという点では『ゾンビ』や『悪魔のいけにえ』にも通じるカルトホラー。怖くはないのだが、妙にあっけらかんと悪趣味なことをやっている(カルト教団に狂犬病の犬の血を混ぜたパイを食べさせるという発想が凄い)。狂犬病によりゾンビ化した集団が襲い来る様はなかなかの迫力。水が怖い(恐水病とも言うらしい)ので、水飛沫を浴びてビビッてるのが笑える。それにしても、『ザップ』って邦題は何だろう? [DVD(字幕)] 4点(2007-09-11 19:43:38) |
1067. フロム・ザ・ダークサイド/三つの闇の物語
今にして思えば、クリスチャン・スレーターやジュリアン・ムーアなど、すごいキャスティング。この手のオムニバスものは軽く観られるので好きですね。最後の話が良かったかな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-11 18:13:07) |
1068. ゴールデンボーイ(1998)
《ネタバレ》 原作のラストも狂っていて良かったが、こちらの方が後を引く怖さがある。邪悪で頭の良い人間が権力を持つことほど怖いものはない。少年が後のヒトラーとなるのは想像に難くない。キング原作の映画化の中でも衝撃の一作。 [DVD(吹替)] 5点(2007-09-11 17:54:18) |
1069. グリーンマイル
《ネタバレ》 トム・ハンクスは何も悪いことをしていないのに、なぜあんな「罰」を受けないといけないのか。死刑執行人という仕事自体が既に「罪」なのだろうか。長い映画だが、見応えのある力作。感動作という触れ込みは「?」だが、人間の良心を描いた作品だと思う。デビッド・モースは相変わらず良いね。 [DVD(吹替)] 6点(2007-09-11 17:48:51) |
1070. スティーブン・キング/ランゴリアーズ<TVM>
《ネタバレ》 結構好きですよ。ストーリーがしっかりしているので、観ていて飽きない。最後のランゴリアーズの登場にはビックリですが…TV作品なのであれが限界かと(むしろ視覚化しない方が良かったと思うが)。デビッド・モースも出てるし、女の子が可愛かったな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-11 17:41:38) |
1071. ドリームキャッチャー
《ネタバレ》 『スタンド・バイ・ミー』を思わせる導入部から、何故かエイリアンや軍が絡んできて、訳の分からん方向へ。何じゃこりゃ?モーガン・フリーマンの完全な悪役というのも珍しい。キング原作の映画化では久々の駄作。 [DVD(字幕)] 3点(2007-09-11 17:32:11) |
1072. シャイニング(1997)〈TVM〉
原作をなぞっただけの改悪版。とにかくガキンチョが小憎らしいんだよね(キューブリック版のダニー・ロイドは可愛かった)。奥さんにレベッカ・デモーネイっていうのもどうよ?『ゆりかごを揺らす手』を思い出して、いつ反撃に出るかとドキドキしちゃったよ。原作には忠実だが、恐怖感のカケラもない凡作。最後はちょっとしんみりきたけど。 [ビデオ(吹替)] 3点(2007-09-11 17:24:05) |
1073. ペット・セメタリー(1989)
《ネタバレ》 一応ゾンビつながりということで、当初はジョージ・A・ロメロが監督する予定だった。しかし、結局は『シエスタ』のメアリー・ランバートが抜擢。キングの小説史上、最も哀しく怖ろしい原作を、女性ならではの繊細な感性で演出している。作品全体を覆う陰鬱で寒々しいムードが印象的。愛する者を失ったら生き返らせてでもまた会いたいと思うのが人情であり、そういった人間の弱い部分がよく表れている。愛ゆえに起こる悲劇というのは切ない。また、80年代の映画らしく、スプラッター描写にも抜かりはない。ラストの「悲鳴」は蛇足だが。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-11 17:11:40) |
1074. クジョー
《ネタバレ》 まさに陸のジョーズと言った感じ。炎天下、故障した車に閉じ込められた母子が、狂犬病のセントバーナードに襲われる。キング原作の映画化の中でもかなり怖い方だが、まだ幼い子供がぎゃーぎゃー泣き叫びながら(演技がリアル)襲われる様は観ていて相当キツい。原作では最後に子供が死ぬそうだが、映画では生き返る(ビックリ!)。キング自身、小説のラストはつらすぎたようで、映画化によって少しは救われたみたい。 [DVD(字幕)] 5点(2007-09-11 16:51:10) |
1075. 死霊伝説
DVD完全版を鑑賞。劇場公開版、及びビデオ版はずたずたに編集され、とても観られた代物ではなかったが、完全版は原作のムードをうまく画面に取り入れている。トビー・フーパーの演出も決して悪くなく、時間がある時にゆったりと観るにはちょうど良いだろう。元々がTV用に作られたものなので、直接的な残酷描写はほとんどなく、昨今の過激なホラーを見慣れた方には退屈だろうが、昔の怪奇映画と思って観ればそれほどひどい出来ではない。ロブ・ロウ主演のリメイクはもっとお勧め。 [DVD(字幕)] 4点(2007-09-11 16:41:10) |
1076. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 スティーヴン・キングの原作を離れ、キューブリック独自のスタイルで描かれた恐怖映画の最高峰。子供が三輪車を走らせているだけで、こんなに怖い映画もないだろう。画作りが巧いと言ってしまえばそれまでだが、これほど効果的に、一秒の無駄もなく緊張感を持続させることは至難の業だろう。無論、ジャック・ニコルソンの狂気を湛えた演技も素晴らしく、この映画を観て以来、他の作品でニコルソンが出てきたら、いつ暴れ出すかとビクビクしてしまう。有名な血の海エレベーターや双子のシーンになると「うわ、出たよ!」と、何かイヤ~なものを見た気分にさせてくれる。いつの間にか自分も、オーバールックホテルの出口のない迷路に迷い込んでしまうのだ。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-11 16:20:44)(良:1票) |
1077. サランドラ
《ネタバレ》 この作品が酷評されているのって、例の「ジョギリ・ショック」によるものだと思うのだが、そんなことはいい加減忘れて、ひとつの作品として観た場合、決して悪い出来ではない。90分ノンストップに狂気を堪能できる『悪魔のいけにえ』ほどではないにせよ、ラスト20分の壮絶な報復合戦はかなりの見物。文明人が獣性に目覚めるという展開は、インテリらしいウェス・クレイブンならではの視点(クレイブン作品の登場人物は殺人鬼にただ黙って殺られるばかりではない。それはデビュー作の『鮮血の美学』から一貫している)。ざらついたラストも印象的(ちなみにDVDに収録されている別エンディングでは、生き残った家族が再会するラストが用意されている)。『ハイテンション』のアレクサンドル・アジャが監督したリメイク版にも期待大! [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-11 09:09:01) |
1078. 悪魔のいけにえ2
《ネタバレ》 13年振りの続編は前作のセルフパロディとして、悪趣味な笑いが散りばめられた怪作に仕上がった。レザーフェイス・ファミリーの狂気はとどまることを知らず、常識の壁を突き破り、恐怖が笑いに転化してしまうあたり、『死霊のはらわた』を思わせる。復讐に燃えるデニス・ホッパーは何の役にも立たず、仮面ライダーにでも出てきそうな秘密基地で、女DJと狂人一家との対決が幕を開ける。ラストのぶっ飛び度といい、前作に負けず劣らず「狂気」を堪能できる。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-11 08:54:56)(良:1票) |
1079. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 中盤、レザーフェイスに追われたサリーがスタンドのオヤジのところに逃げ込むと、オヤジは「車を取ってくる」と言い外に出て行ってしまう。普通のホラー映画だったら、オヤジは外で待ち伏せしていたレザーフェイスに殺られるところだが、この映画では、オヤジは何食わぬ顔で戻ってきて、へらへら笑いながらサリーを箒で叩き始める。箒!?チェーンソーに比べたら随分と破壊力の低い武器だこと…。でもサリーはあまりのショックで失神してしまう(助けてもらえると思ったのに、オヤジも殺人鬼の仲間だと知った時のショックは計り知れない)。難なくサリーを袋詰めにしたオヤジはトラックに乗り込むが、小屋の電気を消し忘れたことに気づき消しに戻る。「電気代もバカにならない」などと言いながら…。この一連のシーンの「定石の外し方」があまりにも素晴らしくて何度でも観てしまう(普通、小屋の電気を消しに戻るなんて演出を、こんなところでわざわざ入れない。映画全体が、こういった「意外性」や「突発性」で構築されている)。また、レザーフェイスがTPOに合わせてマスクや服装を変えていたりと、さりげないところにリアリティやユーモアを織り込むことで、観るたびに新たな発見がある。チェーンソーをもった大男が可哀相な女の子を追いかけるだけのサディスティックなこの映画が、何故こんなにも怖く最高に面白いのか…その答えは、こんなところにあるのかもしれない。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-11 08:43:58)(良:2票) |
1080. 死霊のえじき
《ネタバレ》 地球の大半がゾンビに埋め尽くされた近未来、僅かに生き残った人々は、地下基地での出口のない生活を余儀なくされていた…衝撃的なオープニングで幕を開ける、ロメロのリビングデッド・サーガ第3章。予算の都合でスケールダウンせざるを得なかったらしく、その怨み節か、全編に漂うダークな終末観はシリーズ随一。また、トム・サビーニの神業的特殊メイク技術は、80年代におけるスプラッター表現の最高水準。どうやって撮ったのか不思議でならない。ストーリー的には、思考するゾンビ・バブを登場させたりと、後の『ランド・オブ・ザ・デッド』への伏線とみられるエピソードも。オリジナル脚本で使用されなかった部分は『ランド~』で流用されたらしく、ロメロ自身、本作の製作には複雑な心境があったのだろう。しかし、人類滅亡規模のゾンビ映画は類を見なく、これこそがゾンビ映画の最終形態として高く評価されるべきだろう。文句なしの10点。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-11 08:20:07) |