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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1081.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 
冒頭のアリス軍団の戦いぶりは圧巻。セクシーボディスーツを身に纏った美人さんが、集団でサムライブレードを振り回し、マシンガンをぶっ放しながら、更にはサイコキネシスまで使うというハチャメチャぶり。まるでラーメンのトッピング全部乗せ状態。お腹一杯。クローンとは、死んだら補充されるゲームのキャラクターにも通じる概念で、ゲームを原作とする本作にはピッタリなのかもしれません。ただし、“替えが効く”主役キャラクターが大挙登場するという流れは、実は大して面白くありません。死という恐怖が、リアリティを帯びないゾンビ映画は問題があるということ。もっともそれを見透かしたかのように、本作ではアリスから超人的なパワーを奪い取る仕掛けが施されますが、無敵感はスポイルされませんでした。マクレーン刑事もビックリのビル飛び降り(しかも必然性なし)は、まともな感覚を持った人間がやることじゃないです。お股ひゅんとするでしょうに。
[DVD(吹替)] 5点(2012-10-07 22:43:06)
1082.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
主要レギュラーだけでも、青島、すみれ、真下、雪乃、スリーアミーゴに室井、そして和久さん。野球チームが作れます。サブレギュラーも含めたらサッカーの試合が出来る。それが『踊る大捜査線』。映画やTVスペシャルで、これだけ多くのスピンオフを生み出したドラマシリーズは類を見ないでしょう。際立つキャラクターが『踊る』の大きな魅力のひとつ。そして彼ら一人ひとりが掛け替えの無い存在でした。大切な2人が抜けた劇場版第3作。代わりに多くの新キャラを投入し、それでは足りずと過去の犯人たちまで呼び寄せます。その判断は妥当だったのかもしれませんが、本作には秀逸なキャラクターを活かす脚本が欠けていたと思います。青島は向こう見ずな所はありますが、馬鹿ではありません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-03 19:41:22)
1083.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
予想以上に面白かった最新作Ⅴ。原点回帰との印象を受けたため、比較検証のためにⅠを再鑑賞しました。続編との決定的な違いは、本作は『ゾンビ映画』であったということ。そう、シリーズ唯一『ゾンビ映画』でした。“死”という恐怖の上位に位置する恐怖が描かれるのがゾンビ映画たる所以。自己を失う恐怖。知性を奪われる恐怖。そういう意味では、本作のハイライトの一つである“アリスが三角飛び蹴りでゾンビ犬を倒すシーン”はアクションゲーム『バイオハザード』的には正しくても、『ゾンビ映画』としては間違っていたと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-01 22:20:15)
1084.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 
劇場を後にし、まず口をついたのが「バスは無いな…」。一緒に劇場鑑賞した妻と一致した感想でした。青島のカンのみに頼った犯人追跡や、香取+バナナの悪ふざけ(スポンサーの意向があったであろう事は想像に難くありませんが、観客にとっては関係ない話です)、予告篇のためのみに撮られた青島の転倒シーン等、後半は難点満載でしたが、あのバス突入がトドメを刺しました。値千金ならぬ値罰金。なんとか踏みとどまっていたシリアス調の物語が一撃でひっくり返りました。確かにフォークリフトじゃなくて、バスの方がインパクトはあります。でも最低限のリアリティを担保しなかったら、コメディになってしまいます。コメディテイストは『踊る』の大きな魅力の一つ。でも完全コメディになったら『踊る』ではありません。超えてはならない一線を越えてしまいました。また久瀬(香取)が本気で真下の子供を殺そうとしていた事にもドン引きしました。単なるキチ○○ですやん。そしてそのテロが警察の組織改革の発端となるという、結果的にテロリストの思惑通りの結末。青島は和久さんに言われたはず。正しいことをしたかったら上に行けと。偉くなって、組織を中から変えろと。青島や室井が矛盾だらけの組織の中でも信念を失わず、正義を心に秘めて戦ってこられたのは、この思いがあったから。テロが引き金となって世界が変わるなんて希望、自分は見たくなかったです。前半の出来が素晴らしかったのとお疲れ様の意味も込めて6点を進呈しますが、後半の展開はいただけません。いくら室井がサル顔だからって「バナナだ」なんて台詞を言わせたらいかんですよ。
[映画館(邦画)] 6点(2012-09-27 20:02:54)(笑:1票)
1085.  あぜ道のダンディ 《ネタバレ》 
本作における“ダンディ”の定義とは、“やせ我慢してカッコつける”ということ。居酒屋で、主人公の親友が息子君に説明しています。確かに主人公の言動は、この定義に当てはまりました。お腹が空いても朝ごはんを食べない(朝食代の節約?)。ゲーム機の知識が無いのに店員さんに聞かない(無知をさらすのが恥ずかしい)。「お金はいっぱいある」と嘘を言う(子供に心配させたくない。でもバレバレですよ)。そもそも体裁を気にする日本人にとって、“やせ我慢”とは美徳の一部でした。ところが欧米のライフスタイルが浸透してきた昨今、価値観も一変しました。利益至上主義。やせ我慢なんてナンセンス。でも主人公にシンパシーを感じてしまうのは、自分も同じオールドタイプだからでしょう。単に恥ずかしがり屋の見栄っ張りとも言いますが(苦笑)。そんな本作のダンディ父さん。親友の前では弱音と愚痴吐きまくりです。2人の掛け合いがまるで漫才のようで可笑しかった。画面に向かって何度ツッコんだことやら。見た目はオッサン、中身は中学生って、一体何処の名探偵ですか。子育てや介護といった高いハードルを乗り越えてきた立派な大人が、子供に戻ってしまう滑稽さ。でも、こうやってバランスを取りながら、大人は苦い現実と折り合いを付けているのだと思います。ラスト、主人公は言います。「依然として後方」と。多分ずっと後方。逆転なんてありません。でもいつか来るはずの、ラストスパートのために、今は力を溜めるのです。そんなやせ我慢で、耐えられる今日がある。似合わない中折れ帽で、ダンディを気取る親父さんに、幸あれ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-25 12:14:18)(良:1票)
1086.  1408号室 《ネタバレ》 
(新作映画につきネタバレご注意ください。以下私的解釈です。)  『泊まると死ぬ』いわくつきの部屋、1408号室の取材をしたいオカルトライターとホテル支配人のやり取り。ここが序盤の見せ場であり、また物語を理解する上でのポイントと感じました。なんとか宿泊を思い留まらせたい支配人。おぞましい死に方をした者たちのスクラップまで見せて、主人公を脅しにかかります。でも違和感がある。支配人の「これ以上犠牲者を出したくない」は、果たして本心か。オカルトでメシを食っている相手を怖がらせるのは、取材意欲に油を注ぐようなもの。それにダメと言われる事ほどしてみたいのが人間の性です。ワイロ(高級酒)の提供も見え透いている。もし本当に彼を救いたいなら、嘘をついてダミーの部屋にでも宿泊させればいい。(1408号室と同じ間取りの部屋もある。)どうも支配人は、彼を巧妙に宿泊へ誘導しているように見えます。そうだとすると辻褄が合う。主人公の元に届いた1枚のハガキ。好奇心旺盛な作家をおびき寄せる撒き餌。人間心理を理解している者の仕業です。そして手馴れている。最大の謎は何故56人も死んだのかということ。死ぬと分っている客を泊め続けてきたのは、“生け贄”が必要だったと考えれば納得。火事が原因でホテルが廃業に追い込まれたところを見ると、1408号室の存在がホテル自体を支えていたのかも。でなきゃ、どんな理由であれ次々と客が死ぬようなホテルが流行るわけがない。誘客を約束する代わりに貢物を要求する福の神、いや死神があの部屋だと思いました。遂に部屋を抹殺した主人公。そのときの支配人の達観したような表情!最期の台詞「上出来だ」がトドメです。支配人が負ってきた役目とその想いに届くと物語は深くなります。1408号室は無間地獄。人生が辛くなってチェックアウトしたくなったら、もうあの部屋に入室しているのかもしれない。
[映画館(字幕)] 7点(2012-09-25 12:11:48)(良:2票)
1087.  七つまでは神のうち 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)出来事を時系列に並べると以下のとおりです。①小学生の子供が失踪。②懸命の捜索の甲斐も無く発見できず。③子供の日記から両親はイジメの事実を知る。④約10年後、両親は練炭自殺⑤ミイラ化した両親は、霊となってイジメ加害者の娘同級生たちを惨殺。復讐を果たす…。大変痛ましく、やるせない物語でした。ジャンルとしてはオカルトホラー。だだし④と⑤の順番が入れ替われば“オカルト”の文字が消せ、通常の復讐劇となります。個人的にはその方が好ましいと思うのですが(霊の仕業なら何でもアリになってしまうから)、不快指数は大幅にアップしてしまうので、このお話ならばオカルトに逃げるのもアリだと思いました。頻繁に切り替わる時間軸や視点、劇中劇の要素もあってか、物語は若干分り難い構造となっています。しかしコレは監督の計略。終盤まで全容が見えぬ展開は疑念や疑惑といった感情を喚起させ、容易に恐怖と結びつきました。いつものジャパニーズホラーなら、一笑に付すであろう市松人形に鳥肌が立つのも道理というワケです。完成度はなかなかのもの。どうせB級ホラーとタカを括ると痛いめに合う可能性大です。(以下余談)自分は『呪怨』の清水崇も『リング』の中田秀夫もあまり評価していませんが、三宅隆太監督はひょっとすると、ひょっとするかもしれないと思っています。『呪怨 白い老女』も悪くありませんでした。監督の次作品に期待。
[DVD(邦画)] 7点(2012-09-23 11:26:19)(良:1票)
1088.  夢売るふたり 《ネタバレ》 
物語は主人公夫婦の市場での仕入れシーンから始まりました。そう、モノを売るためには、まず仕入れなければならないのです。それがままならぬモノならば、今手にしている分を手放すしかありません。タイトルは『夢売るふたり』。夫婦は自らの夢を切り売りしました。夢を叶えるためのお金を手に入れるために。この矛盾。鮮度の落ちた魚を調理したくないと言った主人公が、職人の命ともいえる包丁で、刺青魚を捌く羽目になる皮肉。清々しいほどの因果応報の物語でありました。大人のための寓話でした。主演を務めたのは、今や連ドラの主役も張るほどの人気者、阿部サダヲと、今最高に脂が乗っている映画女優、松たか子。人気実力を兼ねそろえた2人をキャスティングした時点で、本作の成功は5割以上約束されたようなもの。事実、期待通りの演技を披露してくれました。もっともこの成功を10割にまで引き上げたのは、やはり監督の手腕なのだと思います。これほど“手堅い”映画を観たのは久しぶりでした。それにしても『告白』といい、『ヴィヨンの妻』といい、ここ数年の松たか子の充実ぶりは驚異的です。今、怖い(そして強くて弱い)女を演らせたら、彼女の右に出る者はいないでしょう。黒目パワー恐るべし。以下余談。初めて札止め満員というものを体験しました。先に『鍵泥棒のメソッド』を観ていた自分は出足が遅く、自由席の前から2列目に。字幕でなかったのは助かりましたが、流石に疲れました。でもビッグなおっぱいはなかなかの迫力。これなら『ヘルタースケルター』も…
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-21 18:50:25)(笑:1票) (良:1票)
1089.  月に囚われた男 《ネタバレ》 
久しぶりに(?)邦題が内容にマッチしている映画に出会いました。確かに主人公は月に囚われています。家族に会うという希望を抱きながら、地球から遠く離れた月で3年間働く。それだけのために生まれ、それだけのために死ぬ運命。孕むテーマは人間の尊厳や生死観にかかわる重厚なものでしたが、物語は意外なほど淡々と進みました。ドラマチックな展開などありません。まるでシリアスを拒絶するかのよう。この味わいが絶妙でした。なぜ彼らが真実を知っても取り乱さないのか。その理由に思いが届いたとき、物語は深みを増した気がします。個人的な希望を言わせてもらえば、ラスト。ワンカットで構いません。ハワイの風に吹かれるサムの姿を見たかった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-15 18:39:43)(良:3票)
1090.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
冷静に考えてみると、“秘密を何故自叙伝の中に隠す必要があったのか?”という疑問は残るワケですが、細かい事は考えず、『サスペンスの様式美』を楽しむというスタンスが正しいかと。引き出しの裏に隠されていた資料、カーナビゲーションに入力されていた行き先、顔を曝さぬ敵、島のロケーション、どれも素晴らしきサスペンスの流儀でした。堪能させていただきました。なお一番怖かったのは、元英国ファーストレディと寝なければならなくなった場面。震えました。もう、お断りする選択肢はありませんもの。ある意味、極道の女に手を出すよりもヤバイのに。絶世の美女なら諦めもつきますが、お美しいとはいえオバサン。縮み上がらずに抱けた、主人公の男気を尊敬します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-09 20:10:35)(笑:1票)
1091.  エッセンシャル・キリング 《ネタバレ》 
“主人公の台詞なし”も然る事ながら、より驚かされたのはBGMの使い方でした。状況、心情を煽る楽曲が皆無なのです。正確に言うと、微かに流れているシーンはあるものの(笛の音?でしょうか)、現場の状況音を掻き消す程の音量ではありません。観客が耳にするのは、常に主人公が耳にするものと同じ。風の音、雪を踏みしめる音、野犬の鳴き声、ヘリコプター音、時にはカーステレオから流れる大音量の音楽。主人公の視線に肉薄するカメラワークと相まった臨場感の創出はお見事でありました。普段、如何に私たち観客が音楽演出に慣らされているかを理解しました。映画のBGMは料理で例えるなら調味料。濃い味付けや化学調味料を使うと、確かに分り易く美味しい料理が作れます。でも一つまみの塩で素材の良さを引き出すような一品に出会うと嬉しくなります。料理人(監督)の力量が窺えるというもの。一見、単純な脚本に見えますが、主人公の回想シーンに込められた意図も興味深く(未来の出来事が挿入されていたり、主人公が目にしていない情景が含まれていたり…まるで神の視点のよう)、表層的な理解のみで語る事の出来ない作品であると感じました。分り易いエンターテイメントのみが娯楽にあらず。本作も立派な“娯楽”作品と考えます。映画における表現方法の奥深さを教えてもらいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-06 17:40:53)
1092.  稀人(まれびと)
『呪怨』のホラーエンターテイメント路線とは違うモノを作りたかったという意気込みは理解できますが、如何せん面白くありません。観客に何を伝えたいのか、よく分からない。一言で言えば“考え過ぎ”でしょうか。
[DVD(邦画)] 2点(2012-09-03 18:51:30)
1093.  大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 《ネタバレ》 
血の池も針の山も、あくまで空想の産物。さて、本物の地獄はどんな場所だったのか??地獄へのハネムーンという着想は実にユニーク。血の池じゃなくて、ビーフシチューの温泉。赤鬼も青鬼も角を切り落とすのが流行とは。この荒唐無稽なブラックコメディを成立させたのは、見事なキャスティングに拠るところ大かと。竹野内、水川コンビの力の抜け具合は絶妙でしたし、樹木、片桐、荒川の役作りは完璧でした(樹木希林なんて日野日出志の漫画のキャラクターそのまんま。)また最近大活躍の橋本愛も好印象。顔面真っ青でもその美少女ぶりが全くスポイルされないとは、いったいどれほど美人なんじゃい!物語に起伏があるわけでもなく、笑いも感動も大した事は無いですし、結構つくりは安普請だったりもするのですが、“この映画何となく好き”と言いたくなる不思議な魅力がありました。そうそう、音楽も気に入りました。本気でサウンドトラックを買いたくなったのは『嫌われ松子の一生』以来かも(注:サウンドトラック売ってないじゃん!)。本来の自分基準では6点が妥当なのですが、思い切って8点付けます。決して8点級の完成度ではありません。でも好きなものはしょうがないので、ご勘弁を。
[DVD(邦画)] 8点(2012-08-31 18:23:24)(良:2票)
1094.  ドライブ・アングリー3D 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください)←本サイトで感想を投稿する際、いきなり核心に触れる内容を記述する場合は、念のためこのように注意喚起をしています(一応ネ)。本作の場合も“地獄を脱獄してきた男が、娘の復讐と孫救出のためにカルト教団と対決するバイオレンスカーアクション”と書きたかったため、冒頭の定型文を挿入した次第ですが、実はそこまで気を使う必要は無いのかもしれません。というのも、物語の肝である“地獄から脱獄”の部分を、クライマックスまで隠しておこうという意図が脚本からは感じ取れないからです。目玉を銃で撃たれたら、そりゃ死にます。死にますとも。言い訳なんか出来ません。“インパクトのある画”が欲しかったのでしょうが、中盤で設定の肝をネタ晴らしするような真似は如何なものかと。ラストで種明かしされても、『でしょうね』という感想しか出てきませんもの。アイデア自体はすごく面白いと思うので、雑なつくりが勿体無いと感じました。もっとも、このくらい大雑把な方がバカ映画には相応しいとも言えます。なんだかんだ言っても、憎めない映画ではあります。
[DVD(吹替)] 5点(2012-08-31 18:18:26)(良:1票)
1095.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
“もしも西部開拓時代の人類が宇宙人に襲われたら?”という設定は奇想天外ではあるものの、物語の骨子そのものは至ってオーソドックスです。奪われた家族を取り戻す、あるいは復讐のための戦い。ローテク人類が如何にしてハイテクのエイリアンに対抗するか。これが興味の中心です。これまでのSF作品でも苦心されてきた部分。本作ではエイリアンの武器を主人公が初期装備することで、パワーバランスを調整していました。興醒めする設定ではありますが、40代には慣れ親しんだパターン。『宇宙戦艦ヤマト』然り、『ザンボット3』『勇者ライディーン』然り。敵のテクノロジーを借り受けて対抗する事に抵抗感はありません。ただし本作の場合、ライフルやナイフでもエイリアンを殺せました。それならば地の利と人類の英知で対抗してくれた方が、ロマンはあったかなとは思います。主人公が武器の秘密を明かすタイミングが早かったり、説明役の別種のエイリアンが出てきたりと、脚本の質は今一つとの印象。結果的に、何を見せたいのか、何を伝えたいのか分り難いと感じました。
[DVD(吹替)] 5点(2012-08-25 21:24:19)
1096.  ピラニア 3D 《ネタバレ》 
(他の動物系パニック映画の感想でも書いた気がしますが、自分がこのジャンルの映画で最重要視するポイントゆえ、内容が重複するかもしれませんがご容赦ください。)人間VS野生動物を描く場合、まず考慮すべき案件は何でしょう。それは両者のパワーバランスの調整と考えます。人間は食物連鎖ピラミッドの頂点。万全の体勢で戦ったら、野生動物は太刀打ちできません。本作の魚類博士の台詞にもあります。ピラニアの駆除は可能だと。当然です。ですから、人間の能力を下げるか、あるいは動物側の攻撃力を高める仕掛けが必須となります。今回のピラニアは太古の生物とのこと。これで攻撃力アップ。さらにピラニアの先制攻撃。不意打ち効果で、人間側の防御力ダウン。道具を持たぬ人間など野生動物の敵ではありません。これでバランス調整は完璧でした。にもかかわらず、何故さらに人間から知性を奪ったのでしょう。群れを成すピラニアに向けて、拳銃で応戦させたり(マシンガンならまだ分る!)、水に足をつけたままスクリューで戦わせたり、一体どういうつもりなのか。ここに監督の意図が隠されていると判断します。つまりコメディ映画としての主張ではないかと。“玄関開けたら2分でご飯”ならぬ、“水に浸かったら2秒でお骨”は、ホラーではなくギャグですヨ、ということ。ですから拳銃の弾もことごとくピラニアに当たるワケです。そういえばAV監督のイチモツの扱いもヒドかった。エロ・グロ・ナンセンスは相性の良い組み合わせ。オモシロを組み込む狙いは間違っていないと思いますが、如何せんこの程度のギャグではパワー不足でした。裏を返せば、本作のエロとグロは充実していたと言えるかもしれませんが。
[DVD(吹替)] 6点(2012-08-15 17:48:27)(良:2票)
1097.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
一見さんでも十分に、常連さんなら十二分に楽しめるであろう本作。『地上スレスレ手足バタバタ』や『変装マスク』を一ひねり加えて見せるあたり、シリーズファンならニヤリとする変化球でしょう。製作陣がシリーズの肝をきちんと把握している証拠です。ただし、この手法はある種の禁じ手であるとも考えます。例えるなら『懐かしのメロディ』。えてして歌手はアレンジして歌いたがるものです。マンネリを嫌ったサービス精神なのかもしれませんが、観客が求めているのは定番の味。マンネリ結構。いやマンネリこそ頂戴したい。それは映画にも言えるのではないかと。やはり『手足バタバタ』はハントにやって欲しいし、変装マスクもキッチリ見たいと感じてしまいました。レギュラー定着のサイモン・ペッグは期待通りの活躍。今までには無かったコメディパートを見事に担ってくれました。緊張感をスポイルしない笑いは、サスペンスを引き立てる最高のスパイス。エンターテイメント作品としてレベルアップを果たしました。シリーズ転機となった佳作ですが、個人的には箸休め感覚。これ以上無いほど豪華な箸休めではありますが、次回はド定番のメインディッシュを期待します。今から待ち遠しいです。トム・クルーズがあの見事な肉体美を保持している間に是非!
[DVD(吹替)] 7点(2012-08-12 16:27:49)(良:1票)
1098.  アナザー Another(2011) 《ネタバレ》 
ネタバレあります。未見の方はご注意ください………毎年、死者が紛れ込む教室。死者はクラスメイトやその家族をあの世へ連れて行ってしまう。それを防ぐために考案されたルール。それは、クラスメイトの一人を存在しない人間として扱う事。存在しない人間(死者)が居る代わりに、生きている人間を居ないものとする。クラス全体として、生死のバランスを取るというワケ。いわゆる生贄制度。なるほど。あるいは、紛れ込んだ死者をもう一度殺してあの世に送り返せばいいという。なるほど、なるほど。この設定はなかなか秀逸です。当然、物語の焦点は“死者は一体誰なのか?”という部分になります。犯人探し。謎解きミステリーの趣向。ところが、本年度の3年3組の生贄である見崎鳴は、死者のオーラが見えると言います。え?それはマズいんじゃないの。配られたテストの裏側に答えが載っているようなものですから。夜神月が死神の目を手に入れていたら、お話が成立しないのと同じ。この設定は意味が分かりません。『人間の首は豆腐のように柔らかくはありませんよ』と監督に教えてあげたくなるようなトホホな描写も含め、物語後半はかなり失速してしまった印象です。謎を散りばめた前半の出来が悪くなかっただけに、残念な仕上がりでありました。ミステリーとしても、サスペンスとしても、ホラーとしてもイマイチ。ただし、青春ドラマとしては甘酸っぱくてなかなか良し。あんな超絶美少女と2人きりで何をしていてもいいなんて、もう夢のようでしょう。2人だけで教室を抜け出して、あんなことや、こんなことや、そんなことをしてみたりなんかして。うぉううぉぉううぉぉぉぉう。苦難は恋を燃え上がらせますな。眼帯萌え爆裂美少女との悶絶シチュエーションに6点進呈。
[映画館(邦画)] 6点(2012-08-09 20:59:06)
1099.  ヘルタースケルター(2012)
鈴木杏にスリッパを持たせ、大森が何か言う度に後頭部をパコーンとやれば、相当面白くなったと思います。
[映画館(邦画)] 5点(2012-08-06 18:48:01)(笑:6票)
1100.  極道兵器 《ネタバレ》 
監督主演が坂口拓。片腕にマシンガンが装着されたパッケージ。原作を知らずとも想像出来る、それと寸分違わぬバイオレンス馬鹿映画でありました。脚本に注文をつけるタイプの作品ではありませんので、お口あんぐりの結末も含めて不問としますが、一部表現には「コレ大丈夫なのか?」と思わざるを得ない箇所がありました。日活「SUSHI・TYPHOON」レベールのコンセプトは、アクション・バイオレンス・ホラー・コメディ・LOVEとのこと。でも女バズーカー砲に人間愛は無いですわなあ。煩い事を言うつもりはありませんが、R15とはいえ大衆映画としての配慮は必要と感じました。坂口のリアル北斗百裂拳は、ちょっとクセになる楽しさアリ。やはり坂口はバカアクションで光り輝く俳優です。
[DVD(邦画)] 5点(2012-07-29 00:16:17)
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