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101.  マイノリティ・リポート
「スピルバーグらしく無難に大衆受けする内容に纏まってたんじゃなかったんですかぁ?」って感じかな。でも、なんか、アメリカン・ビューティで始まって、リングで終わった感じってのも、正直なとこなんですけど。前半は、無理矢理アクションっぽくってダレたけど、アガサを連れ出してからは、それなりに緊迫感があって、それなりに楽しめた。プリコグの能力全開のシーンがいい。でも、聖域にしろ、収容所にしろ、目玉1個で簡単に入り込めていいんだろうか。それとも、これも未来の、ハイテクの盲点か? 自分の両手で画面が動くオーバー・アクションのトム・クルはカッコイイんだけど、コントローラーで操作した方が簡単だし、ロスもないんでないか? それにしても、「メメント」のガイ・ピアースの時も思ったんだけど、「セブン」のブラッド・ピットは余程印象的なんだろうか。コリン・ファレルが時々ミルズの演技にそっくりで、参った。あの蜘蛛メカは、働き者で可愛いぞ。
7点(2003-07-05 23:19:22)
102.  マイ・プライベート・アイダホ
本作は、良くも悪くも、キアヌ・ファンとリバー・ファンにとっては、未だに衝撃的な作品であり、キアヌとリバーの、以降の行く末まで写してしまったような一作だった。リバーの繊細な演技は、本人が脚本を書き直す程の入れ込み具合からも分かるとおり、硬質さの残るキアヌの演技とは比較にならないものだけど、そのせいで、リバーは永遠の少年のイメージを強くしてしまったように思う。対してキアヌは、敢えて硬質で計算高い役柄に挑んだおかげで、少年のイメージからの脱皮に成功したように思える。当時、リバーは役柄に嵌って絶賛され、キアヌはその硬質さを酷評されたというけど、年齢の過渡期にある役者の、役柄選びのシビアさが見える作品のようだ。でも、キアヌの出演作の中では、本作のスコットのキアヌの声が、一番セクシーなんですけどね。
8点(2003-07-05 22:04:46)
103.  マトリックス リローデッド
これは身に覚えがあるからこそだけど、物語(特に読みきり小説や時間枠の決まっている映画等)を作るうえで絶対にやってはいけないことがある。自分の世界観の独走(押し付けとも言う)と、キャラの詰め込み過ぎ。確かに、3作の中では最も深いけど、正直なとこ、映画館で見終わった瞬間に、これは失敗だなと思った。「だから何なのよ」と、思ってしまう。何より最悪なのは、主役不在になっていること。本作は、これらを同時にやってしまったんだな。監督か製作側かは分からないけど、1作目で世界観と映像技術を賞賛されて、映画の本質を誤解してしまったらしい。脇キャラがどんなに活躍して目立とうとも、観客は結局、主役に感情移入して物語に没頭していくものなのに、本作のネオは、まるっきりアクションの添え物になってしまっている。無論、見せ場はないわけではない。ハーマン評議員との会話シーンや、オラクルとの会話等・・。でも、それらの全てが、舞台でだってあまりお目にかからないほど、殆ど立ち位置から動かない、あるいは座ったままで動きが殆どない状態を強いられていては、直後のアクションが派手なだけに印象に残らないし、もはや役者が気の毒としか言い様がない。そう思うと、やっぱり、何度見ても、カー・アクションに時間を割くくらいなら、ザイオンでのネオの孤絶感を掘り下げて欲しかった。ついでにトリン。もう少し描写のしようはなかったのかなぁ。リンクを思うジーが出てきた分、トリンって、ネオを愛してるの?それとも救世主だから愛してるだけ?って思ってしまって、この不快感はレボまで引き摺ってしまう。ネオが笑っちゃうくらいチェリー・ボーイしてるから、余計、不快だ。構成のせいか、キャリアの差か、個性のせいか。チェリー・ボーイ・ネオは、キアヌの持ち味でもある滲み出るような人恋しさの賜物だし、キアヌのアクション・シークエンスも、センチネルスを止めた危機迫る表情も、絶品だったんだけどなぁ。とにかく、よく考えさせてくれる作品だけど、作り手側のミスというか、独り善がりが目立ち過ぎ。
8点(2003-06-30 01:00:59)
104.  レザボア・ドッグス 《ネタバレ》 
暴力的だの過激だのという風評を聞いていたので、観る前は、それなりの覚悟をしていたのだが、実際には、犯罪捜査の心理スリラーという展開で、私にはいい意味で裏切られた作品。確かに銃撃戦はあるし、警官をいたぶるシーンもあるんだけど、全般としては、下手に転ぶと地味っていうくらい抑えの効いた出来に仕上がってるのに、何故、暴力的で過激だという評価が出るんだろ? 男臭い映画のはずなのに、俳優陣の個性と演技、洒脱な演出のおかげで、すっげぇカッコイイ作品になってる。ブラック・スーツの男達が集団で歩くシーンは、最高。でも、ラストで、三人が撃ち合って、三人共倒れっていうのは、そうしないと終幕しないのは分かるけど、なんだか御約束っぽくて、ちょっと引いた。それでも、こういう映画は好きだなぁ。結局、最後まで中立、蚊帳の外にいたピンクの棚ボタだったんだな。
8点(2003-06-26 14:39:12)
105.  テルマ&ルイーズ
ブラピ・ファンにとっては、大恩ある映画ではあるんですけどねぇ。どうしても「好きな映画」とは言えない。テルマとルイーズの二人も、抜き差しならない状況の中で、二人きりに追い込まれていっただけだし、これを「女の友情」だと言われてもなぁ。それにしても、セクハラの暴言で人ひとり殺しちまうほどのトラウマ抱えてるルイーズに、プロポーズの指輪持って駈けつける男がいるってのが、不思議でならない。本作を見ながら、「ヒミツのお願い」がどうしても被ってきたのだが、多分、本作からは初めから度外視されてる「子供」というファクターを入れてコメディに仕立てたのが、「ヒミツのお願い」なのかな。両作品共にブラピが出ている為かもしれないが、両作品共にブラピが出ているというのも、面白い。ラストまで辿り着くのに、かなり忍耐の要る作品だったが、ラストのデイビスとサランドンの表情は圧巻。作品には共感出来なかったのに、思わずグッときたものなぁ。ブラッド・ピットは、そりゃあ、あの笑顔ですよ。
6点(2003-06-16 01:31:46)
106.  エバー・アフター
ダ・ヴィンチ先生には、やられたなぁ。「これで歴史に名を残す。扉を開けた男」って、確かになぁ。そのおかげで、当時の歴史的背景まで見えてしまうだけに、そんなに呑気な時代かなぁとも思ってしまうんだけど、ある意味、最も自己主張や自己の確立の精神の強い時代でもあったから、ダ・ヴィンチが魔法使いでも不思議と違和感がなかった。欧州は強い女性がゴチャマンといたしね。でも、フランス宮廷にナイフとフォークを伝えたのは、カトリーヌ・メディシスが輿入れをしてからだけど。「肩に担げるものならなんでも持っていけ」というジプシーが、当時の、あの辺りのヨーロッパの慣わしを映してて、結構細かい設定に感心した。元々、シンデレラ自体が、人にしたことは自分に返って来るんだよという寓話だから仕方ないけど、ラストの継母と義姉への処遇は、ちょっと無理矢理っぽい。でも、もう一人の義姉の対比が、人間的でいいなぁ。やっぱり、人にしたことは・・・ってことで、収まっているんでしょう。強い女のこが主人公だと、どうしても男はグレードが下がってしまうのが、ちょっと寂しいな。
7点(2003-06-09 23:59:03)
107.  ムッソリーニとお茶を
こんなにレビューが少ないなんて、意外だった。タイトルで引いてしまうのかなぁ。良質な好い作品だと思うんだけどなぁ。パワフルなおばちゃま達がパワフルに作品を引っ張る、コメディ・タッチな映画ではあるけど、それがまたイタリアっぽくって良い。「イタリア的な、あまりにイタリア的な」って感じは、とても良く出ていると思う。主人公は英国婦人達ではあるんだけどね。その女優陣の円熟した演技は、ほんとに素敵だった。時間の経過が早過ぎるのが難だけど、フィレンツェの名所・名跡を盛り込んだ映像は、一見の価値はあると思う。
8点(2003-06-09 17:47:33)
108.  マトリックス
「スター・ウォーズ」の時に、R2D2を見た衝撃度を思えば、マトリックスの衝撃度も、やはり、このランク。しかも、初見の時よりも、2度目、2度目より3度目と、味わいが深まるのは、ネオに集中して描かれたストーリー性の賜物。何より、キアヌ・リーブスの役者としての魅力を、最大限に引き出した一作。キアヌの魅力は、どうしていいか分からないまま引き摺られる受け身的な、その曖昧さで、本作は、そんなキアヌの持ち味を十二分に引き出して、映画の養分にもしている。日本アニメやSFのパクリと、突っ込み所は山程あっても、それを、一度はやってみたい夢に見るようなアクションと、変にべたつかないロマンスに絡めて、やっつけたい奴をやっつける快感を満喫させてくれて、でも、ほんの少し緊張感の残るラストを、過不足のないキャストで、見事に実写で映像化した本作は、やっぱりパーフェクトなんだなぁと、思う。無論、マトリックス全容の評価は、「レボリューションズ」を待たなくては、出来ないけれど。
10点(2003-06-09 00:54:31)(良:1票)
109.  傷だらけのランナー
サンディ・タン監督は、いつ、主演を切り替える気になったんだろう。冒頭は確かにリック・シュローダーが主演だったのに、気がつくと主演はブラッド・ピットになっていた。映画としては、低予算の青春ドラマなんだけど、これは、私的には、自分を映す映画でもあって、ちょっと苦笑いした。ピット=ジョーが弟に「優等生してたのは、長男だから」と語るシーンは、ダイレクトにきた。上に姉なり兄なりがいるから、おまえは好き勝手してられんだろ!と、罵ってやれよ、ジョォォォと、思ってしまった。ついでに、アル中の親父なら、いっそくたばって欲しい本音もある。本作は、要するに、個人的にリンクしてしまった話だったな。兄弟間の確執がもう少し描けていれば、青春ドラマとしても、もう少しは見応えがあったかもしれない。
5点(2003-05-31 01:51:04)
110.  カリフォルニア(1993)
ジュリエット・ルイスに共演してもらった、ブラッド・ピットのデモ・テープ。って、それ以外、なんかあるか? ブラピ・ファン、ルイス・ファンなら必見だと思うけど、役者に特に思い入れがあるわけではない人には、是非見て、とは言えない。ルイスとブラピの純真故の常軌の逸脱は見事なものだけど、連続殺人者の精神の根底に迫るには、描写が足りな過ぎ。せめて、ブラピ=アーリーが自分の女を「ママ」と呼ぶ理由くらい描けば、冒頭に出てきた「連続殺人犯の心理」も無駄にはならなかったのに。ドゥカブニー=ブライアンも、アーリーの狂気に晒された時、少しでも「連続殺人を考察する物書き」の片鱗を見せていれば、ラストも意味があったのに。悪いけど、本作の描き方では、ブライアンは物書きに向いてない。冒頭の主題が忘れられているだけに、ラストも嘘っぽい。ルイスとブラピと演技だけが売りの一作でしょう。
5点(2003-05-29 02:05:39)(良:1票)
111.  四銃士
三銃士と同時に撮影、製作された、三銃士の続編。そのせいか、三銃士と比較は出来ない。ただ、三銃士より、お話がシリアスになる分、ちっと重い。コンスタンス、死んじゃうしね。でも、三銃士に比して、遜色もなければ、違和感もない。
9点(2003-05-21 17:51:51)
112.  三銃士(1973)
大好きな作品のひとつです。軽快で颯爽としていて、豪快で愉快で、豪華で優雅で、そして色っぽくて妖しい。豪華過ぎるキャストは、それぞれの持ち味を存分に発揮している。ダルタニアンのマイケル・ヨークは夢と冒険心を両手に抱えた張り切り小僧って感じで凄く可愛い(この当時の若手イケメンは、このタイプだったんだな。マーク・ハミルっぽい感じ)。でも、なんといっても、フェイ・ダナウェイのミレディの悪女の魅力と、チャールトン・ヘストンのリシュリュー枢機卿の小面憎さは絶品。お貴族様と庶民との生活の差もきっちり描いていて、デュマの原作を全く損なうことなく見事に映像化している。以前、地上波で放送された時の吹き替えが見事に嵌まっていて、吹き替えのほうが好きという稀有な一作でもある。イ・ダナウェイ
10点(2003-05-21 17:35:42)
113.  リバー・ランズ・スルー・イット
光と緑と水を、澄んだ空気で丁寧に丁寧に織り上げたような一作。自然の色を、ここまで綺麗に撮ることが出来るんだなぁ。そして、ブラッド・ピットを最も美しく撮った作品。兄の「この世を超越した芸術品のようだった」と、父の「あの子は美しかった」の言葉に帰結するためとはいえ、マジで綺麗。それも、手を加えた造形美ではなくて、風景に溶ける自然な美しさは、ピット自身の持つ魅力もさることながら、当時まだ無名に近かったピットを起用したレッドフォードの目と、その瞬間を切り取った撮影スタッフの手腕は凄い。若くして亡くなった弟への懐古と故郷への想いを綴った、兄の原風景的な叙情を、変に荒れさせることなく、それは綺麗に、それは見事に描き出している。突っ込んで言えば、女はやっぱ、安定がいいかぁ、てか? いえ、それでもやっぱり、ポールが可愛い。
8点(2003-05-18 22:29:28)
114.  マルコヴィッチの穴
「作りたいものを作るのは簡単。それをニーズに乗せるのが難しい」と言ったのはフェリーニ監督でしたけど、そんな感じの映画だったな。見る人によって評価は分かれると思うし、感じる部分とか観点も全然違ってくる、色んな見方が出来ると思うけど、普通に映画が好きな人には受けないと思う。個人的には、マルコビッチがマルコビッチに入ったシーンにバカ受けした。「心の闇」って言ってたけど、役者には必要悪っぽいし。でも、どんな名優でも出来ない役が二つある。自分の年齢よりも遥かに若い役と、異性の役。女が男に入る、男が女に入るって、そういうことかな。若返ることも、出来ないしね。良くも悪くも、強烈な印象のある一作だった。
6点(2003-05-18 14:09:19)
115.  ノイズ(1999)
「騙されたぁぁぁ」というのが、正直な叫び。[宇宙飛行士の妻]って原題のせいか、手の届かない未知の空間で仕事する夫の、未知の事故への不安、初めての妊娠への不安、解雇されたNASA職員の現実離れした言動への不安、そんなものに振り回されて、さてこれは、夫が本当に別なものに変わってしまったのか、NASAという特殊な機関にいる職員の言動は正常なものなのか、不安が高じた妻の妄想なのかと、心理スリラーの成り行きに、それなりに期待したおかげで、ラストのコケ方は無惨だった。不安に空回りしていくシャーリーズ・セロンは上手かったし、どんどん得体が知れなくなっていくジョニー・デップは物憂げな持ち味を凌駕する怖さを見せてくれたのに、あの落ち方はないだろぉ。ジョニ・デは結局、消耗品ですかい。妻の妄想だったっていう心理スリラーだったら、まだしもだった。悪いけど、セロンとデップの熱演だけ。
3点(2003-05-12 22:28:16)(良:1票)
116.  告発
エンド・クレジットが終わって、画面が真っ黒になるまで反芻出来るする作品なんてものは、数えるほどしかない。本作は、その数えるほどのひとつだった。まず、構成がいい。見始める前は、K・ベーコンが虐待する側の看守役で出ていた「スリーパーズ」みたいに、えんえん身も蓋もない虐待シーンが続いたら嫌だなぁと、半ば覚悟して見た作品は、無論、虐待は描いていたが、虐待の事実は明確に伝えながらも、「もう嫌、消したい」と思うほどの心理的圧迫に至るまでには避け、避けながらも、回想やフラッシュバックを巧みに使って虐待の事実を伝えている構成が、重くて痛い作品を、最後までまじろぎもせずに見せてくれた。心理描写も、見事。「穴蔵」の中で掛け算をして必死に正常を保とうとするヤング、3年ぶりに「穴蔵」から外に出て「初めての殺人」に至るまでのヤングに届く「音」のリアルな「騒音」は、騒音に慣れた都会人が周囲には人工的な音が何もない僻地に行った時に感じる「静けさの怖さ」以上のものだろう。孤島の中で、太陽の光はありますよ、水も食料も万全ですからと言われて、立った一人で置き去りにされたとして、人間はどのくらい耐えられるだろうか。自分の裁判の行方より、現実とは乖離した野球の話に熱中するヤングの、現実を考えたくない、この「楽園」で一時でも忘れたい心理。何より、「女を知らない」ヤングに、女を提供した時には、「ちょっと待ってよ」と思ったが、それがヤングの傷の深さに繋がるに至って、自分の浅はかさに恥じ入った。「あそこに戻るくらいなら死んだ方がマシだ!!」これこそが「告発」で、K・ベーコンの渾身の一作。そして、今の、ブッシュ政権のアメリカと、どうしてもリンクしてしまう。「あいつらは、どうしようもない」「力で分からせるしか更正出来ない」「我々は正しいんだ」。本作がオスカー候補にもならなかったのは、同国人の中で起こったことさえ汚点は見たくない、汚点はあくまで隠蔽したいという理由であれば、アメリカ人という国民の良識には、がっかりするしかないが、日本では、現在進行形で「名古屋刑務所」という実例がある以上、他国のことは非難できない。古今東西、「我々が正義だ」と主張する奴ほど、手に得ない人種はない。ヒトラーも、太平洋戦争当時の日本陸軍も、「我こそ正義」と、叫んだのだから。あとは、映像効果を狙ったんだと思うが、カメラ動き過ぎ。頻繁にパーンされて、ちょっと疲れた。
9点(2003-05-07 01:41:18)(良:2票)
117.  48時間
あんまりなぁ、って感じかな。もっとテンポのいい作品だと思っていただけに、48時間しかないのに、そんなにトロトロしてていいのかなぁと思うくらい、イライラした。ニック・ノルティは、男臭い体臭を感じさせるような男が、この時代のアメリカのヒーロー像だったんだろうな。一国主義に邁進し、それがこのまま続けば、これからのヒーロー像もそういうイメージに転換していくのかな。あとは、「ザ・メキシカン」のサマンサが、ことさらヒステリックなのかなと思っていたけど、ノルティの恋人役も似たようなことを喚いていたとこみると、そうじゃないらしい。
5点(2003-05-04 22:56:38)
118.  ワイルド・ギース
多分、「戦争の犬たち」と同じ年に映画館で観た作品だと思うが、先日、馴染みのレンタル・ショップに置いてあって、久し振りに見る機会を得た。が、「戦争の犬たち」よりも、やっぱり本作の方が印象的だったらしい。細部とまではいかないが、殆どおおまかなストーリーは覚えていた通りだった。軍事訓練や軍事行動、政治的な兼ね合いや裏切りが、本作の方がより鮮明だったせいだと思う。特に、マフィアのバカ息子に麻薬を食わせるシーン(ロジャー・ムーアだった)や、脱出の時に零れたひとりが「私を殺してくれ」と叫ぶシーン(あれは、リチャード・ハリスさんだったんだなぁ)は、印象的というか、衝撃的だったみたいだ。改めて見て、何げに凄いキャストだったことにびっくり。それに、リチャード・ハリスの子供役の子役(男の子)が、それこそ天使のように可愛かった。「白と黒の戦いが終われば、黒と黒の戦いが始まる。今のままではアフリカに自由はない」メッセージ性も強い作品だった。変に女が絡んでこないとこも、いい。けど、本作の「Ⅱ」が作られていたとは知らなかった。
7点(2003-05-04 14:02:51)
119.  恋愛小説家
「この生活は現実的過ぎるんだ」このセリフが一番印象に残ったかな。佐伯かよのの「口紅コンバット」に「愛は金で買うことは出来ない。だが、愛を育て家庭を守るためには金がいる」というセリフがあるけど、そのまんまのストーリーだったなぁ。どっか変でも、こんなパトロンが現れたらいいなぁと、生活に追われる日々の中では思ってしまう。怒ってもなじっても「君は最高」なんてのは、ちょっと不気味だけど。個展に失敗して窮乏の最中、将来の見通しも立たない時に、「描く意欲」を取り戻して、それだけで「生きる意欲」まで出たシーンが、作り手のサガを感じさせて、好きだな。ただ、庶民の現実生活も出てるだけに、金にも時間にも余裕のない庶民には、ロマンティックな恋愛は無理だよぉと、言われてるような気がした。
7点(2003-05-01 00:35:01)(良:1票)
120.  フル・モンティ
子供っていうのは、親がどんな職で金を稼いでいるかではなくて、どんな姿勢の生き方をしているのかを見ているんだよね。何より、子供に対する真摯さ。そして、妻と夫。職を失ったことを言えなかった夫と、職を失った夫を見守る妻。ブラックなテーマをユーモアに描ける辺りは、さすが英国映画。ダンスの練習中に、「なんだ、オフサイド・トラップか」で揃っちゃう辺りも、英国。欧州の、金欠のサッカー・クラブが、ストリップ・ショーをしてカンパを募る話をたまに聞くので、ストリップ・ネタは、さほど違和感はなかったかな。ゲイは・・・。英国はさすがに、オランダとか北欧の国と違って、まだ同性婚は合法じゃないよね。
8点(2003-04-23 23:20:35)
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