101. クイズ・ショウ
レッドフォード監督はきめ細かい、端正な描き方をしますよね。 センセーショナルに興奮させることを、あえて抑えよう、抑えよう、という演出です。 ちょっとこだわりすぎ?の感なきにしもあらずで、昔はそういう姿勢が苦手だった気もするんですが、今や逆転。 その「こだわり」がいいのです。 レイフ・ファインズ、ジョン・タトゥーロの緊張感の高い演技に、息苦しくなるんだけど、そこがいい。 8点(2004-04-23 14:20:13) |
102. 息子(1991)
スタッフとキャストが幸せな出会いをした映画だということがよくわかる作品です。山田監督は苦手なんですが、そういう空気を感じ取れたことはよかった。邦画はやっぱりこういう作品をもっと見たいなあ・・最近の「クイール」なんかも、このタイプに属すると思います。 7点(2004-04-18 20:38:04) |
103. ジョイ・ラック・クラブ
愛する「スモーク」の監督作だったとは、今日の今日まで知りませんでした。オリバー・ストーン製作作品の印象のほうがなぜか強烈だったんですよねー、私には。まあマーケティングのためにそういう宣伝をしていたためかも? とにかく女性にとっては「痛い」作品。痛い映画だなー、という思いが強かったのであまり見直したくなかったのですが、スモークの監督とあれば、もう一度見てみなければ。そしたら、また書き直すことにします。 7点(2004-04-15 17:15:45) |
104. カーリー・スー
ジェームズ・ベルーシはよかったが、子役が、あまったるい容姿である上にすさまじく演技上手なんでねえ・・。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-04-15 09:18:52) |
105. 勇気あるもの
軍隊という存在には納得はいってないけれど、必要悪の面もあるのかなあと最近は思う。仕方ない存在って感じ。要は運用の問題でしょう。この映画はそういう軍隊の是非論とは離れて、若者集団と一人の指導者の話として、十分に佳作だったと思います。指導的立場にある人にはぜひ見てもらいたい作品です。 7点(2004-04-13 00:05:45) |
106. マイ・フレンド・フォーエバー
はっきり言って、「おこちゃま」向け映画です。 6点(2004-04-10 01:04:25) |
107. ジュマンジ
見ました。忘れました。でも私は大人げないので、子ども向け映画は大好きです。「ケッ!」と思った記憶はまったくないので、この点です。 7点(2004-04-07 23:20:36) |
108. セントラル・ステーション
明らかに「グロリア」をパクっている。しかし、同じ映画からのパクリでも「レオン」が圧倒的に支持されているのと比べたら、やや嫌われてますねえ。なぜなんだろ。主人公の変人ぶりはいい勝負だと思うけどなあ。まあ「レ」はアクション映画で、こちらは人間ドラマ。監督は、より現実的な「グロリア」を作ってみたかったのかもしれない。「グ」も「レ」もいわば「ファンタジー」だからね。本作は、感動系映画として期待するのではなく、都会で屈折してしまった初老の女性が人間性を回復していくロードムービー、と見たほうがいいかも。人間てやり直しはきくもんだよ、というメッセージを感じました。 7点(2004-04-04 12:54:24) |
109. 二十日鼠と人間(1992)
うーん・・、微妙。日本の劇団の芝居で見たことがあり、その後原作も読んでいたため、本作は「ストーリーをなぞった」感がぬぐえませんでした。役者の「味」はよく出ていますが、たとえば肉体労働につかざるをえない彼らのやるせなさ、汗くささやどうしようもなさが不足していて、何かこぎれいにまとまってしまっている印象すらあります。労働が終わったときの膝がわらってしまいそうな疲労感だとか、そういうものが感じられない。たとえば老犬のエピソードのあたりをもっと短くテンポよくして、労働の場面をふくらませたほうがリアリティーにつながったかも。マルコビッチもゲイリー・シニーズも、真摯に演じていたとは思うのですけどね・・。ストーリーを知らずにこの映画だけ見た人には十分満足できる完成度だったかもしれないとは思いますが、日本の小さな劇団の上演時のほうが、ずっとずっと切なさを感じました。それと、ほかの俳優さんの監督作品を見ても思うことですが、自分を一番かっこいい役にキャスティングするのって、かっこわるいと思わないんですかね? まあこれは、北野武の映画でも感じたりするけど。 7点(2004-03-30 22:11:20) |
110. ブルー・イン・ザ・フェイス
『スモーク』に惹かれた人たちが「俺も出させろよ」と迫ったのかしらね? 私はもちろん(?)『スモーク』の方が好きだけど、この映画の雰囲気も好き。まあ楽屋オチが嫌いな人にはオススメしませんが、私はけっこうこっちにもウルウルしちゃいます。 7点(2004-03-27 00:44:58) |
111. 秘密の花園(1993)
子どもの頃に繰り返し読んだ原作(といっても昔の「少年少女世界名作文学全集」といったたぐいのだから、今思えば潤色されていたかも?と思いますが)の世界が、そのまま映像になって現れて驚きました。読者の心に生まれたイメージは人それぞれのはずですが、この映像ならほとんどの人から文句が出ないのではないか、と思うほど見事です。子どもの心も丁寧に描かれているので、良質な児童文学映画として、老若男女どなたにもオススメできます。 8点(2004-03-25 10:21:08) |
112. カストラート
見終わった後、ドッと疲れを感じたのを覚えているので、また見たいかというと微妙な気がします。カストラートのすばらしい声、高い芸術性は堪能しましたが、当時から有名なようにこれは合成された声ですよね。本物の彼の声のすばらしさは、それが天性のものであるところによるわけですから、この映画には最初から矛盾した点があるわけです。もちろん現代の映画は、CGをはじめ無数の「合成」によって成り立っているわけですから、それを否定したらほとんどすべての映画を否定することになりかねないでしょうけれど、映画の中で賞賛されているのはまぎれもなく生の歌声であるわけなので、今思うと、手放しで称えるのがためらわれます。見て損のない作品であるとは思いますが・・。 7点(2004-03-24 11:48:10) |
113. コーリャ 愛のプラハ
ステロタイプの設定なのにジワジワと心にしみます。人間がちゃんと描けているせいでしょう。映画を通じて、当時のチェコの状況がいかに厳しかったかを思い出しました。意外と硬派、と書いた方がいらっしゃいましたが、私もそう思いました。ふつうのエロおやじ、ふつうの子どもが、心安らかに生きていける社会の大切さが、ひしひしと伝わってきます。せっかく淡々としみじみと描いたのだから、ラストでおおげさな泣かせにいっては絶対にダメ。本作は抑制がきいているところがよいのです。 7点(2004-03-23 16:03:07) |
114. ブロンクス物語/愛につつまれた街
デ・ニーロ監督作品という先入観がじゃまして、期待しすぎてしまったかもしれない。見た当時、ごくオーソドックスで、予定調和的な作品に、少しがっかりしたことを覚えている。再見するとすれば今度は1作品として冷静に見られるだろうと思うけれど・・。 6点(2004-03-22 10:23:27) |
115. ミラーズ・クロッシング
バーンは嫌いじゃないけれど、こういう役(のしあがろうとするタイプ)は合わないと思うんですけどー。狡猾なのかマヌケなのかよくわからない変なキャラクターだし。 [映画館(字幕)] 5点(2004-03-20 13:25:01) |
116. 大誘拐 RAINBOW KIDS
若者組のキャスティングが、ダメ。この当時は若手男優の層が薄かったのかもしれないなあ、と思う。もっとイキのよい今どきの俳優たちでリメイクしてほしいけど、ダメかしらん? 今の北林谷栄さんのお歳だと、もう出ずっぱりの仕事は無理かもしれませんね・・。たとえば黒柳徹子さんあたり、どうかしら?(若い人は知らないかもしれませんが、あの方うまいのよオ)刑事は誰がいいかしら・・西田敏行さんなんかどうでしょ? 或いはもっと若い刑事を配してもいいかもしれないなあ。本作の話に戻れば、とにかく若者のキャスティングに成功していれば、もっといい映画になったに違いありません。かえすがえすも残念です。 6点(2004-03-20 11:28:11) |
117. ペリカン文書
もっとずっと面白く作れたはずですよね。責任の大半はやっぱり監督にあるんじゃないかしら。 [ビデオ(字幕)] 5点(2004-03-20 10:43:34) |
118. マイ・ルーム
ラストが唐突すぎ。難病を題材に名女優2人を配した割には、凡作。病気で泣かせようという魂胆が、やっぱりいやだ。 [映画館(字幕)] 5点(2004-03-19 23:41:55) |
119. デーヴ
まっとうないい話だとは思うのですが、怪優ケビンも今回は遊びようがなかったのか、演技もまっとうにまとめた感じで、彼のうまさは十分発揮されているとは思うのですが、私には物足りなかったかな。でもレビュー、もっと多くてもよいのにね。誰にでも安心して勧められる作品だとは思います。ちなみに、題名がブタちゃんのファンタジーとまぎらわしいと感じた方きっと多いと思いますが、うちでも「これを見よう」となったとき、「ブタだろ? もう見たじゃないか」と申した者がおりました。 7点(2004-03-15 09:59:08) |
120. ベイブ
久しぶりに見ましたが、やっぱりいーい! 風刺も利いているし宗教的なところもあるんだけど、すべてがほどよくて、愛に満ちてます。昔からブタは好きだったけど、この映画でのかわいさは、群を抜いてますね。映画としての構成も一級品。これを知らないあなた、確実に損をしています! 8点(2004-03-11 21:04:19) |