101. コルチャック先生
この映画で初めてヤヌシュ・コルチャックという人の事を知りました。ああ、なんて素晴らしい人なんだろう。子供たちの事を一番に理解し、彼らのために全てを捧げて守りぬいた、ほんとうに教育者の鏡のような人でした。とくに印象的だったのは、コルチャック先生が一人の少年と話す場面で、少年は「死んでしまいたい」とコルチャック先生に語る。普通ならなんてバカなことを!と怒鳴って叱りつけるようなところだが、コルチャック先生は違う。「子供にも死ぬ権利はある」とやさしく語りかけるのである。子供だからといって特別扱いするのではなく、一人の人間として見ている。そして、人生とはどういうものなのか、人間であることの意味、生きている事の意味を教えてくれます。あくまで自分と相手は対等な立場として。この、コルチャック先生の子供に対する姿勢が素晴らしいと思いました。この映画を観て、コルチャック先生についてもっともっと知りたくなりました。 8点(2003-11-14 00:49:54) |
102. UFO少年アブドラジャン
なんじゃこりゃー!妙に面白いぞー!これってSF?コメディ?いやいや違う違う、感動のヒューマンドラマだ! 宇宙からお鍋、いや・・・UFOに乗ってやってきた少年(宇宙人)に出会った中年のおっさんが、少年を我が子に見立て、育てていくという親子の愛情を描いた物語なんですよ。いうなれば大人版「E.T」ですね!もしE.Tを発見したのが大人だったら?って話。でもこの宇宙人、E.Tとは違って、見かけは普通の少年なんですよ。でも、モスクワからの電報によると”異星人の身長は70~80cm禿頭で目は赤い”というはずだったのでは?禿げてないじゃん!しかも坊主にしてもすぐ伸びるんですよ!?(笑) まあ、細かいことは気にしないで、とにかくこの不思議な不思議なお話を是非最後まで楽しんでいって下さい! 8点(2003-11-11 22:48:49)(良:1票) |
103. チベットの女 イシの生涯
チベットの首都ラサに暮らすひとりのチベット人老女を主人公に、過去数十年にわたるチベットの近現代史を縦断していく一代記。チベットの生活、歴史、宗教観などが、新たな驚きと共に目に焼きついた。映像も素晴らしく、壮大なロケーションの数々には圧倒された。ああ、なんて情熱的で感動的で献身的な愛の物語だろう。 8点(2003-11-10 21:42:12) |
104. 囁く砂
とてもゆったりとした展開で、中盤ちょっとダルかったりもしましたが、映像がとても綺麗で見入ってしまいました。絶え間なく吹き付ける砂、砂、砂。少女の過酷な運命も、まるでその砂のように激しく形を変えていきます。とても感動的で、叙情溢れる作品でした。 7点(2003-11-10 21:30:53) |
105. 快盗ブラック・タイガー
主人公の撃った銃弾が跳ね返って相手に当たるまでをリピートで見せるといった遊び心溢れる演出や、原色にこだわったまるで漫画みたいな色彩感覚。また「夕陽のガンマン」そっくりな音楽が流れたり、まるでおもちゃのようなバズーカ砲が登場したり、と細かなこだわりが楽しく、観ていて飽きなかった。勢いがありとてもハジケた作品で、これからのタイ映画にますます期待が高まりました。 7点(2003-11-10 20:59:05) |
106. 金玉満堂/決戦!炎の料理人
これぞ料理バトル映画の決定版!そんなジャンルがあればの話だけど(笑)話の内容は、元ヤクザの主人公が料理人を目指して料亭に入り、修行の末「料理大会」に出場し、ライバルと対決するという、料理マンガによくある定番の展開。それに香港映画特有のベタなギャグと強引さをミックスし突っ走る娯楽映画の王道的作品。老若男女誰もが楽しめ、観れば幸せな気持ちになれることうけあいのステキな作品です。監督は皆さん御存じのツイ・ハーク。もうこの人が監督というだけで安心して観れます。俗に香港のスピルバーグとも言われていますね。俳優陣ではなんといってもアニタ・ユンとレスリー・チャン。この2人の魅力が爆発しております。ファンならずとも必見です。私のお気に入りは、この2人が劇中披露する「伊豆の踊り子」のパロディシーン。バカらしいが最高に笑えます。ほんと面白いのでたくさんの人に観ていただきたい作品です。 7点(2003-11-09 21:46:03) |
107. 一票のラブレター
観終わったあと、どっと疲れてしまいました。まるで自分が選挙管理委員になって島に行ってきたかのようです。観ているこっちはわずか1時間半のことなのに、主人公の女の子は1日中島を歩き回ってさぞ疲れたことでしょうねぇ^^ この女の子の演技がとても良かったです。終始見せる疲れたような物憂げな表情が一層リアリティを感じさせ、感情移入して観ることができました。大変だけど仕事には決して手を抜かない彼女の真面目な姿勢には感心させられました。 7点(2003-11-08 21:10:39) |
108. 回路
《ネタバレ》 前半は、ネットから流れる幽霊(?)の映像や、暗い部屋に現れる不気味な影など、得体の知れない恐怖にビビリながら観ていました。ただ、後半になると一気に世界の終わりみたいな終末的世界に突入しちゃって、なぜああなったのかイマイチ理解できなかったし、リアリティも感じられず、「???」な感じで終わっちゃいました。主人公達は船にのって一体何処へ向かったのだろうか・・・? 6点(2003-11-07 00:26:00) |
109. アーメン・オーメン・カンフーメン!
あのジョン・ウー監督作品だと思って観たらズッコケる事うけあいのとんでもない映画です。教会から始まる辺りは、まだかろうじてジョン・ウーらしさが見受けられるものの話の内容がひどすぎる!説明するのがバカらしいので省略するけど、とにかく話の脈絡が全くないというかナンセンスギャグの応酬というか、もうめちゃくちゃです。クライマックスの神父対悪魔大バトルでは実写版インベーダーゲームもどきが展開され、おふざげもたいがいにせい!と叫ばずにはいられなくなるでしょう。これぞまさしく0点に相応しい映画といえる。 0点(2003-11-04 22:00:53) |
110. トリック大作戦
シン・フィオンがシンチーの店「トリック専科」を訪ねる冒頭のシーンからしてもう大爆笑!チープかつバカバカしい仕掛けの数々は大いに笑わせてくれます。これは傑作ですよ!特に後半、アンディ・ラウとチャウ・シンチーが”マネし合い”するとこなんか最高です!シンチーがズボンに手を突っ込みパンツを脱ぐと、アンディもマネしてパンツを脱ぐ。だが破ける!なんで破らずに脱げるんだ?と突っ込みを入れると、シンチーはズボンの中に沢山パンツを用意していたんですね~。いやぁ~バカバカしい(笑) 7点(2003-10-31 22:08:49) |
111. ファイト・バック・トゥ・スクール3 秘密指令は氷の微笑
今回はバリー・ウォンが監督。やっぱり1作目には敵わないが、2作目よりは断然面白い。というより、もはやシリーズものとしてのつながりはキャラクターの設定のみである。今回はもう学校は全然関係ありません。ストーリーもやはりはちゃめちゃで、「氷の微笑」のパロディや「賭聖」まで盛り込み、バリーウォンがやりたい放題やってます(笑)とりあえず観て損はないでしょう。たぶん・・・。 6点(2003-10-31 21:59:16) |
112. 死刑台のエレベーター(1958)
完璧のはずであった完全犯罪もあそこまで見事に崩れ去ってくれると心地よい。主人公がどんどん追いつめられていく様はもう笑うしかない(?) 冒頭から一気にサスペンスへと引き込む演出が巧い。マイルス・ディヴィスのクールなサウンドも格好よく、'57年の映画にしてはモダンなセンスを感じた。 7点(2003-10-28 22:17:57) |
113. ミッション:インポッシブル
前半のサスペンスに満ちた展開は最高だったんだけど、後半のアクションシーンがどうもねぇ・・・。なにより駄目なのはジャン・レノでしょう。ネズミにびびってロープ緩めるなんて情けないったらありゃしない!しかしジャン・レノってネズミ顔ですよねぇ(爆) 7点(2003-10-24 21:27:49) |
114. 歌え!フィッシャーマン
前半はハッキリ言って眠かった。まあ、インタビューも興味深いんだけど、もうちょっとテンポ良く進めてくれれば良かったかな・・・。後半の旅に出てからは十分惹きつけられ、面白かった!唄う場面はほんとジーンときました。素晴らしいです。 6点(2003-10-24 20:26:09) |
115. 星降る夜のリストランテ
たしかに中途半端。きっと途中で思わぬ事件が発生し、様々な客を巻き込んでの大騒動!みたいな展開を予想していただけに、ただそれぞれの人物が勝手に喋りまくっているだけというのは非常に退屈であった。何が言いたいのかよくわからない映画である。 3点(2003-10-24 20:04:11) |
116. リオ・ブラボー
痛快にして豪快!ジョン・ウェイン、ディーン・マーチン、リッキー・ネルソン、ウォルター・ブレナン、キャスト全員がそれぞれ持ち味を発揮して素晴らしいハマリ役。詰所に篭城して皆で歌を唄うシーンとか、ダイナマイトで敵のアジトを爆破するシーン等々見せ場の連続で、何回観ても飽きない面白さ。これぞ娯楽西部劇の王道! 8点(2003-10-24 14:00:30) |
117. 君さえいれば/金枝玉葉
男装した女の子に恋をしてしまうというシチュエーションもベタだし、ありがちなストーリーなのに何故こんなに面白いのだろう。う~ん、まず演出が巧い。観る者を惹きつける絶妙な語り口の巧さがある。言うなれば観客の心を楽しませるコツをつかんでいるのだ。そしてなにより、アニタ・ユン、レスリー・チャン、カリーナ・ラウという夢の三大スターがそれぞれ役になりきって観客を大いに楽しませてくれたことだろう。これはほんと新鮮な明るさと笑いのいっぱい詰まった極上のラブ・コメディです。必見! 8点(2003-10-24 01:24:24) |
118. 山の郵便配達
まず、風景がとても綺麗だった。坦々と展開する物語も心地よくてとても癒された。山の郵便配達の大変さ、父と子の愛情がありありと伝わってきた。とても味わい深い作品。 8点(2003-10-24 00:47:10) |
119. コメディー・男たちのバッカ野郎
ほんとバカバカしくて最高!ユンファ先生が自ら「男たちの挽歌」をパロっちゃうんだから凄い!さすが香港映画!でもあんまし笑えなかった。 4点(2003-10-24 00:38:03) |
120. 狼たちの絆
原題の「縱横四海」はロベール・アンリコ監督の66年「冒険者たち」(仏)の中題から取ったもの。「冒険者たち」同様男2人に女1人の三角関係が描かれている。印象に残っているシーンは、レスリーがバイクでトラックの下に横滑りで突っ込むシーン。ユンファが車椅子で踊るシーン。ハラハラドキドキの宙吊り宝石強盗シーン。ユンファのカンフーシーンもあるし、全篇ユンファのお茶目な魅力に溢れた名作(?)である。 8点(2003-10-24 00:20:47)(良:1票) |