101. ダークシティ
こりゃ絶対に損はさせない。何より「マトリックス」の二年前の映画だっていうことをものすごく評価したい(ヘタしたらジャパニメーションだけでなくこれもパクってる? 注:だいぶ印象は違います)。ベタなB級ネタであることは認めますが、世界観から映像、そして肝心のストーリーまで映画を観せきる力量が備わっています(これこそ隠れた名作ってヤツ?)。勢いで8点まで行きたいところだけど、惜しくも「マトリックス」と同じ7点献上にて。 7点(2001-10-25 22:31:55) |
102. マルコヴィッチの穴
ある種の偏執狂的愛情物語っていう理解でよろしいのでしょうか? 媒体という「物」扱いのジョン・マルコビッチは何の象徴なのか?(人間の持つあらゆる欲望の象徴っぽくはありますが…) 傑作か駄作かの判断はつきかねますが、「面白い」映画であるのは間違いないと思うので、おまけで7点献上。 7点(2001-10-14 11:05:06) |
103. モハメド・アリ かけがえのない日々
半ば伝説化した「キンシャサの奇跡」と呼ばれるアリ対フォアマンの世界戦を追いながら、黒人達の精神的カリスマとしてのモハメド・アリを浮き彫りにしていくアカデミー受賞ドキュメンタリー。試合を中心にしたドラマチックな展開の中で、「人種分離」ではなく「民族の文化の再興」を望むアリの饒舌な主張は、今世紀の「文明の衝突」を予見させて非常に考えさせられます。完成までに20年をかけた労作に7点献上。 7点(2001-10-07 12:21:43) |
104. パルプ・フィクション
初見時はオムニバスと言うよりも映画をコラージュしたという印象で、タランティーノのアーティスティックな才能がひしひしと伝わってきました。ノリはもろインディーズ風なのに出てる役者が一流どころで、それでだいぶ救われているような気もします。今現在なりを潜めているようですが、個人的には「フォー・ルームス」「ジャッキー・ブラウン」と自分の殻を破れないでいる印象なので、更なるアーティストへの成長を望みます。トラヴォルタを復活させた功績に7点献上。 7点(2001-10-05 11:41:12) |
105. ベイブ
不覚にもこんな子供だましのぬいぐるみ映画に感動してしまいました。努力と可能性を信じさせる内容はすばらしい。実写、アニマトロニクス、CGを自然に組み合わせたVFXもすばらしい。おとぎ話を見事に実写化した製作者に7点献上。 7点(2001-10-03 16:01:03) |
106. プレタポルテ
セレブリティばかりが出てくるわ出てくるわ!(これだけで充分皮肉にはなっています) 基本的には「ザ・プレイヤー」と同じように業界(今回はファッション)を風刺する群像劇。例によって長尺ですが、やっぱり最後まで面白く観せてくれます。有名人の量と内容は前作より上だと思います。孤高の反骨作家ロバート・アルトマンに7点献上。 7点(2001-10-03 15:54:24) |
107. ザ・プレイヤー
ロバート・アルトマンって、いつからこのような長尺の群像劇ばっかり撮るようになったのですか? 誰か教えて。しかし、飽きずに最後まで観せてくれる手腕はさすがです。決して悪は罰せられない不条理劇で、ハリウッドの舞台裏を目一杯皮肉っています。わんさか登場のカメオ・スターに7点献上。 7点(2001-10-02 14:37:42) |
108. ミザリー
ひっさしぶりのジェームズ・カーンは事故った挙げ句ベッドにはり付け。しかし↓「ハンマーアタック」とはナイスなネーミング。こういうのってフレディが爪を立てるシーンより「痛い」ですよね(つい目を背けてしまう)。個人的にはスティーブン・キング物では最高傑作だと思っているので、7点献上。 7点(2001-09-11 15:46:58) |
109. Shall we ダンス?(1995)
「『Shall we ダンス?』アメリカを行く」という周防正行監督の本を購入したのをきっかけに観てみました。よく練れている脚本にびっくりし、ダンスシーンのカメラワークなどにも感心させられました(主人公達の住む地域も私にとっては親近感を生みます。そして草刈民代の美しさ…)。「最近どうも涙もろくなってるような気がする」、と思わせられた映画です。因みに本の方は、映画がミラマックスに買われてからの奮戦記。アメリカ(と言うよりミラマックス)の映画ビジネスがよく分かる、また何故この映画がアメリカに於いて日本映画最高のヒットをしたのかもよく分かります。ということで7点献上。 7点(2001-09-09 22:55:26) |
110. ガメラ 大怪獣空中決戦
福岡ドームに降り立ったガメラが飛び去る時、おなじみの回転をして飛んで行くんですが、その回転の速いこと速いこと。また、火を吹くんじゃなくて「発射」するんですよ、新しいガメラは! 一番印象深いのはギャオス対策会議での官房長官(だったっけ)の台詞、「もしティラノザウルスが現代に現れて、たぶん人を喰うでしょうが、それでも世論は生け捕りを支持するはず」(うろ覚え…)。納得しました、私も生け捕り支持します。てことで7点献上。 7点(2001-09-04 21:55:39) |
111. 処刑人
純粋なガン・アクションとして楽しめました。ウィレム・デフォーのまんまの推理に従って殺しのシーンが再現されていく作り方が好き。私は人権を侵すことが「犯罪」になり、従って犯罪者に人権はないと確信しているので、こういう内容はスカッとします。しかしアメリカでの上映禁止は妥当でしょう、こんな輩が増えたら困るもん(日本ではその心配はないでしょうけど…)。ところで「全身銃おじさん」は彼らのお父さんなの? 7点献上。 7点(2001-08-26 18:52:08) |
112. ガタカ
宇宙への憧れで突き進む非遺伝子操作の下級市民、遺伝子操作で生まれながら挫折してしまうエリート市民。こういう対比をメタファーにしながら、今現在のあらゆる問題を提起している深い映画でした(差別問題だけを取り扱っている内容じゃない)。未来を描きながら映像は50年代のような雰囲気、そして場面毎の色遣いが監督のこだわりを感じさせます。また、ジュード・ロウのすごさも教えてもらいました。7点献上。 7点(2001-08-25 18:29:03)(良:1票) |
113. シックス・センス
この映画の一番のどんでん返しは、ホラーと思わせておいてそうじゃなかったってことでしょう。オスメント君が幽霊の予感に怯えて、シーツ(?)を覆った場所に閉じこもるじゃないですか。するとそこで死にそうな(実は死んでるんですけど…)女の子がこっち見ながら嘔吐してるじゃないですか! 怖いですよ、これは。あんまり書くとネタばれになっちゃうのでこの辺にしときます。良くできた映画です、7点献上。 7点(2001-08-22 16:01:08) |
114. 告発
たった一人の勇気が世の中を変え、歴史を作って行くんだなぁ…。映画としてはキレ役者二人の面目躍如たる演技(でもゲイリー・オールドマンのこういう役、飽きた)と、1台のカメラをひたすら移動させながら、飽きさせず緊迫感のある長回しをする演出が新鮮(長回し好きの監督には見習って欲しい)。悲惨すぎず重すぎず、絶妙のバランスでテーマを訴えていく、見応えのあるドラマです。7点献上。 7点(2001-08-18 18:04:39) |
115. 交渉人(1998)
ま、演技合戦と言うよりはアクションに近い設定、だからこそ飽きさせない。捜査ではなく立てこもりの中から犯人を特定していくのは、なかなか見応え有り。憎々しいデビッド・モースがラストで美味しいところを持ってちゃうのと、奥さんにネゴシエーションしてるケビンの登場シーンが好きです。設定の勝利ってことで7点献上。 7点(2001-08-16 11:43:22) |
116. 美女と野獣(1991)
大広間で踊るシーンのCGに驚かされました。恐るべき1カットカメラワーク。アニメのCGはこうやって使うもんだと納得させるディズニーに敬服。最高の人気を誇る日本アニメも金と技術じゃ追いつけない…。7点献上。 7点(2001-08-15 14:40:26) |
117. トイ・ストーリー
ものすごく良くできた冒険活劇。ウッディとバズのキャラクター設定の勝利。しかし、いかんせんCGでは人間と玩具の区別がつかない(人間を登場させなければ良かったのに…)。特にMacファンでもないけど、スティーブ・ジョブスのフロンティア・スピリットには敬服します、ってことで7点献上。 7点(2001-08-13 12:37:39) |
118. プリティ・リーグ
この映画の女性達に勇気づけられること請け合い。男勝りの女を演じさせたらジーナ・デイビス、あんたにかなう女優はいない。しかし【ドラえもん】さんじゃないけど、数十年後に一堂に会したシーンのおばあちゃん達が、それぞれの女優さんにそっくりだったので、びっくりしました(特殊メイクじゃないよ!)。こういう題材をしっかりと映画に作るアメリカに7点献上。 7点(2001-08-13 01:15:34) |
119. ゴッド・アンド・モンスター
そうだ、この雰囲気は「ドレッサー」のような感じなんだ(暫くして思い出した)。舞台の二人芝居を観ているよう。戦争の傷跡と異端な才能、そして自らの性(さが)に苦しむ孤高の老人が、生を具現したような若者に救いを求める。ブレンダン・フレイザーって「ハムナプトラ」の前にこんな映画に出てたんだ。因みに、この映画の主題はゲイではなくって「生」です。派手じゃないけどすごく良くできた映画なので、7点献上。 7点(2001-08-13 00:15:09) |
120. 遠い空の向こうに
クリス・クーパー、頑固親父が最高のはまり役。ローラ・ダーンも(重要だけど)超脇役ながら諭すような笑顔が印象的。オープニングのスプートニク打ち上げ成功のナレーションのシーンだけで主人公達が住む町が分かり、そこに誘われるような感覚にさせるのはすごい。やっぱり感動するように作っているからズルイと思うけど、こりゃ感動するって。7点献上。 7点(2001-08-11 21:39:03) |