101. 30年後の同窓会
「さらば冬のかもめ」は鑑賞済みですが、本作がその続編というのにピンときません。そもそもドクが何故二人に付き添いを頼んだのかがイマイチ分かりません。同窓会のロードムービーを通じて、後戻り出来ない年齢で後悔やら何やらを抱えて息をし続ける事、墓場まで持って行く秘密や真実がある事などに思いが至りました。下ネタ馬鹿話に戯れる三人は末永く強い絆で結ばれるのでしょう。良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-11-06 18:17:05) |
102. ジョーンの秘密
《ネタバレ》 ジョーンには共感できません。原爆機密をソ連に引き渡す事への大義名分を並べても一番大事な人を裏切り、あまつさえ、引っ立てられるのを黙って見送る姿に人間のクズ確定。息子の胸中に思いが至ります。刺激的な史実でありながら、盛り上がりるところ無く、お目当てジュディ・デンチの持ち腐れ感があった残念な凡作。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-11-02 15:35:19) |
103. 女の一生(2016)
ステファヌ・ブリゼ監督作と言うことでの鑑賞でしたが大ハズレ。女の一生という事ですが、「大地」(1937)でのルイーゼ・ライナー演じた女性と比べて月とすっぽん、何とも薄っぺらで超絶しょうもない話でした。 [DVD(字幕)] 3点(2021-11-02 03:25:24) |
104. ティエリー・トグルドーの憂鬱
ステファヌ・ブリゼ監督、ヴァンサン・ランドン主演、カンヌ男優賞受賞、フランス100万人動員。期待特大でしたがダメでした。集団解雇されたアラフィフ男の求職模様、並びに、万引Gメンとして摘発した客やレジ係の不正模様は結構に生々しいものの、辛気臭いだけのハナシを延々と見せられてウンザリです。社会が悪いから自分も悪いことしてしまうのだ、とでも言いたいのでしょうか。負け組と負け犬は別物だと言いたいところです。 [DVD(字幕)] 4点(2021-11-02 03:14:02) |
105. 隣の影
《ネタバレ》 隣人トラブルが描かれています。良識はあっても婆さんの暴走を止められない爺さんがもどかしい。元凶の婆さんは最悪の結末に何を思うのだろうか、神経を病んだ疫病神は何とも思わずいけしゃあしゃあとしているのだろう。後味の悪さを噛みしめる。ユーモアセンスは何一つ感じられなかった作品。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-14 16:45:04) |
106. 提督の艦隊
《ネタバレ》 お目当てルトガー・ハウアーがあっという間に退場するのに「そんな殺生な」愕然。人物も史実もまったく知らず「へぇ」連発。真の愛国者が狡っ辛く立ち回るヘナチョコ野郎に死地に追いやられるという時代と洋の東西を問わない顛末を見せつけられます。中でも鑑賞歴中最悪であった兄弟虐殺シーンに萎えてしまいました。繰り広げられる戦闘模様に大大大好きな帆船が眺められてウットリという気分にはなれませんでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-10-13 01:50:26) |
107. THE GUILTY ギルティ(2018)
《ネタバレ》 イーベンとアスガーのやりとりを聞くうちに「この女はもしかして」と感じた通りの展開に、ワンシチュエーション室内劇の良さを見ました。製作費と時間をかけなくてもアイデア一つで良作になるところに+1点。内容は協調性ゼロの仕事運びに白けまくりでした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-11 16:29:24) |
108. ヒトラー暗殺、13分の誤算
史実を知ったところに点数の全てを。綴られるエルザーの人となりに何一つとして共感出来ず、こんな男を「ヒトラーが最も恐れた男」という謳い文句には「アホクサ」としか言いようがありません。鑑賞後に知ったこんな男が賞賛されて切手も発行されているというのにも失笑するのみ。監督もこんな男を英雄視しているのか聞いてみたいところです。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-10-07 16:00:04) |
109. 人生タクシー
作品の背景を知らずに鑑賞。「コズモポリス」のような作りでリタイア必至でしたが、アチラと違ってコチラはイラン情勢も窺える理解可能な内容だったので何とか完走。ただ、「だから? 何?」以外の感想しか持てない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2021-10-05 16:16:40) |
110. 紙の月
《ネタバレ》 「使い込み」という言葉が流行った昭和48年滋賀銀行9億円横領事件が思い浮かぶ内容。 本作の梅澤は少女時代から「施してやっている(アタシって偉い)」自己承認欲求が強く尚且つ手癖が悪い。 アラサー? アラフォー? になってそこそこの暮らしを送りながら、欲求不満で大学生に手を出して転落してしまう。 普通が一番という事が分からない年頃なのでしょうか。 裕福なお年寄りから巻き上げる手口が胸糞の極みでコソ泥・かっぱらい行為を紙の月とかなんとか飾り立てているのには白けます。 本作MIP小林聡美が梅澤を演じるとふてぶてしさが前面に出てしまうので宮沢りえのキャスティングはナイスであり、彼女が高揚感に包まれてどんどん綺麗になってゆく姿は印象深いものがあります。 ブタ箱で臭いメシを食べる(死語ですか?)姿を敢えて見せなかったのでしょうか。モヤモヤが残ります。 [DVD(邦画)] 4点(2021-09-27 15:39:45) |
111. 母の身終い
《ネタバレ》 邦題が示す通り「究極の終活」が描かれています。 折り目正しい毎日を送る母と刑務所帰りのアラフィフ息子との確執の末の「愛してるよ」「僕もだよママ」はいけません。涙腺決壊。 身辺整理がなされていない散らかった家で独り死んでいる自分の姿を思い浮かべると彼女の身終いは見事だと感じるところです。 淡々として静かな展開ながら切れの良い場面の切り替わりと、人物の心情が滲み出る演出に魅入りました。 「愛されるために、ここにいる」のステファヌ・ブリゼ監督・脚本というのに「なるほど!」納得の秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-09-24 10:07:05) |
112. mid90s ミッドナインティーズ
野暮な事を言います。子供達が言うところの自由は、1円も稼いでいない何の責任も伴わない者のイキリであって白けます。ただ、彼等が全員陰険でない気の良い子達で、尺の短さもあって完走できました。 [DVD(字幕)] 4点(2021-09-18 00:41:06) |
113. シチリアーノ 裏切りの美学
《ネタバレ》 邦題がいけません。裏切りに美学など1ミリもありません。 裏切られる輩にも同情の余地が1ミリも無いので目くそ鼻くその争いを眺めていました。10000へぇだった裁判模様、脚色されているとしか思えないのですが、対決システムなど実際が描かれているのでしょうか。野次を飛ばす輩、淀みなくペラペラ嘘八百をまくしたてる輩には、猿山の猿に怒ってもしようがないと思わされ血圧上がらず。 仕掛けられた爆弾で道路ごと吹き飛ばされて妻や護衛者と共に命を落とした唯一のまともな人物である判事に点数の全てを。彼の死のニュースに狂喜乱舞する姿には「エエ加減にせえよ・・・お前等まとめてキングコング・・・・」激憤(単細胞) 名前が長くで主要5名以外誰が誰やら状態で尺も長かったのですが一気に観れた力作です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-09-06 02:21:58) |
114. TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)
魚好きの身にとって何か雲の上のようなところに思え、誇りを持った職人さんの姿がひたすら眩しく感じました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-30 16:21:57) |
115. ゾンビ津波
津波に乗ってもんのすごい数のゾンビが押し寄せるイメージがあったのですが。エッチラオッチラ泳いでくるのが何か微笑ましい。 噛み付き一辺倒のゾンビ達との攻防に、幼い頃、両親とテレビで見たフレッド・ブラッシーを思い出しました。悲鳴を上げる母、「汚いやっちゃ」怒る父、噛み付かれる瞬間「アカン!」顔を覆った指の間から見ていた私、今にして思えば彼は稀代の名優だったのですね。 血がドバドバ描写に少しずつ耐性がついてきたのか、まぁそれなりといった感じ。押し寄せてきた数と最後にやっつけた数の差が何とも・・もうひと頑張りして欲しかったかなぁ。 ただ、ゾンビが湧いてきた因縁話が、恥ずかしながら、核兵器など使わなくても見た目普通な極悪ウイルス持ちを都会に放てば安上がりやしエエんとちゃうんと思わされたところに加点。 お金も時間も損はしていないかなって言える作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-30 11:55:09) |
116. ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実
《ネタバレ》 米空軍パラレスキュー隊員ウィリアム・H・ピッツェンバーガーがベトナム戦争での戦死から34年後に、アメリカ軍最高位の勲章で大統領から直接授与される名誉勲章を受勲された実話に基づく作品。長年に亘り申請が却下されてきた理由を調査するエリート官僚と命を救われた退役軍人たちの関わりが描かれています。遺作となったクリストファー・プラマー&ピーター・フォンダを始めとする豪華俳優陣が勇敢な英雄にオマージュを捧げているかのような名演に魅入ります。ただ、却下理由の「とてつもない陰謀」というのが曖昧で、ベトナム戦争最悪と言われる作戦の全容も不明で肩透かし感が強い。また、ピッツに救われた命、ピッツの分まで精一杯生きる、気概を持った人物が一人くらい居て欲しかったところですが、その場に居なかったから言える事なんでしょうか。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-28 20:31:10) |
117. 帰ってきたヒトラー
《ネタバレ》 現代に蘇ったヒトラーが巻き起こすドタバタコメディかと思いきや。彼がその昔国民の支持をどうやって得たのか、並びに、「ジャーマン・シェパードとダックスフントを交配させたらジャーマン・シェパードじゃなくなる」に見る純血思想を窺い知る事が出来ます。彼を後押しするゲッペルスのようなテレビ局長と併せて移民問題に揺れる自国に警鐘を鳴らす作品で、セミドキュメンタリーの手法で街に繰り出し市民と語らい挙げ句に極右政党本部に乗り込み幹部に説教する製作陣の気概に驚きます。例のパロディシーンは不要に思えましたが、恐ろしさを笑いにまぶした秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-24 10:37:44)(良:2票) |
118. カーライル ニューヨークが恋したホテル
1930年創業5つ星 ザ・カーライル ア ローズウッドホテルの存在を初めて知りました。超高級セレブ御用達で、「宿泊者の秘密は必ず守る。だから安心して宿泊できる」という評判があると言います。至極当たり前の事を言われても白けてしまい、ジャック・ニコルソンのエピソード以外は利用客のコメントにも雲の上のオハナシで「さようでございますか」淡々と眺めていました。ただ、勤続30年40年50年のスタッフの皆さんは、5つ星ホテルの風格を支えている財産なのだと感じ入りました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-21 21:39:24) |
119. しあわせの百貨店へようこそ
1959年オーストラリアが舞台。想像とは違い百貨店従業員3人のプライベートが描かれています。風景、街並み、店内装飾、全員の衣装、それぞれの美しさがイメージとはまるで違うオーストラリアで目を奪われます。開店時ピアノの生演奏で客を迎え入れるなんて「まぁ、素敵」 3名のエピソードは穏やかなものでありながら、移民事情を始めとする価値観の多様さを考えさせられる脚本が上質です。 脚本も兼ねたブルース・ベレスフォード監督の良作を堪能しました。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-20 16:51:34) |
120. 拷問男
《ネタバレ》 サイコパスに痛めつけられる者を思うと「さぞや痛いんだろうなぁ」観るのに迷いましたが、レンタルした以上は観なければ、恐る恐るの鑑賞。開始からキチンとした筋立てで描かれる愛娘を殺された父親の復讐譚が意外や意外。犯行記録をノートに記していたという割と雑な展開で判明した犯人が弟だというのにも驚き。1時間くらいから拷問の火蓋が切って落とされ、腸の中に有刺鉄線を入れる!始めとする無茶苦茶なシーンが延々続きます。製作側として趣向を凝らしたものでしょうが、サスペンスとか無情さとかが吹き飛んでしまう、唯々悪趣味な演出で結末にも胸糞感しか残りません。グロ描写とドラマ部分の折り合いがついていない残念な作品です。 超絶頑張って完走したビビリな私を褒めてあげたいところです。(ヘンな夢見そう・・・) 2021.8.24追記 鑑賞の祟りなのか、翌日、突然の歯の不具合での受診で、「これは酷い・・以下略」抜歯となり、「もう少し力抜いて」注意されるも、あのシーンが重なり硬直のままでした(ヘタレ) [DVD(字幕)] 5点(2021-08-19 02:17:42) |