101. コンテイジョン
淡々と進んでいく。狙いだろうが、話のキモまで削ってしまって観る側の想像力を当てにするのはいかがなもんだろ。逆にそれがリアリティと一瞬思わせても、豪華キャストに誤魔化されてしまっただけのようだ。どんなに実力があろうと無名役者達ではこの作品の平板さ、とても成立しまい。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-06 01:05:13) |
102. ボーン・レガシー
《ネタバレ》 “ボーン”を外すかもっと割り切ったスピンオフにすべきと感じた。前半のだるさを後半のアクションで帳尻合わせに行くが、“ボーン”である意味はない。本来のシリーズを復活させるなら良い序章になるかもしれないが。 [映画館(字幕)] 6点(2012-10-01 00:28:04) |
103. ある夜のできごと
たとえわがままであろうと、旧友へ抱く甘えは変わらぬ安心感のなせる技。友と過ごす時間、楽しさがほとんどであろうが、年月とともに否応なしに生まれる分別はときにそれを疎ましくさえ思わせる状況を作り出すことがある。それをストーリーだけでなく製作編集でも上手に折り合いをつけたと思う。予算無かったんだろうなあ。この監督のノビシロを見たい。 [映画館(邦画)] 8点(2012-09-29 20:30:09) |
104. 望郷(1937)
ラストのジャン・ギャバンを観るために、若干の退屈という覚悟が必要かも。既出の意見も、この手の話にはあまりに免疫がありすぎるはず。 [DVD(字幕)] 5点(2012-09-19 00:43:02) |
105. アンストッパブル
余計な人間模様で失速する映画が多い中、主人公を取り巻く環境話がこの程度で抑えられたから映画のスピード感が落ちていない。脚本の勝利だろう。 [DVD(字幕)] 8点(2012-09-19 00:34:09) |
106. アウトレイジ(2010)
《ネタバレ》 全員悪人だろうが、命がいくらあっても足りないでしょうこの人たち。些細なことの延長で斃れた皆さんが、そこまで生きていたことが驚異、という見方もあるかも。テレビで観てしまったので、終わった瞬間に続編である新作の映像が。ふーん、死んでなかったということなんだ。さてさてどうゆう展開になるかは興味はあるが。 [地上波(邦画)] 5点(2012-09-08 22:06:27) |
107. プロメテウス
《ネタバレ》 確かに映像は堪能できる。ただ、予告などから想像させる、また人に通告したはずの話の核心が置き去りになってないか?恐ろしいくらいストーリーでの高揚感は得られない。勝手ながら、ラストシーンには怒りさえ覚えた。心から続編を作らせたくない。最近、若い監督の低予算映画を観た後だけに・・。 [映画館(吹替)] 3点(2012-09-07 23:26:00)(良:1票) |
108. レベッカ(1940)
《ネタバレ》 実際に姿が見えずとも、ここではRの文字だけで物語を支配していく展開は見事。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-07 23:11:00) |
109. 駅 STATION
《ネタバレ》 演歌が苦手、その世界観がまったくダメ。ただ二人が居酒屋で「舟唄」を聴くシーン、ここでは演歌でなければ成立しない。悔しいが認める。 [DVD(邦画)] 6点(2012-04-20 01:40:34)(笑:1票) |
110. ラストマン・スタンディング
《ネタバレ》 ハードボイルドに仕上げようとする意図は理解する。しかし、「用心棒」が評価される理由、国民性などではない見解の相違に伴う故のリメークの意味が分からない。言い切るが、三十郎はもっと愛されないと。極端だけどピーターパンとかメリーポピンズのように去られると、とてつもなく寂しくなる存在でなければ。最後の「あばよ」が無いのが致命的なのである。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-20 01:34:24) |
111. 七人の侍
本当に言葉がない。昔はいかに凄い映画なのかをあたりかまわず唾を飛ばして叫んでいたものだ。今回ハタと気づいたが、自分の拙い語彙力では感動、賛辞、他の作品を俎上にあげての比較論的こき下ろし、等々・・何一つ不可能で無意味であったことを。 「残るは十三騎・・・勝負はこの一撃で決まる」のセリフから涙が吹き出すのだけは変わらないなあ。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2012-04-06 23:35:52) |
112. 必死剣 鳥刺し
《ネタバレ》 原作未読。しかしながらしっかりと藤沢ワールドにはなっていた。ただ、主君の側室を殺めた立場でありながらそこに居る不可思議さと、正しいはずの別家と切り合うまでの過程をもっと丁寧に描けなかったろうか。とてももったいない。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-05 01:09:52)(良:2票) |
113. の・ようなもの
《ネタバレ》 昔観たときとはさすがに感じ方も違うが、志ん魚が夜明けの街をひとりつぶやきながら歩き続けるシーンは大好き。ここは脚本も演出も天才的な仕上がりだと今も思う。間違いなく森田監督の最高傑作。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-04-05 00:57:37) |
114. 眼下の敵
《ネタバレ》 血と汗の積み重ねで「悪」ドイツを打ち負かす。大多数の映画はまさにそれ。そうなるとここでは艦長の機転でギリギリ魚雷をかわさねばならないのだが。これは、勝負を曖昧となる戦略ではなく戦術での知将としてドイツ側を描き、互角に渡り合うことで名作になったのだと思う。ヒトラーに懐疑的な背景が若干冗舌を感じるも名優クルト・ユルゲンスの存在がすべてを成立させた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-04 00:01:03) |
115. タンポポ
《ネタバレ》 よっぽどうがった見方をしなければ、あの数々の脈絡のない挿入話を必要としないのでは。全部そぎ落としてもまったく影響がない。伊丹監督の人脈で出演してもいいという俳優が多すぎて無理矢理出演シーンを作ったようにさえ思えるうがった見方もできるし。また、この後の「女」シリーズへ引きずらなかったことでも判る。これもうがっていますか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-04-03 23:11:55) |
116. SP 革命篇
《ネタバレ》 SPだとか革命だとか必要ないじゃないか。特に、賛同したテロリスト達に説得力を感じさせない、いっそ人質救出物と観た方が楽しめると思う。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-02-23 00:28:52) |
117. 交渉人 THE MOVIE タイムリミット高度10,000mの頭脳戦
《ネタバレ》 TVを観ていないので。「交渉人」って? 頭脳戦って? いろんな物を詰め込んではいるが、すべてベタな演出で中途半端な仕上がり。かなり酷い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-02-12 18:44:37) |
118. ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
《ネタバレ》 宇宙嵐で超能力を持つ身になったのはいい、コミックだし。岩男が普通の人間に戻れたのもいい、コミックだし。せっかく戻ったのにまた岩男に戻ってしまう心情も恐ろしく安直だけどいいさ。でもどうやって戻ったか、電力不足の克服方法が納得いかない。コミックでもね。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-02-12 18:39:21) |
119. 恋するトマト
重たいテーマを含め完成度はかなり高いように思う。こういう映画が評価されなきゃ悲しい。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-01-25 02:01:17) |
120. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 高評価を否定するつもりはない。でも、この作品は自分の琴線に触れたと多くの人に錯覚させることに長けた作品に過ぎぬ。それは「映画」として感動を享受しているとは自分には到底思えない。昭和33年、この時代はこうだった、ああだったというような表現(映像・小芝居)に終始し、掃いて捨てるほどある話の羅列がベタで恐ろしいほど貧弱であることに裏付けされている。これほど評価が高い割に内容が無い作品も珍しい。この映画の「話」で錯覚感動を認めるほどの度量を自分は持ちあわせていない。それでいい。 [映画館(字幕)] 2点(2012-01-22 01:08:23)(良:1票) |