101. チャンプ(1979)
《ネタバレ》 よくこんな泣かそうという意図が見え見えの 脚本を書いたものです。と、いくら抵抗してみても、 やっぱり泣いてしまいます。 最後に父親が「人はおろかなことをするものだ」という 台詞があります。「父親のかっこいい姿を見せてやろう」という 動機から幼い子供を残して死んでしまうのは、 明らかに愚かな事なのですが、そこには逆らえない 人間の弱さ、悲しさがあります。誰にでもある その部分に共感してしまうので泣いてしまうのだと 思います。 8点(2004-04-18 00:05:13) |
102. ジョーイ(1977)
運命に対して無気力にならず、かといって むきになって逆らうのでもなく、 懸命に生きる家族とジョーイの姿には本当に感動します。 それと、普通の人たちでもマイクを向けられると 自分の意見をきちんと言えるのには 少し驚きました。そういう事を小さいときから授業で 練習させられると聴いた事がありますが、 ちょっと日本と違う所ですね。 7点(2004-04-10 23:48:48) |
103. 遠き落日
子供を障害児にしてしまった自責の念から学校に 行かせるために健気に働く母の姿が涙を誘います。 強くて濃厚な関係の母と子、その分、酒飲みの父が 不思議な存在。シカが亡くなるときもお酒を飲んでるシーンが あったので離婚も死にもせず一緒に暮らしていたのでしょうか、 ちょっと疑問です。 難しい試験に受かっても周囲の偏見から医者になれそうになく、 失意の中で 生活の保証も無くアメリカへと移っていき最後に大成功します。 暗い日本と比較して希望と公平な国として 明るく描かれるアメリカですが、9.11以後は 変わってしまったのかな? 6点(2004-04-10 23:24:34) |
104. クイール
個人的に動物モノで5点以下はまずありえません。後は周りの人間が大仰にならず自然に演技してもらえればそれだけで充分です。 7点(2004-04-10 22:53:39) |
105. 異人たちとの夏
あまり期待せずに見たため、おもわず涙が出てしまった。 「暖かくて驚いたよ」と両親に言う主人公、 40過ぎて人生を振り返ると、無償の愛を与えてくれたのは 両親だけだった、家族や周りに対して自分は何も与えていないと 自己嫌悪に陥る主人公に対しても消える前にやさしい言葉をかけてくれます。 このシーンは本当に感動です。 8点(2004-04-04 00:21:03) |
106. キャンディ(1968)
変な人がいっぱい出てきますが、キャンディを見ると 同じ行動を取ってしまうのがおかしい。 愛らしい顔に金髪、碧い目、舌足らずのしゃべり、ちょっと 頭が弱そうと、見る方も納得してしまう程主人公は可愛いかな。 6点(2004-04-04 00:00:38)(笑:1票) |
107. めぐりあう時間たち
《ネタバレ》 なぜ家族を捨てて家を出たのか、 ローラの心情が最後まで理解できず。 生きているという感覚が無くなってしまい、自分の子供を捨てる 悲しさ・辛さにのみリアル(人生の実感)が感じられたのかも。 18歳のある時から同様に生きている感覚を失っていたクラリッサ、それでもなんとか立ち向かい生きていこうとする所にはすごく共感。 クラリッサの虚無の原因を作った詩人、幼くして母ローラに捨てられ エイズにかかり自ら死を選んだリチャードは死ぬ直前まで母の事を 考えていました。彼には母の気持ちが理解できたのかな? 6点(2004-03-26 22:06:00)(良:1票) |
108. 隠し砦の三悪人
威勢のいい姫の台詞が小気味好い。 馬に乗って追い掛ける三船など見所も満載。 一流のエンターテイメント。しかも、 これだけの人が多大な犠牲を払って守ったモノって何? 映画と関係ない事も考えさせられてしまった 8点(2004-03-22 20:18:12) |
109. 遥かなる山の呼び声
《ネタバレ》 映画の冒頭、嵐の夜に母子二人だけで食事、 そこへ戸を叩く健さん、 普通なら絶対に泊めないけどやっぱりあの声で頼まれたらなあ。 人を殺して逃走中にしては暗い影が無いような気もするけど 健さんのカッコ良さがイッパイの映画です。 8点(2004-03-17 21:46:38) |
110. 網走番外地(1965)
厳しい環境の中で育ち、ほんの少しの心の弱さから悪い方へと流されてしまう主人公を演じる健さん、かっこ良かった。 時代の違いからか映画からはある種の力強さと明るさを感じた。 今、同じ内容で作るともっと陰鬱な感じになってしまうのでは。 児童虐待が毎日紙面をかざる現在では、確かに悲惨な環境だけど あそこまで立派に育ててもらえば充分じゃないかと思ってしまった。 8点(2004-03-06 21:03:45) |
111. 幸福の黄色いハンカチ
《ネタバレ》 余りにも有名なので、黄色いハンカチがあるかないか健さんと同じ気持ちでドキドキしながら見ることはできませんでした。 それでも、実際に見ると感動しました。 洗濯干していた妻が健さんに気づく場面では、当然抱き合って キスくらいするのかなと思ったのですが、健さんは鞄を渡しました。ハリウッドとはちょっと違う日本映画らしい静かな感動でした。 9点(2004-03-05 22:08:26) |