1321. リオ・グランデの砦
西部劇というよりは、やや人間ドラマに近い内容の映画かな。 特別ドラマチックな展開があるというわけではなく、全体的には淡々とした流れの作品で、 設定にちょっと無理があるせいか、今ひとつお話には入っていけなかった。 主人公の家族に対する思いは、何とか伝わってくるんだけどね。 やはりジョン・ウェインという役者さんの魅力を楽しむ、といった印象の強い映画だった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-09 02:34:10) |
1322. 34丁目の奇跡(1994)
47年度版「三十四丁目の奇蹟」のリメイク。 夢を信じることの素晴らしさをテーマにした、アメリカらしいハートフルなクリスマス映画。 内容はオリジナルとほとんど変わらず、CGをふんだんに使うようなシーンもないので、 どちらを鑑賞しても同じかな。ストーリーは旧作の時代背景のほうが合っている気はするけど、 こちらはカラーなのでとても観やすい。両作品とも主役のおじいさんが良くて、 子供から大人まで安心して鑑賞できる映画だと思う。 [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-09 02:25:25) |
1323. オーシャンズ11
ラスベガスのカジノ1店でストーリーが展開するので、 あちこち話や画面が飛ばないのはいいが、やっぱり登場人物が多過ぎて散漫という印象も。 とってつけたようなジュリア・ロバーツの役はいらないでしょ。 単なる華役に時間を割く余裕があるなら、その分、お話の方にもうひと捻りの工夫が欲しかった。 有名俳優たちがたくさん出演しており、娯楽大作という雰囲気は味わえる。 [地上波(吹替)] 4点(2011-08-09 02:20:36)(良:1票) |
1324. マタンゴ
よくあるオーソドックスな設定だが、シチュエーションが個人的に好き。 チープだとはわかっていても、ついワクワクしてしまう。 極限状態の中で、登場人物たちの心理描写をサスペンスタッチで描いており、 ストーリーは予想以上に悪くないと思ったのだが、彼らの各キャラは、 パニック映画などでよく見かけるステレオタイプそのままで、あまり魅力は感じなかった。 "マタンゴ" に関しては、完全子供向けのシーンになってしまい大減点。 古い特撮映画なので仕方のない部分もあるが、もう少しどうにかならなかったものか。 皮肉めいたメッセージを残したラストはポイントが高く、総体的には楽しめる怪奇映画だと思う。 [DVD(邦画)] 4点(2011-08-08 22:25:01) |
1325. モンスター(2003)
アメリカ初の女性連続殺人犯を演じるシャーリーズ・セロンは 顔も体型もすごいことになっていて、思わず「やるな~」と唸るほどの役者魂を感じる。 ただし内容の方は今ひとつ。ヒロインの心の闇までは踏み込んではおらず、 彼女の育った環境や性格などは、ほんの触りでわかる程度。 この作品で何を訴えたかったのか、テーマもぼんやりしている。 相手役の少女が「バッファロー'66」に出演していた女の子だとは、キャラがまったく違うせいか、 鑑賞後まで全然わからなかった。向こうの役者さんは凄いなぁ、と思わせてくれる作品ではある。 彼女たちのがんばりに敬意を表して、+1点。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-08 22:21:08) |
1326. マーニー
サイコ調のサスペンスで、こういった内容の映画は今でも多く見られるのだが、 本作はキャラ設定もストーリー展開もかなり雑。主人公の行動自体も何考えてるかわからないし、 度々見せるヒロインのフラッシュバック・シーンで、ラストはほとんど読めてしまう。 「ふ~ん」という感想で終わってしまうのは、サスペンスものとしてはちょっとツラいところ。 ヒッチコック作品としては、演出のほうも今ひとつだった。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-08 22:11:36) |
1327. ゴーストシップ
全編のほとんどが客船のシーンばかりということで、閉塞感はたっぷり。 主要登場人物も少なく、まるでお化け屋敷を探検しているようで、非常に判り易い。 一応ちゃんとヒネリやオチもあるが、こちらは奇をてらいすぎたか、多少ブッ飛びぎみだった。 冒頭以外はそれほどエグいシーンもなく、暇潰しに鑑賞するには手頃なホラー映画。 [地上波(吹替)] 3点(2011-08-08 22:07:55) |
1328. グッバイガール
この年代だとパニック映画が一段落し、SFやストーリー映画、 ドタバタコメディなどが多かった記憶があるのだが、 ロマンチック・コメディ自体はあまりなかったように思う。 近年のロマコメのような奇抜で凝った設定はなく、比較的オーソドックスな流れ。 リチャード・ドレイファスは安心して見ていられるが、娘役の女の子がおしゃまでかわいい。 今となっては取り立てて目を見張る部分はないし、演出もいいとは思えないけど、 ちょっとハートフルなシーンもあって、全体的にはライトな恋愛映画に近い作品だった。 [DVD(字幕)] 4点(2011-08-08 12:36:21) |
1329. バットマン(1966)
懐かしいな。テレビにかぶりつきで観てたっけ。 ジョーカー、キャットウーマン、ペンギン、ナゾラーもやっぱり出てたんだ。 こちらはオリジナル劇場版ということだけど、ストーリーはもうかなりハチャメチャ。 主役二人は異様にテンションが高いし、バットマンの読み的中率はほぼ百パーセント。 まるで世界は彼を中心に回っているようで、とんでもない大失敗でさえ、 「これで良かったんだ」と呆れ返るほどのポジティブシンキングな性格。 小道具の科学兵器も訳わからないし、普通の縄ばしごにまで「バット~」をつけてるのが笑える。 とにかく大いに笑って、大いに楽しませてもらいました。 [DVD(字幕)] 2点(2011-08-08 11:38:42)(笑:1票) |
1330. メジャーリーグ
登場選手たちのキャラが多彩で面白い、ストーリーコメディー。 野球を題材にした作品はスピード感や迫力を出すのが難しいのか、 コケるパターンが多いのだが、こちらの作品は比較的がんばったなぁという印象。 シナリオはもちろん穴だらけなんだけど、コメディーパートのほうにやや重心を置いているので、 十分許容範囲のはず。何も考えずに楽しめるコメディーとしてはお薦め。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-08 11:12:25) |
1331. スプラッシュ
ヒロインのキャラ設定がもろおとぎ話の世界なので、 都会を舞台にした現代にどう絡めてくるかがポイントになるんだろうけど、 やっぱりシナリオ作りの段階で、かなり苦労したんだなという印象。 主人公との間にグッとくるようなエピソードを作れなかったのか、 変な海洋学者がコメディーパートの大部分を担うことになり、 これが完全に浮いているうえにほとんど笑えない。演出もあまりよくないし、 終盤からラストにかけての展開が見えてしまったことも、全体的に今ひとつの要因だったのかも。 ファンタジー好きの人なら、楽しめる範囲の作品だとは思う。 [ビデオ(吹替)] 4点(2011-08-08 11:06:39) |
1332. 桑港(サンフランシスコ)
一番古い映画で大作と言えば「風と共に去りぬ」だと思っていたら、 それ以前にもあったようだ。後半の展開にはちょっとびっくりしたけど、 ロマンス、ミュージカル、パニックもの、人間ドラマの要素が織り込まれていて、 スケールが大きくて金がかかっている(たぶん)。 ストーリーのほうは、一本の軸に沿って進むというわけではないので、 多少テーマが分散されてしまった傾向もあるけど、映画を鑑賞したという満足感は十分受けた。 クラシック映画も奥が深いなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-08 10:57:51) |
1333. 静かなる男
タイトルの「静かなる男」が虚しく思えてくる、コミカルタッチの妙な作品。 アイルランドの田舎の風景や、ほのぼのとしたシーンはいいんだけど、 勝ち気なヒロインが無骨で不快だし、主人公も男らしそうで実はいい加減。見ていてカッコ悪い。 最後はドタバタに終始していて笑うに笑えなかった。ジョン・ウェイン主演のアイドル映画か? 日本の映画に例えれば、昔の石原裕次郎作品や、加山雄三の若大将シリーズのような・・・。 そんな印象しか残らない映画だった。 [DVD(字幕)] 2点(2011-08-08 10:44:54) |
1334. マイ・フレンド・メモリー
一応友情がメインのお話だけど、主人公の成長にも焦点を当てており、 あまりベタな展開がないところは好感が持てる。 ただ主人公の父親絡みのお話は、今ひとついいとは思えなかった。 もう少し少年二人にうまく絡むエピソードが欲しかった気がする。 主役二人の演技は何の問題もなく、全体的には中々の良作だったと思う。 [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-08 10:15:33) |
1335. 楢山節考(1983)
木下監督版に次いで二度目の映画化で、 母親と息子の切ないドラマを味わいたかったのだが、予想に反して内容は全然違った。 なんと貧しさからくる動物的本能がテーマに。とにかくエグいっス。 これはこれで方向性は間違っていないと思うのだが、いささかやり過ぎ感も覚えてしまう。 どうぜここまでやるなら、もう成人指定にしてとことんやってほしかったな。 坂本スミ子はどうかと不安だったけど、こちらも予想以上にいい演技をしててびっくりした。 演出も中々良かったが、二度と観たくはない映画。 [DVD(邦画)] 6点(2011-08-08 10:07:31) |
1336. 百万長者と結婚する方法(1953)
タイトル通りのストーリーコメディー。 この時代の映画としては洒落た雰囲気の作りだけど、 展開はある程度読めてしまうし、中身のない内容のほうはもうしょうがないね。 最大の見所は主役三人の美貌とファッションということになるんだろうけど、 舞台劇を観ているように引きの映像ばかりでアップがほとんどなく、 女優さんたちの魅力が今ひとつ伝わってこない。 マリリンのキャラは変わっていて面白いけど、この作品でも準主役の扱いなので、 あまり出番がないのが残念でした。・・・マリリンだけをもっと見たかったんだけどね。 [DVD(字幕)] 3点(2011-08-08 09:44:55) |
1337. 氷の微笑2
前作からちょっと時間の空いた続編。 キャサリンのキャラは健在だが、アップの画面になるとさすがに年月を感じてしまう。 内容に関しては、「1」を観た人はもうヒロインのキャラはわかっているだろうし、 新鮮さやストーリー的な妙味はあまり感じないと思う。 伏線のないラストは、ぼんやりとした終わり方(自分が気づかなかっただけかもしれないけど)。 彼女のお相手もキャサリンの色っぽさに心奪われたらしく、終始ぼーっとしている始末で、 ぼんやりぼんやりじゃわかるはずもないよね。 ヒロインの魅力だけを描くつもりだったのかな? そんな印象の映画。 [地上波(字幕)] 2点(2011-08-08 09:40:58) |
1338. 愛しのローズマリー
とにかく主人公がステレオタイプの軽い男で、 この映画いったいどうなっちゃうの? と心配したのだが、 ある設定の妙味が効いて、まともな流れへ。テーマも非常に判り易くて取っつき易かった。 終盤からの主人公の心境の変化は、ここらあたりは一番の見せ場なのだから もう少しじっくりと見せて欲しいところ。なまじテンポのいいコメディということもあり、 ラストを含めて最後まで、主人公の軽さばかりが目立ってしまったのが残念。 それでも中々面白いラブコメだった。 [地上波(吹替)] 5点(2011-08-08 09:12:48) |
1339. ラストエンペラー
清朝最後の皇帝の生涯を描いた歴史ドラマ。 主人公の波瀾万丈の人生を、美しい映像と完成度の高い演出で見せてくれる。 内容自体が長尺の歴史ものなので、政治的なエピソードにも時間を割かなければならないのだが、 主人公の孤独や悲しみは、思っていた以上に表現できていたのではないかと思う。 ただ結構いらないシーンもあるなとは感じた。中国人が皆英語でしゃべっているのは、 個人的にはかなりの違和感。中国語バージョンがあるのかな? 歴史好きの人なら、より楽しめる作品だと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-08 08:45:40) |
1340. 聖なる嘘つき/その名はジェイコブ
ホロコーストを舞台背景にした、タイトル通りの面白い設定のドラマ。 コミカル的要素があるので非常に観やすく、ロビンがまさにハマリ役の主人公を演じています。 劇中のエピソードは悪くはないんだけど、そのほとんどが主人公のキャラを引き立たせるための 役割に終始しており、どちらかといえば、ドラマ性よりもキャラ重視の作りといった作品。 ロビン主演の映画は、彼の人柄の魅力を前面に押し出したものが多く、 本作も同じ流れなんだけど、ラストでちゃんとテーマも伝わるし、ロビン好きの人なら、 十分満足できる作品ではないかと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-08-08 08:15:21) |