1341. 続・男はつらいよ
《ネタバレ》 前作の予想外の大ヒットを受けて、急遽作られた2作目。前作からあまり時間を置かずに作られたため、シナリオを一から書く時間がなく、シナリオはテレビドラマ時代のものを一部手直ししたものらしい。寅さんの恩師を演じる東野英治郎が最高に良い。寅さんの実母役のミヤコ蝶々も存在感抜群だ。瞼の母との対面にショックを受けた寅さんを気遣って「おかあさん」という言葉を喋らないようにするとらやの面々だが、次々と「おかあさん」や「母親」、「おふくろ」といった言葉を連呼してしまうシーンが笑える。寅さんの恋敵役で登場する山崎努が若い。 [地上波(邦画)] 8点(2005-05-02 16:51:02) |
1342. 男はつらいよ 奮闘篇
《ネタバレ》 今回のマドンナは青森の養護施設を脱走した知恵遅れの花子(榊原るみ)。その関係で何かいつもとは雰囲気が違ってて、ちょっと重苦しい。花子との結婚を決意した寅さんに向かってとらやの面々が「あの娘は普通の人じゃないんだぞ。」というシーンはかなり衝撃的だった。私的なことを書くようで悪いんだけど、僕も養護学校に通った経験のある障害者で、外出時には車椅子を使用している身。だからこの映画は見ていてちょっと辛かった。シリーズ初期の作品で面白いことには変わりないんだけど、そういう事情で点数は少し低目とさせてもらいます。 [地上波(邦画)] 6点(2005-05-02 11:08:12) |
1343. 釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!
シリアスな傑作時代劇「切腹」の三国連太郎と丹波哲郎がこういう軽いコメディーで共演するとは思わなかった。 [地上波(邦画)] 5点(2005-05-01 18:06:59) |
1344. ドラえもん のび太の海底鬼岩城
《ネタバレ》 大山のぶ代版ドラえもん映画シリーズのほとんどを手掛けた芝山努監督が初登板した作品。ドラえもん映画は子供の頃に何度も見ている作品が多く、どんな話だったか今でも覚えている作品が多いのだが、この「海底鬼岩城」はラストのバギーの捨て身の行動くらいしか記憶になかったので、先週にオリジナルの「宇宙小戦争」を見たこともあり、本作も久しぶりに見てみることに。序盤ののび太が夏休みの宿題に追われるところは完全にテレビ版の1エピソードのようで、見ていてつい懐かしくなってしまったが、逆にこれがあるために若干もたついているような印象があるし、メンバーが海底旅行に出かけてもなかなか話が先に進まないなど、前半はなんかテンポが悪く、つまらなくはないものの少し退屈な感じはした。でも、その中でしずかとバギーの関係が丁寧に描かれ、それがラストにつながっていくのはよく出来ているし、後半になって登場するムー大陸とアトランティス大陸の対立の構図が米ソ冷戦をモデルにしている(見た後で調べた。)ところは反戦メッセージも感じられて少し重さもあるなど社会派的な側面もあり、とくにこの後半は今のほうが面白く見れたし、一方でやはり少し子供向けにしてはテーマが深すぎる上に暗さもあって、そんなところが本作が子供の頃に見ていても今ではあまり記憶にない一因かもと思う。そんな本作だが、やはりしずかと彼女を慕うバギーのドラマはそんなことお構いないに心に響くものになっていて素直に感動できるのがいいし、バギーの憎まれ口をたたきながらも本当に優しさに溢れているキャラがとても好きだ。そんなバギーがしずかを守るためにポセイドンに突っ込んでいくラストは今見ても胸が熱くなるし、純粋にカッコ良いし、ポセイドンを倒した後にしずかがバギーのネジを宝物として大事に持っているのもグッとくる。やはり本作はバギーに尽きる映画なのだ。それにマニアックな話題だが、ポセイドンの声を日テレ版でドラえもんの声をやっていた富田耕生が演じているのもあって、ドラえもん役声優の先輩・後輩が共演しているのもファンにとっては見どころかもしれない。(日テレ版ドラえもん、無理かもしれないがいつか見てみたい。)80年代前半のドラえもん映画では唯一リメイクがされていない作品だが、内容やテーマ的に難しいのかも。でも、リメイクされたらどんなふうになるのかちょっと興味はある。(2022年3月12日更新) [DVD(邦画)] 7点(2005-04-30 20:16:04) |
1345. 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
今回の寅さんは病気になったリリーを見舞うため、きらいな飛行機に乗って沖縄へ。山田監督がシリーズで最も愛着のある作品だそうだが、リリーが登場する作品の中ではちょっと平凡な出来だった。電信柱で暑さをしのぐ寅さんが笑える。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-30 11:20:24) |
1346. 男はつらいよ 寅次郎物語
《ネタバレ》 今回は寅さんが自分を訪ねてやってきた少年と母親探しの旅に出る。これがこの映画の主題となっているため、マドンナである秋吉久美子の出番も少なく、シリーズ中でもかなりの異色作となっている。なので寅さんの恋を期待していると肩透かしを食らうが、個人的にはシリーズ末期の作品の中では傑作だと思う。ラストの少年と寅さんの別れのシーンが感動的だった。 [地上波(邦画)] 7点(2005-04-30 01:31:09) |
1347. 男はつらいよ 寅次郎夢枕
ラストのとらやの面々と八千草薫の談笑シーンが少し悲しい。 [地上波(邦画)] 8点(2005-04-30 01:05:50) |
1348. 男はつらいよ 寅次郎紙風船
《ネタバレ》 今回は寅さんが死んだ友達(小沢昭一)から「俺が死んだら女房(音無美紀子)と結婚してくれ。」と遺言されるというちょっと湿っぽい設定。冒頭の同窓会で邪険にされる寅さんが気の毒すぎる。ところで寅さんの同級生三人の中に以前「私の寅さん」で今回と同じ役を演じた前田武彦がいたが、そのときは寅さんに竹馬の友のように接していたのに今回はほかの二人(犬塚弘、東八郎)と一緒になって寅さんにつらくあったっているのはどういうことなのだろう。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-30 00:58:30) |
1349. 男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎
マドンナの印象がすごく薄い。渡瀬恒彦は全体の雰囲気から浮きすぎてる。 [地上波(邦画)] 3点(2005-04-30 00:12:24) |
1350. 男はつらいよ 柴又より愛をこめて
《ネタバレ》 栗原小巻が二度目のマドンナ役で登場。前回は満男の通う幼稚園の保母だったが、今回は島の小学校の先生。同窓会のシーンが「二十四の瞳」のパロディーになっており、プレゼントとして自転車が出てきたときには思わず笑ってしまった。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-30 00:02:03) |
1351. 男はつらいよ 寅次郎春の夢
これもマドンナの香川京子や林寛子との絡みよりも変な外人とのやりとりのほうが目立っている感じ。でもかなり映画自体の印象は薄いので、シリーズの中では失敗作の一本だろう。マイケル・ジョーダンという役名に今となっては某バスケットボールの選手を思い浮かべてしまい、ちょっと笑える。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-29 23:51:09) |
1352. 男はつらいよ 寅次郎の縁談
《ネタバレ》 90年代になったあたりから満男の恋愛エピソードが中心になって寅さんが脇役化した感があったが、それでも今回は寅さんが久々の主役という感じがした。ただ、この頃になると、渥美清の病状が進行してかなり表情が痛々しかった。カメオ出演の西田敏行が笑える。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-29 14:09:54) |
1353. 男はつらいよ 寅次郎と殿様
ゲストはアラカンこと嵐寛寿郎。それを意識したような冒頭の夢シーンが笑える。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-29 13:30:40) |
1354. 男はつらいよ 寅次郎心の旅路
なんと寅さんが海外へ行くという異色の作品だが、内容は別にどういうことはない。 [地上波(邦画)] 5点(2005-04-29 13:21:26) |
1355. 男はつらいよ 知床慕情
三船敏郎演じる無骨な獣医と寅さんの対比が面白い。ただ、三船と淡路恵子のロマンスに重点が置かれていて、寅さんの恋が霞んでしまってるように思えるのが少々残念だ。 しかし、主演ではない三船を初めて見たのがこの作品だっただけにとても印象に残り、また、黒澤明監督の「野良犬」で共演していた淡路恵子が共演しているというのも黒澤映画ファンにとっては嬉しかったりもするし、「野良犬」ではまだ女の子だった彼女が、堂々と三船の相手役を演じていてなにか感慨深いものがある。ちなみに淡路恵子はこの作品が一時引退して復帰した後の最初の映画とのことで、両方の作品で三船と共演しているのも偶然ではなくもうこれは山田洋次監督が「野良犬」を意識した上でのキャスティングとしか思えない。冒頭が夢ではなく、1作目を意識したかのような寅さんの語りと桜の映像で始まるオープニングも意表をついた感じで印象に残った。竹下景子がマドンナを演じる回では「口笛を吹く寅次郎」のほうが好きだが、この「知床慕情」もやはり後期シリーズの名作であり、三船の助演としての、そして晩年の代表作であることは間違いないと思う。最初は7点にしていたが、8点に変更だ。 [地上波(邦画)] 8点(2005-04-29 13:12:55)(良:2票) |
1356. 突入せよ! あさま山荘事件
《ネタバレ》 あさま山荘事件初の映画化作品。話題になった当時も見ているが、事件の対応に関わった元刑事が原作で、かつ東映作品ということもあってか、東映の映画を見慣れた今になって久しぶりに見てみるとヤクザ映画ではないが、どことなく実録もの映画に近い雰囲気で見ることができた。あさま山荘事件を徹底して警察側の視点で描いた社会派映画で、地元警察と警視庁の意地の張り合いや縄張り争い、メンツ云々が強調されて描かれているが、明るい音楽やコミカルな描写などで決して硬い映画とはなっていないのもいいし、日本の警察の実態を描いた映画としては志も完成度も高く面白いものとなっている。しかし、あまりにも警察内部の話に偏ったために、事件の背景が見えず、コトが起こって警察がゴタゴタやっているだけに見えて、あさま山荘事件という実際にあった事件が題材(一応、実話を基にしたフィクションであるというテロップが冒頭に出てはいるのだが。)なのにその題材自体がなんかもったいなく感じてしまい、これだったら事件は別にあさま山荘事件でなく、事件は完全フィクションでも問題なかったのではと感じてしまうのが残念だった。電話交換手を演じている街田しおんが良い味を出している。(2024年9月29日更新) [DVD(邦画)] 5点(2005-04-28 16:42:36) |
1357. 古畑任三郎スペシャル 黒岩博士の恐怖<TVM>
《ネタバレ》 第3シリーズの幕開けを直前に放送された「古畑任三郎」のスペシャル版。リアルタイムの本放送でも再放送でも見ていて、かつ自分が一番最初に見た「古畑任三郎」でもあるのだが、久しぶりに見てみると西園寺(石井正則)が事件の捜査の依頼のため、現場を退いている古畑(田村正和)を訪ねるという、まるで全く新しい刑事ドラマの第一話のような出だしで、初めて見る人にも優しく非常に分かりやすいつくりで、このおかげで本放送当時すんなりとこの後の第3シリーズも見られたのだと今になって思った。そんな今回は冒頭の猟奇的な雰囲気などこのシリーズにしては異様な感じがするのだが、その後はいつも通りの雰囲気で話が進むので、ちょっとこういうのをやってみたかっただけだったらしい。今回の犯人は緒形拳演じる監察医 黒岩だが、さすがに存在感がすごく、際立っている。トリック自体はけっこう単純で、それに2時間近くを使うまでもないと感じてしまったのか、話自体はやや冗長で単調な感じ。しかし、何回も出てくる古畑、今泉(西村雅彦)、西園寺のレストランでの事件についてのやりとりはそこそこ面白かったし、そこにウェイターとして登場する花田(八嶋智人)もまだそれほどうざさは感じなかった。それと黒岩が研究室でアタリメをアルコールランプで焼くシーンが以前見た時と同じくやはり印象に残り、ここに黒岩の茶目っ気も感じることができる。共犯者となる黒岩の助手をクリカンが演じているが、「ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密」を最近見たばかりだったので、その中でルパンが古畑の物まねをしていた縁での出演だろうかとつい思ってしまった。(2018年12月1日更新) [DVD(邦画)] 6点(2005-04-28 16:26:42) |
1358. 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
シリーズ最高傑作だと思う。 [地上波(邦画)] 10点(2005-04-28 15:40:59)(良:1票) |
1359. 釣りバカ日誌イレブン
《ネタバレ》 浜ちゃんとスーさんがあまり行動を共にしないのがさびしいし、それだけならまだいいが、ひめゆりの塔を訪れて戦時中を思い出しているスーさんにすごい違和感を覚える。そういうしみじみとしたシーンが出てくるとこういう破天荒なコメディーは心の底から楽しめなくなるんだよなぁ。このシリーズにはいつも5点をつけているが、今回はそういうことで1点マイナスさせていただく。 [地上波(邦画)] 4点(2005-04-27 22:45:57) |
1360. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 中学や高校の時以来、25、6年ぶりに見た。今見るとさすがにストーリー面で物足りなさを感じたり、ツッコミどころも結構あるのだが、それでも単純に面白く、とにかくブルース・リーの鍛え抜かれた肉体を駆使したアクションにひたすら魅せられるだけで満足。とくにやはりクライマックスである鏡の部屋でのハンとの一騎打ちは今見てもじゅうぶん迫力があり、見入ってしまうし、これと同時に外で起こっている乱戦との対比も印象的だ。敵を倒した後のリーの切ない顔も印象に残るのだが、妹の死が背景にあるため、その表情に説得力が感じられるようになっているのが良い。リーが冒頭で少年に語る「考えるな。感じろ。」という有名なセリフも渋くてカッコイイが、日頃からあれこれ考えてばかりの今の自分には昔よりも刺さるセリフになっていて思わずハッとしてしまった。(2022年11月9日更新) [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-04-26 12:54:12) |