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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 823
性別 男性

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121.  ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
前作気になった緊張感の欠如やキャラクターの弱さ等、全部修正されていてかなり満足できる仕上がりになっている。 ドミノ倒しを筆頭に前作を引き継いだストーリーとキャラクターは前作を見てる人にはなかなか楽しめる、今回はちょっと強引なほど話を膨らさせすぎている感じはするけど、相変わらずテンポの良い創りに、凝った設定や舞台も楽しめた。 もうちょっとジョナサンに活躍の場を与えてやれよと思ったが中々いい叔父さん役がピッタリでそれなりの味はだせたかな。 気に入ったのはラスト、イムホテップとリックとの対比はなかなか見事だった。 3000年間思いつづけたイムホテップは見捨てられ、リックはエヴァリンに自分の身の危険を犯しながらも助けられた。 このシーンだけでそれぞれの二人の関係とあの二人の絆の強さが感じられる。 イムホテップの覚悟を決めて落ちていく表情とエヴァリンを殺されて復讐に燃えて闇の中に浮かぶ表情はどちらも良かった。
8点(2004-08-28 20:03:30)
122.  華氏911 《ネタバレ》 
ボウリングの頃は、マジな感じとユーモアな感じが半々くらいに保たれていた気がしたが、今回は9:1くらいでユーモアを捨ててほとんどガチンコの勝負をしている。 相手が相手だから逃げもかわしもしない直球勝負に出たなあという感じがする。 ブッシュ本人のことや石油の利権や軍需産業の癒着、サウジとブッシュとの関係やイラクとブッシュとの関係、9.11が起こった背景等ははっきり言ってほとんど知識ないんで論じることは出来ないけど、 罪のないイラクの人々が死んでいく姿と「助けに来たのに何で攻撃されるんだ」と嘆く兵士の姿、息子を失った家族の深い悲しみと息子が書いた手紙には、全てブッシュのやっていることは間違っているということと彼の嘘を痛烈に感じずにはいられない。 権力者の下に踊らされ、恐怖を植え付けられ知らぬまに自分の自由や思想を失っていく人々にはテロ以上の脅威を感じる。 真に恐ろしいのはテロリストではなく紛れもなくブッシュだろう。 映画としての面白さは本作からは感じないが、人に訴える熱情がこもった素晴らしい映画だとは思う。 自分の利やカッコのために苦しむ人がいるということを知ってもらうために特に政治家や政治を志す人には見てもらいたい。 次の大統領選は本当に楽しみだな。ブッシュが勝つのかムーアが勝つのかというようなもんだな。 ケリーが勝ったら勝ったで、ムーアのおかげで勝ったと言われるのかな。 メディアやマスコミを使って世の中を動かすというのはあまり好きではないがな。
8点(2004-08-15 00:29:47)(良:2票)
123.  ウォルター少年と、夏の休日
ウォルター少年の成長モノと見れば中々良い出来。 何を考えているのか分からないぼんやりとしていた序盤に比べて、ラストのクルマからの脱出や二人に条件を語る勇ましさにはやはり演技は上手いのかなと感じさせる。 見る前は母親の愛に飢えている少年が最後に母親の愛を確認する映画かと思いきやなかなかイイ裏切り。 ケインとデュバルも良かった、身体も若い頃のように上手くはいかなくなってセールスマンを追っ払うくらいしかすることがなかった二人が最後の最後まで「本当の男」のままでいられたのもウォルターとの出会いがあったからだろうが、そういった二人の変化ももうちょっと分かりやすく描いても良かったかなと思う。 特にケインの出番がもうちょい欲しかった。デュバルには酒場のシーンがあったし、スピーチの最初の部分を語るシーンも良かったから。 結構イヌ達や回想シーンなど子どもっぽい作りも意外性があって面白かった。 ビッグフィッシュを確かに感じさせるけど、アメリカでは公開はこちらの方が先でしょう。日本ではタイミングが悪かった。 この創りでは最初から全部真実と丸分かりなので、個人的には結局二人の過去はよく分からなかったというぼんやりしたラストにしたほうが面白かったと思うけどな。
8点(2004-08-02 01:34:34)
124.  アメリカン・スプレンダー
主人公の中年男の悲哀を感じさせる風貌が何とも言えず良い。 コミックヒーローであるはずはない強迫神経症で陰気な男が、人生を空虚に過ごしながらも、自分の人生に証をたてたいと願うことから始まる日常の中での戦い。 一番ヒーローとかけ離れた人間でもたとえオタクでも誰でも日常の中にそして人生には試練があり戦いがある。 そして誰もが「輝く」ことが出来ることを描いた作品。 陰気だと自分は思っていても、周りからは陽気と慕われていた定年の日はやはりヒーローとして輝いていたからだろうか。 特に終盤、悪役と戦うわけではないが、病魔との戦いを描いた部分は良い。 創りも最初からかなり凝っている、途中でのテレビシーンとかを当時のものを使っているのにはさすがにやられたな。 個人的には、トイレに防臭剤を置かずに潤滑油みたいなものを置いてたことで奥さんから求婚されたシーンや娘に日常の面白さを語るシーンは好きだな。 ちょっとウッディアレンの作風とも似ている気もした。
8点(2004-07-19 04:12:31)
125.  スパイダーマン(2002)
本作のテーマは「ヒーローの宿命」ということでしょうか。 ヒーローとして生きるということは、たとえ好きな人を愛したとしても、それは結局、彼女を傷つけることにしかならないというヒーローの宿命を描きたかったのではないか。 しかし、一緒には居られないが、いつまでも好きな人を見守り続ける覚悟を決めたのが、ラストの墓の告白シーンで感じられた。 そして、何度も繰り返し語られた「大いなる力には大いなる責任が伴う。」ということを、全般を通してかなりねちっこく描いていると感じた。 自分に関係ないと思っていた犯罪者が、ひいては自分の愛する家族を傷つけることになるという一連の正義への目覚めへの流れはよく出来ている。 自分の信じる正義の道がマスコミやゴブリンによって揺さぶりを掛けられ続けるというのも悪くない流れだ。 映像の出来に関して言えば、あの浮遊感を表現できたのはモノ凄いと感じた。 小ネタだが、スパイダーマンと名づけたのがプロレスのリングアナというのはちょっと驚いた。 デフォーの二面性を描いた一種のゴラム化は見応えがあった。
8点(2004-06-30 00:32:43)
126.  デアデビル
心にも肉体にも痛みを知る最弱のヒーロー。 うじうじした感が全くヒーローらしくないが、逆に気に入った。  オープニングクレジットを点字にしたり、随所に見せるセンスのいい映像が良かった。レーダー映像や雨のシーンだけでなくよく見ると中々全般的に良くこの監督はイイモノを持っている。 「父さんが見えない…」と言ったようにセリフにも中々良さを感じた。  またキャラクターに目を向けると、公園でのやつららしいいちゃつき方をしたベンとジェニファーのバカップルっぷりやブルズアイのいかれっぷりもユーモアや魅力があった。 ブルズアイとの死闘も結構見応えがあった。 戦いだけでなく、愛、友情、父親との関係など描くべきものはちゃんと描いていた。 正義とは何か?自分がやっていることは果たして正義なのか悩み苦しみながらも、復讐をしても悲しみは消えないとジェニファーに語ったセリフは自分が自分に出した答えだったんだろう。 だから最期のトドメは差さなかった。 街を救ってたつもりが、恐れも希望も無い自分が全く救われてなかった、でもジェニファーによって救われたと結んだラストはヒーローモノとしてはカッコイイ終わり方だろう。 これによって自分を信じ、正義を信じることが出来たんだから。 続編とかは見たいけど、スピンオフは見たくない、ジェニファーはどう考えてもブサイクだろう。
[映画館(字幕)] 8点(2004-06-28 00:11:24)
127.  マトリックス レボリューションズ
評判悪いようですが、概ね満足感を得られる出来だと思われます。 ただ、リローテッドで広がりすぎた世界観に対しての充分な回答を示してくれなかったのが残念です。 序盤のトレインマンとかメロビンジアンのあたりはリローテッドの続きっぽい流れだったけど、中盤のザイオン編では、ロードオブザリングのヘルム峡谷の戦いを見ているようで、最後のネオとスミスの戦いはドラゴンボールのようでした。 結局、機械側が人間に頼らない独自のエネルギー源を見付けてしまっているのが中途半端なラストに繋がったように思われる。
8点(2004-06-25 22:38:10)
128.  ブルース・オールマイティ
かなり笑えて、なかなか心温まる作品でした。 上映中は観客の笑いに溢れ、かなりいい雰囲気で映画を楽しむことができました。ただ笑えるだけでなく伝えたいテーマもちゃんとあるし、見終わった後に色々と考えることもできるのも良かった。 アメリカでコメディ映画としては抜群の大ヒットをしただけのことはあったなあ。
8点(2004-06-25 22:35:08)
129.  ラスト サムライ
勝元がなんのために戦い、なんのために死んだかを考えるとこの映画の良さが分かる気がします。 サムライの生き様とは全ては君主のために生き、君主のために死ぬ。それこそが名誉であり、戦場で死ぬことは誇りである。まさに勝元こそラストサムライだった。 サムライ的精神はパーフェクトに描かれてはいるけど、あまりに美しく描きすぎてて、死ぬことが誇りとはいえ、ラストあたりの悲壮感が全く感じられないのはどうなのかなあ。 美しく描くのなら、勝元の死に際に詩を完成させて欲しかった。 やや硬い話にいくつかの笑いを入れて中和させていたのも良かった気がする。タップするトムとスローで殺陣を再現させるトムには笑ったなあ。
8点(2004-06-25 22:31:54)
130.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
ストーリーに抑揚がなくストーリー自体は大して面白くはないと思う反面、じっくりと創り込められていると感じた。全体を通せば映画の出来はかなり良い。 ディカプリオとハンクスの追っかけたり、追われたりという二人のスピーディのある映画ではなく、ディカプリオが失ったものを必死に追いかけている映画だと感じた。 追っかけているのはトムハンクスではなくて、ディカプリオなんだなと思う。 「catch me if you can」の「you」はディカプリオで「me」とは実は家族の幸せだったのではないか。 父親のネズミの教え通りにもがき続けた人生の果てに見た「母親の幸せそうな家族」。 もう自分が求め続けた家族の幸せは取り戻せない。 あそこでもがくのをあきらめざるを得ない心境になるのは映画を通してよく理解できた。 クリスマスに相手をする人がいなくハンクスに電話をしてしまう寂しさとハンクスにずばり言い当てられてしまう悔しさ。 二人の関係も最終的には嘘、偽りのない並々ならぬ関係に描かれており、ラスト付近の空港の会話や職場で待つハンクスとディカプリオのやり取りも胸に染みた。 二人の信頼感がまさに固まった瞬間で終わったのが良かった。 追い求めた家族の幸せは取り戻せなかったが、最後は説明だけだが、自分の本当の家族を作ることが出来たなんていうのはなかなか良いストーリーではなかったか。
8点(2004-06-25 15:35:20)
131.  イノセンス
題名と宣伝に惑わされて前作を未見で行く人とかいないんですかね。 少佐のことを知らない人が見たらとんでもないことになるので絶対前作を見てから行って下さい。 自分もこの映画を見るためにようやく前作を見たというレベルで原作も全く知らないし、押井監督作品も見たことなかったけど、映像技術や世界観は驚くべきものがありますね。 アニメという限界を知らない世界で現時点で辿り着いた最高レベルといって問題ないでしょう。また多くの人に影響を与える作品になったんではないでしょうか。 セリフについては言っている意味は全く理解はできないけど、雰囲気を感じ取ればとりあえず問題ないのではという気が、逆にストーリーは流れるようにスムーズに進むので難解さはそれほどない。 テーマとしては人間とは一体何か、人間の進むべき道・未来とは何か…というのを深く感じました。 最後のバトーの少女への怒りは、自分が本当に人間なのかどうかを悩んで消えてしまった素子同様に、バトー自身も自分が魂のある人形にすぎないと思っているからなんでしょうか。
8点(2004-06-25 14:51:31)
132.  テキサス・チェーンソー
オリジナルも見てないし、ホラーもほとんど観てないので比較はできないけど、かなり出来のいいホラーではないでしょうか、普段怖がらない自分も久々に恐怖を感じることができた。 オリジナルファンは不満みたいですが、オリジナルを知らない人には充分満足いく出来で、結構おススメできると思います。 なかなかセンスが良さそうな予告の映像が、観た動機ですが、暑さやじめじめ感、ざらざら感、緊張感が伝わる映像には引き込まれる。 オリジナルを見てないのに言いますが、一般大衆向けのエンターテイメントホラーとしては、視聴に耐えうるギリギリのラインを見せてもらったと思えるほどでは。 それでも特に不快感もなく、トラウマになるようなものではないので安心して観てください。大きな音や突然何かが飛び出す系のびびらせも確かに使ってはいるけど、それ以外でちゃんと勝負しているのが良い。興味を持ったので前作も見てみようと思う。
8点(2004-06-25 14:47:46)(良:1票)
133.  シービスケット
人生の壁にぶつかる度に人は強くなれるということを強く感じました。 ストーリーの進め方は時代の背景と実話ベースにエピソードをたんたんとつなげているだけのような気がしますが、逆にそれが狙いのような気がします。 あえて感動を押し付けるような創りをすることよりも、しっかりと背景を描くことや客観的な眼で創ることによってじんわりとした感動を呼び込んでいる。 ハワード達がウォーアドミラルとの勝負にこだわったのは、不況で苦しむ沈んだ人たちに弱くても立ちあがれる強さと希望を人々に示したかったのかなと感じました。 競馬は筋書きのないドラマだから、いつの時代でもどの国でも人々は熱狂するんでしょうね。競馬は勝つことで感動を与えるものだと思っていたが、今の日本には負け続けることで人々に感動を与える馬がいるというのは驚きであり、奥の深さを感じます。
8点(2004-06-25 14:44:39)
134.  ニューオーリンズ・トライアル
グリシャムらしい先の読めない展開に、キューザック達がどっちに転ぶか分からない危うさに全く目が離せない上に、ラストに至るまでのストーリー展開と…脚本の素晴らしさと同時に脚本の強さが感じられる作品。しかも「銃」という社会性のあるメッセージをこめる事により、一介のサスペンスとは違う味を出している。社会性を押し出さずにサスペンスの本分を失わないバランスの良さも好印象。ホフマンは出番はそれほど多くなかったけど、買収行為に走らずに苦悩しながらも自分の正義を信じ、いつか絶対に勝つと信じる熱血的な弁護士役が良かった。
8点(2004-06-25 14:38:33)
135.  ロスト・イン・トランスレーション
ストーリーは特段大きな出来事はないけど、アメリカから日本にやってきて、知っている人も誰もいない世界で、話している言葉も生活も違う暮らしの中で一人孤独を味わう。  翻訳という会話の中に失われていく言葉があると共に、家族との会話の中にも行き違いやコミュニーケーション不足からどんどん言葉が失われていく。  孤独の中で自分自身や家族との生活に行き詰っている自分と向き合うことになる。 同じ境遇にいる人と出会い、お互いが支えあいながら、東京に来たことで、今までとは同じように見えて違う道を歩んでいくチカラを与えてくれた。  そんな成長をユーモアたっぷりの優しい視線で見せてくれた本作はやはり評価に値すると言っていいだろう。  アメリカ人から観た我々が気づかない東京、日本を描いているのも興味深い。 普段、気づかなかったけど、外国の人はこんなことを不思議がっているのかが分かる。
[映画館(字幕)] 8点(2004-06-25 14:35:12)
136.  トロイ(2004)
異常に評価低いですね。 パリスのヘタレの甘ちゃんっぷりには、前半は逆に面白いと感じたんですが、ラストが最悪ですね。  神話ベースですが「神」等の超自然的な感じには描かずに、登場人物を人間的に描いているのは良かったと思われます。  アキレスの鬼神のような強さとジャンピング斬り、ヘクトルの人間として男としての魅力的な生き方、死に方にはしびれました。 この二人の死闘には本当に息を呑みます。  神話はよく知らないので勝手を書きますが個人的に不満としては、 アキレスとアガメムノンとの確執や、 アキレスがトロイ戦に参加すれば、歴史に名は残るが、必ず死ぬと言われていたはずなのでその辺の心の葛藤がもっと欲しかった。  ラストのせいで、パレスのヘタレっぷりが悪い方向に出てしまいますね。 あれじゃあ、自分のせいで戦争が始まり、兄貴の仇とはいえ無防備の相手に矢を打ちまくってた自分勝手な人物にしかならないからなあ。  プリセイスがアガメムノンに殺されそうになるところをアキレスが救い、パレスの矢がその際に誤ってプリセイスに当たる所をかばってアキレスが死んだほうが英雄的な感じで死んで感動的で愛のための戦いだったことになったのではと思います。 個人的にはちょっと反戦的な匂いも感じられました。
8点(2004-06-25 14:23:01)
137.  バーバー
ソーントンのタバコばかり吸っていて無口で何をしゃべっているのか分からないけど、メチャクチャ渋くて独特の表情が印象的だった。 確かに人生は見つめようとすればするほど見えにくいものなのかもしれない。 妻がいなくなって初めてその存在感、空虚感を感じる。 人生の全体像を見ることができればいいのかもしれないが、そんなことは出来ない。 しかし髪が自然と伸びていくのと同じように人生もおかしくも不思議に進んでいく。 コーエン兄弟らしく、人生が転がっていくストーリーでもありながら、人生について静かに深く見つめた、いい映画に仕上がっている。
8点(2004-05-26 23:58:55)
138.  ゴーストワールド
高校を卒業し社会に出て行かなればならないまさに子どもと大人の境目を生きている。嫌悪するような世界で、自分自身を貫こうとするも、分かり合っていたはずの親友も徐々に変わっていく。 自分自身を失いかけ、自分も変わらないといけないのかと悩んでいるときに、自分を貫いている男を発見する。 二人の奇妙な交流によって、失いかけていた自分を取り戻して、自分自身の道を生きる一歩を歩みだす。 これは誰もが経験し悩むながらも通る道で誰もが共感できるテーマではないだろうか。 ラストは「死んだんじゃないか?」ていう人もいるが自分はイーニドが途中で語った夢のように誰も自分のことを知らない街に旅立ったんではないかという気がする。あの目的地も分からないバスに乗って。
8点(2004-04-20 20:56:44)(良:1票)
139.  小説家を見つけたら
問題になった小説と同じように、書き始めは同じでも、途中から全く違う話になったという風にしたかったんしょうかね。ただグットウイルの書き出しで違うストーリーを描こうとしたら、それがセントオブウーマンになってしまったのが問題なんだけど。しかし本作を単体で見れば評価はまあまあ出来る映画。家族の問題や癌のため、自分を閉ざしていた文豪が青年との出会いで立ち直り、再び世間へ心を開き、青年の将来ある未来が閉ざされてようとしている時に文豪が「友情」という鍵で扉を開けてやるというすがすがしい気持ちにさせるストーリーにはなっている。確かにあの演壇での手紙はぼやかさずにじっくりと聞きたかったのは正直なところだが。
8点(2004-03-29 23:15:08)
140.  ボウリング・フォー・コロンバイン
極めて直球で勝負をしているという感想、もっと笑わせて変化球でアメリカの本質に突こうとしていると思いきや。 創りは決して論理的ではないけど、考えられる原因に対して反証を繰り返していき、悪影響を与えたとされるマンソンやサウスパーク作者に直接インタヴューをして実際に誰が悪いのかをこちらに考えさせるというのは出来のいい映画。 自由や権利を履き違えたアメリカ人がメディアにより恐怖を押し付けられ、汚染され、怯えている、それによって金儲けをしているやつがいるというのはなかなか興味深い主張。 人々のインタヴューでも、「敵」や「強盗」に対処するためとか言ってたが、実体のない「敵」に脅かされ、自らがヴィンラディンのような「敵」を創り出しているんだよな。 机上の空論だけでなく、ムーア自身もKマートを変えたという行動を起こしたのも拍手モノでしょう。ただ前日は無視されたため、メディアのチカラを利用している。 結局、我々も企業もムーアもメディアによって操られているのかもしれない。
8点(2004-03-22 23:38:48)
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