121. 必殺! ブラウン館の怪物たち
流行りのタレントを出してお笑い路線で作れば良いわけじゃないだろうに。 [映画館(邦画)] 1点(2015-03-07 04:36:16) |
122. 必殺! THE HISSATSU
テレビで御馴染みの主水グループの、映画に対応した大活躍劇。テレビ放送よりグレードを上げているのでファンは大いに楽しめます。確かにオヤジギャグも入ってますけどね。【2022年追記】一つ書き忘れてました。今回、ゲスト(助っ人)として登場の一匹狼仕事人・此竹朝之助。彼の殺し技は当時を境に過去~現在にいたるまで登場した殺し屋たちの中でも随一の華麗さ・美しさだと思います。彼自身もまた魅力的。天涯孤独な女郎の唯一の生き甲斐だった子猫の敵を討つあたり、孤独な殺し屋の美学が隠されており、粋です。 [映画館(邦画)] 8点(2015-03-07 04:32:09) |
123. 大誘拐 RAINBOW KIDS
《ネタバレ》 誘拐事件なのに悪人がいない。逃走劇にカーチェイスが無い。捕り物だけどアクションも無い。巨額身代金の捻出方法に無理が無い。ズブのド素人の犯行一味に県警本部と地元の有志全員が歯も立たない。世界の衆目を集めた世紀の大事件は結局解決しない。そして最後は、敗者が誰もいない。むしろ、事件に関わった人間全員が救われている。なんという上手い纏め方だろうか。そのほんのりと暖かい結末は予想もしない心地よさだった。こういう作品がコソッと出てきたりするから無名映画のチェックはやめられない。まるで、旅先で当てずっぽうに入った飲み屋で地元の隠れた名物と地酒、暖かい人情でもてなされたような嬉しい氣分になった。まあそれぞれの言い分と感じ方はあれど、[質素な材料にアイディアと心を込めた逸品料理]みたいな映画だと思う。 [映画館(邦画)] 9点(2015-03-06 18:01:29)(良:1票) |
124. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 山奥で修行した忍術の使い手よりも、重力を無視したアクロバット殺法使う女よりも、兵隊経験のある筋肉男が最強という設定に落ち着きましたか。さすが米・英の合作。いや、膝の軟骨が無いのに大活躍するブルースも大したもの。でも女の力で動かしたナイフが通るくらい弱いのかバットスーツ。酷評してきたけど私はどんなに荒唐無稽でも勧善懲悪が好きです。ブルースは境遇がそのままで、貧乏な家に生まれていればもっと地に足をつけたすごいヒーローになれたでしょう。執事・警部・重役は最後までかっこよかった [地上波(吹替)] 7点(2015-03-05 18:08:10) |
125. ダークナイト(2008)
あんまり正義(と、自分が信じ込んでいる考え)を振りかざしてると虎視眈々と狙いすました反勢力に逆襲されるデフォルト。虚を突かれたか散々に打ち据えられ、親友と恋人で板挟みにするほど老獪な敵に遂に叶わなかった印象。成長してくれたかなブルース。執事と重役と警部は相変わらずカッコいい。これほどのメンタルアドバイザーが3人もいるのにブルース…。 [地上波(吹替)] 7点(2015-03-05 17:51:48) |
126. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 金持ちの家に生を受けた坊ちゃんが、両親の仇を始めとする悪を憎み、悪を駆逐する使命に燃え、悪に打ち勝つべく悪の領分から己を鍛え上げ、遂に能力を得て財力を使い勧善懲悪に乗り出すお話。うん気持ちは解るし素晴らしいのだが、その性分は社長や親分や恋人という立場となると少々ウザったいぞブルース。それが如実に表れて、後の続編への悲劇となる描写が上手い映画です。自分が大事に思ってる人(レイチェル)と自分を大事に思ってくれてる人達(執事・重役・警部)の願いを少しくらい聞けよブルース。しかし能力と財力を手中に収めている彼の猪突猛進は開始されてしまったのでした。それにしてももしかして、アメリカ人って未だに忍術を東洋の神秘とか思っているんだろうか。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-03-05 17:30:58) |
127. ターミネーター
制作での目立った出費は有名アスリートへのギャラと特殊メークとダイナメーション撮影くらいか。あとはアイディア溢れる脚本と技術で一級のSF作品に仕上げたB級映画。後に傑作たる続編が出る意味でも、見て損の無い作品です。主演三人が駆け出しの若手であるためかえってキャラクターが生かせてますね。実物も見ぬまま偶像を愛したカイル。訳け解らぬまま恐怖から逃げるサラ。何より、当時のシュワさんの大根レベルの演技が【目的遂行だけのロボット】にぴったりでした。 [映画館(字幕)] 9点(2015-03-05 06:03:18) |
128. アバター(2009)
驕り高ぶって何でも支配して正論ぶってる性根の腐った人間ども。彼らの(性根の腐った)正論に反旗を翻して闘う人間の物語。個人的に好きです。自然界が味方してくれたとなれば更に嬉しいです。あんまり小理屈で小難しく見ると肩こるのでゴチャゴチャ考えず勧善懲悪の童話として見て、そのうえで充分楽しめました。 それと、ネイティリもトゥルーデイも最高にイイ女だなと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2015-03-04 07:48:05)(良:1票) |
129. プリンセス トヨトミ
《ネタバレ》 あまりの整合性の取れなさに、制作に関わった全てのスタッフが解っていたでしょうね。つまらない事を。何がつまらないかは他の批評家さん方の仰るとおり。いつも役作りに徹底するはずの中井貴一さんが、どんな環境で何年間過ごそうとも絶対に大阪弁を使い続けるほど強烈な誇りを大阪に持っている大阪人の役なのに大阪弁を使わない。そんな所に中井さんとスタッフの、この映画を作る姿勢が見えたように思えました。それにしても、【職務に実直な人柄で周囲の人を教化していくナイスミドル】が堤さんで、【一種異様で巨大な野望を達成するために突き進むクレバーな変人】が中井さんって、この二人が得意とする役どころが逆なのは制作スタッフの思惑かな。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-03-02 07:28:21) |
130. 十手舞
《ネタバレ》 幕府公認の殺し屋【黒十手】の暗躍。それを仕切る大物奉行の貫録。出生から生い立ちまでが浮世の垢と血にまみれた美貌の主人公が、幻想・芸術的な殺し技のみを頼って生きざるを得ない姿。…面白い要素満載なのにコケた映画。まあ主演女優さんにも大問題があったのは事実だそうですが、それ以上に脇役に、他の役者もストーリーも一切合財排除する様な演技をしてしまう俳優を二人もそろえてしまったのが敗因と思えます。でも主役を見たら、遠慮する氣も失せたのかな、夏木さんと竹中さん。 [ビデオ(邦画)] 3点(2015-03-02 07:10:01)(良:1票) |
131. シコふんじゃった。
《ネタバレ》 弱小運動部が何かのきっかけで自分の心にある【本音】に気付き、本氣で取り組んで栄光掴む…という話は、細かい事を抜きにして楽しめますし爽やかで良いです。学生時代に体育会系だった者からすれば尚更です。体格とキャリアに勝る相手に逆転勝ちする描写も、不思議なほど嘘臭さが無くて爽やかでした。そうそう、バブル期だった当時なので清水美沙さんとか松田勝さんとかいう俳優さんいましたね。懐かしいです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-03-02 06:49:33) |
132. 帝都大戦
《ネタバレ》 公開当時に映画館で鑑賞しました。単に帝都物語の続きを見るだけのつもりだったのに、引き込まれ、のめり込み、存分に楽しめました。何が秀逸かと言ってストーリーは勿論のこと、四人もいる主人公…加藤・雪子・観阿彌・そして中村。それぞれの心情をすべて【映像】で表現できているんです。また、物語の骨子は最小限のナレーションで。彼らの半生や背景も単なる対話程度のセリフで鑑賞者に理解できる。4人共実力派俳優だから当然といえば当然ですが、彼らを指揮した監督の手腕も見事。4人が背負った宿命が、本人の強烈な自覚によって己の命に代えてでも果たさねばならない使命になり、闘いきった生き様までが見事です。公開当時のキャッチコピーは【戦争を超えた決闘】でしたが、まさしくその通りと得心しました。誰もが喜び楽しめる内容でなさそうなのは他の批評家さんの感想に表れているようですが、命懸けで生ききった人間たちの物語、私は存分に感動しました。無法松の一生の様な中村雄昴の恋愛。己の命を懸けて愛した女を最期の最後まで守りきり、使命を果たして独り逝った姿、最高です。 [映画館(邦画)] 9点(2015-03-02 06:25:32) |
133. 帝都物語
公開当事に映画館で見ました。原作未読なうえに、学者肌の奇才である作者の本を芸術家肌の天才監督が映画にした作品なので、覚悟はしていましたが凡人の私には奇妙奇天烈な印象でした。昭和初期の舞台背景と、そこに跳梁跋扈する怪人や怪物。特撮技術を駆使しての表現は引き込まれますが、原作を所々端折ってるのは初見でも解りますので、この映画単体では物語として理解し難いものでした。原作を知る人、SF好きな人なら楽しめるかも。私は後者です。 [映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2013-09-30 12:25:42) |
134. フルメタル・ジャケット
チェリードーナツ君とハートマン軍曹に見られる指導者と生徒の悲劇は程度の差こそあれ、どの分野でも時々起こりますね。まあ、兵士の教育はあれで普通なのでしょう。リアルに人間を描いている感はあります。 [ビデオ(吹替)] 6点(2013-07-27 07:18:34) |