1381. いそしぎ
クレオパトラで共演しロマンスとスキャンダルを巻き起こした二人が共演。(予期せぬ出来事は見逃した) 不倫ものには違いないが、教会への信仰心や自由な精神など、二人の会話は結構レベルが高く興味深い。傷ついたいそしぎが介抱され、空へ飛び立つシーンが二人の将来を暗示させ印象的。割と良い映画だった印象があるが、他の人たちの点数が低いのにびっくり。 [映画館(字幕)] 6点(2012-03-30 08:49:59) |
1382. ローズマリーの赤ちゃん
《ネタバレ》 この映画を見るまでは、ホラーらしいホラー映画を見たことがなかったので、映画館で大変な衝撃を受けたことを覚えている。何でもないストーリーに見えて、ぐいぐい引き込むすばらしい力を持っている。それまでは私は何でも物事を常識的に考え、悪魔が存在するなどとは夢にも思っていなかった。 [映画館(字幕)] 8点(2012-03-29 21:02:29) |
1383. あの夏の子供たち
《ネタバレ》 映画制作で行き詰まっていたとはいえ、あれだけ幸せな家族だったのだから、自殺してしまうなんて予想外というか腑に落ちない。逃げていると言えばそれまでだけど・・・。 映画自体は映像がきれいで、音楽も良い。ラストの「ケセラセラ」はなるようにしかならない、先のことはわからないということか。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-29 15:58:06) |
1384. ウホッホ探険隊
ホームドラマかと思いきや途中からずいぶんシリアスになる。単身赴任で遠く離れて暮らすというのは大変なものだとわかる。でも子どもは大変お利口さんだ。母親の朝食を用意したのには、思わず涙。 どこにもありそうなことを、奇策を講じることなく日常に密接した形で表現する、それでいていろいろ考えさせられる良い映画だったと思う。結末はよりが戻ったと思いたい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-28 21:32:55)(良:1票) |
1385. うなぎ
《ネタバレ》 なるほど「うなぎ」なのですね。わかったようで、わからないようで、妙に納得。幸福の黄色いハンカチや遙かなる山の呼び声のように、わたし待っていますとか待っていていいですか言われると弱い。お子様にはちょっとというシーンもあるが、良い映画というか好きな映画だ。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-27 17:20:16) |
1386. ワルプルギスの夜
バーグマン初期のスウェーデン映画出演であり、大変貴重である。映画は確かに古さを感じさせるが内容は悪くないと思う。 スウェーデンの出生率の低さは何に起因するのか。結婚したがらぬ独身男性が多いためか、住宅事情か、いや愛情の問題だ。映画がスタートしたときは、ホームドラマかコメディかと思っていたら、中盤で事件発生、サスペンス調になる。ま、それも収まって最後はめでたく・・・。やっぱり古い映画か。 バークマンが20になるかならないかの映画だが、後世の気品はすでにあり。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-26 20:08:33) |
1387. マイケル・コリンズ
英雄かもしれないが、過激行動ばかり目立って好きになれない。映画も単調で少しもおもしろくない。こういう過激行動をとる者の最後は目に見えている。独立運動殉教者と言えばそうではあるが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2012-03-26 16:41:57) |
1388. ヴェロニカ・ゲリン
《ネタバレ》 「犯罪者に屈してしまえば誰かが犠牲になる」、人々が麻薬犯罪に関わりたくないと目を背けているとき、彼女は無鉄砲なまでの勇気を持って立ち向かった。実在女性記者の命をかけた物語(実話)だけに、相当な重みのある映画だ。 しかしまたその記者が凶弾に倒れなければ世の中が変わらないというのも悲しい現実。しかもその後も世界各地で同様の犠牲が続いていることに驚くばかりだ。 主役のケイト・ブランシェットの映画にかける意気込みもまたすごい。 [DVD(字幕)] 8点(2012-03-25 19:50:39) |
1389. サロメ(2002)
万人向けでないことは一目瞭然。舞台が始まるまでの30分はメイキングみたいなもの、最初見たときは退屈だったけど、最後まで見た後もう一度見直すと興味深い。 こうなると映画の点数は純粋に好きか嫌いかで決まる。私の点数は・・・。 個人的にはロケ・バニョスの音楽に惹かれる。この映画前半で音楽監督としての彼自身が見られるのはとても光栄。ダンスについては素人なのでコメントは控える。 もう一つ興味があったのは、ヨカナーンの首をどう扱うだったが、なるほどという感 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-25 08:05:51) |
1390. マタ・ハリ(1931)
有名なグレタ・ガルボの「マタ・ハリ」だが、私にはのんびりしすぎてどうも好きになれなかった。スパイ映画というより、ロマンス映画に近いかも・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-24 15:19:01) |
1391. ブラックブック
《ネタバレ》 主人公エリスは架空の人物でも、映画の中には結構史実が取り入れられているらしい。だから単なるスパイもの、レジスタンス映画ではなく、中身が相当濃いし強烈。 たとえばその一つ、身分を隠すのに髪を金髪に染めることは往々にあっても、敵将校に取り入るためアンダーヘアまで染める、しかもそれを映画で堂々と見せるのには驚きである。その他、残酷な拷問や頭が砕ける、糞尿を浴びせるなど見るに堪えないシーンも数多くあり、強烈というか容赦ない。これらはナチスが悪でレジスタンスが正義という構造ではなく、戦争自体が醜く汚いものであることを訴えているようにも思う。 ナチスドイツに潜入したエリスの使命は体当たりそのものであるが、映画のカリス・ファン・ハウテンもまた主演女優賞ものの演技と言わざるを得ない。 [DVD(字幕)] 8点(2012-03-24 07:07:58)(良:1票) |
1392. 疑惑の影(1943)
心理劇としてのサスペンス感は見応えがあるのだが、どうも結末が好きでないし、警察は何をやっているのだという思いが強い。したがって後半大幅に減点。 [DVD(字幕)] 5点(2012-03-23 19:17:23) |
1393. 天城越え(1983)
原作は読んだことがあり、この映画が公開された時はすでにストーリーは知っていた。しかしそれでもなお、強烈に惹きつけられた映画だった。なかでも田中祐子のなまめかしさと演技は、多くの人が賞賛通りなので敢えて付け加える必要はないと思う。 原作は短編小説であったが、映画は人間の心理の綾を巧みに表現して、大変すばらしい。この映画製作前の大谷直子主演のTVドラマ版は見ていないが、評判は良かったらしい。それもぜひ見てみたいのだが、なかなか巡り会うことができない。 しかし1998年の元旦に放映された田中美佐子主演のTVドラマはDVDでも再鑑賞したので、さらに作品への理解が深まったと思う。「天城越え」は「砂の器」と共に原作を上回る映画だと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2012-03-23 06:58:49) |
1394. 陽のあたる場所
《ネタバレ》 これとよく似た映画はいくらも見たが、そのどれとも違う。これは原作の小説の題が示すように「アメリカの悲劇」なのだ。上流階級と労働者階級の身分の違い、考え方の違いなど相容れない社会の矛盾を感じるし、こういう階級が存在しなかったら、このような悲劇も起こらなかっただろうと思う。 犯罪者が上流社会の人間であれば、金の力で事件をもみ消したり、いろいろ圧力を加えたに違いない。事実この映画でも、親戚関係であるはずなのに、自分たちとは関係ない手だてをしている。 それに対し罪を犯した主人公は、手を下したかどうかではなく、殺意を持ったことが罪なのだということに気づき極刑を受け入れているし、アンジェラは階級や事件を乗り越え真実の愛を貫こうとしている。 役者の表情や心理描写も巧みだし映画はよくできている。いろいろ考えさせられる面もあり、このような映画の中では最も優れた映画のように思う。 [地上波(字幕)] 8点(2012-03-22 23:55:31)(良:1票) |
1395. 自転車泥棒
切ない、いたたまれない、そういう映画をあげるならば、多くの人がこの映画をあげるに違いない。戦争が悪い、貧困が悪い、政府が悪い、社会が悪いなどと言ってもどうにもならない。あの親子に救いはあるのだろうか。悲しい、二度と見たくないと思っても、心を打つ良い映画だったことには変わりはない。 [映画館(字幕)] 8点(2012-03-22 09:30:31) |
1396. 裸のマハ
「裸のマハ」を描いたゴヤとアルバ公爵夫人カイエターナ、それに宰相ゴドイ、そのまた愛人のペピータ、カルロス4世と王妃マリア・ルイーサ、皇太子フェルナンド、この時代のスペイン王室を巡る人物関係は非常に複雑であり、興味がないとなかなかわかりにくい。この映画はまさにその中で起こった事件、カイエターナは自殺か毒殺か、毒殺ならば誰が殺したのか、それは未だに謎であり、仮説として描かれたものだ。 したがってミステリーとして見ても、歴史物として見てもわかりにくいのは仕方ないだろう。それをまたペピータ(現在はマハのモデルとして最有力)にペネロペを起用し、エロティックな要素を取り入れているため、ますますどこを中心に見ればよいのか、わかりにくくなっている。それがまた点数が低い原因かも。しかし、私は結構好きな映画である。ただ欠点はゴヤは画家に見えないし、ゴドイも宰相らしくない。それどころかペネロペはマハのモデルにはまったく見えない。(美しすぎる) [DVD(字幕)] 6点(2012-03-21 22:25:12) |
1397. ブレードランナー
近未来というのに画像はきれいではないし、何かよくわからない映画だった。世間の評判が高いので、おもしろくないと思ったのは私だけかと思ったら、他にもけっこういるようなので安心した。 [DVD(字幕)] 3点(2012-03-21 08:40:11) |
1398. ひばりの森の石松
ボウリングの発祥の地が日本の讃岐地方だとは知らなかった。(笑) 子どもの頃何本か、美空ひばりの男役の映画を見たはずだが、この映画しか覚えていない。それほど印象に残った楽しい映画で、ひばりさんの石松あにいはぴったりだった。 [映画館(邦画)] 7点(2012-03-20 16:50:45) |
1399. いつでも夢を(1963)
橋幸夫と吉永小百合のデュエット「いつでも夢を」は、私の少年時代に大ヒットした曲である。そのヒットにあやかって翌年製作された映画だが、やはり橋幸夫を出演せざるを得なかったんだろ。歌はうまいが演技はライバルの浜田光夫と比べようもない。 しかし、この点をのぞいてもまずまずの映画だと思う。三角関係になるところを、平等の権利とやらのデモクラシーに立った青春映画となった。それに定時制高校に対する偏見克服についても・・・。 主題歌だから「いつでも夢を」のメロディーが音楽の主になるが、吉永小百合のデビュー曲「寒い朝」も随所に使われていて良かった。 なおこの後吉永小百合はスター家業の忙しい合間を縫って、大学の二部(定時制)に合格し見事に卒業する。文字通りの実践だった。 [映画館(邦画)] 6点(2012-03-20 12:32:09) |
1400. シャーロック・ホームズ(2009)
少年時代に慣れ親しんだシャーロック・ホームズとはまったく違う映画だった。ユーモアとミステリーの世界から、ホームズやワトソンの名前を借りただけのアクション映画の世界に飛び込んでしまった。ミステリーとしてはお粗末そのもの、昔見たロバート・スティーヴンスのホームズがなつかしい。 [地上波(吹替)] 2点(2012-03-20 10:00:13) |