1401. 革命前夜
《ネタバレ》 ベルトリッチと言えば、自分的には「空っぽ」人間を扱った監督ということで納得している。この映画はまさに空っぽ人間誕生のようなテーマだ。叔母と甥の、年上女性と大人になりきれない青年のラブストーリーである。さすがイタリア!首相がスキャンダルを起こすくらいの恋の国なんでしょう。実に成熟した恋愛映画を、もうこの時点で誕生させてる。カラーの白黒映画で、映像もきれいし、ベルトリッチお得意の音楽も実に小気味いい。生意気なことを言う青年に好意をもった叔母さんは、愛してしまうが、その生意気さは師匠の言ってることそのままだった。叔母さんはそれが分かった後、取り乱してしまう。そして青年の前から消えるのだったが、青年は結局、大人になりきれず、別の女性と結婚式をあげる。師匠は結婚式に出ないのだが、この青年は結局、結婚しちゃう。そしてベルトリッチと言えば、空っぽ人間で、その誕生までが描かれるのだ。叔母さんと書いたが、実に美しい女優が演じていて、見とれてしまう。ベルトリッチの映画はDVDを買わずにはおれないのだ! [DVD(字幕)] 9点(2014-01-25 06:18:30) |
1402. コズモポリス(2012)
《ネタバレ》 クローネンバーグを意識して、観たのはひさしぶり。あまりこの人のは観ないのだが、最近の観たいくつかは「あれ?これ、クローネンバーグだったの?」って感じだった。今回は作家性が出てた。最後、スキャナーズ?と思ったら、エンドクレジットだったけどね。何か生きてる実感、感じたい!って映画だね。クローネンバーグファンってそこら辺が好きなんじゃないかな?都会の人が好きそうな感じ・・。でもこの人の、昼観ようとは、まぁ思わない。それにしてもビノッシュさまをあんな汚れ役に使うとは・・はぁ(溜息) [DVD(字幕)] 6点(2014-01-25 01:51:50) |
1403. アルゴ
《ネタバレ》 この映画を観ると、国にいると守られてんだなってつくづく思う。それ思うと、外交官って怖い仕事だと思うよ。この映画を観てて気になったのは、誰かスーパーヒーローがいて、事態を切り開いていくわけではなく、複数の人間が協力して仕事をこなしていく、しかもその仕事というのが、完全に敵視されて国民すべてが襲いかかってくるような国の中からの脱出というもので、これはもう世界は一つなんて呑気なこと言えない状況だなぁってこと。丁度オバマさんがもうアメリカは世界の警察官ではないって言っている時のアカデミー賞受賞だから、あぁアメリカ国民はもう嫌になってんだなぁと思わされた。映画はべンアフレックが監督も兼務してて、照れもあったのか、愚鈍な国家公務員を演じてたけど、大根だけど、逆にどんな状況でも慌てない、冷静なおっさんみたいな演技に思えて、好感感じたよって感じ。史実なんだから、あんなギリギリの脱出劇は、幼いなぁとも思ったけどね。頑張ってるよ、べンアフレック。こんな史実あったんだね。映画好きには嬉しい事実。べンもこれは映画関係者として映画化せねば!なんて力んじゃったんだろうね。分かる、分かる。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-22 06:25:34) |
1404. 愛人/ラマン
《ネタバレ》 登場人物に魅力を感じないので、セックスシーンも何も感じない。ジャンジャックアノーって駄作と傑作の両極端なんだよね。「薔薇の名前」とか「スターリングラード」とかは人物に魅力があって、面白かったけど、「子熊物語」とかこの作品はう~ん、どうなんでしょう。「子熊物語」なんてメスの熊のお尻見て、オスがムラムラくるシーンがあるような野暮な作品でね。ひどかった。この映画は、話に起伏がないし、映像はきれいなので、BGM(バックグラウンドムービー)にいいかもしれない。タイトルに騙されて、借りた人も多いんじゃないかな。自分は某レンタル企画の一品だったので観ました。あの企画、かなりの高い確率で面白い作品が多いんだけど、どうしてこの作品をチョイスしたのかが分からない。ロマンスのかけらもない作品だったよ(涙)。 [ビデオ(字幕)] 5点(2014-01-21 08:46:20) |
1405. シェルタリング・スカイ
《ネタバレ》 「自分」のない人間を扱うのが好きなベルトリッチらしい作品。風土があって、文化があって、人間は品位を保つ。文化的に成功を収めた二人の夫婦が「文化」のない砂漠に来たら、どうなるか?ベルトリッチはそこで夫と死別した女性の転落をきれいな音楽の中で描く。この女性に体当たりの演技をしたのは、アカデミー(ノミネート)女優のデブラウィンガー。アクの強い旦那の強い理由は、妻への強い愛だった。それが死別のときに分かってても、妻であった彼女は糸の切れた凧のように、砂漠の放浪の民の男性に弄ばれてしまう。当然、放浪の民にも女性たちはいる。そこの女性たちの軽蔑のまなざしの中、彼女は追いだされる。そしてボロボロになって、話を聞きつけた現地の同国人が助けに現れる。最後、無口な老人の表情が、人生は無限ではない、その時々を一生懸命生きればよい、いたずらに自分を貶める必要はない、と語るのだった。自分はそう解釈しました。自分もできれば、生まれ育った国や土地を離れたくない。しかしそれがままならない時は、もみくちゃになってでも生きねば、と思う。ベルトリッチが空っぽ人間を責めるのを止めだした頃の作品です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-01-21 05:12:23) |
1406. 反撥
《ネタバレ》 ポランスキーは、男性表現者として、一番やってはいけないことをやっている。しかも「シェルブール」のカトリーヌドヌーブさんでこういう映画創っちゃうんだもん。映画好きなら分かるんだよね。あ、これはヒッチコックだねって。でも頭のいいヒッチコックが、何故こういう作品を撮らなかったかってことをもう少し考えるべきでした。結局、映画愛が勝っちゃたんだね、この人。でも後に「ローズマリーの赤ちゃん」の件での惨劇を迎えるわけだから、表現者はよく考えないと、誰を敵に回すか、分かったもんじゃない。年取って、ようやく「ゴーストライター」のような良質の娯楽もんを撮るようになって、観る側もほっとします。あ~、監督、ようやく「幸せ」になったのかなぁって・・。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-21 01:49:59)(良:1票) |
1407. 嘆きのピエタ
《ネタバレ》 もう何で韓国映画って、こんなに凄いの!?社会に訴えかける物語の創り方を完全に消化して、使いこなしてるもん。後ろめたい人が、お金を消費しに来てる文化とは、レベルが違う。本当に社会の問題点を深く見つめた上での問題意識で成り立ってる。キムギドクってキツイんだよね、すっごく。だけど、そのキツさの向うの、浄化された世界を見事に映像化しちゃうんだよね。「春夏秋冬」とか「弓」とかさ・・。だから、キツイ場面にも耐え甲斐があるんだよね、最後まで観ると。しかも教訓めいた展開にするのか?って思ったら、もう一捻り加えて、ドラマにもしてしまう。分かんない人にも、それなりに面白く観てもらうためにサービスするんだよね。キムギドクは若いんだよね。それに驚いちゃう。韓国の潜り抜けてきた世界がいかに半端ないか、分かる。この国、侮ったら、いかん!コワイよ、俺は・・。 [DVD(字幕)] 10点(2014-01-18 23:11:45) |
1408. チャンプ(1979)
《ネタバレ》 ボクシングって練習、練習のハングリーな人が魂かけて、リングにあがるもんなんでしょう?こんな息子の愛にあふれ、ギャンブル・酒びたりで、練習風景はたま~に、の人が同じリングに上がれば、そりゃ危険ですって!すぐ手を上げちゃう人が結婚に失敗し、自暴自棄になるような精神状態で、子どもの無尽の愛に支えられ(ごまかし!)てるような人には、勝負の人生はまぁ無理なんでしょうね。だけど、この親父は最後、息子に大きな愛を示したので、これはハッピーエンドだね。よく頑張ったよ!見習いたいものです。ボクシング漫画の名作「がんばれ元気」を思い出した。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-01-18 22:50:40) |
1409. 宮澤賢治 -その愛-
《ネタバレ》 あ~、著名な宮澤賢治って、こうも人間くさい人だったんだね。なんか嬉しいね。 [ビデオ(邦画)] 6点(2014-01-17 05:26:06) |
1410. ラスト・タイクーン
《ネタバレ》 いや、これは収穫だった。某レンタル屋の企画にのった作品だったが、そうでもなきゃ、これは見逃すとこだった。面白い!コロンボとかでよくハリウッドの裏側を見るが、この映画はハリウッドが舞台ながら、殺人も大いなる野心もなく、たたきあげのディレクターが女性に恋して一喜一憂し、あげくに失恋、やけになって、女優の卵に手を出すオッサンにその座を奪われるという、企業モノに仕立ててる。役名がムーアなら、目のあたりがジュリアンムーアに似てる女性や、ダイアンレイン似の、ロバートデニーロの近くで彼を見守る若い女性といい、エリアカザンって女性の描き方が自然で上手いと思った。エリアカザンって「欲望という名」「波止場」とか結構、面白い作品残してんだよね。もちろん「エデンの東」も・・。もし政治問題が起きなきゃ、きっと巨匠になってた人だよ。そういえば話の中にも組合問題出てきたなぁ。組合代表、演じるのがジャックニコルソンだったのが、笑っちゃった。夢工場のトップが、現実の女性問題では苦渋をなめるってとこが、ラストのデニーロの一人芝居に、悲哀を感じさせて、面白い映画だなぁと感じた。こういう映画も成立するんだってことか・・・(哀) [DVD(字幕)] 7点(2014-01-17 05:17:33) |
1411. 5つの銅貨
《ネタバレ》 古き良きアメリカ映画。さほど不幸でないのに迎えるラストの感動シーン。分かっちゃいるんだけど、小生、号泣。分かっちゃいるんだけどサ。友情とか家族愛とか、分かっちゃいるんだけど、こうもストレートだと、泣いちゃうんだね。それが分かった。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-17 04:58:55) |
1412. リアリティ・バイツ
《ネタバレ》 この頃のウィノナちゃんは可愛いね。小柄で、目が大きくて、どっちかって言うと、日本的。イーサンホークも同じような顔のトムクルーズより、人間的で好感もてる。本当にお互い異性関係だらしないの?って言うほど、誠実に見えちゃう。中流(上)ムービーと言ったジャンルでは「セントエルモ」からの流れで、この頃から、この辺のクラスの話では主役はパソコンが得意なオタクや引きこもりみたいになっていくようだ。ちょうど転換期の作品だよね。強いのか、弱いのか、よく分からない新人類登場の、エポック的青春映画。だから、そんな男女二人がくっついて大丈夫?って感じがラストする。社会との関わり合いに失敗してる二人だから・・。「セントエルモ」みたいに周囲にバッチリ見守られてる環境じゃないから、余計このラブストーリーって安定さ、欠くよねぇ。でもアメリカって少子化してないもんね、日本みたいに。2010年代、このクラスの結婚にいたるまでの青春映画を観てみたいな。あぁそうか、イーサンの「恋人までの距離」シリーズがそれに応える作品じゃないか?イーサンって学歴あって、でも一度は結婚失敗して、みたいな男をやらせると適役だね。その萌芽は、この作品からもうにじみ出てるよ。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-13 00:25:43) |
1413. アウト・オブ・サイト
《ネタバレ》 面白かった!ソダーバーグって、犯罪娯楽モノって得意なんだね。「セックスと嘘と」とか「トラフィック」とかで有名になったから、社会派監督なんだぁって思ってましたけど・・。案外「オーシャン」シリーズの方が持前発揮だったんだ。ジョージクルーニーは一線超えてなかったら、ボンド候補だったんじゃないか?って思うほど、セクスィだね。 ストーリーも適度に肩に力入れずに観られる、安定した創り。脇がガッチリ固めてあるから、派手なアクションシーンなくとも、ここまで面白い!やはり映画は特撮じゃないよ! [DVD(字幕)] 7点(2014-01-13 00:00:37) |
1414. ローリング・サンダー(1977)
《ネタバレ》 シンプルな話ですよね。戦争(捕虜)の後遺症に、復讐劇。社会の悪が、戦争以上に酷いっていうのは、アメリカではよくあることなのでしょうか?だとしたら、人間の住む世界じゃないですよ、この国は。女性だって、あんなに朗らかでいられるわけがない。・・てことは、これはやはり創りもんってことが大前提でしょうね。エルパソにもサンアントニオにも行きましたけど、のんびりしてましたよ~。でもエルパソで、人につけられましたけどね。国境だってこともあるだろうけど。ポールシュレイダーは、ベトナムの後遺症でアメリカを戦場にしてしまう作風を創りだしましたけど、やっぱこの人自身が戦争のショックで意図してそんな話を創ろうとしてるんだろうと思いたい。この国と同盟国の日本人としては・・。この感覚って平和ボケなんだろうか? [DVD(字幕)] 7点(2014-01-10 06:23:20) |
1415. 魅せられて(1996)
《ネタバレ》 「自分」のない人たちと「自分」のある人たちとの対比が上手。初恋の人に会いに行った女性は、その人が「自分」がなかったことに絶望するが、芸術家たちのゆるやかな愛に囲まれ、「自分」を大事にしていいんだと気がついたとき、なんと庭に点在する作品が、自分の母への愛への表現であることに気づき、父親が誰かを知るという実に、芳醇な作品。彼女はその後、真の愛に出逢うことになる。い~よねぇ。「ラストタンゴ」や「暗殺の森」で空っぽ人間を描き続けた巨匠は、ここでも人生を展開してみせる。この後に撮られる「シャンドライ」は彼の得意な音楽を見事に使い、また素敵な作品にしあげてるんだよね。最近のベルトリッチ(まぁ嫌いな作品もあるけど・・)は、DVDを買わずにいられないほどの素敵な作品が多い。困ります(笑) [DVD(字幕)] 8点(2014-01-08 02:19:45) |
1416. ドリーマーズ
《ネタバレ》 双子の姉の弟を想う繊細な気持ちは分かるけど、映画としてここまで裸の描写をする必要があったのだろうか?正直ちょっとげんなりした。私の中では裸を見せすぎる映画は官能作品などとは思えない。あぁそうか、これはエロティック映画だった。洗面所で排尿するシーンから始まったので、気持ち悪い映画の気はしてたけど。ベルトリッチは、好きな作品と、嫌いな作品の差が他の作家にくらべて、極端に大きい。この作品や「ラストタンゴ」は嫌いで、フランスは建物の中ではセックスばっかりしてそうなイメージがしてしまうくらいだ。「シャンドライ」「孤独な天使たち」などの小粋な作品を創った人とは思えない。どうやら空っぽ人間を描く、というのはベルトリッチの大事なテーマのようで、そちらの作品はどうも好きになれない。でも空っぽ人間が政治運動にのめりこんでいくのは興味深い。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-05 11:17:44) |
1417. 斬る(1962)
《ネタバレ》 もうこの時代にここまで完成された映像の時代劇があったのか、というのが正直な感想。姉弟の二人のエピソードが凄い。姉の弟を救うためにとった行動が特に・・。後に弟と出逢ったときに、もうちょっと弟との感情の交流があればなぁとも思ったが。でも市川雷蔵の時代劇は、丁寧な感情の流れというより、非情な時代の秘剣モノというとこが見所みたいね。面白い! [DVD(邦画)] 7点(2014-01-02 02:30:03) |
1418. 恋する惑星
《ネタバレ》 平成になってかなり経つと、このような楽しい恋の話も素直に創られるようになり、今となってはめずらしくないが、この頃はかなり胸ときめいた若者が多かったろう。前半は、殺し屋稼業とはいえ、紳士的にふるまった男性には、誕生日にメッセージを残すのが女性というもんだよ、と未だに追随者を寄せ付けぬ演出の手ぶれ映像で見せる話。後半は、今でこそ「ラストコーション」などでオスの臭いをプンプンさせてしまったトニーレオンが、白のブリーフ姿も見せる、プレイボーイとは程遠いもっさりした男を好演。相手は見るからに、恋にときめく健康な女の子。変な駆け引きもなく、悪い男も出てこないで、観ていて応援してあげたい位、微笑ましい話。2話とも音楽センスが抜群。ウォンカ―ウァイが好きだという人は、この映画で素直に共感した人が多いのではないか?実に正しい映画鑑賞の入り方だと思う。バッドエンドのニューシネマから入った小生には、ちと羨ましい気がします。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-31 09:50:59)(良:1票) |
1419. 孤独な天使たち
《ネタバレ》 なんてべルトリッチって素敵なんだろう!いくら抱き合っても、夫婦になっても、埋められない孤独を描いた巨匠の最近の作品は、なんと愛があふれてることか!「シャンドライの恋」は最近のベストだったが、またこんな素敵な作品に出会うとは!しかもどちらもベルトリッチ!異母姉弟の二人の時間。今までの映画だったら、大抵抱き合ったりして、二人だけの秘密を持つとか、虚構めいた創りにするところだ。(この虚構めいてるとこが増々観てる方は孤独を感じていくのだが・・)しかし、今の若者をよく見てる、この作品は・・。孤独な姉が最後、ヤクを吸うのか、もう冷や冷やした。けど彼らは空っぽ(に見える?)親たちと、共に共闘することで、強く連帯し、姉は血のつながった兄弟よりも、より姉らしくなり、人間関係に興味のもてない弟は、姉を立ち直らせた誓いのようなもの(うまく言えないが・・)をもつことで、大人になる。最近の若者は中々やる!そんな感じを持ってる小生には、この危うげのない思春期の冒険を描いたこの作品をとても愛おしく感じます。ベルトリッチ、最高! [DVD(字幕)] 8点(2013-12-31 06:25:36) |
1420. リンカーン
《ネタバレ》 なんで伝記映画?と思ってたら、やはりスピルバーグは着目するところが違うね。前半は正直、しんどかった。何やら学習映画みたいな造りで、スピルバーグも自分の孫のためにこんなもん、創るようになったのか、なんて思ってた。でも修正案可決のために20人の議員抱き込みを開始するあたりから、何やら今まで観たことのない社会派映画だぞ!?なんて思ったら、こりゃ世界史史上最も影響の大きい法廷劇だったんだ~!!(感涙)暗い室内でのダニエル・デイ・ルイスのティラノサウルスみたいな目だけがやたら印象的で、感情移入しづらいなぁ、こりゃトミーリージョーンズの方がよっぽど親近感わくよな、と思ってたら、おやおや自分の子どもが戦場に行くなんて言い出して、それで戦争終わらせようとするの?こりゃ知らんかったなぁ、人民のためじゃないじゃん!突っ込みどころ満載の偉人伝かい!そこを政治の舞台裏や議案可決のサスペンスタッチなどあれこれ演出の天才スピルバーグは見事に料理して、我々に提供してくれた。やっぱり、この人、世慣れた天才じゃないかしら?と思わせて、さて次回作は?と思っちゃうんだよなぁ、まったく。 [DVD(字幕)] 8点(2013-12-29 20:12:41) |