1561. 怪物の花嫁
《ネタバレ》 ティム・バートン『エド・ウッド』を観る前に、この映画だけは絶対に観て欲しい。そうしないと、ランドー渾身の「ルゴシの名演技」シーンが理解できないからだ。実際、本作においても観るべきシーンは殆ど無いが(タコとかどーでもいいし)、件のルゴシのシーンは強烈に印象に残っている。個人的に、この手の大駄作を鑑賞する意味は反面教師、つまり良くない映画を観ることで良い映画の何が良いのかをより良く理解できるようになることだと思う。私はこの映画で、ダメなプロットにダメな演出、しかしそれさえも超越して画面を引き締め、観客の目を釘付けにする名演技・名優が存在することを大いに学んだのだ。若き日の私にとっては、生涯忘れられない作品となった。 [DVD(字幕)] 3点(2020-02-04 14:12:07) |
1562. ギャング・オブ・ニューヨーク
《ネタバレ》 大乱闘で親父が殺された!→なんやかんやあったけど、デイ=ルイス格好好い!(この間120分)→再び大乱闘!ワチャワチャしたけど、なんかカタキは取れたぜ! というだけの映画だが、色々と?な展開・演出の数々は正直意味不明なレベルまでに出来が良くない。一点だけ、非常に単純な敵討ちの物語で、要は二人だけの話(狙う方とカタキ)なのにも関わらず、その二人が種々の点で全く釣り合いが取れていないのが致命的に気になる。カタキの方は高潔で敏腕、加えて演技も超迫力なのに対し、ディカプリオの方はちょっと喧嘩強いだけの小物(手下に甘んじて裏で命を狙うというのは、どうしたって裏切り者の誹りは免れないだろう)、加えてバカ(ナイフで殺すことに拘って失敗し、失敗してから銃を取り出すもなんとナイフ投げで阻止されるという絵に描いたような間抜けぶり)、演技も平坦かつ平凡で、これではカタルシスも何もあったもんではない。何故にここまでシンプルな話がこんなにつまらなく(しかも長尺に)なったったのだろうか… もう一点、C・ディアスは見た目あんまし「品」の有る方でもないと思うのだが(逆に近寄りがたくなくてコケティッシュな所が魅力だと思ってる)、それにセコいコソ泥を演らせてしまうと、ちょっと育ちが悪すぎるようにも思う(少し憎々しすぎるというか)。 [DVD(字幕)] 3点(2020-01-19 14:02:42) |
1563. デスフォレスト 恐怖の森4
《ネタバレ》 今作はついに、バケモノの由来を探る定番の展開。そこはまあともかく、ホラー描写が1~4まではどれも全く同じで変わり映えしないのは流石にどーかと思う。主演の女子は今までで一番可愛いけど。 [DVD(邦画)] 3点(2020-01-03 22:54:58) |
1564. デスフォレスト 恐怖の森3
《ネタバレ》 今度は半分街中が舞台。それもよく分からんが(デス「フォレスト」じゃないの?)、一番の謎は、ホラー描写をケチって非常に不愉快なメインストーリーの方に尺を割いている点で、正直全く話に興味が持てない。例の顔は今作も思いっ切り出てきまくるのだが、目が普通の人間なのが凄みを損なっているように思うことに気づいた(多少カネ出せば何とかなりそうなモンなのに)。 [DVD(邦画)] 3点(2020-01-03 22:54:08) |
1565. トランスフォーマー/最後の騎士王
《ネタバレ》 世界観・地球の実際の歴史との整合性から、キャラ設定・展開運び・個々の演出・小ネタに至るまで、超絶的に理解不能なトンデモ(ハリウッドの大作としては稀に見る滅茶苦茶)。誰が誰で、何処で何の為に何をしてるのかがどれもサッパリ分らず、全く付いていけない(付いていく気力が湧かない)。今作に関しては肝心のアクションも完膚無きまでに平凡。問題作というか駄作というか… 鑑賞が前後したが『バンブルビー』では本作は完全に「無かったこと」になっている(非常に賢明な判断)。そうせざるを得ない程度の出来だったとゆーことを推して知るべし。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-12-26 01:49:25) |
1566. 北斗の拳(1995)
《ネタバレ》 質感はC級映画と言う程ではなく、時代相応のB級映画程度のクオリティは整っており、セットや全般的な演出もそこまでチープではない。ほぼ白人なキャスト陣も(何故か無意味にユリアだけ日本人なのもよく分からないが)特にケンシロウの俳優は筋肉も素晴らしく、全体的にそこそこ頑張っている様にも思う。そもそも原作のコンセプトが「マッドマックス+カンフー」ということで、要はカンフーがこの映画のキモだと思うのだが、序盤はかなりショボく見えたが(北斗百裂拳!(ペチペチペチペチ)には思いっ切り吹いてしまった)、終盤の大盤振る舞いな見せ場では、合格点とまでは行かないがこれもそれなりに頑張っており(主演男優はプロのキックボクサーらしく、蹴りはそこそこ)、率直な評価として「『北斗の拳』の映画化」という意味では全くの無価値な映画という程に酷い作品ではないと思う。 問題は普通に映画として観た場合で、北斗の拳を熟読している私でさえ(話の大筋はともかく)細かい部分は何がどうなってるのかサッパリ分からない非常に適当な展開運び&設定で(かつ状況説明も殆ど無いし)、これをアメリカ人にいきなり観せたら、それはそれは残念な事になるのは必然的に明らかである(映画単体としては救いようの無い程にポンコツ)。 後は、この「『北斗の拳』の映画化」という非常に「無茶な」試みに対し(そもそも映画化できる題材ではないと思う)、各々がどれだけハードルを下げられるかに全てが掛かっているのだと思う。まあ、本作で一番「印象に残った」シーンは「リュウケンを『射殺』するシン」だったと言う時点で(失笑)、高が知れているのは否めないが。 [インターネット(吹替)] 3点(2019-12-14 00:47:39) |
1567. ウルトラ I LOVE YOU!
《ネタバレ》 サンドラ・ブロック演じるメアリーのキャラは(少なくともコメディキャラ的には)そこまで悪くはなく、前半の暴走ぶりは(特にコメディ部分で)後半への期待を抱かせるに十二分な出来なのだが(逆レイプシーンの唐突な感じは個人的にはかなり面白かったし)、後半の展開がコメディ・ロマンス・ハプニングの総てにおいて究極に凡庸で、何をどうしたいのか全く分からないレベルで完膚無きまでに酷い。前半のノリを後半に展開することさえ出来ていれば(少なくともコメディとしては)評価は全く異なるものになってただろうと思う。熱演(怪演)なサンドラは凛と美しい中にも手に負えない感じや色々と拗らせた狂気を巧みに表現しており、そこはやっぱりそこそこ良いのだけど。 [DVD(字幕)] 3点(2019-12-07 17:45:03) |
1568. クライモリ デッド・リターン
《ネタバレ》 まあまあの前2作に比べ、一気にポンコツホラーと化した。いい加減なシナリオ、安っぽいショックシーン、延々続く登場人物たちのどうでもいいゴタゴタと、見飽きた凡作感に満ちている。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-30 01:17:17) |
1569. ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
《ネタバレ》 フルスペックのCGアニメを邦画で本気で作ったらどの程度の出来になるのかが気になって鑑賞。CGの造形自体や、質感・背景のつくり込み等はディズニーにも左程引けを取らないが、表情や細かい動きなどが少し劣る印象(動きがどれもカタい(ロボットぽい)のが気になった。あと、日本語のリップシンクも見慣れないだけかもしれないが、これもやや違和感がある。) 問題は話の内容の方だが、元がゲーム1本分のシナリオなんだから2時間に収めようとしたらそりゃダイジェストっぽくなるのは致し方無く、そこは寛容に許してやろうとも思ったのだが、急展開からのラストは個人的には「万死に値する」「お終いで台無しな」「意味不明の」代物と言う他ない。確かに、軽ーくダイジェスト流してきてラストも魔王をあっさり倒して終わりだと、鑑賞後感が相当に残念になるのは否めないが、だからと言って…CGアクションも意外と良いので、率直にガッカリ。 一点、一人だけ演技凄いなあと思った悪玉が、声優でも何でもなくて吉田鋼太郎だった。吉田氏の凄さを実感すると同時に、声優起用したがらない監督の気持ちが少し理解できた。 [映画館(邦画)] 3点(2019-11-28 00:01:22) |
1570. ロボコップ3
《ネタバレ》 3作目は全然ロボコップの話ではない(オムニ社vs一般市民)。そもそもの話の大枠に非常に疑問がある上に、細かい展開運びや演出も随所で?だらけで、シナリオはハッキリ言って極度に不出来(特に許せないのが、若いお姉ちゃんとリプレースしたいがためにアン・ルイスを無駄かつ謎に殺した点)。アクションも実に平凡。一撃必殺のシリーズクラッシャーと言える。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-11-27 23:35:53) |
1571. 愛の嵐
《ネタバレ》 正直面白くないし、サッパリ訳分からん。男と女の関係性にも行動にも必然的な原因・理由が見当たらず、物語が全く繋がっていかない。これは、裏には明確な設定があるのだけど演出はワザと曖昧にしていると言うよりは、(収容所で出会った男(看守)と女(囚人)の倒錯愛という)大まかなコンセプトだけは決まってるけど後は適当、という事の方だと断言する。 コンセプトが文句無しに非常に魅力的でワクワクする代物である分、この陳腐な仕上りは極めて残念に思う。結局の所、ランプリングの美貌と演技(薄っぺらい物語に深みと含蓄をももたらすかの様な)の出来が標準以上なだけで、言っちゃあ芸術性の面すら実は平凡(音楽も妙に田舎臭いし、画的な部分の質も(件のシーン以外は)至極微妙に思う)。見所はランプリングのみの凡作。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2019-11-27 22:54:36) |
1572. ハネムーン・キラーズ
《ネタバレ》 嫉妬に狂った不機嫌なデブスが終始画面に映りまくるというこの上無く不快な映画(機嫌が良いのはなんか食ってる時だけ)。男も何故こんな女を連れているのか、全く理解に苦しむ。 話の内容はほぼ実話なのだが、身勝手極まりない詐欺・殺人の雨アラレで内容面でも極めて不快。映画としても観るべき演出・演技も皆無で、凡作と言うほかない。これは正直、わざわざ観て損した。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-23 12:01:36) |
1573. カルメン(1948)
《ネタバレ》 ヴィダー監督が『ギルダ』に味を占めてつくった続編だが、オペラでいう所のミカエラやエスカミーリョはほぼ出て来ず、完全にカルメンことリタ・ヘイワースの魅力に頼り切りな内容の薄さ。リタ嬢は決して悪くはない出来栄えなのだが(踊りとか、あと美脚を妖艶に魅せつけるシーンとかも良い)、如何せん他に良い点が無く、非常に退屈。直接的な濡れ場が全く無いのも正直痛すぎる。 [インターネット(字幕)] 3点(2019-11-23 11:46:11) |
1574. ISOLA 多重人格少女
《ネタバレ》 様々な疑問点や繋がらない展開運びは挙げるだけキリが無いが、要は、恐らく原作は「もっとちゃんとしてる」所を、大人の都合で90分のコンパクト映画にしなくてはならず、結果としてこう成り果てたという事なのだと思う。 一点だけ、エンパスの木村佳乃(実はコイツが一番凄いと思うのだが)も、13面多重人格者の黒澤優も、結局のところ単に「傍観者」でしかないという(風に見えてしまう)全体の構成は流石に如何なものかと思う。その他はまあ普通に出来が悪い。演技面では石黒賢はそこそこ、黒澤優は可愛いだけで演技らしい演技は殆ど無い。 [インターネット(邦画)] 3点(2019-11-23 02:25:52) |
1575. ザ・ファブル
《ネタバレ》 原作未読。だが、どうにも原作の設定の映画への落し込みや全体の展開運びがはっきり言って非常に雑なようで(多分、漫画を読んでる客しか相手にしてない気がする)、私のような一見さんには正直訳分からん映画になってしまっているように思う(誰がナニで、何をどうしたいのかがサッパリ分らん。殊に木村文乃のアレコレ)。 分量的にはメインコンテンツなアクションも、これもつくりが非常に適当(至近距離で銃を撃ちまくるのを避けまくるとか)。岡田准一の個性的な演技(というか顔芸)だけはそこそこだが、全体的にはかなり駄作。意味の無い芸人の起用などは凍えるほど寒い。 [映画館(邦画)] 3点(2019-11-23 02:08:15) |
1576. 13日の金曜日PART2
《ネタバレ》 (殺人鬼としての)ジェイソンが初登場するが、こいつがまた大して怖くも強くもカッコ良くもない(被ってるのがホッケーマスクではなくズタ袋なうえ、体形も妙にヒョロい)。前作同様淡々と殺害シーンが続くだけで、正直あんまり面白くもない。ラストにまた吃驚シーンがある。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-21 22:37:28) |
1577. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 殺害シーンが淡々と続くだけで、あんまり怖くも面白くもない。肝心のスプラッタ要素が実は大したレベルではない(まあ時代も古いし当然と言えば当然なのだが)。ラスボスも雑魚い上に凄みも無い。一番最後だけはちょっと驚いたが、それだけ。知名度だけは凄まじいが、実は凡作。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-21 22:35:45) |
1578. らせん
《ネタバレ》 全く怖くないホラーと3流のSFを足して2.5で割った、という感じ。別に演出や演技が殊更に悪いとは感じなかったが、内容的にはこの変な世界観しかないという中で、それだけでは流石に映画としては完全に物足りない2時間になってしまう。超の付く駄作。 [DVD(邦画)] 3点(2019-11-21 00:12:19) |
1579. 着信アリ Final
《ネタバレ》 堀北真希と黒木メイサが虐められっ子という違和感しか無い状況は置いといて(メイサはどー考えても虐める側だろと思う)、虐めっ子大虐殺のネガティブなカタルシスや、転送ルールによる呪いの連鎖のパニック感は決して悪くはない。ただ、全編通して極めてチープかつ適当なホラー描写の質の低さと、終盤のタルい上にイミフな展開運び、何より、皆でメールすると悪霊が倒せるというトンデモ(はっきり言うが、パソコンをフリーズさせんのすら無理だと思うぞ)には虚無感しか感じない。こんな低級映画を韓国に売ろうとして媚びるのはやめてくれ。 [インターネット(邦画)] 3点(2019-11-20 21:30:11) |
1580. ムカデ人間3
《ネタバレ》 3部作の集大成は、またアイデア一発の映画に逆戻り。500人のムカデは壮観だが、他の中身はほぼほぼ無い。超の付く駄作。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-19 21:01:08) |