141. 血と骨
《ネタバレ》 暴力の恐怖のみで生きていく悲惨。自分の中の鬼だけを信じている。原作での金俊平がやくざ相手に超人的な立ち回りをするシーンや李英姫と子供の悲惨な逃避行や戦争の罹災などがカットされていたのは残念。長屋中心のストーリーに仕上がっていました。予算の問題か時間の問題か。ルックスとしては顔はトミーズ雅で体はバイオレンスジャックと想像していたので少し違ったが、たけしより迫力を出せて物語を引っ張っていける人がいるかというとこれも難しい。新井浩文は相変わらず良し。北村一輝は迫力あり。濱田マリはよくぞ出した。 7点(2004-12-08 16:12:18) |
142. Mr.インクレディブル
「シュレック」に続き某会館で画質・音質の悪さに耐えつつ試写させていただきました。前半は少し退屈気味だったのですが、ダッシュ君が活躍するあたりからスピード感あふれるアクションに心躍ってきました。しかし、会場の子供の笑いが少なかったのを見ると、やはりギャグは弱いかなと感じる。それと緊張と緩和を上手く使うアクションも少なかった。家族愛で困難に立ち向かうのだ!という「クレヨンしんちゃん」的な主題は、世の家族の好みに合うのではないでしょうか。 7点(2004-12-08 01:59:53)(良:1票) |
143. ドーン・オブ・ザ・デッド
はじめは走るゾンビに燃える町。こりゃ怖い、手ごわい、末恐ろしいと期待しました。しかしショッピングモールでは外でゾンビがほとんど立ち往生。店内では人間が愚なる行動を起こしていくだけ。よどんでくる。前作のほうがそこらかしこにウロウロしてた分ゾンビの存在感はあった。グロいシーンでつなげているので飽きないといえば飽きないが。もっと人間と足攻韋駄天ゾンビとの攻めぎあいが見たかった。 6点(2004-12-06 21:25:52) |
144. 父、帰る
《ネタバレ》 次男「乱暴なやつだ。12年ぶりでこの態度は何だ。少しは優しくしてくれ。くそ~。」、長男 「父親かどうかは別として、興味があるな。怖いし調子よくついてってみるか。」、父「俺について来い。なんと言っても父親は父親だ。俺は不器用だから愛情表現が下手なんだ。これから家族みんなで幸せに暮らせるくらいのお宝を見せてやる」。・・・てな感じで進んでいく物語かな?。犯罪→服役→出所→お宝捜しと感じた。最後になにかを打ち明けようとしたのに突然の悲劇。父親への罰かな。6点かと思ったがだんだん膨らんでくる作品。 7点(2004-10-22 12:19:08) |
145. チアーズ!
《ネタバレ》 うわ~~アメリカしてる。正統派スポ根inUSA。この手の物語にしてはお色気や恋愛模様を抑えている所や,簡単に優勝で済まさなかったのは感心しました。しかし、内容は部員達のスキルアップへの苦悩など描かれず軽い感じでイケてなかった。正統派というより平凡なだけかな。なんやかんや言っても羨望の感は出てくる世界。男も女もプロテイン、カルシウム、鉄分おまけにミルクもたっぷりのお洒落カッコイイ青春ですものね。 5点(2004-10-16 14:24:54) |
146. キリング・ミー・ソフトリー
未熟なサスペンスと未熟なSMと完熟のおっぱい。ガウン姿がたくさん出てくる映画はなぜか安っぽい。ベタな演出が続く中で、舞い上がる雪は綺麗だった。たいして出来の良くない作品なのに、憎めないこの気持ちは一体な~に? 4点(2004-10-16 14:18:09) |
147. ジョゼと虎と魚たち(2003)
鑑賞後、沈思黙考・・。やはり恒夫がジョゼと付き合ったのは、多分に不遇な生活への同情や興味にあったのは否めないと思います。しかしその生活を共にするのは並大抵なことではなかった。女性に困らない恒夫がジョゼと離れてしまうのは自然の成り行きといえばそうだったと思います。そしてジョゼには楽しい思いをさせた後にまた突き落としてしまうことになる。恒夫のように、人は成長過程で自分で気付かなかったタテマエを剥がされ,本当の心と対峙しショックを受けることが少なからずあると思います。自分の発見です。そこで泣き崩れたのであると思います。この話は残酷だが、ジョゼには芯の強さやまた新しい彼が見つかるのではと想像できるくらいの魅力がある。そこが救いとなっている。余談だが、和食(特に質素な)を料理する女性の姿は美しい。 8点(2004-10-14 02:02:06) |
148. フレディVSジェイソン
このお二人は不死身なのでありましょう?そのお二人が命を懸けた戦いをなさっていても特別な心の高揚を感じることは出来ませぬ。不死身のものが命を懸けるとは、ややこしや、はあ、ややこしや。前半はホラー古典様式の謎もトリックもない連続殺人でございます。マニアの方には心に震えるものがあるのでしょうか。5点というところでござる。 5点(2004-10-08 01:57:08) |
149. スウィングガールズ
いいぞ。人生一番いらないのはクヨクヨすることだ!を若さならではの脳天気さで提唱してるような映画でした。それを上野樹里はじめ出演者全員で体現。鑑賞後の爽やかな感じは、「ウォーターボーイズ」と同じ。ギャグはもっと詰まっている。お涙頂戴のメロドラマや奇をてらったどぎついシーンは使用せず、ひたすらかわいいコメディで押しまくられました。必要か必要ではないか分からないような、頭にこびり付いた大人社会の変な価値観をしばしササッと掃除してくれます。もう少し楽器をおぼえる苦労を描いたら、最後のライブにもっと感動できたのでは。韓国ブームの後は東北ブームが来るぞ。 8点(2004-10-06 00:53:18)(良:1票) |
150. スクール・オブ・ロック
ひたすら先生のデューイが目立ちまくる。潤んで瞳孔が開いている目(平気か?)でハッスルしまくり。あの勢いで説得されたらそりゃ、あんた、行動しますよ。生徒がかすんできて本来の目的とは少しずれたのでは。スクール・オブ・ロックというよりもティーチャー・オブ・ロック。キーボード担当の東洋系えなりかずき種の彼は、今後期待大。 6点(2004-10-04 01:23:28)(笑:1票) |
151. フォーン・ブース
不自然な流れもコメディ寄りの演出と割り切って見れば、それはそれは飽きないラジオDJ的映画。電話真中に二人の会話で一気に見せる。所々すごい理屈あり。デヴィットフィンチャーを感じさせる現実と非現実の中間地点演出あります。ラストの詰めが甘いところも似てる。10日間で撮ったというのには感心した。 全篇、心の隅で思っていたことは「走って逃げろよ~」でしたけど。 7点(2004-09-17 01:17:19) |
152. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 ハリウッド映画らしくない抑さえた演出が、ボストンの空気感と共に生きていて引き込まれました。最近のハリウッドのお祭り的な制作方針を嘆いているクリントイーストウッドならではのものですね。しかし、謎解きを含めたラストの締めはゆるい。子供の頃の記憶が、あまりストーリーには関係ない感じで、犯人登場は伏線も意外性も活用していなかった。人間を描く推理ドラマの難易度の高いことを感じた。わたしはジミー犯人説を考えていたので騙されたといえば騙されたのですけど。 6点(2004-08-27 01:07:12) |
153. スパイダーマン2
前作より人間ドラマ・アクション上回っていました。あれほど力があるのに純真無垢な主人公は、俗事に心乱されている現代人に安堵感や爽快感を与えるのでは。大体ヒーロー物はそこがツボか。叔母様のヒーロー論も情感を刺激された。コメディ部門は編集長一人のもの。私の好みとしては、もう少し分かりやすい旋律の主題曲がスパイダーマンの活躍シーンにあったら良かったなという感じです。顔を出しすぎているけど、次回は記憶喪失の手法なんて使わないでね。 7点(2004-08-23 23:35:16) |
154. ビッグ・フィッシュ
あの手この手の細かい作りで映像は楽しめるのですが、各エピソードは面白味に欠ける。想像力の力足りず。「ねェ面白い話があるんだけどさ~」で始まり「僕って面白いでしょう?」で締めるつまらない人の話を大事に聞いてしまった感じ。今までのティムバートンの作品を見た後味と変りありませんでした。今の日本の若手お笑い芸人の方がツボを心得ている。 6点(2004-06-16 01:41:48)(良:1票) |
155. JSA
久しぶりに、心の奥底にあった「友情とは」というものを刺激されました。小屋の中での男同士の会話がとても面白い。そうだからこそ、親交から急に敵対にダッシュして話が深刻になってゆくのに効いてます。板門店にあんなフレンドリーな人々がいるかはどうか知りませんが、引き込まれてしまいました。女性の調査員に強さを感じなかった点が、日本的に言うと昔のトレンディ―ドラマしちゃったみたいでいやでした。私にとしては、今のところ今年一番の秀作。 9点(2004-06-02 09:14:45) |
156. es[エス](2001)
人間とは「役割」を与えられる事で、自分を見失い常軌を逸した行動に出るという事を描いていく映画だと思ってみたのですが、これは綱紀が崩れていく過程が唐突過ぎたり意味不明だったりして、単なる与太者のバイト話になっていた感じです。主人公も強いのか弱いのか理解できず、いつのまにかリーダーになっている看守組の男もいる。眼鏡にカメラが仕込んである事や少佐が潜入調査をしている必要性が感じられなかった。実話からヒントを得た着想は良かったのですけど。 5点(2004-05-24 11:38:16) |
157. 60セカンズ
盗む過程の説明が足りず大雑把なので、もっと車を盗む技術や車種の説明に焦点をあてれば良かったと思います。それと時間に追われている割には時間軸の表示が大雑把だったりして皆の苦労があまり感じられない。よってスリルとスピード感が生まれていません。そして警官の行動も大雑把。大雑把の予定調和?まあ盗む人も盗まれる人もたまったもんじゃないという映画ですね。祈・盗難厄除け交通安全。 4点(2004-05-13 01:53:01) |
158. ホーンテッドマンション(2003)
ホーンテッドマンションという箱の中(もしくは周辺)でこじんまりとしてしまったお子様向けオバケドラマ。ディズニー映画の健全さに、エディーマーフィーもゴーストも丸く治められてしまっていました。もうひとつもふたつもアイデアを搾って欲しかった感じです。大人の私から見ると、館に行く前にパパが家庭と仕事の狭間であたふたするくだりに興味がそそられる。この方がエディーマーフィーの魅力が出ていたし。 5点(2004-05-10 17:29:45) |
159. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
今回は、しんちゃんのかわいらしいおばかな笑いが少なかった。いまだに「大人帝国~」の重みから抜け出せないでいる感じです。 6点(2004-04-30 10:46:00) |
160. ONE PIECE 呪われた聖剣
私もタダ券があったからこそ観ましたが・・。奇策のない筋でしたね。おじさんが観て、なに言っちゃいけない作品かな。 4点(2004-04-16 03:05:43) |