141. パペット・マスター3/ナチス大決闘
《ネタバレ》 細かいところで整合性なくね?とは思えど、冒頭映画違うんじゃねーかと思えるしたい蘇生実験のグロテスクさやナチスを絡めたことで当社比1.3倍くらい物語に面白みが出た点はいいと思います。 なんだかんだ今回も楽しめました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2022-03-23 20:19:00) |
142. パペット・マスター2
《ネタバレ》 前作で助かったのに結局バッドエンドかよ!とかそういうツッコミはあれど、それはホラー映画にはつきもの。前作以上に個性的な人形やグロテスク度も上がって面白かったですが。前作はかりそめの主人、そして今回は創造主本人から「お前らいらんわw」認定された人形は不憫でしょうがありません(笑) まあトゥーロンのキャラ変わってるじゃん!と言うのはありますけど。 [ビデオ(字幕)] 6点(2022-03-23 20:16:47) |
143. パペット・マスター(1989)
《ネタバレ》 この度レストアされて円盤が発売されたので十数年越しに観ることが叶いました。 まあ正直いに言うと、冒頭のトゥーロンの自殺のくだり長くね?とか、説明がふわっとしすぎてよくわかんなくね?と言うのはあれど、個性的な人形たちは愛嬌ありますし、終盤に一気に加速してグロテスクなシーンをぶっ込んできたりとなんだかんだとても面白い作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-23 20:14:10) |
144. THE BATMAN-ザ・バットマン-
《ネタバレ》 個人的にヒーロー映画は明るくて単純明快なものが好きですが、これはこれでアリだと思いました。 終始暗い画面、ホラーやサイコサスペンスを思わせる凄惨な殺人描写などもそうですが、「恐怖の象徴」としての蝙蝠のモチーフ、世界最高の探偵という通り名の通り、バットマンとゴードンがサイコパス野郎、リドラーの悪行を」止めるために奔走する姿はなかなか面白かったです。 展開の爆発力、という意味では最後の大立ち回りや途中のカーチェイスくらいしかなく、終始青白い顔のバットマンことブルース・ウェインが辛気臭い顔をしながら事件に挑むので場面によっては変わり映えのしないシーンが続いたり、展開がもっさり、という点もなきにしもあらず、そしてキャットウーマンとの関係もなんだかとってつけたように感じてしまうのはあれど、殺陣などは格好いいと思いましたし、中盤のカーチェイス後の、炎を背にマントを翻しながら迫ってくるバットマンのシルエットなど好きだなと思う場面も多かったですし、なにより3時間という長さを感じなかったので、今回はこの点ということで。 [映画館(吹替)] 7点(2022-03-13 02:09:58) |
145. レネットとミラベル 四つの冒険
《ネタバレ》 これは「友だちの恋人」と同じくらい好きになった作品です。 四つの冒険」と言っても本当に冒険するのではなく、小説のような刺激的な四つの出来事からなる物語。 青の時間の自然の美しさ、庭での食事やら牧歌的な雰囲気にとにかく浮世離れしているようでいて幻想的、カフェのボーイではとにかう店員が横柄!なんだこいつは!とか思ってたら古参店員でもなんでもなく日雇いのバイトかよ!と言うやりとりはコメディ的でありなんだかんだ面白い。 物乞いと窃盗常習犯と女詐欺師はお互いの信念や道徳感を喧嘩腰とはいえ嫌な感じではなくぶつけ合い、でも結局自分が状況に陥るとあっさり宗旨替えをするという未熟さゆえの不安ん低さというかなんというか。 そして絵の売買ではひたすら喋りまくるというお決まりのパターンで相手を言いまかす感じ、なんだか好きです。 お互いに不完全ながらもどこか魅力のあるれねっとミラベルのやりとりがとにかく面白く、最後までとても楽しく見ることができました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-12 16:53:47) |
146. 海辺のポーリーヌ
《ネタバレ》 バカンスで訪れた海辺を舞台にした四人の男女による恋愛模様。とにかく日差しや海などの景色が綺麗、と言うのは他のロメール作品にも通じるところ。 恋愛に関して、大体拗らせてる連中が多いなかそれほど今作は「こじらせ度」が低いと感じるのは、15歳という多感な時期の少女。ポーリーヌが主体だからでしょうか? 門を開けるシーンでじゃじまり、門を閉じるシーンで終わるのもなかなかよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-12 16:44:49) |
147. 友だちの恋人
《ネタバレ》 この作品がロメールの作品の中で一番好きです。共感しずらいところはあれど、それぞれが友達のことを思っている優しさ、一癖あるけど憎めない男性陣。 特に自分はブランシェに共感。「好きな人の前では緊張して無口になる」や、午後の静寂が不安になる、と言うくだりなど「わかる〜!」と言う感じです。 そして本当にインテリアやファッションがおしゃれ。 特にブランシェの棲むアパルトマンの洗練さ加減は雰囲気含めて「自分もこう言う生活したい!」と思えるほど。 ラストは拗らせ過ぎてどうなるかと思いきや「ちょっと待って?誰のこと言ってるの?」と言う感じで互いに違う人のことを話してて、「なんだよ勘違いかよ〜」で一件落着する様、コメディやコミック的な要素のはずなのにこんなに嫌味なくおしゃれに落とせるのはさすがだと思いました。 そして互いの恋人を略奪?したにもかかわらず、男女ともにお揃いの服でこの先も友情が続くことを暗示してるのもよかったです。 ほぼガールズ・トークなのですが不思議と飽きない魅力もさすがでした。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-09 19:54:42)(良:1票) |
148. 満月の夜
《ネタバレ》 冒頭の格言通り、二つの家を持つことで分別をなくし、2人の妻(恋人)を持つことで心を失くしてしまう物語。 フランスの恋愛観を知っていないと結構きついなーと思うのと、個人的にはルイーズの役があまり好きではなかった(役者的な意味でも)なので、他のロメール作品よりもはまりませんでした。 雰囲気は相変わらず好きなのですが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-03-08 11:30:36) |
149. 緑の光線
《ネタバレ》 主人公の女性が一見真っ当なこと言っているようでいて実際かなりの自己中、高望みしてるわ雑誌の占い信じてるくせにミョ言うに現実的なこと(肉食どうの)言うわ、俗に言う「イタイ」女なので個人的に「こいつめんどくせえ!」って思ってしまいました。 っと思ったら↓ほとんどの方がそう思っていたようでなんだか安心(笑) とはいえ、実際にいたら友達にはなりたくはりませんが、なぜだか劇中見てるとそれほど不快感や嫌悪感を抱かずに観られるのは役者の為せる業か、ロメールの手腕か、と言ったところ。まあ両方でしょうけど。 とにかく作中登場人物がとにかく喋る喋る。本作に限ったことではないですが、意味kのあるようでいてそれほど意味のない会話が延々続きます。いかにも「女性的」な展開。しかし不思議と観られてしまうのまたロメールマジック。 そして劇中のロケーションがとにかく綺麗。まるで自分も旅行に行っているかのような感覚さえ覚えます。 ラストカットの「緑の光線」とそれを見つめる2人のショットの雰囲気窓、とても好きな場面も多々。物語的に決して面白いわけではないのですが、不思議な魅力のある作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-07 02:04:24) |
150. 愛の昼下がり
《ネタバレ》 エリック・ロメールの六つの教訓物語最後を飾る作品。第2子が生まれる直前で夫婦生活・社会生活になんら不満のない男性が、かつての女性と再会することで色々と揺れ動く。 一方の女性は一つのことや男が続かずいかにも、という感じ。そして散々振り回されるけど、それがだんだん恋愛に似た感情になり、揺れ動いていくというのが大まかな流れ。 まあ女性ことクロエの自己中っぷりというかそういうのが目につきますが、そういう女性に振り回されてしまう男性の気持ちもまあ、わからなくはありません。 しかし最後は結局、妻との愛を選ぶというのは安直な気もしますが、「午後は好きではない。1人でいると不安になる」という主人公の心情というか心の寂しさとその隙間を埋めるクロエの振る舞いとが交差してしまった、不可抗力のような気もします。 とにかく会話多め。だけどなぜか観られてしまう不思議な魅力。終盤のクロエの部屋での、スコアのない、しかし窓の外の喧騒が響いてくる全くの静寂でない空有感がなぜか「心地いい」と思える好きな演出というかシーンだったのと、ラストの風雨婦の愛を確かめるために2人がさった後の午後の日を映したラストショットがとにかく好きな構図で、そこだけでも点数アップ、という感じの映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-05 15:41:45) |
151. クレールの膝
《ネタバレ》 湖畔や山々などのロケーションはとにかく綺麗で、観ているだけで癒やされると言っても過言ではないのですが、主人公の髭おっさんがとにかく自分なりの恋愛哲学のもと、年端も行かない少女に言いよる姿と膝に性的魅力を感じて色々とあれするのが(変態的な描写がないにしても)非常に「キモっ!!」と思ってしまい、それだけで情景の美しさを半減させていたのが残念でした。 ただ、結局主人公の勘違いっぷりが露呈するラストはいかにも「教訓物語」という感じで、そこだけはよかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-04 20:43:50) |
152. モード家の一夜
《ネタバレ》 小難しいこと言ってる、、、風でいて結構聞き流していてもそれなりにストーリーが入ってくる作品。 ほぼ会話劇というか今でいうワンシチュエーションに近い演出なんじゃね?という感じの作品ですが、人との会話、特に異性との会話を退屈しそうでいてここまで見せてくれるのはさすがだなーともいます。 フランソワーズの不安感というか狼狽ようというかと、中盤お話のくだりで二人の関係はひょっとして?というのは想像できおますが、そこはやっぱりラストの「若かりし頃の火遊び」という旨の発言でとりあえずの決着がつくのと、いかにも教訓的だなという点で、なかなか観応えがありました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-04 00:17:43) |
153. コレクションする女
《ネタバレ》 男を取っ替え引っ替えしながら一夜を過ごすあまり「コレクションしてる」と揶揄していながら、なんだかんだで主人公らもアイデに振り回されてるあたりがなんとも滑稽というか男の性というか(笑) 特段魅力的だとか美人とかではないのになぜか男を引き寄せるアイデが妙にリアルというか。 劇伴もなくストーリーも特に盛り上がりもなく、面白い詰まらないでいえば「つまらない」作品なのですが、圧倒的に美しい自然の情景や透き通るような光源、カメラワークがなんとも魅力的で気づいたら時間が過ぎているという不思議な作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-02 05:09:10) |
154. シュザンヌの生き方
《ネタバレ》 出てくる登場人物それぞれあんまり共感できる連中がいないながらも、小馬鹿にしてたと思ってた女性が実はこちらを手玉に取っていた、という展開はなかなか面白かったし、時間も短いのでちょうどいい時間感覚の作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-01 00:54:40) |
155. モンソーのパン屋の娘
《ネタバレ》 意中の相手となかなかすれ違わない。夕食の時間を削り、通りを往復するのに、小腹を満たすために入ったパン屋で店員の女の子と親密になり、という感じのショートムーニー。 自惚か、勝手にパン屋の子が自分に気があると思ってたり、デートに漕ぎ着けたと思った瞬間意中の相手と遭遇したり、と常套的な展開ながら、なかなかドライな演出も相まって非常に面白い。 最後のあっけらかんとした展開も個人的には好み。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-01 00:52:15) |
156. 悪魔の往く町
《ネタバレ》 見せ物興行一座の一団員だった男が、千里眼の秘技(トリック)を身につけ、成功を収めていくが、結局破滅していく。 書くと「それだけ?」という感じですが、これがとても面白い。 詐欺師なので「そんなのあるわけないじゃん(笑)」というスタンスながら、タロット占いの不吉な占いは彼の末路を見事に的中させ、「見えない力」が働いているかのごとく主人公に降りかかる。 そしてついに失墜し、再び戻った見せ物一座。彼が得た職は「狼男(ギーク)」人間なのか、獣なのか?という、口上で一座の中でも最下層に位置するであろう扱いを受けている。そんな冒頭の口上が思い起こさせるラストというか主人公の末路は滑稽であり残酷でもあるものだと思いました。 「すべてはあなたの精神状態が作り出した妄想、簡単にいうとすべては悪夢なのよ」という痛烈なセリフがとにかく印象的。原題の「悪夢小路」がなんともぴったりだなと思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2022-02-27 03:18:49) |
157. ナイル殺人事件(2020)
《ネタバレ》 原作は以前エジプト旅行にいった際に旅のお供で読んだものでして、冒頭から第一次対戦のエピソードが挿入されるので一瞬「スクリーン間違えたか?」と思ってしまう本作。 前作オリエント〜同様何度も映像化されていますが、まあ及第点といったところでしょうか。 アルバート・フィニーだったりピーター・ユスティノフだったり、その辺りに慣れているとなんか違う?とは思ってしまいますが、個人的にはこれはこれで好きです。 石柱が落っこちてくるのがカルナック神殿ではなくアブシンベル神殿になったのは、なぜ?とか思ってしまいましたが(ネフェルタリのエピソード云々とリネットをかけたのかもしれませんが)。 とは言え、延期に次ぐ延期でようやく公開してくれたことがとても嬉しいのが本音です。 [映画館(字幕)] 6点(2022-02-27 03:06:54) |
158. 4匹の蝿
《ネタバレ》 サスペリア、だとかフェノミナだとかインパクトのでかい作品から比べると及第点、と言った感じ。まあアルジェント初期作ということで、まだゴブリンも発足していないし、原色バリバリだとかド派手な殺戮方法は少し控えめ、とはいえ目を引くショットもちらほら。 ジャーロらしく犯人の動機が八つ当たりを超えてトバっちりなのと4匹の蝿という割にはあまり蝿が絡んでこなかったり(冒頭のあれは伏線じゃねーのかよ)とかはあれど、まあそれなりに楽しめる。 今際の際の映像が網膜に映る、というのは後年にロボコップのテレビ晩でも使われてたし、映像業界では忘れられてるようで忘れられてないい設定なのだろうか?(笑) [DVD(字幕)] 5点(2022-02-26 17:44:44) |
159. ハロウィン II(2009)
《ネタバレ》 オリジナル版というか本家よりもゴア度アップ、精神世界入り乱れての描写やモンスター然としたマイケルはこれはこれであり、というかスラッシャー映画的には好きですが、ハロウィンという作品で考えると、「これはマイケルではないよね?」というのが個人的な意見です。 もちろん今回の残虐に殺しまくるマイケルというかシリアルキラーは好きですが、オリジナル版のマイケルというかブギーマンって、知らない間に後ろにヌッと現れて殺していくというサイレントキリングが恐怖だったのにこれじゃあただのジェイソンもどきだよなーと(とか言いながらこれとは違う〜KILLSもかなり豪快に殺してるので一概には言えませんが)。 あとはロブ・ゾンビの演出というか映像の好みの問題。ホラー好きなのはわかるんですがMVのような演出など含めてホラー映画における彼の映画はやはり個人的には「合わない」と思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-02-26 04:53:38) |
160. ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
《ネタバレ》 ワイズ版は遥か前に観た霧なのでどこがどう変わっているかとかそういうのはいいとして、キレのいいダンスや楽曲群、ハッピーエンドではないのになぜかあまり嫌な気分にならないストーリーなど、観ていてとても楽しかったです。 ただ、ダンスシーンは、あまりカットを割らずに見せて欲しいなあと思ったり。 あとはストーリーについてというか、まあ前から思っていたことですけど、さんざん移民移民とか言ってますけどあんたら白人だって元々移民じゃん?というのが気になって気になって。まあそこは気にしたら負けなのですが(笑) [映画館(字幕)] 7点(2022-02-24 05:34:39) |