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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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141.  タイムライン 《ネタバレ》 
俳優の顔が見分けがつきにくいこと(映像が暗いこともある)  SFとしてのストーリーが曖昧で突っ込みどころ満載。  後半はむちゃくちゃ面白いのに前半から中半にかけて全くつまらない。  しかし後半は本当に「ロード・オブ・ザ・リング」状態の戦闘アクションや、  かなりお金をかけて作ってるなぁと感心させられる映像。  日本でいえば戦国絵巻豪華な城攻めスペクタクル!  ここだけでも価値があろうというものの、  全体的には時間不足で人物関係が難解(すぐ人が死ぬので)  よって死んだ人の歴史に与える影響は考えない方が、  歴史映画の豪華さを楽しむとうことで面白い作品ではありました。  戦闘シーンは特に投石車の演出が迫力がありました。  ただ・・「ロード・オブ・ザ・リング」などはそれだけが売りの映画ではないのに比べ、  この作品はまさに後半の戦闘シーンの迫力に比べその他の要素は、  恋愛ドラマ中心になっています。  時空を越えた純愛のような描き方だったのでそれは好感は持てましたが・・   
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 03:52:21)
142.  カサンドラ・クロス 《ネタバレ》 
細菌感染者をとにかく邪魔だから関係のないようにポーランドへ送っちゃえと、  細菌を極秘開発していた某国の身勝手さから大事件に・・  カサンドラクロスという国境に架かる鉄橋は戦後から閉鎖され安全性は絶対不安。  ポーランドの収容所へ細菌感染した列車の乗客全員!を送り込み隔離するという計画は、  あくまでも極秘に行われなければもともとこの細菌研究というものは非常に危険な兵器にもなる。  バート・ランカスターが命令を受けていた相手は最後までわからないようにはなっているものの、  あきらかに大統領クラスのものでフィクションとはいえ合衆国の身勝手さ、  お国の役人の融通のなさがパニック時にどういう二次災害を起こすかという恐怖。  このシリアスである社会風刺ドラマにアクションシーンやコメディをふんだんに入れ、  娯楽半分シリアス半分となかなか観やすく面白い作品ではある。  特によかったのが、老人役のリー・ストラスバーグ。  ほっとさせる手品を見せるなんのことない役なんですが作品にいっそう社会性を持たせている。  ポーランドの収容所に連れてゆかれると聞いたとたん、  死んだ妻の話をし行きたくないと言いますが・・  あの鉄橋を越えた先には何があるのか想像がつきました。  現代のパニックになったときに過去のエピソードもわかるという、  行き着かない場所への恐怖がこの老人によってよくわかります。  脱走しようとする感染者(乗客)は銃殺してもよいと命令を受ける軍隊。  まるでSWのストームトゥールーパーのごとく武装した兵士たち。  細菌は「アンドロメダ」のようにあるきっかけで自己消滅・・  しかし軍隊には融通はきかない・・  細菌よりも怖いのが国という傲慢な兵器。    壊れるであろうポーランドに架かる橋は近づいてくる・・  特撮も今のアクションに比べると申し訳ないものですが、  テンポもよいし二転三転するので面白いです。  トンネルに向かうヘリと列車のアクションなんて今ではよくある、  「MIP」みたいなのですがこの映画を見てください。  音楽が大袈裟でなんか好きだなぁ~と調べてみたら、  ジェリー・ゴールドスミスなんですね。  「オーメン」「エイリアン」・・なるほど。    
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 03:50:47)
143.  あきれたあきれた大作戦 《ネタバレ》 
この監督の作品では「見ざる言わざる目撃者」のほうが面白い。  また借りて見てみよう・・  そうなんですよ。  この作品はそこそこは面白いんですがテンポが悪いから、  ただのドタバタ映画になっちゃってる。  切れがないというのかな。  アラン・アーキンのとぼけた演技が好きで観てみたのですが、  ピーター・フォークと掛け合いコメディをさせてるのに、  なんでこんなに切れがないのだろうか・・  だから個人的に厳しい点をつけました。  編集が悪いのかどうなのか・・  笑いのタメを伸ばしすぎで、  切って即次の展開に持っていくとかあるのですが・・  ラストはとてもよいと思うし音楽もいいんだけれど、  俳優がいいだけに残念です。  一見アホウのような役柄のアーキンですが、  実は普通にまともすぎるからおかしいだけなんですよね。  とぼけてるのではなく周りのバカとテンポが合わない。  そのバカたちに合わせてしまうと小ざかしく面白くない。  そこであくまでもわが道を行く普通のオッサンが天然で生きてくる。    メル・ブルックス風というより、メル・ブルックスのほうが面白いですよ。  アラン・アーキンはおとぼけ役がお得意なんですが、  「摩天楼を夢みて」あのエド・ハリスとの掛け合いがよかった。  
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-23 16:20:46)
144.  狂っちゃいないぜ! 《ネタバレ》 
すごい配役ですよね。  いやぁ、アンジェリーナ・ジョリーは出た瞬間わかったんですが、  ケイト・ブランシェットは後半になるまでわからなかった!  だって・・アビエイター観たあとではピンときません。  このふたりをパッケージに使うほうが今では売れるでしょう。  ジョリーと ビリー・ボブ・ソーントンは実生活でも夫婦だったって、  んんん~やはり演技とは思えない濃さでした。  ジョン・キューザックがレストランでお目目パチクリする演技もあながち実話か(爆)  実はキューザックが私のタイプかもしれないと借りたのですが・・  この人見ようによったら顔が全然違う(一番似てるのはケビン・スピシー・・)  どうもちょっと違ってました・・  でもこういうマヌケにお人よし風な顔は根本的に好きですが・・  お話は期待していなかったわりには面白かったです。  ラストがバカっぽい恋愛になったことを除いてはよろしいかと。  爆破予告は誰が電話かけたのかが気にはなりますが、  まあ謎のまんまでいいと思う。  前半からコメディなのですがちょっと笑えないシリアスさで、  元から飛行機が嫌いな私は絶対乗りたくないと思いました。  また違うんですよね。  シュミレーションの戦闘機とは違うんです。  民間機の交通整理をしているような管制塔ですからリアルなのです。  時給10万円もらってもやりたくないよぉ~と思いました(爆)  実際にこういうお仕事をされている人を尊敬しますよ。  コメディなのにリアルでしかも後半から「ゲーム」のような追い詰められる怖さもある。  飛行機墜落のパニックものよりある意味怖い映画かな・・ 
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 16:17:13)(良:1票)
145.  SF/ボディ・スナッチャー 《ネタバレ》 
最初あんまりゆったりしてるのでボーッと観ていたら、  わけがわからなくなり(笑)もう一度見直しました。  この映画わりと不親切なところがあるので、  1回で観ようとするなら真剣に見逃さないようにしないと・・  SFの宇宙からの侵略モノなんですが、  冒頭の見せ方が「宇宙戦争」じゃあないかと嬉しかった。  こちらもリメイクものなのですが、  元のオリジナルは次回観るとして・・  登場人物が見慣れた人ばかり出ているのでまたこちらも嬉しい。  しかもひとめ見ればわかるという特徴のある顔、顔・・  SF映画の特徴的な顔ぶればかり集めたなぁ・・  主役がキーファー・サザーランドの父ドナルド・サザーランドなのですが、  公衆衛生調査官の彼を中心に事件がおきてゆきます。  個人的に気をつけて観てほしいのは、  セラピストの女性ですね。  彼女は髪型や撮りかたによって気がつかないときもあるから・・  ある意味サスペンスなので飽きずに楽しめるし、  「エイリアン」的なホラーSFの要素もありますが、  口から気持ち悪いものが生まれたりはしないので、  ホラーの苦手な方にもお勧めできます。  宇宙植物が寄生し人体のコピーをとりのっとるストーリーは単純明快。 しかしこんな奇形も生まれてしまうのですよ(爆) さてどうしてこんな人面犬が生まれたのか・・ ハリーという男は広場でいつも犬と一緒にいるのです。 ちょこちょこ出てきますので見逃さないように・・ 私はこの人面犬の場面を何回も気に入って見て、 人と犬だったころの場面を探してまた大うけしたりしました。 このあと叫び声をあげるとコピー人間に人間だとわかるからこらえなければならない。 ここのくだりがおかしい! 人間とわかればゾンビのように追ってくるのですよ。 ここ気をつけて見てください。 叫び声の種類がありますから。 のっとりコピー人間は仲間を呼ぶとき叫びます。 人間の感情からの叫び声と違うのです。 ここが最後に繋がるうまい前ブレなのです。 ラストが秀悦で「お見事」と思えますから・・ 本当に特にSF映画って単純なストーリーをどれだけ面白く見せるかですよね。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 16:11:52)(良:1票)
146.  ボディ・スナッチャー/恐怖の街 《ネタバレ》 
ど・・どこに出ていたんだ?サム・ペキンパー??  オリジナルのほうも観てみようということで借りてきました。  しかしこの作品の映画化って今までに3回もしてるんですね・・  SF古典ということでSFファンならばぜひとも観ておきたい作品です。  リメイクが流行っているので作品をより理解することでオリジナルも見ることにしています。  ただしSFサスペンスとなれば私は2作目のほうが好きかなぁ・・  最後のどんでん返しとSFは根本的には結末は暗いオチが面白い。  こちらのオリジナルは全体的には好きですが、  ラストがありきたりでした。  宇宙生命体による地球侵略が何なのかがなかなかわからない、  これは良いと思いましたがさて初めてこちらを観るとわかりやすいものか?  時間が大変短い作品なのでテンポはあるのですが、  中半にならないとソレが登場しなかったり、  コピー人間がいきなりソコに横たわっているなど唐突すぎ。  ただし、2作目でマユのようなものをコピー人間がかかえていたのが、  この作品ではお菓子の(さやえんどう)そのまんま!  これは私は気に入りました。  2作目を先に観ておいたので大変わかりやすかったのですが・・  後半に人面犬はでてはこなかったけれど(当たり前)  2作目で人面犬を出した遊び心は同じところにありました。  冒頭の入り方主人公の説明はこちらのほうがテンポがよく好感。  久しぶりに帰郷して街がどこか変わっていた・・  こちらのほうが説得力があります。  あと、この作品はすごく光と影の使い方が上手だなぁと感心。  ドン・シーゲルが監督をしているのですが、  この方は2作目のリメイク作品にも俳優で出演しています。  どこに出ていたのか元の顔がわからなくて残念。  このシリーズは意外と面白いSF作品なのです。  気持ち悪いエイリアンが人間の体をのっとるような映画なのに、  そういう描写はあまりなくてほとんど心理サスペンス。  ソレなのに面白いのです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 16:06:31)
147.  屋根の上のバイオリン弾き 《ネタバレ》 
これは見ごたえがある作品です。  170分という長時間の映画にミュージカルとくれば普通飽きるのですが、  私はミュージカルが苦手なのにわりとついてゆけました。  史劇なら長くてもいいけどミュージカルなのになんで観れるんだろう?  と、観ている途中で正直思ったくらいですから・・  主役の父役のトポルがなぜ主演男優賞をもらえなかったのか(ノミネート)  それが不思議に感じるくらい存在感あるいい演技をしています。  冒頭からこの映画の解説みたいなことをやってくれて、  しかも題名の屋根の上のバイオリン弾きの説明もしてくれちゃう。  語り部でもあり5人の娘の父であるこの映画の主役でもありますが、  まったくシリアスになりがちなテーマをコミカルに演じています。  まさにバイオリン弾きと共にいる道化のような役かもしれない。  扱うテーマは民族の宗教伝統であるし政治的な問題もあるのに、  テンポやセリフがミュージカルでもコメディの匂いがするから重くない。  後半も後半にはやはりユダヤ人は追われ放浪の旅に出るのですが、  その団体も私には暗く映らず、  しかしどこか哲学性を帯びた宿命に逆らわずとも自分たちを順応させ生きようとする、  諦めがほんの少しとそれ以上の見えない希望さえ感じました。  あがいても仕方がない悲観的な楽天さ・・  「フルメタルジャケット」というキューブリックの戦争映画のラスト。  あの土手を笑いながら歌う兵士たちは氏の作品が苦手であるにもかかわらず、  私にとって一番わかりやすいキューブリック作品となったのです。  それと同じような感覚をこの映画のラストに感じました。  音楽が有名な「サンライズサンセット」ですが、  この映画の全編を担当しているのがジョン・ウィリアムズ。  旅情的で朴訥な音楽とミュージカルの抑揚のある歌。  ミュージカル映画は大袈裟な演出が多くてひいてしまうのですが、  この作品はシリアスでいて楽天的。  コメディなのにもの悲しい。  あくまで家庭を中心にしているのに湿っぽくない。  不思議なつかみ所のない映画です。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 16:00:44)
148.  メイド・イン・マンハッタン 《ネタバレ》 
まあまあ楽しめる小品。  音楽がアラン・シルヴェストリということで、  うわぁ~なんか懐かしいと思ったのは変でしょうか(笑)  バック・トゥ・ザ・フューチャー以外あんまりピンとこないので・・  あと挿入歌とかに使われてる70年代風な音楽は・・  ポール・サイモンかなぁ?  ちいさい息子が70年代にはまっててニクソン元大統領のファン(爆)  そういうギャップが面白かったのと、  ロマンチック・コメディでしかも私の苦手そうな展開なのに、  さらりと観れるので内容よりいい印象でした。  俳優が「シャル・ウィ・ダンス?」とかぶっちゃって・・  ジェニファー・ロペスがメイド役なんだけれどすごい肉感的で、  やはりラテンな人だと妙に納得。  ん?で、メイド・イン・マンハッタン(爆)  私は前からロペスとアンジェリナ・ジョリーを間違えてたりしてて、  今回はおまけにキャサリン=ゼタ・ジョーンズも入ってて・・  やはりエキゾチックでいいですねぇ。  どこがどうしてか「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツになれないのは、  やはり変身してだんだんきれいになっていくさまのセンス。  ひっつめ髪よりもっと違うエレガントな変身を期待したのですが・・  同じくシャル・ウイ・ダンス?のスタンリー・トウィッチも出てたり。  そして主役のレイフ・ファインズ、彼は好きなのですが、  思ったよりしっくりこの普通ならリチャード・ギアがやるような役をやっている。  こういう役も似合うんだ~とちょっと嬉しい。  メイドがほとんど有色人種ちうことで、  ニューヨークってそんなところなんだ~とまた納得。  全体的には色んなラブコメの要素が楽しめる軽い映画なのですが、  撮影の色があまりきれいだとは思いませんでしたね。  音楽はいいので気軽に流しながら観賞するにはそれ以上の娯楽作。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 15:50:01)
149.  幸せになるためのイタリア語講座 《ネタバレ》 
冒頭から手持ちカメラの揺れが気になり、  全編にわたりちょっとこれ素人が撮ったみたい??  と妙な気分のカメラワークだったのですが、  ラストのイタリアのベニスでの記念写真が意識してのものかまんま素人。  これは作品自体が暖かい手作り感に満ちているのかもしれません。  しかし冒頭から中半にかけてかなりシリアスな展開になっており、  この作品は取りようによっては嫌悪感を抱く人もいるかもしれないと・・  前半にシリアスを持ってきて後半に娯楽を入れる展開は、  成功しやすいように見えて実は難しいものです。  しかし最初が暗いから最後まで作品に付き合わないとは思います。  登場人物たちがみんなそれぞれどうしょうもない不幸な悩みを抱えている・・  さらにどんどん不幸になっていくかのように見えたが・・  幸せとは?不幸とは?それは第三者が決めることではない。  自分が決めることなのかもしれない。  ソレは当たり前にわかっていても理解しにくい。  他人の目を通して幸せや不幸を描いているのかもしれないから。  ・・ああまた人が死んでゆくんだとあきれて観ていましたが(爆)  この展開になれてくるともう人事。  なんか登場人物に都合の悪い人が消えてゆかない?  と「なんか、なんだよなぁ・・」と中半私も取りようによっては・・と思い始めていたところ、  イタリア語講座に集まりカップルが都合よくできそうな展開になってきたところ、  イタリア語講師でもある傲慢サッカー青年が鍵を握る行動を起こします。  この役はとても貴重であり彼の嫌われっぷりがないとこの映画も成り立たない。  クリスマスにもうなにも暗い材料もなくなったというのに、  ここから急展開になり面白くなってきます。  だから最初は暗くシリアスなのですが我慢して観ることで、  最後の手書きの制作紹介の紙切れさえも暖かく感じることでしょう。  何が言いたかったのかはそれぞれみなさんも感じてくださいね。  なぜなら登場人物と同じ境遇や同じ感性で観る人もいれば、  あくまでも客観的に観終える人もいるから・・  私なりに考えてみました。  不安定な将来を考えて悩むよりも、  今が大切だということなんじゃないのかなと。  考えて悩んでそこにとどまるのは今までであり、  これからはそこから近い今を現実を形にしてゆけばいいと。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-23 15:42:47)
150.  エアポート’80 《ネタバレ》 
これ・・映画なんだといぶかしげに観ていました(爆)  もしかしてパロディなのかと中半から思いつつ観ていたのですが・・  なんであれだけの事故にあった乗客たちは何事もなかったかのように、  帰りもコンコルドに乗れるんだろうか??  アトラクションだと思っているのか・・ありえない!  どこまでありえないかというと、  「ステルス」級の脚本(爆)  すごい映画でした。  それでも見終えてしまうのがハリウッド映画の無理やりなところ。  音楽も派手だなぁと引いていたらMIP2や新スパイ大作戦の人でした・・  ああ、だからか007やスパイ系の演出に感じられたんでしょうね。  戦闘シュミレーションは好きなのですが、  これは主役が旅客機のはずではないんでしょうか。  違う映画を観ているような感覚・・  私はこういうシリーズはネタがなくなってくると、  今度は心理パニックを描けるように人物のほうをしっかり描くと見てたんですが・・  人物描写はシリーズを重ねていくとまるで同じようになっていきます。  手術予定で時間を迫られる人、黒人、音楽家・・  また同じかぁ・・と観ていたんですがそれよりも、  機内の緊迫感のないこと・・  前のがアイデアとして水中に沈むのが心理描写もよくできていたのに、  これは単に007やインディジョーンズ系のオチ=雪山でした。  こ・・これは冒険アクションでしょう。  でもアラン・ドロンとシルビア・クリステルを初めて見られたのです。  ドロンはサッカーのアルゼンチン代表だったサネッティに似てたなぁ・・  大手映画サイトallcinemaさんも・・BONB!マーク(おそらく今までではじめて・・)  いや、そこまでひどいとは思わないけど・・(悩) 
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-23 15:36:24)
151.  モンティ・パイソン/人生狂騒曲 《ネタバレ》 
あ・・合わない世界だった・・  実は大分前にコレ観て最後まで観れなくて返却してたので、  今回はついてゆけるかとまた借りたのです。  それもこれも、私がテリー・ギリアムが好きだからと、  「4人もアイドル」はビートルズネタでまあまあ面白かったので・・  本編に入る前の創世記みたいなのがよかったので、  そのままの勢いの作品かと期待したのですが・・  ベン・ハーからのぱくりの奴隷船から老人による老人のための会計ビル、  「バランス・シートー!」と叫ぶ敵(苦笑)や丸ごとビル移動などよかったのに・・  本編は7つの章になっており(人間が生きる意味)を問うコメディ。  実は最後まで1度も笑えなかった・・  シモネタ満載なのと真面目にストレートに皮肉っているのが、  逆に客観的に観てしまいついてゆけず・・  唯一ちょっと笑えそうだったのが(臓器移植)くらいだけれど、  ここもあまりの血しぶきに気持ち悪くなった(爆)  笑えないよ~!  音楽がちょっとジョン・レノンの歌うある曲に似てたんです。  サージェントペパーズの中に入ってるワルツ調の曲似。  ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト という曲です。似てると思うのは私だけかな??  
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-23 15:30:15)
152.  最後の誘惑 《ネタバレ》 
さてこの作品はあらすじを調べてこれは他のキリスト主役の映画ではない、  もしかしたらこの作品こそ客観的に描かれており唯一日本人でも理解できるのではと・・  大変面白くて長い時間があっという間にすぎていってしまいました。  おそらく本当の信者の人から見ればくだらない作品なのかもしれませんし、  想像の脚本に過度な演出で理解しがたいのかもしれません。  実際当時ハリウッドでは上映禁止運動が行われた問題作です。  ある意味偶像ともいえる救世主(メシア)を待つ旧約と、  その救世主が現れた新約。  その象徴は絶対であり人間的であってはならないのかもしれません。  しかしそれは当時その人が(キリスト)心から本当に望んだことでしょうか。  あとから伝え広める人たちが望んだことなのではないのでしょうか。  そうこの作品はキリストもただの人間であったという当たり前の解釈で、  ソレは決してコメディでもなく悪意に満ちているものでもありません。  私は逆にこの作品を見たおかげで近づきがたいどちらかといえば、  理解したくないキリストという人に(あくまで神ではなく)興味を持ち親近感さえわきました。  それは信者にとっては邪魔なものなのでしょうけれど私は信者ではありません。  宗教映画を歴史からは外せません。  歴史映画が好きですからそこから宗教を外して見られないのです。  この映画を観ることで本質がわかるとは言い切れませんが、  こういった切り口で語られるのもアリなのではと思います。  真面目にサスペンスとして観るのも面白い作品です。  作品の匂いは旧約聖書だと見て間違いないなぁ・・  まるで日本のどこかの党首みたいだ(党は違えど匂いは)まさに親近感(爆)  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 15:15:02)
153.  マスク・オブ・ゾロ 《ネタバレ》 
 私はずーっと前に怪傑ゾロは解決ゾロだと勘違いして大うけしました(爆)  さてこの「マスク・オブ・ゾロ」なんですが、  劇場公開の前にある予告を見てなんてかっこいい映画だと、  インディジョーンズの世界だ!と観たくなったのです。  まあ劇場で見たほうがこのての映画は音響も派手で面白そうですね。  そして私は濃い顔の俳優は苦手なのに、  アントニオ・バンデラスは好きなのです。  私的には金城武入ってるかなと・・  背は低いのですが品があってなんというか色気もあるし、  私の中ではザ・ラテン!アル・パチーノと同じ世界ですね・・  まあサッカー選手でデル・ピエロが好きな私はこのての俳優はいいなぁ。  さらにキャサリン・ゼタ・ジョーンズも大好き。  このふたりはよく似た血を感じさせます(苦笑)  もうひとり演技的に好きな俳優アンソニー・ホプキンズが、  プリティ・ウーマンのギアよろしくなんとか小汚いバンデラスをゾロにしようとするのです。  いやぁ、本当に最初は小汚かったんですよ(笑)  チリチリパーマ(ラモスヘア)に不精ヒゲにマヌケ面・・  おまけにドジです。  このマヌケぶりの笑わせどころ(外しどころ)は、  残念ながらハリソン・フォードのインディのほうが面白い。  ところが紳士のふりをしていざ敵陣のパーティに行くバンデラスは、  待ってました!とばかりにかっこよかった。  ではそれだけの映画なのか??  う~ん・・私から見れば「インディジョーンズ」と「スパイダーマン」と、  「スターウォーズ」の師弟愛をかき混ぜたような作品で、  あまり目新しく感じなかったのです。  終わり方もこれぞ活劇!みたいな続編を匂わせるかっこいいシメで・・  やはり勧善懲悪ヒーローものが根本的に合わないのかも。  よって厳しい採点にします。  これはたぶん内容はどうあれ正月映画への期待のほうが大きいのもあります。  ・・結局インディジョーンズ風な映画が見たいんだけれど(困)  魔宮の伝説みたいな場面も出てきました・・  暴れ馬の演出や(大いなる西部に似てる)ホプキンスの威厳、  主役ふたりのかっこよさに5点献上。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-23 15:07:23)
154.  大空港 《ネタバレ》 
管制塔とコックピット、乗客と航空会社・・  人間関係がそれぞれ丁寧に緻密に描かれ好感が持てる。  すべてがジグゾーパズルのように繋がるよくできた秀作。  アクションシーンがあまりなくても、  これだけ緊迫感のあるそしてコミカルな暖かいジョークも忘れない。  パニックになった乗客の反応もそれぞれ面白くもさえある。  特によかったのが助演女優賞を本作で受賞した、  したたかでいい味のおばあちゃん役のヘレン・ヘイズ。  他にも出演女優が美しいのが目をひきますが、  特にスチュワーデス役のジャクリーン・ビセットがいい。  カメラワークも彼女の目線で撮られたシーンは楽しいし、  画面が切り替わるわかりやすい演出もいいです。  サスペンスはわかりにくいほどいい作品と勘違いしていませんか?  こんなに丁寧に作られたわかりやすいサスペンスもたまにはいいですよ。  なにしろ人間関係がよく描けていてこのシリーズ中一番人気なのもうなづける。  のちの映画にも影響を与えていると思われます。  おばあちゃんと爆弾犯人が並んで座るシーンは、  テリー・ギリアムの「12モンキーズ」のラストのシーンそっくりだし、  スピルバーグの「ターミナル」の中にもこの作品のいくつかのシーンが・・  サスペンスなのに人情モノ。  そしてコミカルであるけれども暖かい。  バート・ランカスターはこの役は適役であったし、  あいかわらず(このシリーズ全編出ている)ジョージ・ケネディもいい。  寒い寒い真冬のターミナルを舞台にあったかい人間ドラマ、  出会いと別れもありますし、  付近住民問題まで描かれています。  映画を観たなぁ・・という充実した後味を味わえることでしょう。   
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-23 15:01:09)(良:1票)
155.  男たちの大和 YAMATO 《ネタバレ》 
後半の最大の見せ場(プライベートライアン顔負けの演出)  ここまで人間ドラマに力を入れ大和の全景をリアルに描写しておいて、  人が死んでゆく演出が軽すぎます。  最近のハリウッド映画に特に多いのですが、  名前を呼ばれないとわからないくらい死体の扱いが粗末。  カメラワークが早すぎるのです。  ハリウッド映画では最近の「アイランド」「キングダムオブヘブン」の戦闘シーンのような・・  人間ひとりが死ぬ場面を丁寧に撮れとは言わないけれど、  命の尊さが逆にあまり私には伝わってこなかった。  だから生き続ける人のほうが存在感があったことはまあいいことなんですが・・  この後半の最後の船出に向かう大和は圧巻で、  この映画の最大の見せ所だと私は思いました。  「鳥」のように囲まれサンドバックのように米軍戦闘機に攻撃を受ける大和。  これはすごくよくできているなぁと思いました。  それまでの人間ドラマからしてここから主役は大和から人間だ。  ひとりひとりきちんと最後まで描いてほしいと見ていました。  ・・なぜ早回しをするんだろう。なぜ必要以上にカメラを揺らせるんだろう。  誰が誰やらわからないじゃあないか(爆)  大事なところで感情移入ができないのに、  なんと回りは泣いている・・??  そしてさらに感情移入ができなかった理由があります。  若い役者の顔が見分けがつきにくい(苦笑)  現在のシーンと回顧シーンとが重なっているのですが、  コレだけよく似た役者を揃えると誰を主体に見たらいいのかわからない。  パンフを購入しあとで見たらよくわかるんですがやっぱり似てた・・   仲代達矢の若い頃の神尾君役松山ケンイチ がピンとこなくて、  結局は神尾君と西君と内田守が必要な役であり、  その他の配役に時間をさけばこの3人の焦点がぼやけてしまう。  もちろん上司は必要不可欠ですが・・  反町はどうだったんだろうか・・  渡哲也が出てきたあたりから面白くなってきたんだけど、  それまでが誰を主体にしているのかついてゆけませんでした。  私の評価としては、  後半の大和の最後の戦闘シーン(人間の描き方は悪い)  歴史をきちんと描けている。  天皇制や戦争の意味など今の時代に描けたこと。  こういったことが評価の好対照です。  
[映画館(字幕)] 6点(2005-12-23 14:33:06)(良:2票)
156.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 
6点に近いんですが・・ご祝儀&ブラピが好きなので甘く7点。 ストーリーはもういたって単純そのもので、 サスペンス好きの私には全然物足りなく、 アクション嫌いの私なのにいいのかこの点でと思うんですが・・ 苦手のカメラ早回しは予告でもわかってたし覚悟してたんですが、 意外と見やすいことに気づきました。 撮影監督の腕がよいのか監督の演出がいいのか、 速いだけでなく見せ場にはスローや長回しも駆使し、 飽きさせることはありませんね。 カーチェイスも撮る対象がはっきりしていて、 画面酔いすることもなくスピード感がありました。 演出は単純な映画の割りによかった。 舞台劇のコメディとSF映画のような高さのある演出で緩急がある。 ついてゆきかねるくらいの(ありえない)演出は派手すぎてこっけいで、 これはコメディ色の強い恋愛アクションだなぁと。 ブラピとジョリーの顔立ちがなんとなく兄弟に見えた。 唇が気になって(爆)ふたりとも唇がめくれてるから・・ キャラ自体がユーモラスですよね。 きれいなんだけれどグシャッとぶさいくになるし、 そこがかわいいんです。 お似合いだなぁ~と変に感心してしまいました。 マイケル・ダグラスの「ローズ家の戦争」という映画が昔ありましたが、 あれをスパイものにしたような感じです。 どこか昔の映画のような感じがしたのも、 それに似ているからか、 それとも舞台劇のようなドタバタコメディだからか、 セリフや演出はもろ3枚目のブラピ全開です。 今までに何人殺した?このあとのジョリーの答えにほうけた顔のブラピがよい。 対するジョリーは2枚目のほうが強かったかな? そのギャップがなんともユニーク。 目がいっちゃってるジョリーがマネキン人形のようにビルから直立不動で落下するシーン、 逃げまくるブラピが無人の車に飛び乗ってお約束どおり撃沈するシーン・・ 真面目にふたりともイカレ役をやっていて似合っています。 音楽も軽快なラテン調で、 なんとなくタランティーノの全盛期アクションを思い出しました。 妙にひと昔の映画と今の流行とのミスマッチを、 2枚目なのに3枚目のふたりがやっていることもヒットした要因と思いました。 根本は夫婦愛とか恋愛倦怠期からの脱出とか真面目なのですが、 それはおかずとしておいておいてコメディとして楽しみましょう。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-23 14:22:32)
157.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
突っ込みどころ満載!  展開が速すぎておかしすぎる強引さ。  ストップモーションアニメーション。  レイ・ハリーハウゼンのカクカクした動き、  ヒトコマヒトコマを秒撮りする手法なんですが、  この動きが好きなのでシンドバッドシリーズは好きです。  そのハリーハウゼンが影響を受けたのが本作「キングコング」  まずはその愛らしい動き・・  人間だと格闘になるのがいやなんですが(プロレス系は苦手)  これを恐竜やキングコングがやったら、  もうおかしいというかかわいいというか愛らしいとなります。  まあ白黒なので細かい残虐性はわからずそれがよいのかも。  ただしコングのアップの顔は白黒だと不気味でした~!  次に評価できるのがカメラワークです。  こんな古い時代にうまいこと撮ってるなぁと感心。  合成の色違いはおいておいて、  高いところや広い場所を当たり前のように臨場感たっぷりに描いている。  そして最大に評価したいのは緩急の見事さ。  冒頭からテンポよくおかしいセリフ&場面で笑えて、  島に上陸してからのドタバタ劇が冒険映画のお手本のような楽しさ、  そして本土に上陸してから大袈裟なほどの面白さ、    ラスト付近最大の見ものがエンパイアステートビルの有名なシーン。  そこだけわずかにゆっくりと時間が流れているようで、  この映画って・・単純な冒険パニックだとバカにして見ていなかった、  そんな自分が恥ずかしくも感じたくらい感動しました。  ・・たぶんカラーで丁寧に作られた最新作を観たら泣くでしょう。  でもこの最初の作品を見てよかった。  この作品がなければ生まれていない正月映画ですから。  ピーター・ジャンクション監督はこの作品を観て監督業を志したらしいです。  もしまだこの最初の作品を見ていない人で最新作を見ようと思ってる方は、  このオリジナル版をぜひ見てほしいと思います。  100分ほどの短い作品ですが、  リメイク版はこの原作を忠実に再現しているらしいのですから。  
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-23 14:15:06)
158.  バーディ 《ネタバレ》 
うわ・・暗い内容じゃあないか。  ところが演出がファンタジーみたいに優しくて、  しかもコメディも入っているのでそうシリアスには見えません。  全てを見諭している物言わないモディンは、  世間のほうが病気だといわんばかりに・・  檻の中と檻の外それは鳥カゴでもあるし、  社会への風刺でもあるし・・  小説か哲学のような自問自答のような内容に、  このまま結末は救いようがないのかとも考えますが・・    即感動して泣けるという生優しい映画ではありません。  泣いてくださいという種類ではないのです。  考え込んでくださいというほど深いものでもないのですが、  やはりラストのあのアイデアはなんともいえない、  人間って強いそしていいもんだなぁとも思え笑みさえこぼれます。    最初のモディンが落ちるシーンは最後にきいてくるので、  見終わったあと見返すと感動できます。  こんなラストは全く想像もしていなかったふいうちで、  そのあとエンドロールが終わるまで映画の内容をかみ締めました。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 14:08:51)
159.  アビエイター 《ネタバレ》 
  長い作品それならいっそあるお約束で締めればよかった・・  お話の終わりに実はこうでしたみたいに、  主役のそのあとを5分くらいかけて説明する。  お約束すぎるんですが・・  うまく使うと感動作にもなるんですよ。  わかりやすくなると理解する人が増えるから感情移入しやすくなる。  特にキャラがかぶるディカプリオを使った伝記もので、  「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を思い出したけど、  あれもちょっと似てなかったですか?  でもあっちの方が私は好きです。  トラウマを抱える主人公の成功と挫折を伝記もののお約束で締めている。  アビエイターもそうしろとは言わないけれど、  いらない場面も削れたと思うしあとの説明もあったほうがいい。  これではハリウッドの本当に個人的な昔の映画ファンしかわからない。  しかしあいかわらずディカプリオは演技がうまいなぁと感心。  童顔が合ってないと言われていますが、  私はもとのヒューズ氏を知らないのでピンとはきませんし、  ディカプリオ自体が現代風な顔ではないので良いと思いました。  が・・調べると体格が全然違うんですねぇ(苦笑)190cmもあったんですか。    トラウマという扱いはわかりやすいし原因もよく描けていますが、  あまりにひつこすぎるので共感はできませんでした。  そして同じ暗いトラウマ映画でもラストの描き方のていねいさや、  同じ日本人としてわかりやすいということで「砂の器」のほうが断然よい。  逃げても忘れたくてもいつかどこかで忘れたいものは蘇るのです。  それが悪いことに弱いときに現れるんですね。  そのときにそばにいてくれる人がいたらどんなに心強いか・・  どんなになってもそばにいてくれるそんなわがままを他人に求めるのも、  満たされなかった幼少時のトラウマから抜け出せないから。  逆にそれを反骨としてバネにしている人もいる。  でも成功のレベルが大きいほど逃げ込む夢が大きいほど、  失ったときにそばにいてくれる人は少ないはず。  ある意味「市民ケーン」と同じような世界の映画なのですが、  この映画が市民ケーンになりえなかった原因はなんだったのでしょうか・・  ヒューズはキャサリンに母親を父親を求めていたのかもしれない。  そして大きな空をも重ねていたのかもしれません。   
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-04 15:49:51)
160.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
これは・・合いませんでした。  次々と用意されるネタがいつ出されるかのみの興味で、  しかもそのネタを出すシーンがかなり予測できます。  ヒッチ・コックの映画は次の展開がわかりやすく、  最悪最初からエンディングが読めてしまうのです。  今の作品に出尽くされたネタなのかもしれませんが、  テンポが遅いのと緩急がないのとさらに、  私が氏の作品のコメディが全く笑えないところがネック。  紙芝居のように次のネタが丁寧に用意され、  先の先まで読めてしまうのでサスペンスの妙が少ない。  最後で意外な結末となってもそこまでだらだらと見ているので、  あまりびっくりはしないのです。  そして映画のお約束が守られすぎている。  最初と最後は繋がっている。  だいたい犯人は最初に主役の近くに出てくる等・・  シャーリー・マクレーンはかわいかったのですが・・  あと叙情的な景色も悪くはない。  しかし同じようなブラックサスペンスでしたら、  違う解釈の、死体は動かさずの「ロープ」のほうが面白い。  死体が動く面白さは「第三の男」のほうが格段にいい。  もしこの二作を未見でしたらぜひお勧めします。 
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-04 15:45:18)
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