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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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141.  不死身の保安官
ラオール・ウォルシュ晩年の作品。超お気楽コメディ・ウエスタンです。 ひょんなことから荒くれ者が揃う西部開拓の地に、ロンドンから銃の行商にやって来たド天然英国紳士。 ひょんなことからそんな英国紳士が凄腕ガンマンと勘違いされ、保安官に任命されてしまう。 ひょんなことから白人と対立する先住民から信頼を勝ち得えてしまう。 ひょんなことからジェーン・マンスフィールド演じる街で一番のゴージャス美女までゲットしてしまう。 襲いかかってくる先住民や西部の無法者に対し、臆することもなく正論で危機を突破していく。 全く場違いですが、なんだかんだでその場を収めていく英国紳士をケネス・モアがコミカルに好演。 ちょっと他に無い空気が漂う異色の西部劇ですが、これがなかなかの面白さです。 確かに、“不死身の保安官”です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 22:17:22)(良:2票)
142.  Fukushima 50
何年位前だったか。NHKで放送された当時の再現ドラマを見たことがありました。 吉田所長役は亡くなられた大杉漣さんだった。 両作品ともに切迫した状況の福島第一原発内部で様々な専門用語や数値が飛び交う。 それらに説明の字幕があったNHKのドラマの方が、事実を捉えるという意味では分かりやすかったと言える。 一方本作は最悪の場合東日本壊滅という危機に命懸けで立ち向かった人々の人間ドラマにある程度絞った構成になっており、 改めて彼らの命がけの戦いに感謝の気持ちでいっぱいになった。それだけでも見て良かったと思える映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2021-01-07 21:11:33)(良:1票)
143.  さらば愛しきアウトロー
名優レッドフォードが本作をもって俳優を引退すると発表した作品。 その作品で演じたのは、実在した老銀行強盗。80年代初頭のお話。 銃は持っているが一度も撃ったことが無く、刃物を振り回したり脅したりすることも一切なく、 物腰柔らかく紳士的。スーツ姿でスマートに犯行を実行していく。 そんなレッドフォードの老銀行強盗の姿を見ていると、 彼が若かりし頃、「スティング」で演じたジョニー・フッカーを思い出した。 「スティング」から40年か50年後、年老いたジョニー・フッカーの今を見ているような感じでもあった。 ユーモアと品がある、ささやかに挿入されるシシー・スペイセクとのロマンスも良かった。 80過ぎという年齢を考えるとやっぱりカッコいいな。そういうことで十分の作品です。 銀行強盗モノの緊張感とは無縁、大人のおとぎ話的な作風も本作にとっては良かった。 本作をもって俳優を引退することを表明し、レッドフォードがスクリーンから去っていくことになる。 扉の向こうに消え行く後ろ姿のラストが印象的。感謝を込めて本作の邦題風に、さらば愛しきレッドフォード。
[DVD(字幕)] 7点(2021-01-05 16:16:06)
144.  シークレット・ランナー
ある出来事で死んだはずの恋人と瓜二つの女が現れた。彼女は何者なのか・・・? という男と女のミステリ・サスペンスの定番のストーリー。 その女を演じるサマラ・ウィーヴィングが美しい。 主人公の男が苦悩するさまが繰り返される前半は退屈なのですが、 後半、女の正体が明らかになって以降は悪くなかったと思います。 一方で犯罪組織に命を狙われるというもう1つのストーリーがあるのですが、 ラスト以外、2人が危機にさらされることもほとんど無くこちらの方は盛り上がりません。 2人の男と2人の女。その結末はうまくまとめられたと思いますけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2020-12-28 17:07:21)
145.  間諜最後の日
スパイもの特有の張りつめた空気や緊張感はあまり無く、 終盤明らかになる、探している人物が誰かについても、かなり早い段階で察しが付く。 ヒッチコックお得意の、恋に落ちる2人と敵のテンポの良い追いつ追われつがあったりする訳でもない。 しかしこの時代きっての怪優ピーター・ローレが非常にいい味を出していたり、 ジョン・ギールグッドの戦時中の将校らしい雰囲気を醸しながらも英国紳士然とした佇まいも絵になっており、 ヒロインのマデリーン・キャロルも含め主要キャスト3人が十分に楽しませてくれます。 同時期の作品である「第3逃亡者」でも見られる、ダンスホールなど多くの人でごったがえす中に 対象人物を絞っていく見せ方、小道具の使い方など、本作でもヒッチらしい技巧は随所に感じさせてくれます。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-28 11:15:53)
146.  刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM> 《ネタバレ》 
警部VS警部。そのアイデアは面白かったけど、コロンボ警部の相手としてはルーサン警部は弱すぎた。 それでも、居眠りと時計と録画、野球中継。このアリバイ工作はなかなかよく出来ていたのですが、 「いつも5分進めておく時計」という割とよくありがちな見落としをしていたり、 ルーサン警部のキャラがかなり軽いので警部VS警部の攻防も見応えが無い。 めんどくさいコロンボ警部がもたらす笑いドコロでもあればまだ良かったんですが、それも不発のまま終わりました。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2020-12-25 18:39:07)
147.  レイニーデイ・イン・ニューヨーク
ティモシー・シャラメとエル・ファニング演じる大学生カップルのお話なんですが、 2人が一緒にいるのは冒頭と最後のごく短時間。すぐに2人をNYでバラバラにし、それぞれの身に起こる騒動をテンポよく描く。 NYを舞台にアレンらしい空気、アレンらしい作品の色、アレンらしいテンポ、アレンらしい登場人物とNYのガヤガヤ感。 アレンファンには十分に楽しめる作品に仕上がっていると思います。 ちょっと神経質でスランプに悩める映画監督。妻の浮気に振り回される脚本家。 NYで離ればなれになった恋人となかなか合流できずやきもきする少々理屈っぽい大学生。 アレン自身が映画に出なくなってからも、多くの作品で彼の分身というべき登場人物が登場しましたが、 本作はそれぞれの年齢の時にアレン自身が演じていたら楽しかっただろうなと思える、冴えない男が一杯出てきます。 エル・ファニングがNYで絡む映画関係者を監督→脚本家→今を時めく人気俳優とテンポよく変えていく。 相変わらず誰もがよく喋ります。相変わらずのユダヤネタも登場します。小気味いい、アレンらしい脚本が楽しい。 「僕はNYに残る。君は帰れ。僕には排気ガスが必要だ。」主人公カップルのカレの彼女への最後の台詞。アレンらしい一言です。 彼に若かりし頃の自分を投影させていたのかな。 もう80代半ばのアレンの衰えることのない創作意欲、感性の若さには驚かされます。 しかし彼は今非常に厳しい状況にあり、年齢を考えるとこの先彼が再び映画を撮ることが出来るのかは不透明な状況です。 本作は本国アメリカでは未公開となっており、復帰はそう容易では無いのかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2020-12-22 20:47:36)(良:1票)
148.  殺人魚フライングキラー
「ジョーズ」以降、数多く製作されたジョーズ系作品の1つ。 監督デビュー作とはいえ、これがかのジェームズ・キャメロン監督作であるというのが泣ける。 イベントを強行しようとする有力者が出てくるのもジョーズ系のお約束か。 見るからに低予算なのでクリーチャーやパニックの演出のショボさは致し方ないですが、 本家に無い要素としては魚が地上で人間を襲い、 空中を飛んできて人間のノドに食らいついてくるというのは アイデアとしてはなかなか面白かった。 全編を集中して見る程のストーリーも無いし、 忙しい年末に何かをしながら見るのにちょうどいいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-21 20:32:41)
149.  熱帯魚 《ネタバレ》 
高校入試まであと1か月を切った主人公の中学生がひょんなことから誘拐されてしまう。 誘拐犯家族との奇妙な交流を描いたゆる~い空気が漂う犯罪コメディ。 こういう映画は、犯罪者側も間が抜けていて登場する誰もが憎めないというのがお約束なのですが、 少年が受験生だと分かると、「受験生とは知らなかった。悪かったな。勉強して立派な人間になれ。」と、 妹が使っていた参考書を引っ張り出してきたり、分からない問題があれば村の先生に質問に行ってやったり、 誘拐犯家族と一緒に海水浴や漁に行ったりと、とても誘拐モノとは思えないほのぼのとした笑いがあります。 その一方で、誘拐される前にはテストの点が悪かったり、授業中に当てられて問題が解けないと、 容赦なく木の棒のようなものでぶっ叩く教師や、家でも成績が上がらないことを両親に詰められたり。 受験を控えた少年の日々には閉塞感が漂い、誘拐されるまではコメディ要素もほぼ無く、誘拐後の空気とは対照的で、 勉強したくても兄に退学させられ工場で働かされた誘拐犯一家の娘の最後の手紙が印象的。 誘拐事件もまた緩すぎるほどの解決でしたが、登場する人物それぞれの境遇や立ち位置を通して 緩さの中にも受験というものの在り方や家族や人生について考えさせられるものがある犯罪コメディの佳作です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-12-13 15:11:12)
150.  モブスターズ/青春の群像 《ネタバレ》 
アメリカ犯罪界を牛耳った暗黒街の帝王ラッキー・ルチアーノと盟友マイヤー・ランスキー。 そして常に行動を共にし、暗黒街の超大物にのし上がったバグジー・シーゲルとフランク・コステロ。 血で血を洗う抗争に勝ち抜き、彼らが犯罪界でのし上がっていく若かりし頃を描いたドラマ。 他にももっと、彼らと行動を共にし、その後大物にのし上がっていった者もいるのですが、 4人にまで登場人物を絞ったのは映画としては良かったと思う。 それでもフランク・コステロはかなり影が薄かったですが。 当時のNYで対立していた2つのファミリーの抗争の隙をついて、 ファミリーも持たない彼らが抗争を勝ち上がっていく様は痛快。彼らの醸し出すギラギラ感も良かった。 その反面、マフィアの実話モノとしての重厚感はありませんが、邦題にもあるように その後のアメリカ犯罪界を牛耳った超大物の若かりし頃の青春群像として見れば面白い映画になっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-12-12 20:45:50)
151.  さあ帰ろう、ペダルをこいで
車で旅行中の事故で両親を亡くし自身は記憶を失った青年と、 家族の祖国ブルガリアから彼を迎えに来た祖父との記憶を取り戻す2人旅を描くロードムービー。 事故が起こったあの旅行にどんな意味があったのか。それは作品に挿入される過去が少しずつ明らかにしていく。 青年が幼い頃からの過去の出来事、家族の歴史が頻繁に挿入される。 この家族の歴史は、ソビエトの影響下に置かれた東欧諸国の多くの市民が経験してきた歴史そのものであり、 自由を求めて西側に亡命しても、即自由を謳歌できる暮らしが待っているわけではない。 こうした頻繁な過去の挿入が作品のテンポを悪くし、失敗するケースもあるのですが、本作はそれが本当にうまく機能しています。 そして本作で最も欠かせないのがバックギャモン。正直、ゲームのルールは見ていてもよく分からなかった。 しかし、「人生はサイコロと同じ。どんな目が出るかそれは運と自分の才覚しだいだ。」この祖父の教えが全てを表しており、 2人で力を合わせて故郷を目指しペダルをこぐタンデム自転車の旅そのものが祖父の教えでもある。 その祖父を演じた、巨匠クストリッツァ作品に欠かせない旧ユーゴスラビア出身のマノイロヴィッチの味わい深い演技が素晴らしい。 原題の意味もすごくよく分かるし、この邦題もまた素晴らしい。ロードムービーの佳作です。
[DVD(字幕)] 8点(2020-12-06 16:36:05)
152.  チャプター27 《ネタバレ》 
この作品がどういう意図で製作されたのかは分かりませんが、 久しぶりに不快感や嫌悪感しか残らない作品を見た気がします。 ジョン・レノン殺害犯のチャップマンがNYにやって来て、彼を殺害するまでの数日間に何をしていたか。 それが知りたい方はどうぞご覧くださいという程度の内容ですが、 この役のためにかなり体重を増やした挑んだようで、チャップマンになり切ったかのような、 見る者にこうした感情を与えるジャレッド・レトの役作り、演技は見事でした。 そんな嫌な空気に包まれた作品ですが、ファンの女の子役のリンジー・ローハンも含めて、 ジョンに一目会いたいファンが訪れるダコタ・ハウス前の歩道の雰囲気だけは良かったです。 そんな雰囲気もチャップマンの行動がことごとく潰していく訳ですが・・・。
[DVD(字幕)] 3点(2020-12-06 16:32:01)
153.  殺し屋チャーリーと6人の悪党 《ネタバレ》 
ある1人の殺人事件に関わる人々それぞれの思惑が交錯する犯罪コメディ。 この手の映画は個人的にはサスペンスはほどほどにコメディに軸足を置いて、 もうちょっと登場人物をドタバタさせた方が圧倒的に面白くなると思うのですが、 サイモン・ペッグを主演に据えた割には徹底しきれなかった感じです。 ペッグももうちょっと弾けたかったんじゃないかな。 そしてこの手の映画はさて、最後に利するのは誰と誰だ?というのが見どころの1つになるのですが、 そこに関しては最後はうまくまとめてくれましたね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-12-01 20:37:42)
154.  ランボー/最後の戦場
「怒りのアフガン」から実に20年ぶりの続編です。 当時のミャンマーの状況を伝える映像から始まり、これまでに無いほどに残忍な描写が多く、 ランボーが単独でジャングルを縦横無尽に駆け回り、ジャングル無双ぶりを見せる時間帯も少ない。 それよりもミャンマーで起こっていることに対するスタローンの怒りが爆発しているようです。 20年ぶりにジョン・ランボーを復活させた理由もそこにあったのかもしれません。 作品に込めたスタローンの思いを強く感じる内容でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-25 18:13:54)
155.  夕陽のギャングたち 《ネタバレ》 
時は文化大革命の真っ只中。毛沢東の言葉の引用から始まる本作、 そのストーリーのベースにあるのはやはり「革命」。 元IRAの活動家で、その首に賞金を懸けられアイルランドからメキシコに流れ着いてきた男と、メキシコの山賊のお頭。 確信的に行動をとる革命家と、彼にそそのかされるまま革命に身を投じることになる山賊。 レオーネの西部劇としては異色のテーマを持った作品ですが、 レオーネが好んだむさ苦しく脂ぎった男たちの顔のクローズアップ、頻繁に挿入されるフラッシュバック、 大きな出来事が起こる前にこれでもかとゆったりとした間を取る時間の使い方など 本作も2時間半越えの作品でレオーネらしい作品の質感、距離感、時間がある作品です。 やはりレオーネの西部劇特有のこうした間の取り方やこってり感はいい。 ”ション、ション、ション♪”のテーマ曲が耳に残るモリコーネの音楽も相変わらずいい。 やがて訪れる悲劇的な結末。革命家の死と、「俺はどうすりゃいい?」と茫然とする残された男のラストの姿が印象的。 時代に向けたレオーネのメッセージも感じられる結末です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-21 21:42:31)
156.  マネートレイン
白人と黒人の公安官。凸凹コンビによるバディムービーですが、 その公安官を演じるウェズリー・スナイプスとウディ・ハレルソンのW主演による、 陽気なノリの典型的アメリカン・アクションコメディ・・・を思わせる冒頭。 しかし、前半は中途半端にコメディ、後半はかなり真面目にサスペンス、 この顔触れにしてはアクションも物足りずで色々欲しがって結局どれも中途半端に終わってしまった作品。 いくらでもそうできるテーマなのでもっとアクションを前面に押し出すべき作品でしたね。 この内容で2時間近い上映時間、特に中盤はかなり長く感じられました。 それでも何とか終盤の地下鉄アクションで盛り返して、 ツッコミどころはありますが、おめでたいクリスマスから年末年始だし結末はまあ、これで良かった。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-11-17 20:22:26)
157.  家族ゲーム
何度もTVで見ている作品ですがBSプレミアムでやっていたのでもの凄く久しぶりの再見となりました。 爆笑するシーンは無い。しかし終始全く変わらない作品の空気とシュールな世界観。 学校や思春期、受験そして家族の問題を音楽も使われず、独特の抑えたトーンで巧く描き出していく。 笑いドコロの少ないコメディとして、秀作だと思います。 ほとんど喜怒哀楽を出さない中に醸し出す危ない雰囲気。それでいてコミカル。 松田優作の存在感がやはり圧倒的なのですが、由紀さおりという人も凄いなと思わされます。 ラストシーンが松田優作や宮川一朗太ではなく、由紀さおりであることも印象的。 それにしてもその前の合格祝いがやはり強烈。優作先生からこの家族への最後のメッセージか。 優作先生が帰った後、家族みんなでめちゃくちゃになった食卓の後片付けをしている。 冒頭、4人がバラバラで1人で朝食をとっていたこの家族が、みんなで協力して何かをしている姿もまた印象的です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-17 20:18:52)
158.  恐怖のメロディ
今やハリウッドの生ける伝説、巨匠イーストウッドの初監督作です。 この時代に既にアメリカではストーカーが世間に広く知られるものになっていたのかは分かりませんが、 「危険な情事」といった、その後の作品に影響を与えたと思われる内容になっていることに驚きます。 中盤あたりはテンポが悪くなりますが、イーストウッドの音楽の趣味が垣間見えてそれもまた良しです。 まだまだ西部劇でも強い男を演じていた頃でもあり「ダーティハリー」の記念すべき第1作と同年の初監督で演じた男が 女に対してちょっと脇が甘く、ここまで女に追いつめられる男であったというのが今に見直すと少々意外な感じがします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-13 20:56:35)
159.  華氏119
今日は2020年11月8日。 大統領選挙が混沌とする中、アメリカ主要メディアがバイデンの当選確実を報じ、バイデンが勝利宣言を行った。 このタイミングでCSで放送されていたので久しぶりにマイケル・ムーアの作品を見ることにした。 これまでの作品と比べると角が取れている感じですが、彼のことですから当然主張の根底にあるのは反トランプです。 しかし殊更そこだけを強調するのではなく、 アメリカの政治や民主主義の現状、対抗馬の民主党についても冷静に物申す作品となっています。 あまり馴染みのない出来事も取り上げられていますが、相変わらず巧みな構成で分かりやすくまとめられています。 そんな中にも「ブッシュが骨抜きにされるのは快感だったな。」と所々でムーア節が顔をのぞかせてはいますけどね。  「トランプのおかげで僕は目を覚ますことが出来た。今動き出さなければ。その時間はもう無い。」 本作は2018年の作品。トランプが大統領になって2年。そして次の大統領選挙まであと2年。 「119」とは、前回選挙でトランプが勝利宣言を行った11月9日を指すのだという。 これまでの経緯を振り返り、アメリカの現状を見つめなおし、我々は今、何をせねばならないのか。 マイケル・ムーアが本作でメッセージを出すのはまさにこのタイミングだったのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-08 16:19:49)
160.  スターリンの葬送狂騒曲
スターリンの死後巻き起こったフルシチョフとベリヤの権力抗争とソビエトの権力中枢の混乱を茶化して見せるブラックコメディ。 スターリンの死の直前。コンサートとその録音を巡る冒頭からよく出来ています。 その恐怖政治がいかに市民生活の隅々にまで踏み込んでいたかがよく分かります。 当然、その話自体にコメディ的要素は無いのですが、当時の権力中枢にいた人物を演じる主要キャストの演技が素晴らしく、 全編を通して浮足立ったような軽さと、こういう政治ドラマに必須の重みや凄味を全員が見事に両立させてみせる。 終盤、ベリヤが失脚し処刑されるくだりでは、それまでの軽い空気は一変していきますが、 失脚から処刑までを一気に見せる、非常に嫌な空気が漂うその時間帯もまた見応えがある。 本作はロシアでは上映禁止になったという。 製作サイドの意図がどこにあったのかは分かりませんが、それも織り込み済みだったのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-03 20:12:44)
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