141. ア・フュー・グッドメン
数ある法廷モノの中でこの映画が言及されるとしたら、その固有性はジャック・ニコルソンと、「軍隊」という点にあるだろう。この映画は何から何まで軍隊づくめで、民間人なんてほとんど出てこない。中尉だの大佐だの上等兵だの出てきて、検察側から弁護人、陪審員から裁判官まで全て軍人。これが軍事法廷というなのだろうが、その異様さを予感させるオープニングが素晴らしかった。終始無難なカメラワーク、構図だったが、唯一「絵」として特筆すべきはオープニングの訓練シーンだろう。セリフはアーロン・ソーキンっぽくて特徴的。基本的にあっさりと進むので、意外なほど見所は少ないかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-26 23:23:11) |
142. オーケストラ!
コメディであっても説得力が必要 [DVD(字幕)] 5点(2012-06-10 21:05:26) |
143. トゥルーマン・ショー
人生を内側から生きる、とはどういう意味か。仮にこのトゥルーマンのような生き方を送っていた人は「内側から生きている」と言えるだろうか。自分で決めているように思うことも、実はシナリオ通りだった。だからこそ最後のセリフは、シナリオに従ってある意味「言わされていた」セリフを、自分の言葉として発しているという意味で感動的なのである。自由やプライバシーどころか、生きるという意味を強調する映画であった。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-02 22:18:42) |
144. ミッドナイト・イン・パリ
ニューヨーク大好きなウディアレンがパリ大好きってひたすら言いまくる映画。全体的にウディアレン節が炸裂なので、その意味での安定感はある。ただ、あまりにメッセージが分かりやすくないだろうか。説教くさくないのは彼の最大の美徳だが、なんだか子どもに向けて説明しているかのよう。婚約者も全く魅力がないように描かれていて、ちょっと違和感。 [映画館(字幕)] 7点(2012-06-02 09:08:34) |
145. カプリコン・1
佳作。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-02 09:01:24) |
146. パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
うん。と一度頷いて終わる映画。 [DVD(字幕)] 3点(2012-05-21 23:47:28) |
147. カイロの紫のバラ
最高の映画。 [DVD(字幕)] 9点(2012-05-18 00:39:15) |
148. フロスト×ニクソン
《ネタバレ》 ニクソンが「過ちを認めた」という点のカタルシスがこの映画の80%くらいを占めるが、いまひとつコルソンに関係する証言が分かりにくい。事実に忠実に再現しているのだろうが、エンタメとしてそれまでは素晴らしかったのに、途中から追求というよりは、ニクソンのセンチメンタルな部分が強調されてしまった。うーん。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-13 21:02:01) |
149. もののけ姫
リアルタイムで観れてよかったなぁ。 [映画館(邦画)] 8点(2012-05-13 02:39:03) |
150. X-メン
気楽に楽しめるが、内容は駄作。 [DVD(字幕)] 4点(2012-05-13 02:17:42) |
151. ゴーストワールド
《ネタバレ》 最後はやはり死んだと解釈するのが妥当ではないだろうか…。不変なものを求める心情と、変わって行く周囲。非常に切ない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-09 00:03:39) |
152. ラリー・フリント
面白い。キャスティングが絶妙。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-06 23:43:05) |
153. リオ・ブラボー
排除されていた者たちが地縁でもなく、血縁でもなくコミュニティを立ち上げる。その美しさ。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-06 00:32:37) |
154. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 ミラーボールで吸血鬼が踊る映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-05 22:23:31) |
155. 息もできない
革新的な内容ではないが、非常によくまとまっていると思う。良質なドラマとしておすすめできる。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-03 22:11:42) |
156. 髪結いの亭主
素晴らしい。非常に練りこんである作品。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-02 08:56:23) |
157. アーティスト
《ネタバレ》 フィクションであることの自覚がこの映画を支配している。無声映画も所詮演出に過ぎず、実は無声映画ということへの言及をメタなレベルで行っている。ラストシーンが象徴的であるが、映画を撮影しているところを撮るというある種ありきたりになってしまったメタ的演出によって、この映画のフィクション性を強調し、「結局はトーキーなのだ」という印象を余計に観客に与えてしまう。サイレントを装ったトーキーは、意図しているかどうかはともかくとして、最終的にはサイレントへの決別を提示している。 [映画館(字幕)] 6点(2012-04-12 23:25:56)(良:1票) |
158. ヒューゴの不思議な発明
スコセッシのシネフィルぶりが遺憾なく発揮されていて、これ作っている間楽しかっただろうなぁ、と想像する。 [映画館(字幕)] 7点(2012-04-11 07:33:55) |
159. ヘルプ 心がつなぐストーリー
非常によく出来た映画。黒人差別を題材にする映画は数あれど、黒人メイドに着目したのが素晴らしい。スパイク・リーに代表される、スラムや貧しい黒人に注目するよりは、黒人メイドが白人上流階級の家で働いている点、すなわち完全に分離されてはいない(業務的な会話はするし、白人の子守もする)が、そこには確実に壁があるというところに注目したのが白眉。人間を決してステレオタイプに描かず、人間をよく描いている。この映画で象徴的なのが「トイレ」である。勿論これは見ればわかるが、今までにない視点であり、それがこの原作が売れた理由でもあるだろう。ユーモアに溢れていて、感動的でもある。 [映画館(字幕)] 8点(2012-04-04 00:12:14)(良:1票) |
160. 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
映画としての出来が最低。山本太郎や裕木が演じた光の雨のほうが余程良い出来である。テレビの再現VTRのような安っぽさ、永田のあまりに分かりやすすぎる演出。実際の出来事に忠実に描くという点では光の雨を上回っているが、映画としての魅力は皆無である。また、それだけにあまりにも説明的描写が多すぎる場面、少なすぎる場面があり、予備知識がなければ何がどうなっているかも分からない。ただ、資料としては当時の映像なども交えてかなりまとまっているのでそういう価値はある。資料なら8点くらいつける。 [DVD(邦画)] 3点(2012-04-01 21:34:32) |