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 > かたゆき さんの口コミ一覧。8ページ目
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1891
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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141.  バーバリアン 《ネタバレ》 
ある夜、仕事の面接を受けるため、デトロイトへとやって来たテス。少しでも予算を浮かそうと彼女は、ネットで見つけた民泊に予約を入れていた。だが、教えてもらった郊外の一軒家へとやって来たテスはすぐ異変に気づく。業者の手違いからそこにはキースと名乗る青年がすでに滞在していたのだ。担当者に連絡するもすでに夜も遅く、話すことも出来ない。近くのホテルも予約でいっぱい。途方に暮れたテスは、仕方なくその青年とともにこの家で夜を明かすことに――。当初は警戒していた彼女だったが、キースの誠実な人柄にいつしか心を許し、ともに酒を飲みながら身の上話を打ち明けるまでになっていた。とんだハプニングだったけど、良い人に出会えて良かったと寝室へと向かうテス。だが、彼女はまだ知らない。この家の地下室には恐るべき秘密が隠されていることを……。ある民泊を利用した女性が体験する恐ろしい事態を終始ノンストップで描いたサスペンスホラー。序盤はすんごく良かったと思うんですよ、これ。業者の手違いからとある一軒家に見ず知らずの男と泊まることになってしまった主人公。見た目も誠実そうで話し方も丁寧、一見すごく好青年の彼に警戒しながらも心を許してゆく。ところが、自分の考え過ぎなのか、彼の言動にところどころ怪しい部分が……。なんて不安になる描写があまりにも丁寧で、見ているこっちもぞわぞわさせてくれます。2人でシーツを直してるシーンなんて、この青年がいつ豹変するのかとハラハラドキドキ!そして登場する怪しい地下室。薄暗い部屋の中にはビデオカメラと薄汚いベッド、恐らくトイレに使っていたのだろうバケツ、壁には生々しい血痕が。ここまではベタながら演出がキレキレで素直に楽しんで観ることが出来ました。ただ……、真相が徐々に明らかになる後半があまりにもお粗末。突っ込みどころが満載過ぎて、自分はもはや苦笑しながら観てました。途中からこの民泊のオーナーであるテレビプロデューサーの物語になるんですが、これがちっとも面白くない。中途半端にMeToo運動を取り入れてるわりには、それが物語として活かされているわけでもなく、このオーナーのクズっぷりがただただ不愉快なだけ。せっかくここまでサスペンスを盛り上げてきたのに、なんでこんな自ら台無しにしちゃうような展開にしたんでしょう。地下室に登場する肝心のあいつとか、ホラー映画だとしてもあまりに荒唐無稽でなんか普通に冷めちゃいました。ようやくやって来た警察官2人も有り得ないくらい役立たずで自分はずっとイライラ。こんな職務怠慢にも程があるテキトーな警官なんて居ないっちゅーの!挙句、塔から落ちた主人公を追いかけて後から身を投げたモンスターが何故か自分の身を挺して助けるという、物理法則を無視しまくったラスト。どんなけテキトーに映画作っとんねん!前半はすこぶる良かったんですけどね~。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-06-05 09:18:54)
142.  ミッドナイトスワン 《ネタバレ》 
都会の片隅で孤独に生きるトランスジェンダーの女性と、親から虐待を受け心を固く閉ざしてしまった女子高生。ひょんなことから共同生活を送ることになったそんな2人の哀切極まりない交流を描いたヒューマン・ドラマ。いやぁ、なんとも辛気臭い映画でしたね、これ。登場人物誰も彼もがほとんど笑わないような根暗な人たちばかりで、しかも画も暗いし音楽も暗いし、ストーリーもひたすら暗い。自分は途中からイヤになっちゃいました。別に自分はそんな辛気臭い映画全部が全部嫌いなわけじゃないのですが、残念ながらこれは自分の嫌いなタイプの辛気臭映画でした。この監督のとにかく観客の心に傷跡を残してやろうという作為があからさま過ぎて、なんかイヤ。主人公のもとに居候に来る、もう一人の主人公である女子高生なんてステレオタイプなメンヘラ女子過ぎて、人間味がまったく感じられません。特にあの友達のクラスメイトとの同性愛的百合要素は必要だったんでしょうか?いかにもおっさんが夢見そうな可憐な女子高生像って感じで自分はげんなり。足のケガでバレエを諦めたその友人がある夫婦の披露宴で自殺?するシーンもいまいち必然性が感じられず、しかもその後どーなったのかほったらかしというのも納得出来ません。いやいや、そこはちゃんと描かないとダメでしょ。終盤、性転換手術を受けた主人公がその後遺症からおむつをして寝たきりになった姿をあそこまで露悪的に映す演出も自分はひたすら嫌悪感しか感じませんでした。挙句、とってつけたような強引なラストシーン。物凄く辛辣な言い方をさせてもらうと、同じく鬱映画として名高い『ダンサーインザダーク』や『ブラックスワン』、その両作が完成度を高めるために敢えて捨てた部分のみを集めて出来上がった作品という印象を持ってしまいました。我ながら少し言い過ぎかもしれませんが、それくらい観たあと嫌な気持ちになったので仕方ありません。ただ草彅剛のトランスジェンダー役はけっこう嵌まっていて、当初こそ違和感があったものの、途中からはもうそーゆー人にしか見えてこなかったのはやはり彼の演技力の賜物。世間の理不尽さに翻弄されながらも必死に生きようとする彼の姿はやはり胸に響くものがある。その真に迫った役作りには素直に感心してしまったので、+1点。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-05-20 09:40:36)
143.  バービー(2023) 《ネタバレ》 
全世界で根強い人気を誇る老舗玩具バービー人形。もし彼女らが意識を持ち、彼女たちだけが暮らす夢のような世界があったら?本作は、そんな特異なアイデアを独創的な映像で描いた異世界ファンタジー。監督は、僕とはあまり相性の良くないグレタ・ガーウィグ。この人の映画を観るのはこれで三作目なのだけど、やっぱり今回も見事に嵌まりませんでした。この人のあからさまなフェミニズム思想ってなんかすんごく偏ってません?自分は男ですが、この社会に当然のようにはびこる男たちの傲慢さに昔から違和感を覚えていたタイプ。「男は社会に出て積極的にバリバリ働き、女は家庭を守り子供を育てる。それこそが人類共通の真の幸せな姿だ」なんて平気で信じ込んでる男たちに心底うんざりしてきました。そんな「女は頑張った自分へのご褒美だ」と本気で考えてるような男には絶対にならないでおこうと決めた僕でも、本作の根底に貫かれる極端なフェミニズム思想にはかなり拒絶反応が……。この映画のテーマって結局、「今まで男が女を支配してきたからこれからは女が男を支配してやりましょう、それができなければもう女たちだけで生きていこうよ」ってことですよね?それってどーなんですか。なんかすごい違和感を感じたのは僕だけなのかな。この社会の分断を招き男女間の対立をいたずらに煽っているだけのような。まぁそんな極端な考えに走るほど、女性がこれまで不当に虐げられてきたというのも分かるんですけどね。とはいえそーゆーのを抜きにしても、単純にファンタジー映画としてどうなんと思える部分も残念に感じました。バービーランドと人間社会の関係がかなり曖昧過ぎて物語の世界に全く入り込めなかったんですけど。どうしてバービーランドが出来たのか?この世界が最初にあってマテル社がその模倣としてバービー人形を作ったのか?あるいはその逆なのか?現実社会の持ち主の暗い思いがこの世界に悪影響を及ぼすならとっくにこのバービーランドは崩壊しているのではないか?そこら辺の設定の詰めが甘く、自分はもはや物語として破綻しているようにすら感じてしまいました。「マーゴット・ロビーが言っても説得力がない」なんて楽屋オチみたいなネタを突然出してきたときなんて完全にすべってたし。そんなわけで、自分はこの監督の感性&思想とはまったく合わないことを再確認してしまいました。マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングの豪華共演と、ピンクを基調とした映像の創り込みがさすがに半端なかったので、+1点!!
[DVD(字幕)] 5点(2024-04-26 11:30:37)
144.  ブラックアダム 《ネタバレ》 
こーゆーヒーローごった煮映画ってマーベルで懲りたはずなのに、監督がわりかし好きなジャウマ・コレット=セラだったので今回鑑賞。やっぱりヒーローがごった煮で、なんか牛肉と豚肉と鶏肉しか入ってない水炊きを延々食べさせられた気分。白菜やえのきやマロニーみたいな心温まるエピソードやハラハラドキドキするサスペンスフルな展開も入れてほしいよー!まぁ映像はけっこうスタイリッシュで見応えあったんですけどねー。
[DVD(字幕)] 5点(2024-04-20 10:11:38)
145.  あのこと 《ネタバレ》 
まだ中絶が違法とされていた1960年代フランスを舞台に、予期せぬ妊娠が発覚し、自らの将来を守るためにどうしても中絶しようともがくある女子大生の苦難の遍歴を淡々と綴ったヒューマン・ドラマ。まぁ確かに言いたいことは分かるし、これまで社会がいかに女性に厳しく無関心であったかを告発するという意義も分かるんですけど、一本の映画としてはちょっと微妙な印象。あまりにも淡々とストーリーが進行していくし、暗いだけで魅力に乏しい主人公にもいまいち感情移入できないし、何より全体的に画が薄暗くて見辛いところが自分の好みとしては致命的でした。数年前にカンヌでパルムドールを受賞した『4ヶ月、3週と2日』と同じく、訴えたいテーマには共感できるのだけど映画としてはいまいち面白くなかったというのが率直な感想です。最後に流産した胎児の映像を見せるのも不快感しか残らず、そこを敢えて映すところも似てます。この時代、女と言うだけでここまで不自由な生活を余儀なくされた多くの女性の人生に光を当てようというその思いには好感が持てるだけに、映画としてのクオリティももっと大事にしてほしかった。惜しい。
[DVD(字幕)] 5点(2024-03-30 08:39:35)
146.  炎のデス・ポリス 《ネタバレ》 
砂漠のど真ん中に建つ孤立した警察署を舞台に、金融詐欺師の男と彼の命を狙う殺し屋、同じく彼を狙う頭のイカれた刺客、汚職に手を染める悪徳警察官、そして正義感の強い新人女性警察官、彼らの血みどろのバトルをノンストップで描くクライム・アクション。アクの強い演出や警察署という閉鎖的な舞台、軽快でノリのいい音楽に殺伐としたシニカルな雰囲気と、初期の頃のタランティーノ&ロドリゲスコンビの作品にかなり影響を受けてるのが丸わかりの本作。でも自分はこーゆー感じは嫌いじゃないんで今回鑑賞してみました。まぁやりたいことは分かるんですけど、本家に比べて圧倒的に実力不足感が否めない内容でしたね、これ。とにかくストーリーが分かりづらい!無駄に多い登場人物と説明不足な脚本のせいで、いまいちストーリーが頭に入ってこないんです。こんなおバカな内容ならもっと単純なお話にして素直に楽しませてほしかった。そんな多すぎる登場人物たちもそれぞれ頑張ってキャラ立ちさせようとしているんですけど、いまいち成功していない。特に物語の鍵となるイカれたサイコパス殺し屋とか、演技も演出も若干すべってて見ていて痛々しい。いかにもタランティーノと言った、全編にわたる無駄話の応酬もセンスがないせいで普通に無駄話のままで終わってて終始退屈。最後の投げっぱなし感が半端ないオチなんで目も当てられない。こーゆーのを観るとやはりタランティーノは偉大だったんだなと再確認させられますね。このシニカルで乾いた世界観はそこそこ好みだっただけに残念!!
[DVD(字幕)] 5点(2024-03-07 10:01:03)
147.  スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム 《ネタバレ》 
映像は迫力があって良かった!トビー・マグワイアやアンドリュー・ガーフィールドとの新旧スパイダーマン協力バトルも懐かしくて大変グッド!ただ、ストーリーは半分くらい意味不明だったのとピーター・パーカーが自己中すぎて若干イライラしたので、5点!!
[DVD(字幕)] 5点(2024-01-29 18:52:13)
148.  SHE SAID/シー・セッド その名を暴け 《ネタバレ》 
ハリウッドを震撼させた、有名映画プロデューサーによる女優へのセクハラ疑惑。その件数は一つや二つではなく、しかも何十年も前から日常的に繰り返されてきたというのだ。映画業界で絶大な権力を持つその男の前では無力な一俳優やスタッフがいくら被害を訴えても黙殺されるだけ。長年泣き寝入りを強いられてきた多くの被害女性たち。だが、2016年、当時のニューヨークタイムズの記者が地道な取材を重ねてゆくと、そんな不都合な事実が少しずつ明らかとなってゆく。これまで自らの思いを必死に抑え込んできた数多くの被害女性たちは、次第に勇気を出して声を上げてゆくのだった――。のちに大きな社会ムーヴメントとなるMeToo運動のきっかけとなった、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ事件。本作は、そんな映画業界のみならず全世界に大きな衝撃を与えた事件を描いた社会派ドラマだ。まだ事件が明るみになってから数年しか経過していないこともあり、関係者の多くがいまだ映画業界で働いていること、加害者であるワインスタインがのちに有罪判決を受け現在服役中であること、日本をはじめ今も多くの国で過去の性被害が問題になっていること、そんな物凄くナイーブな問題を正面から扱った本作のテーマは意義深いことだと思う。これまで多くの女性たちが泣き寝入りをせざるをえなかった社会の構造的な欠陥を、地道な取材によって告発した主人公たちの勇気ある行動は称賛に値する。ただ、本作を映画という芸術的側面で論評させてもらうと自分はそこまで評価できなかった。これは、いくら社会的関心が高いテーマだとは言え、実際に起こった出来事をただ忠実に再現しそれを時系列順に並べたからといって必ずしも面白い映画とはならない典型的な例ではなかろうか。事実をただ羅列するのではなく、観客の興味をとらえより多くの人々の心に届けるための演出を行うのが監督やスタッフたちの役割だと自分は思う。今回本人役で登場したアシュレイ・ジャッドがクライマックス、自らも実名をあげて告発記事に名を連ねる決心をするシーンも、そこまでの丁寧な描写や伏線も何もないせいで唐突感がぬぐえず、いまいち心に響かない。これはひとえに脚本と演出のせいだろう。数年前にアカデミー賞を受賞した、カトリック教会内部での神父による性的虐待を描いた『スポットライト/世紀のスクープ』との違いはここにある。ここまでセンシティブなテーマに勇気をもって取り組んだ監督の熱意には好感が持てるだけに、惜しい。
[DVD(字幕)] 5点(2024-01-25 10:50:56)
149.  MEN 同じ顔の男たち 《ネタバレ》 
離婚調停中の夫が酷い口論の末、自らの目の前で自殺するという辛い過去を未だ引きずっている中年女性ハーパー。少しでもこの生活を変えたいと願う彼女はたった一人、のどかな田舎町へとやってくる。広い一軒家を2週間の予定で借り、少しでも気分転換を図ろうというのだ。管理人から鍵を受け取り荷物を運び入れてほっと一息ついたハーパーはさっそく、近くののどかな森の中へと散策に出かけることに。だが、彼女はそこで全裸でこちらを見つめてくる怪しい中年男性と出会う。思わず家の中へと逃げ帰るハーパー。すると次の日、同じ男が庭の中に普通に侵入していることに気づくのだった。そしてそれをきっかけに、彼女はどこか歪で不可思議な世界へと迷い込んでゆく……。監督は、独自の映像センスで注目を集めるアレックス・ガーランド。確かにこの監督にしか出せないであろう独特の世界観は凄いと思う。未だ根強く残る男性社会の傲慢さをここまでいやらし~~~く見つめたこの監督の趣味の悪さ(褒めてる)は特筆に値する。特に最後、男の無限出産シーンは恐ろしくグロテスクなのに、何処か知的で気品のようなものを感じさせる唯一無二のもの。ただ、肝心のお話の方は僕は疑問に感じざるを得ないものでした。この作品のテーマって、やはりフェミニズムだと思うんですけど、自分にはそれが酷く薄っぺらいものに感じてしまったんです。フェミニズムをテーマとするなら、この男性優位社会を形成する歴史的文化的な側面をもっと掘り下げて描かなければ駄目だと思うのに、本作にはその深みが一切感じられない。誤解を恐れずに言えば、これって「男ってどいつもこいつも傲慢で自分勝手で女を自らの所有物だと思ってるよね。そんな君のうんざりする気持ち、分かるよ」って言いながら、あわよくばそれで女を口説いて一発できたらラッキーと考えている男が創った映画のように感じてしまいました。物凄く偏見かもですけど(笑)。あと、古いトンネルの中で主人公が自分の名前をこだまさせた音がいつの間にか通奏低音のようになるところとかも、この監督が自らのセンスをひけらかしているような感じがして、自分はハナについて仕方ありません。これはもう純粋に好みの問題なのかもですけどね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-12-20 08:53:10)
150.  ノー・セインツ 報復の果て 《ネタバレ》 
かつて「拷問師」と呼ばれ、その冷酷無比の手口から裏社会で恐れられた殺し屋ネト。そんな彼も警察の執念の捜査で捕まり、今や服役生活を余儀なくされていた。ところがある日、新たな証拠の発見により釈放されることが決定する。当然、過去の因縁を抱えた裏社会の住人や彼を刑務所へとぶち込んだ警察たちが黙っていない。足を洗い、愛する一人息子とともに穏やかな生活を望んでいたネトだったが、彼のそんなささやかな望みはすぐさま絶たれてしまう――。別れた妻の元で育てられた息子フリオが何者かに誘拐されてしまったのだ。しかも国境を越え、メキシコの危険なスラム街に連れていかれたらしい。きっと自分に恨みを持っている奴らの仕業だ。怒りに燃えるネトは、偶然知り合った酒場のウェイトレスとともにメキシコ入国を図るのだが……。息子のために足を洗うことを決意した殺し屋と裏社会の住人たちとの壮絶な攻防を重厚に描いたクライム・サスペンス。ロン・パールマンやティム・ロスといった渋めの役者陣共演ということで今回鑑賞。終始画面が暗くて見辛いし話のテンポも悪いし登場人物誰もが魅力ないしで、率直に言ってさして面白くなかったです、これ。脚本もけっこうテキトー。わるもんのアジトを見つけてまず下見として相棒のウェイトレスが先に乗り込むのだけど、すぐにバレてピンチに陥っちゃう。でもその後から主人公が1人で乗り込んで全員やすやすと皆殺しってウェイトレスさん、先に乗り込んだ意味ないやん(笑)。主人公も「拷問師」と言いながら、熱湯をかけて爪剥がすくらいでちょっと甘い。愛する息子をさらった悪人なんだから、もっと無茶苦茶してくれても良かったんじゃないかな。最後の、「聖人など何処にもいない」と言わんばかりの超バッドエンドも胸糞悪いだけで深みもなんにもない。全編を覆う重厚な雰囲気はそこそこ良かったのでギリ5点ってとこですね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-10-02 08:18:23)
151.  インフル病みのペトロフ家 《ネタバレ》 
ソ連崩壊後のロシアを舞台に、インフルエンザに犯されたある一人の男の妄想とも現実ともつかない世界をシュールに描いた不条理劇。最初から最後までなんかよー分かりまへんでしたわ、これ。一つ一つのエピソードはけっこう強烈で印象に残るんですけど、全体的なストーリーが正直言って意味不明。でも、画面の隅々にまで文字通り妙な熱気が感じられて、最後まで普通に観ていられたのは事実なんですけどね。なので嵌まる人には嵌まるんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 5点(2023-09-28 23:45:56)
152.  カモン カモン 《ネタバレ》 
さまざまな問題を抱えたアメリカの各地方都市を廻り、そこに住む若者たちの声を聴くという企画に現在取り組んでいるジャーナリスト、ジョニー。録音機材を抱えたった一人で各都市を巡っていた彼にある日、しばらく疎遠にしていた妹から電話が掛かってくる。話を聞いてみると、精神に深刻な問題を抱えている彼女の元夫の容態があまり芳しくないというのだ。彼のもとにいってしばらく面倒を見てあげたいので、その間まだ幼い息子を預かってほしいらしい。「お願い、兄さんしか頼れる人がいないの」――。妹とは母の死を巡りずっとギクシャクしていたが、甥っ子のためにジョニーは彼女の住むロサンゼルスへと向かうことに。1年振りに会う甥っ子ジェシーはもう9歳、何事にも好奇心旺盛で彼の持つ録音機材にさっそく興味津々。しばらく会っていなかったのが嘘のように2人は意気投合するのだった。あの子には心配かけたくないから父親のことは何も言わないでと言い残し、元夫の元へと向かう妹。ジョニーはジェシーの気分転換も兼ねて彼を助手として取材を続けるのだが、何かを察したジェシーも次第に情緒が不安定になってきて……。大都会で孤独に生きるジャーナリストが突然預かることになった9歳の甥っ子、彼らの共同生活を淡々と描いたヒューマン・ドラマ。最近ハリウッドのベテラン勢の間で密かに流行っている子供を主人公に全編モノクロームで描いた作品で、確かにこのノスタルジックな雰囲気はほのぼのとしていて心地良かった。フォアキン・フェニックスの肩の力の抜けたナチュラルな演技も巧いし、なにより彼と本物の親類なんじゃないかとしか思えない子役の溌溂とした演技も素晴らしい。彼らが2人でアメリカの大都市を巡る旅路はまるで自分も同行しているかのような気分にさせられる。精神に深刻な病を抱えた彼の父親の存在もともすれば軽くなりがちなこの物語にいいアクセントを与えている。ただ、これは個人的な感想なのだが、自分はこれら一連の演出に終始あざとさのようなものを感じてしまい、後半になるにしたがって次第に心が離れていってしまった。要所要所に主人公の読む本のタイトルを入れるのも、「どうだい、俺って知的だろ」と言わんばかりの監督のナルシズムが透けて見えて終始癪にさわる。子供たちのインタビュー映像も同様。また、この甥っ子のワガママ放大なところも自分は好きになれなかった。特にタクシーの中でトイレにいきたいと嘘をついて、主人公を飛行機の時間に間に合わせなくさせたのはかなり腹がたった。ちょっと甘ったれ過ぎなのではないか。最後、誰もが丸く収まってのハッピーエンドもなんだかとってつけたよう。ノスタルジックな雰囲気は良かったのだが、肝心の内容の方は終始自分には合わないものだった。
[DVD(字幕)] 5点(2023-09-11 08:10:05)
153.  アンネ・フランクと旅する日記 《ネタバレ》 
『アンネの日記』――。それは第二次大戦中、ナチスによるユダヤ人迫害から逃れ、アムステルダムの小さな一軒家に家族と隠れ住んでいた一人の少女によって書き綴られた日記だ。作者であるアンネ・フランクという名の少女はその後、謎の密告者の裏切りによってアウシュビッツへと送られ、そこで15年という短い生涯を閉じることになる。彼女の死後に発見された日記はその後、出版。そのユーモアを交えた瑞々しい筆致や鋭い人間観察眼、思春期を迎えたばかりの少女の不安や戸惑い、暗い時代にあっても常に希望を失わない彼女の強さは多くの人々の感動を呼び、世界各国でベストセラーとなる。そして現代、ホロコーストの悲惨さを現代に伝える歴史的名著としてユネスコの世界記憶遺産に登録されるまでになった。本作は、その『アンネの日記』で彼女の架空の友達として呼びかけられるキティーが現代のアムステルダムによみがえったらという驚くべき着想で描かれたファンタジックなアニメーション。監督は、パレスチナ紛争を題材にした政治的主張の強い『戦場でワルツを』というアニメでデビューを飾ったアリ・フォルマン。『アンネの日記』は昔読んで、そのキラキラとした才能の塊のような文才に感銘を受けると同時に、もし生きてちゃんとした小説を書いていたらきっと世界的大作家となっていただろうと思うと改めて怒りと切なさに打ち震えるような感情を抱いた思い出の一冊。なので今回期待して鑑賞してみた。この監督らしい独自の画のタッチに最初は戸惑うものの、空想上の存在であるキティーが日記のインクから現実世界へと降り立つファンタジックな描写に惹き込まれる。その後、まるで中世ファンタジーに現れる悪の軍勢のようなナチスドイツや彼らに立ち向かってゆく英雄たちがアンネの愛した映画スターたちという発想はオリジナリティ抜群で、アニメ作家としてのこの監督の面目躍如といったところだろう。ただ、それに対してお話の方は僕は疑問に思わざるを得ないものだった。空想上の存在であるはずのキティーが現代によみがえって?作者であるアンネを捜すというこの設定がいまいち腑に落ちない。こういう荒唐無稽なお話こそより細部の設定を細かく詰めるべきなのに、本作はそこが非常に甘いのだ。なので全体的にフワフワとした捉えどころのない作品となってしまっている。また、アンネの足跡を追って遥か異国の地まで旅していたキティーが後半、何故か現代の難民を救うために尽力する展開となるのも強引さが否めない。もう少し脚本を練るべきだった。ホロコーストの悲惨さを現代に伝える歴史的アイコンとしてもはや象徴的存在となってしまったアンネ・フランクの、その人間的側面に脚光を当てようとする試みは好感が持てるだけに残念だ。余談だが、本作を観終わって本棚の奥に眠ったままだった『アンネの日記』を久々に手に取ってみた。まるで今もどこかでこの現代を見つめているかのような生き生きとした彼女の文章に改めて感動の念を抱いたことをここに記しておこう。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-31 08:09:48)
154.  選ばなかったみち 《ネタバレ》 
認知症に苦しむ初老の作家と彼の娘であるキャリア・ウーマン。父である作家は混濁する記憶の中で重大な選択を迫られた人生の岐路を回想し、娘は現在取り組んでいる大きなプロジェクトに心をすり減らしている。そんなある日、父親の病状がもはや保護が必要なほど悪化していることが判明し、娘は大事なプレゼンを遅らせ父の元へと向かうことに。駆けつけた娘に父は幾つもの知らない名前を告げ、急に大声をあげたり涙を流したりするのだった。離婚した母親に連絡を取るもとてもじゃないがほったらかしには出来ない。だが、このままプレゼンをキャンセルすれば大事なプロジェクトから外されてしまう。果たして彼らが選んだ道と選ばなかった道とは?これは、そんな人生の重大な岐路を迎えたとある親子の一日を終始淡々と見つめたヒューマン・ドラマ。名優ハビエル・バルデムと人気若手女優エル・ファニングが共演ということで今回鑑賞。監督は、過去に『ジンジャーの朝』という微妙な作品を撮ったサリー・ポッター。個人的な感想を述べさせてもらうと、「中身の薄い雰囲気ごり押し映画」。それ以上でもそれ以下でもありません。認知症を患う父を病院へと連れて行こうとする娘の悪戦苦闘と、そこに父の回想シーンを意味ありげに織り交ぜてるだけでそれ以上に深化していかないのがこの作品の弱いところ。特にこの回想シーンが、いくつかの時代を織り交ぜて描いているのに、監督の力量が追い付いていないのか、父のいつの頃の話なのか極めて分かりづらい!!ここらへんをもっとちゃんと描くべきだった。最後も、「パパがどうなろうと私はパパの娘だから……」と泣きながら娘が心情を吐露して終わるという、何とも薄っぺらい結論。いやいや、これ、父親の過去の物語となんにも繋がってませんやん。まあ映像的には品があって良かったのとすっかり大人になったエル・ファニングちゃんが相変わらず奇麗だったので、5点。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-05 07:27:47)
155.  ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ 《ネタバレ》 
1950年代、長年音楽業界の第一線で活躍してきた伝説的ジャズシンガー、ビリー・ホリディはある困難な事態に直面していた。黒人を中心にロングセラーを記録していた彼女の代表曲にして人種差別を告発する問題作「奇妙な果実」。激しい公民権運動に揺れるアメリカ政府はこの曲を問題視、社会の秩序を乱すとしてコンサートでは歌わないよう彼女に圧力を掛けてきたのだ。だが、幼い頃から黒人たちの理不尽な現実を目の当たりにしてきたビリーは、政府のそんな圧力にも負けず、堂々と歌い続ける。次第に黒人差別闘争のシンボルへと祭り上げられてゆくビリー。業を煮やした政府は、彼女を麻薬不法所持の容疑で逮捕するのだが……。実話を基に、そんな反骨の女性シンガーの生涯を力強く描いたヒューマンドラマ。監督は、デビュー以来黒人としてのアイデンティティを追求し続けてきたリー・ダニエルズ。確かに描きたいテーマも分かるし、この不遇の生涯を生きた女性の魂の遍歴を現代に蘇らせたいという監督の想いも充分に伝わってきました。ビリー・ホリディを演じたアンドラ・デイの真に迫った熱演も素晴らしく、本来は歌手である彼女の魂のこもった歌声も胸にくるものがある。アカデミー賞ノミネートも納得。ただ、純粋に一本の映画としてみれば、自分は正直微妙と言わざるを得ませんでした。とにかく説明不足。冒頭から、彼女が歌手としてどれほど成功しているのか、またどのような政治的立場にあったのか、基本的な部分がいまいち掴めず物語にうまく入り込めません。彼女が刑務所から出所したあと、如何にして全国ツアーに出るに至ったのかもその経緯がよく分からない。政府からの圧力を逃れるため?単純に人気に陰りが出たから?たくさん出てくる登場人物も誰が誰なのかさっぱり掴めず、またその相関関係も極めて分かりずらいため、自分は中盤からほとんど置いてけぼり状態でした。特に、語り手なのか何なのかよく分からない、あの潜入捜査官みたいな黒人男性はいったいなんだったのでしょう。もう少し丁寧な演出を心掛けてほしかった。興味深い題材だっただけに、惜しい。
[DVD(字幕)] 5点(2023-06-12 08:39:46)
156.  エルヴィス 《ネタバレ》 
歌のシーンは良かった!!でもそれ以外はビミョー。バズ・ラーマン監督のこーゆーぶっ飛び演出は伝記ものと相性悪いんじゃない?
[DVD(字幕)] 5点(2023-06-01 05:15:44)
157.  ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 《ネタバレ》 
このクオリティで「触手系」を作ってほしいとおもいました。
[DVD(字幕)] 5点(2023-03-27 12:02:43)
158.  シニアイヤー 《ネタバレ》 
チアリーディング部のキャプテンとして、恋に友情にと青春を謳歌していたリア充女子高生、ステファニー。だが、プロムクイーンを目指して練習に励んでいたまさにその日、彼女はライバル同級生の策略により、瀕死の重傷を負ってしまう。意識不明となって病院へと担ぎ込まれたステファニーはなんとそれから20年も昏睡状態のまま月日が流れてしまうのだった――。20年ぶりに目覚めた彼女は意識こそ17歳のままだが、その外見は年相応のぽっちゃりとしたおばさん体形。スマホやSNSといった当時はなかった先端技術にも戸惑うばかり。でもステファニーは持ち前の明るい性格から、すぐに失った月日を取り戻そうと前を向いて生活し始める。高校へと戻り再びチアリーディングを始めた彼女は、もう一度プロムクイーンを目指して努力を重ねるのだが……。17歳で昏睡状態となってしまった女子高生が20年ぶりに目覚めたことから巻き起こる騒動を終始軽快に描いた青春コメディ。まぁ完全なる出オチ映画ではあるけれど、レベル・ウィルソンのすっとぼけた存在感で前半はけっこう面白かったですね。病院で目覚めた彼女が鏡に映った自分の姿を見て「ちょっとこのおばさん、誰?」と看護師に聞くシーンとか普通に笑っちゃいました。それが自分だと分かった瞬間、失神するなんてレベル・ウィルソン以外がやったら絶対すべってたでしょうね。ツイッターやインスタグラムといった当時なかった技術との世代間ギャップで笑いを取るのもベタながらあり。行き過ぎたポリコレからかなり窮屈となってしまった現代社会を揶揄するネタもけっこういいとこついてる。ただ、結局それだけの映画なので後半のグダグダ具合はちょっと観てられないレベル。特にこの主人公の自己チューっぷりには見ていて腹立って来ましたわ。『ディープ・インパクト』を観ながらライバルをやり込めるために悪態つきまくるシーンは率直に最悪。映画館で思いっ切りでかい声でネタバレ叫ぶなんて一番やっちゃいかんことでしょ!深刻なテーマをあくまで軽く扱うのも良いとは思うけど、さすがにちょっとやりすぎ。最後のエンドロールで撮影風景を楽しそうに流すのも、なんか仲間内のハッピー押し売り感がウザかったです。前半はそこそこ面白かったんですけどね~。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-02-13 08:31:18)
159.  ほの蒼き瞳 《ネタバレ》 
19世紀アメリカを舞台に、士官学校で起こった猟奇的な殺人事件の謎に挑む若き日のエドガー・アラン・ポーを描いたミステリー。この監督の作品は何作か観て、世界観の作り込みや画の撮り方などは凄く拘りが感じられて大変良いとは思うんですけれど、毎回ストーリーがなんとも残念な印象。本作はそれが顕著に表れてる感じでした。大まかなストーリーは分かるものの細かい部分に「?」が多すぎていまいち入り込めなかったです。最後のオチも「なんじゃそりゃ」って感じで全く腑に落ちない。全体を覆う、おどろおどろしい雰囲気は嫌いじゃないだけに残念!!
[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-23 05:45:07)
160.  ロスト・ドーター 《ネタバレ》 
風光明媚な海辺のリゾート地へとバカンスにやって来た、中年女性レダ。たった一人、レンタカーに質素な荷物だけを手にやって来た彼女は、さっそく浜辺に建つホテルへとチェックインする。昼は見渡す限りの海岸線を臨みながら海水浴を楽しみ、夜は現地のグルメとお酒に舌鼓を打つ。最高のバカンスになるはずだった。ところが彼女の表情は何処か浮かない。それは、同じ日にやって来た家族連れの旅行客のうちの一人、幼い娘を育てる若い母親を目にしてからますます酷くなってゆく。何故ならレダは過去、深刻な育児ノイローゼに陥り、2人の幼い娘に取り返しのつかない哀しい想いをさせてしまったから――。物語は、そんな哀愁漂う中年女性の現代の旅行風景と彼女が若いころ、辛い子育てに追い詰められてゆく回想シーンを交互に描いてゆきます。そんな自責の念に苦しむ母親役には、『女王陛下のお気に入り』での怪演が記憶に新しいオリビア・コールマン。正直、ものすごく辛気臭いお話でしたね、これ。別に僕はそーゆー辛気臭いお話が嫌いと言う訳ではないのですが、この作品のそれはちょっと僕の好みとは合わなかったです。とにかくこの主人公の過去のことをいつまでも引きずり、ひたすらウジウジクヨクヨしている余りに後ろ向きな態度が全く好きになれません。いや、気持ちは分かるんだけど、もうちょっと前向きになろうとか新しい世界に踏み出そうとか今は疎遠になっている娘と真剣に向き合ってみようとか、そういう応援したくなる要素がこれっぽっちもないんですよね、彼女。ひたすら嫌味なおばはん。そのわりには、現地の若い男と食事に行ったり、エド・ハリス演じるホテルの管理人に気のあるそぶりを見せたりする。正直、自分はかなりお近づきになりたくないタイプの人でした。2人の幼い娘を捨てて違う男の元へ逃げたという過去の罪悪感に苦しむのも、「そりゃそーなるわ!!」って感じで全く同情できません。そう言うわけで自分はさっぱり嵌まれませんでした。オリビア・コールマンの哀愁漂う演技に+1点。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-01-01 07:06:53)
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