1581. スパイダー
敏腕刑事の活躍を描くサスペンス。 犯人との知能戦やプロファイリングはあるが、サイコ要素は薄い。 ストーリーのほうはヒネリやオチもあって決して悪くはないのだが、強引な所があり、 突っ込み所も結構あるので、正直完成度の高いシナリオとは思えなかった。 モーガン・フリーマンの刑事役は、もう当たり前のようになってしまったけど、 やっぱり安心して観ていられる。ヒロイン役のモニカ・ポッターがかわいい。 ハラハラドキドキと言うよりも、気楽に楽しめる部類のサスペンス映画。 [地上波(吹替)] 5点(2011-07-31 04:14:57)(良:1票) |
1582. 殺しの分け前/ポイント・ブランク
地味なクライムアクション映画。 映像演出がテレビ映画みたいな雰囲気で、ストーリーが淡々と進んでいく作り。 内容自体は決して悪くないとは思うんだけど、ラストとかもう少し捻りが欲しかったかな。 今一つ盛り上がりに欠けるんだよね。主役のリー・マーヴィンの渋さが、やたら目立っていた作品。 [DVD(字幕)] 3点(2011-07-31 04:08:11) |
1583. 大魔神
子供向け特撮映画の中では、一番好きだったシリーズ。 幼い頃、冬休みや春休みになると必ず放映していて、喰い入るように観ていた記憶がある。 ストーリーは時代劇の勧善懲悪物だが、大魔神は主人公たちが危機に陥らないと出てこない。 当然ストーリーのほうに時間が割かれており、思わず突っ込みたくなるような粗も少なかった。 少女の涙で、埴輪の顔から魔神の顔という演出が唯一クスッと笑えたくらい。 特撮も中々良く出来ていて、同じ大映の「ガメラ」シリーズより全然いい。 ヒロインの高田美和が若くてかわいく、大人になった今でも思っていた以上に楽しめた。 [ビデオ(邦画)] 6点(2011-07-31 03:56:15) |
1584. 命果てる日まで
序盤からラストまで、これぞ昔ながらのメロドラマ。 お話に破綻があるわけではないのだが、やっぱり暗くて、あまり面白くない。 古いタイプのヒロイン像は、女の人でも今じゃ共感しづらいかも。演出や映像も普通かな。 香山美子、生田悦子、岩下志麻、桑野みゆき、倍賞千恵子の美人女優たちの共演は唯一の見所。 主人公の山口崇はハンサムな俳優さんなんだが、この人って昔から顔の表情がなくて、 どうにも役者さんとしての魅力を感じない。女優さんの顔ばかり見ていた映画だった。 [DVD(邦画)] 4点(2011-07-31 03:45:48) |
1585. 卍(1964)
倒錯的な愛を描いた谷崎潤一郎の同名小説の映画化。 人妻の回想という形でお話は展開し、何となく暗くて淫靡な雰囲気を漂わせているのだが、 ちょっとコメディっぽい部分があり、あまりエロティックという印象は受けなかった。 ストーリー自体もほとんどないに等しく、後半は何かバカバカしくなって思わず苦笑い。 岸田今日子は相変わらず不思議キャラで面白かったけど、見所は何と言っても若尾文子の美しさ。 自己中娘のキャラも彼女にはハマリ役。ただこの二人のラブシーン、 バストや腰のあたりのアップになると、なぜか顔の部分だけが不自然に画面から切れていて、 ひょっとして吹き替え? もしそうなら、もっと女優魂を見せて欲しかったな。-1点。 [DVD(字幕)] 3点(2011-07-31 03:26:51) |
1586. メリー・ポピンズ
ファンタジー&メルヘン溢れた、ディズニー制作のミュージカル映画。 基本的には実写だが、アニメとの合成シーンもあり、子供も楽しめる内容に仕上がっている。 ストーリーはそのほとんどが絵本の中の世界をそのまま描いているような感じ。 アニメとの合成シーンは今の技術ならもっと素晴らしい映像になるのかもしれないが、 さすがに絵自体はきれいだし、劇中で流れる音楽もよかった。 特に主役のジュリー・アンドリュースは歌がうまく、この作品の役を実に生き生きと演じている。 「親子の絆」という現実的な部分でのフォローもあるので、家族で鑑賞するには適した作品かと。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-31 03:16:00) |
1587. マイ・フェア・レディ
ミュージカル仕立てのコメディー映画。 映像と演出は素晴らしくいいけど、お話の内容やテーマは今イチ。 この時代のシンデレラ・ストーリーものって、外見を磨くことばかりに終始していて、 何だか寂しくなっちゃうね。英語のわかる人は、楽しめるかもしれないシーンあり。 オードリーは実際には歌ってないのかな? 何か役柄に乗ってない印象を受けたけど。 音楽自体も可もなく不可もなく、ヒロインの親父が歌ってたシーンが一番良かった。 純粋なミュージカル映画というよりも、映像とオードリーの美しさを楽しむ作品かな。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 21:47:32) |
1588. 007/ドクター・ノオ
ボンドが英国諜報部員としてのお仕事を全うしていて、真面目なのはいいんだけど、 もうシナリオが限りなく粗く、ほとんど仮面ライダーを観ているような雰囲気。 鑑賞しているのがとても辛かった。スパイ道具も本作では出てこないし。 年代と記念すべき1作目ということを考慮して、おまけの大甘3点。 これならテレビの「スパイ大作戦」のほうが面白かったな。 [DVD(字幕)] 3点(2011-07-30 21:27:55) |
1589. スター・ウォーズ/ジェダイの復讐
中途半端のまま終わってしまった前作のうさを晴らそうと、 意地だけで観にいった1stシリーズ完結編。これで終了してくれて、ホッとした記憶がある。 映像技術に多大な進歩と影響を与えたという点では、革命的な作品だったんだろうけど、 この映画が大ヒットしたおかげで、映画関係者に「続き物でもイケる」と勘違いさせた点では、 「2」と「3」は悪しき逸品。そういうものはテレビドラマでやってください。 内容は相変わらず子供向け。「スター・ウォーズ」はこれにてもういいや。 [映画館(字幕)] 3点(2011-07-30 19:43:59) |
1590. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
とにかく怒りすら覚えるほど、印象の悪い映画だった。 それまで映画というものは、たとえシリーズ物でも1話完結という暗黙の掟があったのだが、 この映画は完全な「続く」で終わるのである。当時はビデオが普及していなかったので、 予習復習も出来ず、当然のことながら次の公開までずっと待たなければならない。 (嘘だろ?)と、放心状態のまま映画館を後にしたのを覚えている。 特撮技術は前作よりレベルアップし、確かに映像は凄かったが、内容は厚みのない子供向けだし、 シナリオは上記の理由で評価のしようがない。続きを匂わせるラストならまだしも、 せめて1エピソードぐらいちゃんと終わらせてよ。 [映画館(字幕)] 2点(2011-07-30 19:19:00) |
1591. 銀座の恋の物語
ストーリーは「めぐり逢い」とほとんど同じロマンスもの。 ただあちらのようなセンスのいい演出は見られず、邦画らしいちょっと暗めの作り。 お話の間がもたなかったのか、本筋のストーリー以外に青春映画の要素を付加しており、 ちょっと散漫に。友情出演の江利チエミの役柄などは完璧に浮いていた。 みんな若くて、ヒロインの浅丘ルリ子がとてもかわいい。レトロ感覚で鑑賞するのがベストかと。 [地上波(邦画)] 3点(2011-07-30 18:15:27) |
1592. カッコーの巣の上で
舞台設定からして主人公の姿には感情移入がし易いし、 人間の尊厳を賭けた戦いということで、彼の行動にも共感を感じてしまう。 キャスティングも大きな見所の一つで、バイプレイヤーとして様々な作品で好演してきた 見知った俳優さん達がゾロゾロ。映画好きの人ならたまらん配役だと思う。 ラストはメッセージは伝わったものの、ちょっとわかりづらく、 個人的にはああいう見せ方はあまり好きではない。主人公のキャラ設定も含め、 肝心な所での説明不足の感はややあるが、いろいろと考えさせられる骨太の社会派ドラマではある。 [DVD(字幕)] 6点(2011-07-30 18:01:36) |
1593. 一日の行楽
20分の短編で、ストーリーはほとんどなし。 道中巻き込まれるいろいろなトラブルを、チャップリンらしいコントで笑わせてくれる。 やっぱりドリフコントのルーツになってるんだなぁ、と改めて実感。 短い時間の作品なので気楽に観れる点がいい。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 17:21:34) |
1594. チャップリンの黄金狂時代
アラスカ金鉱を舞台に、金や食などの人間の欲を喜劇で見せる作品。 一つのテーマを中心にギャグで笑わせ、最後は人情劇風に締める構成を この作品で確立させたようで、チャップリン自身も一番お気に入りの作品らしい。 個人的にはちょっと笑えるシーンが少なくて、あまり好きな作品ではないのだが、 チャップリンはやっぱり見ているだけでも愉快だし、演出面も良かったのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2011-07-30 17:16:22) |
1595. キング・コング(1933)
時代を感じさせてくれる作品。たぶんこれが特撮映画の元祖なのだろうが、 当時はやっぱり凄い衝撃を与えたのではないかと思う。 コングや恐竜のシーンなどは子供の頃に観た古い人形劇のようで面白かったが、 この映像なら、このストーリーで十分。昭和8年の製作かあ、う~ん、凄い。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 17:11:00) |
1596. ナイト&デイ
いわゆる巻き込まれ型のコメディーアクション。 サスペンスとしての緊張感がまったくないテンポのいい娯楽映画で、一番の見所というか、 びっくりしたのは、主役二人が追いつめられる場面を迎えるたびに、何度も繰り返される手法。 「ひでーな、これ」と思わず大爆笑。こんなすごい演出は初めて観た。 シナリオもキャスティングも取り立ててどうってことないけど、 コメディーだから許される、何とも楽しい映画でした。 [DVD(字幕)] 3点(2011-07-30 08:36:33) |
1597. ちょんまげぷりん
アイデアのとても面白い作品。 こういう映画は時代考証のギャップが見所で、前半は笑えるシーンもあったんだけど、 序盤の流れや後半の主人公の行動は、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。 主人公の侍があまりにも器用で順応性が高く、やはり唐突さを感じてしまう。 演出はTVドラマに近い作りで、全5話ぐらいの話を映画版に縮めたといった印象。 とても判り易いテーマに、軽いオチもあって、若い人ほど楽しめる作品ではないかと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-30 07:43:15)(良:1票) |
1598. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
平成ガメラ・シリーズの第3弾。 一生懸命お話を作っている様子は窺えるのに、なぜかクスッと笑ってしまう。 真面目に作れば作るほど、単なるあてつけ、くだらないとしか思えないのは、 やっぱり根本的にシナリオに無理があるということなのだろう。 あくまで子供向けの映画ならそれでいいんだろうけど、「1」と比較しちゃうとね・・・・・・。 怪獣の戦うシーンは相変わらず迫力があるが、相手怪獣のデザインはよくない。 [DVD(邦画)] 3点(2011-07-30 07:32:10) |
1599. 天使と悪魔
「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第2弾。 トム・ハンクス扮する教授の謎解きは前作と変わらない。 複雑さはやや影を潜めて判り易くなったが、その反面途中で犯人がわかってしまった。 金をかけているだけあって、確かに映像や演出は見応えがあるんだろうけど、 もう少ししっかりしたシナリオを用意してほしい。まあそこそこ楽しめる娯楽映画ではある。 [地上波(吹替)] 4点(2011-07-30 07:16:46) |
1600. 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
今回のマドンナは浅丘ルリ子。 シリーズも回を重ねていくと、やはりどうしてもダラダラ感が。 アイデアやエピソードをいろいろと考えるのは、大変なことだとは思うけど、 やっぱり寅さんの行動には無茶な部分が見え隠れ。 ラストのシメ方も強引というか、唐突すぎるという印象を受けてしまう。 それでも寅さんを見ていると笑えてくるんだから、彼のキャラを楽しむ映画なんでしょう。 ストーリーはあんまり関係ないですな。 [DVD(邦画)] 3点(2011-07-30 07:08:03) |