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東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2613
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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1661.  007/ダイ・アナザー・デイ 《ネタバレ》 
いきなりボンドが捕虜になっちゃってオイオイなんだけど、オープニング曲・映像はかなりいいですね。007だー!って感じで。結構厳しい意見が多いですが、過去シリーズ作品へのオマージュも散見されて、節目の集大成作品としてはまあまあなのでは? <追記>14年ぶりに再見。黒人のボンドガールでエージェント(ちなみに、前々回はアジア人のボンドガールでエージェント)、敵は北朝鮮。ブロスナンボンドは冷戦終結により「敵」が見えなくなった事(敵は北朝鮮しか残ってない?)、香港返還を契機とする中国の台頭、民族の多様化(アジア人・黒人の起用)や女性活躍(ボンドガールのエージェント化及びアクション増)等々の平等化の進展といった時代の変化の中でシリーズ化されたと言える。振り返って見ると、そういう時代背景を反映した歴史を感じる点で興味深いものがある。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2006-04-24 02:43:15)
1662.  ザ・コア 《ネタバレ》 
私は時々、地球が自転をやめたらどうなるんだろう?とか、太陽系の軌道を外れたらどうなるんだろう?って事を考えてしまうので、興味を持ってみました。予想通りの展開も、それそれで「ほーら、やっぱり」的な要素があり、ある意味楽しめる。ただし、地中シーンが多すぎるので、まあもうちょっとディープインパクトみたいな地上のパニック要素があってもよかったたんじゃないかと。それにしてもヒラリー・スワンクって別に美人でもないし、かわいくも無いんだけどなんか存在感があって気になるんだよなあ。なんでだろ?
[ビデオ(吹替)] 6点(2006-04-24 02:29:48)
1663.  タイムマシン(2002)
人生に「タラ・レバ」は無いけど、「もし」はあるってことですね。なかなかよかったです。
[地上波(吹替)] 6点(2006-04-16 17:30:10)
1664.  男はつらいよ 《ネタバレ》 
「男はつらいよ」は30本以上はみていると思いますが、これを見たのは初めて。シリーズを沢山見てからコレを見たほうが感動は大きいのかも。とてもスピード感とテンポがあります。寅さんがネクタイして革靴を履いている。さくらがOLをやっている。さくらがとらやの2階に住んでいる。さくらが出て行く博を柴又駅まで追いかける。というシリーズ後ではありえないシーンが満載。そしてさくらと博と結婚して満男が生まれる。おいちゃん、おばちゃんの他に、寅さんはさくらの「お兄ちゃん」であり、博の「兄さん」であり、満男の「おじさん」なわけです。このファミリーなくして「男はつらいよ」はありえない。結婚や出産によって家族・親戚が増える。寅さん自身は絶対的な存在であるが、一方各々の家族によって多面的に相対化されていく。まさに伝説のスタートにふさわしい作品です。 <追記>15年ぶりに再見。この後何回か出てくる寅さんの博モノマネが最高に面白い。川甚もコロナで廃業になってしまい、時代の移り変わりをあらためて感じる。マドンナはよく言えばサッパリしているが、悪く言えばちょっと素っ気無いかな。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-04-16 02:15:27)(良:1票)
1665.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》 
これは日米合作の脚本ですが、なかなかよくできていると思います。思った事を何でも口に出してしまうアメリカ人と、雰囲気を察知して黙って行動する日本人との違い。博は無口な日本人の典型として描かれ、寅さんは思った事は口にするおしゃべりな男だが、恋愛に関しては相手の気持ちを察し、ぐっと自分の感情を抑え、好きになった相手を困らせたりしない潔い男として描かれる。米国人との対比によって、寅さんのそういうストイックさが際立つ作品です。最初は敵対心のあった寅さんですが、同業の行商のつらさや、振られた男の辛さという他人の辛さを理解し、最後は優しく接する寅さん。まさに「男はつらいよ」で日米親善を行います。 <追記>14年ぶりに再見。所謂「日本的」なるものは肯定的にも否定的にも評価される。欧米的なものも同じであろう。したがってか各国の文化に優劣はなく、あるのは「違い」だけである。そういう文化相対主義をテーマとしているのであれば、これはこれで先進的であるとも言える。寅さんの存在はグローバルスタンダードの対極に位置しており、昨今では分が悪いようにも思えるが、だからこそ価値があるとも言えるし、寅さんのような異質な存在こそが相対主義を克服するひとつのヒントになりえるのではないかと思った次第。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-16 01:53:25)
1666.  男はつらいよ 翔んでる寅次郎
女が強姦にされそうな所に通りかかる寅さん。そういう危機的状況に立ち会っても「兄さん、女口説くならもっと上手くやりなよ」と平然として、相手を刺激せずに対処する。こういう所に寅さんのカッコよさがある。 <追記>14年ぶりに再見。寅さんは若者2人を応援していたわけではないが、結果的には一緒になるという展開で、ある種の媒介者とはなっているわけで、2人の自立を促したとは言える。ただし、大会社の跡取り御曹司ではダメだが自動車修理工になった途端に惹かれるというのは山田監督らしいが唐突で強引な気もする。また、テーマは「結婚と幸福」の関係についてなのだろうが、結婚しようがしまいが幸せの形は人それぞれであり、今回は脇役になってしまった寅さんにとっての幸せとは何なのか?その辺が見えにくかった。あと気になったのは寅さんが宿泊費を脅迫で浮かそうとするシーン。これは寅さんらしくないのではないだろうか。桃井かおりの起用は「幸福の黄色いハンカチ」の流れだろうが、人物設定が類似しており少々安易で手抜きな感じもする。
[ビデオ(邦画)] 5点(2006-04-16 01:35:19)
1667.  男はつらいよ 私の寅さん
前半、後半の2部構成。旅先での家族の心配ではなく、留守番による家族の心配は寅さんの心情をよく表していると思います。前半はとてもいいのですが、後半がイマイチです。但し、「友達でいましょう」と言うマドンナに対して、「別れの曲」をバックにした寅さんの見事な切り返し(振られっぷり?)は、さすが寅さんです。 <追記>14年ぶりに再見。本作のメインテーマは食卓シーンの「人間食うために生きてる」のか「人間生きるために食う」のか論争でしょう。芸術家を筆頭に好きな事して暮らしている人は後者が多いのかもしれない。但し、わずかな労働で大儲けしている人もいるわけで、山田監督としてはそういう人への懐疑はあるのだろう。他方、タコ社長のように前者のような生き方をしている人もいる。前者は否定されがちだが、殆どの人間が前者的な生き方をしており、どちらがいいとは一概には言えない。各々が納得の行く形でバランスをとって人生を全うしていくしかないんだろう。たぶん山田監督としては、とら屋の面々がモデルケースというか理想形なんだろうが。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-10 17:03:10)
1668.  男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け 《ネタバレ》 
岡田嘉子の台詞「人生に後悔はつきものなんじゃないかしらって。ああすればよかったなあ…という後悔と、もうひとつは、どうしてあんなことしてしまったのだろう…、という後悔…」は彼女の人生を重ね合わせると、含蓄がありますね。本シリーズには珍しくこの作品には悪人が登場します。そのせいか勧善懲悪が明確化し、テンポ・スピード感ともによくなっています。ラストの方で寅さんがアイスキャンディーを買うシーン粋な感じがして、好きなシーンです。 買い物はああいう風にしたいですねえ。 <追記>14年ぶりに再見。本シリーズには芸術家がよく登場するが、概ねよくは描かれない。ただし、本作では芸術家本人は悪くは描かれず、名前(権威?)に翻弄される周囲を滑稽に描いているとも言える。また、金銭問題に関して法と倫理の問題が取り上げられるが、200万という微妙な金額で騒動になるのが妙にリアルでシビアでもある。そして、金銭詐欺にあったマドンナの苦悩を中心として描かれてしまったため、色恋沙汰が弱い事に物足りなさは感じる。結果、寅さんの活躍機会が少なかったようにも思える(悪人と対決するのはタコ社長だし)。だからと言って、寅さんが画家に絵を描かせてカネの工面を要求するシーンは少々やり過ぎかなという気がしないでもないが、山田監督としてはそこまでしても芸術家の価値や存在意義というものを問いたかったのかもしれない。という点においては異色作だと言えるのかもしれない。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-10 16:46:10)(良:1票)
1669.  男はつらいよ 噂の寅次郎 《ネタバレ》 
まだ全作見たわけではないが、私は大原麗子がマドンナNo1だと思っている。寅さんの明るさ、優しさ、潔さと、大原麗子のどことなく薄幸なところと上手く噛み合って、しっくりくるのである。こういう人こそ寅さんに何とかして欲しいという気になる。 <追記>14年ぶりに再見。その後に全作見たが、大原麗子がマドンナNo1であるとの評価は変わらない。ただし、本作は作品としては色々と評価が難しい所がある。寅さんが離婚を喜んでいるのはあまりにもヒドイし、離婚の傷心につけ込んだわけではないだろうが、結果的にはそうなっているわけで少々アンフェアではある。とはいえ、最後は譲る形で寅さんは逃げた格好になっており、ここもちょっと唐突で釈然としないというか、ライバルは従兄弟であるという点も問題を厄介にしているとは思う。そもそも、博パパとの交流に時間を割きすぎてマドンナの登場が遅すぎるので、全体的に恋愛パートの描き方が急ぎ足になってしまい物足りなさが残る。もうちょっとじっくり描いてほしかった。 印象的なのは好きになれない相手と離婚できたのにスッキリせずに嗚咽するシーン。自身の情けなさや過ち等々への後悔からだろうか。ここは考えさせられるシーンであった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-10 16:34:42)
1670.  若い人(1962)
昔は裕次郎主演と小百合主演の2本立てが多かったとの事で、実は裕次郎と小百合の共演は珍しく、結構貴重な作品。それだけでも見る価値あり。 <追記>14年ぶりに再見。吉永小百合の瑞々しさと浅丘ルリ子のクールさが対照的。そこに複雑な母娘関係が絡み合って「女」になる事、「女」である事とは何か?を問うている。今風に言うと「毒親」モノと言えなくもないが。そして3人の女性に対峙する青年教師の石原裕次郎も気負いがなく明るく爽やかであり、原作・脚本のよさと配役・演技のよさがマッチしている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-03 11:18:59)
1671.  男はつらいよ 柴又慕情 《ネタバレ》 
「一日中バラの世話をしていればいい」という相手に対して嫌悪感を抱くマドンナ。「私は振られたんだ」と言うマドンナに対して、「その気持ちわかるわ」とさくら。この辺の2人のやりとりに山田監督の結婚観が表れているように感じます。全体的には悪くないのですが、寅さんの気持ちにまったく気がつかない、あまりにも無神経なマドンナにちょっと腹が立ち、こじゃあ寅さんがまったくのピエロでしかなく不満感が残ります。もうちょっと振られる「見せ場」というものが欲しいところ。 <追記>15年ぶりに再見。本作だけ満男が代役になっている事に初めて気がついた。これは結構驚き。で、内容の方だが、さくらが結構クールというか兄を心配するというよりも呆れている印象で全体的にドライな作品になっているように思える。正直言って吉永小百合より倍賞千恵子の方が全然美人だし、相変わらずマドンナには不満が残るものの「とらや」でのファミリーコントは総じてデキがよい。同じ「とらや」を訪問しても茶の間に上げてもらえす縁側で団子を食べる友達2人とマドンナとの扱いの違いはあまりにも露骨には思えたが。ラストの「あんな雲になりてえんだよ」は寅次郎の生き様を表すシリーズ屈指の名シーンと言えるだろう。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-03 00:53:12)
1672.  ファイヤーウォール 《ネタバレ》 
「ここの点数も低いし、Hフォードのありがちな作品なのかなあ」と思う一方で、「そういう思い込み・偏見はよくない!IT犯罪の陰謀にHフォードが戦いを挑む!エネミーオブアメリカ&ジャックライアン的な作品なのかも?!」という期待が入り混じった状態で鑑賞・・・。何の事はない、吸収合併されそうな弱小地銀のシステム部長が強盗に襲われた家族を救うという小市民的(言い過ぎ?)な展開で、国家の陰謀なんて何もないし、ファイヤーウォールって言ったって、社内システムに一回入り込んだだけで(あのメール削除、書き込みは出来るのかなあ・・・)、犯人にもちょっと期待したんだけど、人質とって、つきまとって脅迫して犯行させるだけで知性のかけらもなく、IT犯罪でもなんでもないし。Hフォードだって、監視されてるって言っても筆談で秘書(クロエ?)に伝えればいいだけじゃん。とまあ期待うを裏切るというか、裏切らないというか、宣伝にだまされて淡い期待を持った私が悪いんですが、エイプリールフールに見る娯楽作品としてはまあまあなのかな?
[映画館(字幕)] 5点(2006-04-02 02:00:28)
1673.  SPIRIT スピリット(2006)
実話とは思えないほどよく出来た話で驚いた。(多少の脚色はあるのだろうか???)小中学生時代はブルース・リーやジャッキー・チェンの映画をよく見たが、カンフー映画は久しぶり。少林寺も中学の時見に行ったが、高校時代からはカンフー映画からはちょっと遠ざかっていたが、本作品は少林寺に始まったジェット・リーの役者人生の集大成とも言える作品だと思う。個々の対決シーンはどれも迫力・スピード感共に素晴らしく、これで終わりにするのはホントにもったいない気がした。ジェット・リーに関しては、正直言って今まではただのアクション俳優という印象しかなく、前述の2人に比べるとスター性に欠けると思っていたのだが、本作品における喜怒哀楽に満ちた情感溢れる演技力は、彼への評価を変えるものがあり、今後アクション抜きでもやっていけるであろうという期待感を抱かせる。欲を言えば、もう少し尺を長くして、農村における心境の変化や援助してくれた友人との交流について描いて欲しかったと思う。主人公の経験に基づく「憎しみは憎しみしか生まない。報復はいけない」を実行できるか否かは、個々の人間関係から国家間に至るまでの永遠の課題だろう。
[映画館(字幕)] 8点(2006-03-27 01:31:39)
1674.  男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく 《ネタバレ》 
「道」がテーマとなっています。芸の道を続けたいマドンナ。それを結婚で無理やり引退させようとする竜雷太はどうなんでしょう???売れっ子を自分だけのモノに囲い込みたいという男の我侭でしょうか?一方対照的に「やめたら後悔するよ」という寅さんに優しさと思いやりを感じます。前半は前方でかぶりつくように舞台を見ていた寅さんですが、ラストでは後方で舞台を見つめ、途中で静かに退席する姿に清清しさを感じます。 <追記>14年ぶりに再見。戦前に出来た国際劇場の老朽化が目立つ。この数年後に取り壊されるので貴重な映像でもある。SKDも凋落傾向だったのでテコ入れ要素もあったのかもしれないが。今見直すと、結婚により仕事を諦めさせられる女の理不尽を描いているとも言える。その事に理解を示す寅さんはある意味フェミニストであり、リベラルな考えの持ち主であるという事がわかる。とはいえ、自分の家に連れ込んで酒飲んどいてのこのフラレ方はシーリーズ屈指のヒドサであり、もちょっと違う描き方ができたのではないかと思うが。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-03-26 02:56:29)(良:1票)
1675.  男はつらいよ 奮闘篇
さて今回は寅さんが告白されて「冗談だろ?」じゃなくて本気にしてしまいます。これは恋愛感情というよりも、寅さんなりの父性と言ったほうがいいのかもしれません。弱者への憐憫をベースにしている点で、ちょっと異色の作品です。田中邦衛と寅さんのやりとりがないのがちょっと残念。最後のさくらのほっとした表情が実によいです。 <追記>14年ぶりに再見。冒頭の越後広瀬駅のシーンは有名だが、やはりラストのバス内の兄妹のやりとりもシリーズ屈指の名シーンである事を再確認。最後のさくらの表情変化。台詞抜きで顔だけで実に見事に演技している。何度見てもやっぱりいい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-03-23 02:37:57)
1676.  男はつらいよ フーテンの寅 《ネタバレ》 
まだパターンが確立されていない事もあって、みていてやや違和感あり。かなり渡世人・侠客を意識したキャラクターになっています。さくらもオマケのような存在になってるし。但し、若人2人に恋愛指南するところは寅さんらしい。それにしてもこのマドンナは艶っぽいねえ。特に声がさ。一番驚いたのは博が寅さんを「お前」呼ばわりして、殴りかかるところです。この頃の博はまだ威勢がよかったんですねえ。 <追記>15年ぶりに再見。監督違いという事もあり、全体的にかなり荒っぽい。言い方を変えればパワフルというか。が、これはこれで寅さんらしいと思えるから不思議。でも、ちょっと残酷とも思えるふられ方には疑問もある。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-23 02:25:52)
1677.  ジュラシック・パークIII
ティア・レオーニがいつもと違う役どころなんだけど、こういうのもいけるんだねえ。
[地上波(吹替)] 6点(2006-03-18 03:11:47)
1678.  男はつらいよ 寅次郎子守唄
飴振って痔固まる・・・。金の苦労と恋の苦労、どっちが辛いんでしょうかねえ。 <追記>14年ぶりに再見。今回のマドンナは年齢・経験もあってサバサバしていて寅さんとの相性もよさそうなので、もっと自然に振舞えばどうにかなりそうなものなんだが、なぜああ不自然なまでにギコチナイのだろう。職業的な違いが壁を作ってしまうのだろうか。ある意味同業の春川ますみとは自然な付き合いをしているのが対照的でもある。とは言え、今回はさくらの介入が多くて、寅さんとマドンナの交流は余りなく、マドンナ自身が自立していて弱さもないし、寅さんは殆ど相手にもされていなかったような。よって、恋愛要素は少なめで多少盛り上がりには欠け、寅さんの存在感がイマイチな印象。逆に言えば、おいちゃん初登場という事もあり、とらやの面々+タコ社長がバランスよく活躍しているとも解釈できるが。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-12 00:17:30)
1679.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘
はっきり言うけど、寅さんとリリーは友達としてはいいのかもしれないけど、夫婦として一緒になっても上手くいかないと思う。似たもの同士ってのは概して上手くいかないもの。それは本人達が一番わかっていて「冗談だろ?」になるんだと思います。これをみてつくづく思ったんだが、寅さんが結婚できない(しない?)のは「さくら」が原因なのでは?と。あんな自分思いの妹がいれば、誰かと一緒になって幸せになるという事が想像できないのでは?現状に甘んじているわけではないだろうが、夢や希望に邁進するガメツさがあるわけでもなく、誰かと一緒になって幸せになるという事に対しての遠慮や恐怖が、寅さんのシャイな所や潔さとなり、その結果としてマドンナに対する詰めの甘さ・態度に表れているんだと思う。まあその辺のじれったさと清清しさが前人未踏のシリーズとなるわけだが。<追記>10年ぶりに再見。無駄が無く完成度は高いが、関係性だけを描いているので物語性がない。名シーンのオンパレードなのだが、各場面の繋がりが悪いし、全体的には盛り上がりに欠ける。マドンナ再登場は前作鑑賞済みが前提で関係構築過程が不要になるので、こうなってしまうのは仕方ないのだが。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-03-05 01:45:43)
1680.  男はつらいよ 寅次郎忘れな草 《ネタバレ》 
なんか腑に落ちない。消化不良。酔っ払ってとらやを訪ねてくるリリーをそのまま返してしまったのは何故なのか?助けを求めているのはわかっているのに。近所迷惑なら、どこか場所を移せばいいだけだと思うが。流石に翌日気になるのか、探しに出かけるが、一晩ホッタラカシにしたのはなんか優しさに欠ける気がする。さくらとの別れのシーンの「札のしわ伸ばし」も過剰演出な気がする。本来、金ってもんは汚いものだから、これ見よがしにするもんじゃないでしょう?とらさんのポケットにさっと入れるか、財布にさっとしまうのが粋ってもんでしょう?皆が見てる食堂であんな事長々とやられちゃ寅さん肩身が狭いよ。当初、浅岡ルリコは酪農の奥さんで、そこへ寅さんがやってくるという設定だったようですね。その設定は酪農を営むさくら・みつお親子の所に高倉健がやってくるという「遥かなる山の呼び声」へと受け継がれたように思います。 <追記>ロケ地を訪ねて網走に行ってきました。で再見。上記のように色々不満は残るものの、2人の出会いのシーンは名シーンだと気づかされました。<追記>14年ぶりに再見。「おいリリー静かにしろよ。昼間みんな働いてな、疲れて寝てるんだから。ここは堅気の家なんだぜ。」と非常識なマドンナに説教する常識人寅さん。このシーンはかなりの緊張感がある。本作は、上流・中流といった階級的な用語が頻出するが、一億層中流時代を意識しての事だろう。他方、所有と幸福の関係についても言及されており、そういった事への懐疑は現代でもテーマとなっているという点において普遍性があるのだろう。また五反田や錦糸町の雑然とした町並みが映像に残されているのは非常に貴重でもある。ラストで新興住宅地である松戸五香で開業するというのも世相を現していると感じる。まあ、何の前触れもなくあっさり結婚しちゃうのもちょっと唐突な所はあるんだが。これじゃあ寅さんが振られた事にはならないようにも思えるが、寅さんに追い返された事によってリリーの方が振られたと感じたんだろうか?
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-04 16:34:16)
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