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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2500
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1721.  明日に処刑を・・・ 《ネタバレ》 
コーマン&スコセッシという今の視点で観ると実に異色なコンビですが、本作がスコセッシの実質的な商業映画デビュー作になります。 コーマンがプロデュースした映画としてはかなり丁寧な出来だけど、スコセッシ映画として観るとかなり未熟なところが多々あると言うところでしょうか。思いっきりカメラがハレーションしているカットがあるところなんかはまあご愛敬ということでしょう。 でもラストのデヴィッド・キャラダインがキリストのように処刑されるあまりに鮮烈なイメージは、「この監督若造だけど、こりゃただ者じゃないぞ」って公開当時の観客に印象付けたことでしょう。“ボックスカー・バーサ”役のバーバラ・ハーシーが気持ちの良い脱ぎっぷりを見せてくれ、その大胆な演技に魅了されました。さすがに、製作当時ヒッピー女優として名をはせていただけのことはあります。考えてみれば、スコセッシ映画でこれほど主演女優が脱いだことは、その後もなかったんじゃないでしょうか。 ここら辺がコーマン流なのかもしれません(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-03 21:30:22)
1722.  招かれざる客(1967) 《ネタバレ》 
しかし、どうですか皆さん、自分の娘が突然2週間前に知り合った男とすぐに結婚すると言い出したら、ふつう親として反対しませんか、たとえ相手が異人種であろうが無かろうが。 せっかく米国のタブーに切り込むテーマだったのに、なんでこの脚本家はこんな無茶な設定にしたのでしょうかね? 娘にしたって典型的な苦労知らずのお嬢様にしか見えないですしね。ドレイトン家の外の世間は実に類型的な描かれかたなのも、ちょっと監督の意図に首をかしげてしまいます(家政婦の親戚らしいドロシーという娘なんか、どういう狙いがあって登場させたのでしょうかね) ある意味、キャサリン・ヘップバーンとスペンサー・トレイシーというゴールデン・カップルを再び銀幕に引っ張り出すための企画だったんでしょうね。 それにしても、キャサリン・ヘップバーンはほんと凄い女優ですね。実際に涙を流したシーンはひとつだけですが、そのシーンにいたるまで劇中ずっと涙をためた様な潤んだ眼で演じ続けているんですよ。そりゃ映画ってのは脚本の順番通りに撮影されることはまずないですから、彼女の“眼ぢから演技”は驚異的です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-30 23:22:08)
1723.  ヤング・ゼネレーション 《ネタバレ》 
これほど「陽の当らない名作」という呼び名が相応しい映画もちょっと珍しい。出演者は地味で封切時は大コケ、その後長い間ソフトも発売されなかったのではしょうがないけど。 “猛スピードで疾走するもの”を撮らせたらピカイチなピーター・イエーツだけあって、自転車レースのシーンで見せる躍動感にはほれぼれとさせられます。アメリカ・インディアナの小さな大学町が舞台で、ジモティー(地元民)若者四人の青春が終わってゆく瑞々しいひと夏がいいんだなー。この四人のキャラはけっこう丁寧に描かれていますが、中でも“shorty(ちび)”と言われるとすぐ頭に血が上ってキレるジャッキー・アール・ヘイリーが『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライを先取りしてて私は好きです。主人公の死や暗い結末が多かったニュー・シネマの時代が終わり、楽天的な狂乱の80年代が始まろうとしてたんだなと、この映画の爽やかなエンディングを観て感じました。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-28 12:01:49)(良:1票)
1724.  ケープ・フィアー 《ネタバレ》 
さすがスコセッシ、デ・ニーロとのコンビで『恐怖の岬』をリメイクするなんて、眼のつけどころがいいですねー。デ・ニーロのキ○ガイ演技はいろいろ観てきたけど、この映画のマックス・ケイディがいちばん凄いと自信を持って断言させていただきます。さかさまになってジュリエット・ルイスに電話をするシーンで見せるあの笑顔、これほど不気味な笑い方が出来る俳優はほかには絶対いない! オリジナルと同じバーナード・ハーマンのテーマを使っているけど雰囲気はだいぶ違っていて、とくに弁護士ボーデン親娘は三人とも脂ぎったキャラで全然共感できないようにしているところがスコセッシの芸が細かいところです。そしてペック、ミッチャム、バルサムといったオリジナルと同じ俳優が出てくるところがいいですね、やっぱこういうところにスコセッシのオリジナルと同じに対する敬意が感じられます。ミッチャムを善玉側、ペックを悪玉側と逆の配置にするなんてまた芸が細かいです。グレゴリー・ペックにとってはこれが最後の映画出演になりました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-26 23:01:00)
1725.  アメリカ上陸作戦 《ネタバレ》 
冷戦時代の米ソ対立とアメリカ人の国民性を皮肉った映画ですが、この笑いの狙いが“ブラック・ユーモア”なのか“ほのぼのヒューマン系”かどっちつかずなのが痛いところです。ブラック・ユーモアというからには「おい、そこまでやるかよ」というハチャメチャさがなくちゃね、似た様なプロットの『1941』ぐらいはじけなくっちゃいかんでしょう(たとえそれが観客に受けなかったとしてもね)。 名優アラン・アーキンはこれが映画デビューですけど、さすがに上手いし可笑しい。もっと前面に出すプロットにして、主役として活躍させたほうが良かったでしょう。その主役はカール・ライナー(『オーシャンズ』シリーズのソールです)ですが、40年前の彼は不気味なほどニコラス・ケイジにそっくりなんですよ、あの後退した生え際なんかもね。そうか、そのうちああなっちゃうのか、ニコラス・ケイジも40年後には…
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-24 20:04:05)
1726.  ピッチブラック 《ネタバレ》 
『リディック』の元ネタはこの映画だったのですね、いやー知らなかった。スピン・アウトが製作されるキャラというのは相当な魅力がなければいけないはずですが、このヴィン・ディーゼルを見ればこりゃ納得です。赤外線暗視装置みたいに夜目が利く眼(その代わり光に弱い)、血の匂いに敏感(「この中に女がいる」にはほんと参りました)など、リディックという男、平成ガメラのレギオンみたいなエイリアンと実は良く似た体質なのが面白い。太陽が三つもあって23年に一度トンデモなく長い日食が起こる惑星とは、なかなかセンス・オブ・ワンダーが高レベルでイイですねー。なぜか宇宙船に敬虔なイスラム教徒が乗っていたり、ヒロインが映画の冒頭でとんでもない非道な行動をとったり、脚本もけっこう凝った造りなのが嬉しいところです。 そういや、日本でも来月に皆既日食が観られるそうですが、ひょっとしたら…(笑) 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-20 22:47:21)(良:1票)
1727.  サンダーボルト(1974) 《ネタバレ》 
良く“ひとつも無駄のない映画”という褒め言葉がありますが、さしずめこの映画はまさに無駄だらけの展開。でも妙な「間」がある演出が良くて、バディ・ムーヴィーとしては最上級の出来栄えです。この「間」はなんだろうと考えてみると、どうも語り口が西部劇のリズムなんですよね。たしかにいくら田舎の信用金庫とは言え、一度使った手口で二度も強盗に入るなんて西部劇そのものです。つまりこの脚本は時代設定を変えればそのまんま西部劇になるんですよ。思うにジェフ・ブリッジスほど西部劇に出てくるキャラが似合う俳優はそういないんですが、彼のフィルモグラフィーには『天国の門』と遥か後年の『トゥルー・グリッド』しか西部劇がないんです。イーストウッドとほんとの西部劇で共演してたら素晴らしいコンビネーションだったでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-16 23:12:40)
1728.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 
こういう映画のことを“頭を空っぽにして観ると実に面白い映画”と言うんでしょうね。決して皮肉ではありません、わたしけっこう楽しめました。細かいところではいろいろと粗が見えますが、いくら原作小説は評判が良いと言ってもそこはミステリー、完璧なプロットなぞそうあるもんじゃございません。余談ですが、“完璧なるミステリー”にいちばん近いのはフレデリック・フォーサイスの『ジャッカルの日』でしょう、これを超えるミステリーはまだ書かれていないと自分は思っています。 ハードボイルドなストーリー展開はけっこう鮮やかで、マーク・ウォールバーグはいかにも凄腕スナイパーといった雰囲気が良く出ていました。アフリカであんなひどい目にあって引退したのに、いかにも怪しげなダニー・グローバーの依頼を簡単に引き受けちゃうところが最大の「?」ですけど、まあウォールバーグ君は見た目と違って単細胞的な思考回路と愛国心を持っているということで許してあげましょう。昨今の大どんでん返しものアクション映画にすっかり毒されてしまった自分には、意表を尽く様なラストの展開が実は最大のサプライズでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-15 23:52:32)
1729.  カジュアリティーズ 《ネタバレ》 
直訳すると原題は「戦争の犠牲者」。この「犠牲者」はもちろんレイプされ殺害された女性を筆頭にしたヴェトナムの民衆たちを指しているのだが、情緒的な日本人が撮るとそこに「政治や社会のせいで戦場に来ることになってしまった」兵士たちも含めてしまうことが多い。しかしこの映画でデ・パルマは、ショーン・ペンたちの非道な行為は個々人の邪悪がなせる業であると突き放した冷徹な眼で描いているのです(たとえ群集心理的な要素があったとしても)。こういうところは、デ・パルマもキリスト教文化のもとに育った人なんだなと感じます。激しい銃撃戦のさなか、刺されて血まみれのヴェトナム女性がよたよたと橋の上を歩く姿には、十字架を背負ってゴルゴダの丘にひかれてゆくキリストの様でした。ペンのほかにもジョン・C・ライリーやジョン・レグイザモといった今をときめく曲者俳優たちが若々しくって良かったです。 『アンタッチャブル』で大成功した次になんでこんなに後味が悪い映画を撮ったんだと批判もあったそうですが、これはきっとデ・パルマの良心だったんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-13 23:27:47)(良:1票)
1730.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
レベッカ・ローミンとリー・ラスムッセンなんて、デ・パルマ先生あいかわらず女優を選ぶセンスがいいですねえ。久しぶりに私がデ・パルマに期待していた映画を撮ってくれたというのが実感です。時計、水、逆光、あとで思い起こすとこれほど濃密に映像の仕掛けが込められたミステリーも、ちょっと珍しいぐらいです。迷彩服を着た女が登場するシーンは二度ありますが、ここ良く考えると辻褄が合わないんですよ。でもこのシーンを含むラストの展開は、観客にデジャブを感じさせる見事な映像トリックになっているんですよね。ストーリー・テリングの腕前も以前より洗練されているし、やっぱりデ・パルマは現役映画監督の中でも最高のテクニシャンです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-04-12 23:17:57)
1731.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
劇場版は観てないのですが、完全版はこれはこれで壮大なキャメロン節だと言うことは確かです。キャメロン版『未知との遭遇』ってわけですが、監督の理念とメッセージ自体はキャメロンの方が気宇壮大ではある。 ただこの映画は、深海アクションものだけとして十分成立する完成度であって、エイリアンのシークエンスになってくると特撮は別にしても急に陳腐になっちゃうのはどうしたことか。エド・ハリスがエイリアンのUFOの中でTV映像を見せられるシーンは、ちょっとセンスがなさ過ぎ、まさに「それをやっちゃあ、お終いだよ」でした。ラストの世界が大津波に襲われあわや滅亡かというシークエンスにいたっては、ほんとキャメロンの“Love&Peace”って底が浅いなと嘆かざるを得ませんでした。ほんとこれじゃあリュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』と大差ありませんよ。原潜の沈没だってそもそもエイリアンが攻撃した様なものだし、それこそ劇中の誰かのセリフじゃないけど、「お前らにそこまで指図されたくないよ」です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-06 00:53:07)
1732.  ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録 《ネタバレ》 
サイレント映画の時代から星の数ほど犯罪映画は撮られてきたけど、この映画を超えるのは本物のスナッフ・ムーヴィーしかないんじゃないかと思うほどで、実話犯罪映画のまさに極北です。ヘンリー役のマイケル・ルーカーがあまりに強烈で、他の映画で彼が出てくるたびに「あ、ヘンリーだ」っていまだに条件反射してしまう私です。 4年もオクラ入りしてようやく公開されたと言うだけあって、冒頭のタイトル・ロールからしてまるで自主製作映画みたいなシンプルさ、そして普通の人が蠅や蚊を退治する様な何気なさで殺人を重ねるヘンリーとオーティスの鬼畜の様な生活。これがほぼ実話だと言うのは凄いことで、創作なら誰もこんな恐ろしいお話しは考えつかないでしょう。思いのほかグロい描写は少ないのですが、こんなに淡々と人を殺すところを見せ続けられると、観てる方も精神的に参っちゃいます。 まさに取扱注意の毒薬ムーヴィーです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2012-04-04 21:24:19)
1733.  グラン・プリ(1966)
そういや、自分が子供のころ流行ってましたよね、シネラマが。現代の3D映画みたいな感じでしたけど、テアトル東京もOS劇場も消えてしまった今日もうシネラマで映画を観ることは不可能なんでしょうか。 この映画は、シネラマで観ないと価値が半減するのかもしれません。葉巻型フォーミュラ・レーシングカーはいまの眼で見ると実にストイックで、車番以外何も記されていない車体は現在の走る広告みたいなF1とは違ったシンプルな美があります。ジェームズ・ガーナーが笑っちゃうほどカッコ良いキャラだったり(彼がプロデューサーなので当然かもしれませんが)、イブ・モンタン以下のレーサーたちのドラマが薄っぺらという欠点があるけど、こんな迫力ある実車を使ったレース映画はもう造られないでしょうね。 気になったことがひとつ、音楽はモーリス・ジャールなんですが、本作のテーマが彼の手がけた『パリは燃えているか』とメロディがあまりによく似ていることで、モーリス・ジャールめ手を抜きやがったな(笑)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-31 20:08:33)
1734.  アデル/ファラオと復活の秘薬 《ネタバレ》 
リュック・ベッソン映画史上、もっとも肉感的なヒロイン登場!女の好みが変わったのかな? ベッソンさんまたまた中坊路線に回帰かと思いましたが、原作がフランスで人気のコミックなんだそうです。最初とラストにちょこっと出てくるマチュー・アマルリックの役柄を観てると、この辺のキャラはフランスでは説明不要なくらいポピュラーなんでしょうね。冒頭から『アメリ』や『インディ・ジョーンズ』を恥ずかしげもなくパクってるのでこの映画どうなっちゃうんだろうと心配しましたが、ヒロイン・アドヴェンチャーものじゃなくコメディだと思えばセンスも良いので楽しめました。 続編、あるかな~。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-29 00:42:41)
1735.  アンジェラ(2005) 《ネタバレ》 
銃も爆発もないリュック・ベッソン映画なんて実に久しぶりですねえ。この映画は、アンドレとアンジェラの組み合わせを考えついた時点で、もう半ば成功作になることは約束されたようなものです。美しいモノクロ映像とハッとさせられるショットの数々は、ベッソンという映画作家はまだまだ捨てたもんじゃないなと、見直しました。アンジェラが登場してからはアンドレとの対話劇が延々とラストまで続いている様なものですが、対話劇でもこういう風に肩の凝らない見せ方があるんだと納得しました。あと最後までメイン・タイトルを出さないところも、むかしは良くあったけど最近では珍しいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-28 00:31:06)
1736.  ショーガール 《ネタバレ》 
下品、低能、おバカと普通の映画監督なら舌を噛み切って自殺しかねないぐらい世間から酷評されていますが、正直に言っちゃうと、自分はけっこう好きですね。最後まで成長しないビッチを絵に描いた様なヒロインとゲップどころか戻しそうなぐらい出てくるハダカのせいもあるけど、ストーリー自体はよく言えば普遍的、まあありきたりってわけで良くあるスポ根ものや不倫もの映画と大差はありません。そりゃヴァーホーヴェンは確信犯で、ベガスのショーに競争社会で勝者がすべてのアメリカを投影させているわけで、ひょっとして彼なりの女性賛美映画なのかもしれませんよ(ちょっと褒めすぎか)。この映画に出てくる男はどいつもこいつも爬虫類顔したお下劣な奴ばかりですけど、そんな中でロバート・ダヴィがけっこう爽やかな印象を残していたのが意外でした。 まあラジー賞総舐めというのは、私たちがある種のリスペクトを込めて『死霊の盆踊り』に0点をつけるのと同じ様なもんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-25 23:13:07)(良:1票)
1737.  運命のボタン 《ネタバレ》 
なにこれ、『ミスト』なみに後味悪い結末は、とほとんどの人が持つ感想だと思いますが、監督が『ドニー・ダーコ』を撮った人だと知って何となく納得してしまいました。教師のキャメロン・ディアスが高校でサルトルを教えていて彼の芝居『出口なし』を観に行くシーンがあったりして、この映画はサルトルの実存哲学の影響があるんでしょうか。私の拙い知識ではどうもそのあたりが良く判りません。キャメロン・ディアスとフランク・ランジェラがともに身体の一部に欠損があると言うことも何かを暗示している様な気がするんですけど、やっぱり良く判りません。 私の頭の悪さというよりも、脚本の出来が良くないことにどうも原因がある様な気がしますが、どうでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-22 22:33:00)
1738.  ブルックリン物語 《ネタバレ》 
映画が二本立て構成になっていてフェイク・トレーラーつきと言うと、タランティーノ&ロドリゲスの『グラインド・ハウス』の元ネタなんですね、この映画は。まあ、雰囲気はまったく違いますけど。ジョージ・C・スコット、レッド・バトンズ、イーライ・ウォーラック、アート・カーニーという渋い芸達者が揃った男優陣は観てるだけで楽しくなっちゃうんですけど、女優陣がちょっと地味すぎたかな。第二話の“バクスター・レビュー1933”がいちおう“四十二番街”をモチーフにしたミュージカル仕立てなんでが、思えばこれが名匠スタンリー・ドーネンが撮ったラスト・ミュージカルになるんですよね。ミュージカル映画というジャンルが絶滅寸前だった70年代だったからしょうがないかもしれませんが、『雨に唄えば』を撮ったドーネンですから、ちょっと寂しいものがあります。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-21 22:46:55)
1739.  あるスキャンダルの覚え書き 《ネタバレ》 
卓越した演技力を持っているのに代表作と呼べる出演作がない映画俳優がいますが、ジュディ・デンチもそのひとりと言ってよいでしょう(まさか007のMというわけにはいかんでしょう)。だけども本作の演技は、ジュディ・デンチが見せた生涯最高のパフォーマンスで「これぞ、ジュディ・デンチの代表作」とこれからは言われるのではないでしょうか(ただ作品自体があまりに小品すぎるのですが…)。皆さんにあまりに不評な例のデンチの入浴シーンですが、デビュー当時はフル・ヌードになった出演作もある人なので、まあ“むかし取った杵柄”とも言えるでしょう(笑) 私にとってこのシーンで衝撃を受けたのは湯船に浸かって煙草をふかす姿で、この演技は彼女にしかできない素晴らしい表現力でした。ストーリーは救われない陰惨なお話しなんですが、俳優陣の演技が良いので不思議と後味が悪くなかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-19 23:19:06)
1740.  ファール・プレイ 《ネタバレ》 
公開当時、何度も見る機会があったのに見逃して、ようやく近年観させていただきました。全盛期ゴールディ・ホーンのキュートな魅力とバリー・マニロウが唄う名曲“Ready to Take a Chance Again”がとても心地よいのですが、サスペンスなのかコメディなのかどっちつかずの脚本はちょっと冗長過ぎる感じがします。ギャグにしても、バージェス・メレディスとレイチェル・ロバーツのカンフー対決なんて苦笑するしかありません。 でも判るんですよ、このサイトで評価が高いのは、この映画は映画館のスクリーンで観なくちゃいけないんですよ。私も経験したんですが、70年代のゴールディ・ホーンはスクリーンで観るとそのキュートな魅力に心が鷲掴みされちゃうのは間違いなしです。この彼女の魅力は空前絶後で、90年代のメグ・ライアンでも足元に及ばず、もし70年代にラブ・コメというジャンルが流行ってたら彼女の独壇場だったのは間違いなしです。もうこんな女優は出てこないんじゃないかとも思うけど、さすがにDNAを受け継いでいるケイト・ハドソンにはその片鱗がうかがえます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-18 01:02:00)
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