161. さらば夏の光よ
むう…所謂アイドル映画なんですが、この辛気臭さは半端ではありません。遠藤周作の原作小説をチョイスした時点で「何考えてんだ?」的ミステイクでせう。ヒロミGOは確か初主演だったハズですが、山根監督に演技指導されてもヘタッピですた。寧ろ、野呂役の川口厚と戸田京子役の秋吉に喰われまくって完全に引き立て役となっていた感じッス。或る意味、能天気なアイドル路線を逸脱した内容で勝負をかけた意欲を評価するのに吝かではありません。んが、こういうストーリーで観客を感動させるには演技力が無さ過ぎなのは致命的なので申し訳ないですが5点マイナスゥ!おばちゃん様すんません、フォローになってませんね(笑)。 5点(2003-12-08 12:24:23) |
162. ガメラ対大魔獣ジャイガー
《ネタバレ》 ジャイガー顔デカっ!!「ミクロの決死圏」パクリのガメラ体内探検も描写が超いいかげんだから全然てんで一切ちーっともワクワクしない。万博会場をメチャメチャに破壊!するスペクタクルを思い切って決行していれば意外と佳作くらいにはなったかも。てゆーか今からでもそこだけ新撮して無理矢理ねじ込め! 5点(2003-11-25 13:26:46)(笑:1票) |
163. ボルサリーノ2
前作ラストで死んだ友フランソワ・カペラの弔い合戦を果たすドロン扮するロッコの姿を描いた続編。ほぼ同スタッフなだけに出来に大差は無いような気もするが、矢張りベルモンドという片翼を失ったのは予想以上に大きくバランスを欠き、面白さの点で前作に及ばない。ドロンのワンマンショーを何も考えずに楽しむと割り切ればそこそこ…カナ? 5点(2003-11-23 12:30:23) |
164. スカイ・ハイ(1975)
何と言ってもジグソーの歌う主題歌「スカイ・ハイ」に尽きる!!しかし、本作自体はカンフー・ブームの徒花として記憶の彼方に風化してしまい、覆面レスラー”ミル・マスカラス”の入場テーマとして認知する向き(主にプロレスファン)が圧倒的多数なのが何とも悲しい。ハンググライダー流行った…よねぇ??ヒゲ面レーゼンビーに5点。 5点(2003-11-09 22:28:20) |
165. 悪魔の赤ちゃん
当時オカルト映画という呼称で世を席巻した大ブームの余波という感じでひっそり公開された一作。B級ホラーの雄ラリー・コーエンの監督で薬害エイズ等を予見したかのようなストーリーは駄作と切り捨てるに惜しいと感じる部分も無くはない。だが、如何せん残酷ショック描写に力点を置く作りな上に、リック・ベイカーが担当したという”赤ちゃん”の造形もチープってか相当チャチいので高得点を進呈する気には到底なれないのが正直な感想。何と意外なコトに、本作の後に続編2本が製作されている!一応ヒットしたのか??こんなのが…亜米利加って国はどうもよく分からないナァ~。第1作でこの出来じゃ続編は観る気ナッシング。5点。 5点(2003-11-01 00:48:49) |
166. 地底王国
《ネタバレ》 「恐竜の島」シリーズのスタッフが調子ブッこいて勢いで引き続きエドガー・ライス・バロウズ原作の映画化に朝鮮!じゃなくって挑戦!結果は言うまでもなく”玉砕”!!と言って全く見所が無いわけでもナイ。先ず地底人の美女ディアにナイスバディのキャロライン・マンローがキャスティングされた時点で個人的にカナーリ心動かされてしまうw。とどめに老体にもかかわらず粉骨砕身のコメディ演技を披露するピーター・カッシング先生の頑張りを見ては最早コレを”駄作”の一語で切り捨てるなんて…そんな非道いコト私には出来ない~!!とか言いながら5点。フッ、恨むのならヘタレな主役のダグ・マクルーアとショボ過ぎるモンスター共を恨むんだな。 5点(2003-10-30 23:28:32)(良:1票) |
167. ハッスル(1975)
《ネタバレ》 快作「ロンゲスト・ヤード」に続き又してもアルドリッチとバート・レイノルズの男臭い強力タッグが復活!!しかーも、仏美女ドヌーブ共演という豪華さだ。コレは期待大!と意気込んで観たら…何ザンスか?コレは。典型的な70年代テイスト溢れるバッドエンド刑事モノじゃあーーーーりませんかぁ~!!!ア、アンタもかいっ!アルドリッチ!!折角のドヌーブも単なる彩りの域を出ない凡演だしぃ~。ボーグナインにエディ・アルバート、ベン・ジョンソンら濃ゆぅ~いオヤジ助演陣も作品を救うには至らず…。期待した分ムッカムカ怒りが込み上げて仕方ない本作にはもう5点しかあげないっっ!!! プンスカ。 5点(2003-10-30 00:08:42)(笑:1票) |
168. 青い鳥(1976)
原作は御存知モーリス・メーテルリンクの同名ファンタジー。ベルギーで映画化されるなら兎も角、米・ソ合作って一体…??ミチルに扮する子役は後にエイス・ワンダーで歌手デビューし、「リーサルウェポン2」でヌードまで披露することになるパッツィ・ケンジット。が!しかーし、内容はJ・フォンダ、E・テイラー、E・ガードナーの「三大女優 地球最大の決戦」映画と化しており、とても名匠ジョージ・キューカー作品とは思えない。きっとソ連スタッフに任せっきりで昼寝でもしていたに違いない。そうだ、そう思い込むことにしよう。 5点(2003-10-26 09:57:04)(笑:1票) |
169. デス・レース2000年
本作で”マシンガン・ジョー”を演じてしまったという事実は「ロッキー」以後暫くの間スタローンにとって消したい過去だったに違いない。今となっては大して違和感ナイけど。にしても、近未来のアメリカは必ずと云ってイイ程、公開殺人が見世物化してますナァ…!!ゲゲ、鱗歌さん、きゅ、きゅ、9点??? 5点(2003-10-25 01:46:43)(笑:1票) |
170. 本陣殺人事件
《ネタバレ》 原作は横溝正史のベストワークと呼んでも差し支えない程の秀逸な出来。石燈篭や水車、琴や日本刀等など日本の様式美に拘ったトリックの鮮やかさは勿論「三本指の男」などの胡散臭い戦後のドサクサっぽいタームが満載なのも横溝原作の持ち味。しかーし!本作は何と時代設定が戦後間もなくから現代(70年代)へと変更されており、こともあろうに中尾彬の金田一耕助は”ジーパン”を着用しているではないかぁ!!何というセンスの悪さ!ムードぶち壊しじゃあ~~~!!しかーも、鈴子役の高沢順子が原作のイメージと全く一切てんでちーーーっとも合っていなーーーーい!頼むから誰かリメイクしてくれ。カネは出さんが口は出すぞw。そもそもATG作品では「低予算でーーす!!」と高らかに宣言しているようなモノ。もっとリッチなプロデューサーにお願いしたい。横溝先生には悪いが5点マイナスてことで夜露死苦。 5点(2003-10-21 01:26:36) |
171. 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
《ネタバレ》 冒頭に漫画のフキダシで「おい、アンギラス!」とか「OK」とか会話するゴジラとアンギラスに禿げしく萎え。こちとら楽しみに劇場まで行ったってのに…。お目当ての新怪獣ガイガンも単独出演なら少しはキャラも立ったのかもしれないが、生憎(よれよれの)キングギドラのお供じゃあインパクトも低下。いくらお子様映画だからって(当時の)子供をあんまり馬鹿にするな!円谷英二御大は唯一無二の存在であるコトを当時にして既に痛感していた私としては、本作如きには悪いが5点が精一杯。 5点(2003-10-13 00:11:53) |
172. ポケットの愛
《ネタバレ》 「個人教授」とか「おもいでの夏」等々、この当時流行りのティーンエイジャーが年上の女性と◇◆☆♂♀する映画の一本だが、ミムジー・ファーマー扮する高級コールガールが(「ハリー・ポッター」か「のび太」みたいな)ショボい眼鏡小僧をホンの遊びの積もりで誘惑したものの、次第に本気になっていく展開が(いくらフィクションとは言え)全く説得力に欠けており興醒め。仏映画なんだから、どうせならミムジー・ファーマーみたいなガリガリのアメリカ人女優なんかわざわざ呼ばずに例えばクローディーヌ・オージェみたいなナイスバディの仏人女優を出しゃイイのに~。禿げしくミスキャストな上に脚本もめっちゃ寒いので5点マイナス。 5点(2003-10-12 01:32:37) |
173. テンタクルズ
東宝東和マジック冴えわたるコケ威し動物パニック映画の決定版!勿論、私も引っ掛かりますたw。テンタクルTENTACLEって何だろう??タコを意味する英語かなぁ??ヲイヲイそりゃOctopusだ!政界はじゃなくって正解は”触手”のコトだよーーーん♪等とトンデモなく脱線しまくる位ショボいタコパニック映画。名匠J・ヒューストンやヘンリー・フォンダが主演かと思いきやボー・ホプキンスが主演なんて渋いを通り越して詐欺だよ、全く。本作で売り出そうとしてタコに殺されるだけの悲惨なヒロインを演じたデリア・ボッカルド哀れ。そんな彼女に…オマケして5点進呈。ぐだぐだのぐずぐずw。 5点(2003-10-09 01:55:38) |
174. 地獄の黙示録
「ゴッドファーザーPARTⅡ」で念願のオスカー監督賞をゲットしたコッポラが次なる野心を満たすべく選んだのがジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」の映像化だった。しかーーーーし!彼がドツボに嵌ったのは周知の通り。ま、至極当然の結果である。そもそもコンラッドの原作はかの天才オーソン・ウェルズですら映画化を熱望しながら挫折せざるを得なかった程に手強い代物なのだから身の程知らずもイイ所だ。原作が不朽の傑作たる所以は実に1899年!という欧米「帝国主義」華やかりし時点に敢えて欧米によるアフリカ植民地政策を真っ向から批判すると共にその終焉を鋭く予見した点にあるが、本作は原作の上っ面をなぞってベトナム戦争モノに改悪(主犯は脚本のJ・ミリアス!)し、派手にドンパチをデコレートしただけの陳腐な凡作としか個人的には思えない。大体ベトナム戦争終結から4年(撤退から数えれば実に6年!)も経過した後でベトナム批判するなんぞコンラッドの勇気と先見性に比較するのもおこがましいと言うモノだろうw。ハッキリ言ってコンラッドに比肩しうる映画人は第二次大戦勃発と同時に「独裁者」をクランクインさせたチャップリンのみ!キャラクター造形も掘り下げが甘過ぎる。原作の白人貿易商クルツが本作のカーツ大佐のモチーフであろうことは名前の類似性のみならず、密林の奥地に自分の王国を築く共通性からも明白である。が、「ゴッドファーザー」でコッポラに逆利用されたリベンジに燃えるブランドの怪演も相俟ってクルツに横溢する”カリスマ”がカーツには皆無であり、カリスマを演じる場面すら無い。クルツは主人公マーロゥをも魅了したが、カーツ大佐ではウィラード大尉を魅了する説得力が全く一切てんでちっとも無いので終盤が完全に腰砕けとなっている。加えてリヒャルト・ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をキルゴアみたいなアフォの描写に使うセンスの悪さ!はどうにも頂けない。と、兎に角…熱烈なコンラッドのファンとしては本作は絶対に高く評価できないのが正直な感想。デビッド・リーンになら「ノストロモ」の映像化も可能だったと思うが、コッポラにコンラッド原作は余りに荷が重過ぎたというコトか…。 5点(2003-09-29 01:19:19)(笑:1票) |
175. 巨大生物の島
【鱗歌】さんの新規登録に改めて感謝。どうやら東宝東和マジックにしてやられた御様子。そうでしょう、そうでしょう。私も何度引っかかったコトか…w。てっきりハリーハウゼン作品みたいなクオリティを堪能できる!と期待を込めて劇場に足を運んだ幼き日が思い出されます。しかーーーし!生憎ハリーハウゼンではなく”Mr.BIG”ことバート・I・ゴードン作品だったのが運の尽き。本物のネズミをチープに合成しただけの画面に言い様のない脱力感が全身を襲いました…。アップ用のハリボテも泣かせます。原作はH・G・ウェルズの「神々の糧」ですが面影は微塵もありません。この無念を告白する場を与えて下さった【鱗歌】さんに敬意を表しつつ5点進呈。 5点(2003-09-04 15:37:49) |
176. 巨大蟻の帝国
【鱗歌】さんによる新規登録作品に感謝!可成り私のツボを突く渋いチョイスw。とは言え「とにかく何でも巨大化させちまえ~!」が身上の”Mr.BIG”ことバート・I・ゴードン監督による本作は(好きなんだけど)手放しに絶賛するのは躊躇うクオリティ。特に本物のアリを合成した(だけの)チープさは…絶句!50年代なら兎も角「スターウォーズ」が公開された1977年時点では余りにお粗末w。1953年の「放射能X」の巨大蟻の迫力には遠く及ばない。ジョーン・コリンズが老醜を曝すカルトな珍品に…5点。でも好きw。 5点(2003-09-04 14:02:08) |
177. 高校大パニック(1978)
石井聡亙が自主制作した8mm短編を日活が劇場映画としてリメイクした怪作。確か「数学出来んとが何で悪いとや?!」という主人公の怒りの叫びがキャッチコピーになっていたと記憶している。中身は何かTVの二時間ドラマっぽいチープなノリで下らない。昨今の「キレる」少年犯罪の急激な増加を先取りした点と浅野温子のデビュー作という歴史的意義(だけ)に5点。…九州弁が中途半端なんだよ!! 5点(2003-09-04 13:35:00) |
178. メカニック(1972)
《ネタバレ》 ブロンソンは主役のハズなのに、ラストを待たずして相棒の若造ジャン・マイケル・ビンセントに一服盛られて死亡!!何という呆気無さ、予想だにしない意外な展開!ははぁコレはラストでちゃっかり復活して相手に一泡吹かせる狙いだな?フッ読めたゼ…って本当に死んでたよ~オイ!!何じゃぁ~こりゃあ!!!! 5点(2003-08-20 02:25:01) |
179. ファンタズム(1979)
何か如何にもB(C?)級ホラーといった安っぽさ。ナイフの付いた球体が宙を舞い主人公の少年を襲う!が、それがどうした?生理的不快感はあっても恐怖感は無いぞ。監督が「悪夢を再現」とかコメントしてたけど、おハナシの支離滅裂さは確かに夢を連想させなくも無い。だが、ブニュエルの「アンダルシアの犬」を観た後では余りに陳腐かつ底が浅過ぎ。70年代は駄作ホラーの宝庫(いや掃き溜め?)…だな。5点! 5点(2003-07-31 02:21:38) |
180. オーメン2/ダミアン
矢張り監督がリチャード・ドナーではなく、ドン・テイラーに交代したコトが最大のミスだろう。ショッキングに煽り続けるパワフルさに絶望的に欠けている。どなたも指摘なさっているが、ジョナサン・スコット・テイラー君のダミアンは第1作のハーヴェイ・スティーブンス坊やの不気味さの足下にも及ばない。結局第3作まで作られるが最早”蛇足”以外の何物でもないと思う。二番煎じの典型だね、コリャ。5点! 5点(2003-07-16 02:15:59) |