161. それでもボクはやってない
《ネタバレ》 前半、痴漢冤罪で人生を台無しにしない方法が示唆されている。それはやったと認め、罰金と示談金を支払ってその場で解決すること。現に取り調べをする警察官や接見弁護士はそれをオススメしている。みんな分かってるんだなこの理不尽さを。高圧的な取り調べに見えるが、蜘蛛の糸は垂れている。 [DVD(邦画)] 9点(2007-11-30 00:26:32) |
162. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 あの正8面体の使徒の変化っプリは、数学好きの僕としてはとてもうれしかった。 拍手したくなったくらい。 [映画館(邦画)] 8点(2007-11-30 00:23:39) |
163. 手紙(2006)
《ネタバレ》 やはり小説くらいわかりやすい弟の傍白(心の中の説明セリフ)が欲しかった。ただし、ラストは泣けました。なぜならば、小田和正の「言葉にできない」がかかるから。あの歌は反則というか、大量破壊兵器でしょ。 弟はかつての漫才師仲間と一緒に刑務所の慰問に訪れた。整然と並ぶ服役囚がじっと舞台上の二人を見つめる。なんとも重苦しい空気で二人は漫才を始める。だんだん場があったまってきて、笑いが起こってきたが、弟はどうしても客席を捜してしまう。どこかに兄がいる、どこかに兄が。ただし積極的に捜していたようには見えないし、弟としては絶縁を告げる手紙を送りつけた以上、見つけたくない気持ちはあったのだろう。でも捜してしまう。 漫才のネタなのか、家族ネタに噺が転がると、途端に涙目になり黙り込みながらネタを続ける弟。そのとき弟は見つけてしまった。整然と並ぶ作業服坊主頭の中に、昔よりだいぶ小さくなった兄の姿を。合掌している兄の姿を! そのときに小田の声で「♪ラーラーラ」と入ってくるわけだから、そりゃ泣くだろってなもんよ。 ポスターについて。沢尻が無表情で棒立ちのあれの横でテンション低い兄の姿。兄の前に手紙の「罫線」がかかっていて、弟と沢尻とを遮断している。あれがなんだか手紙の中の存在としての兄というニュアンスとともに、刑務所にある「鉄格子」を喩えているように思うのだが、なんだかそれって「うまいっ!」とは思うが、とても安っぽい「うまいっ!」でない?そう思って見てしまうと、か細い檻に見えてきて、まるで鳥かごの中に兄が入っているようだ。ピヨピヨ。 [DVD(邦画)] 7点(2007-11-30 00:20:57) |
164. タイムマシン(2002)
未来に急速に進むシーンが泣けます。 [DVD(字幕)] 6点(2007-11-30 00:18:14) |
165. スウィングガールズ
ウォーターボーイズのときにも書いたが、特に音楽については、クウォリティが大事だろ。こういう青春映画の雰囲気で、失敗、挫折をみてみたい。 [DVD(邦画)] 7点(2007-11-30 00:13:43) |
166. モンスター(2003)
投稿し忘れていました。 クリスティーナリッチがモンスターに惚れていくのがなぜかが気になりました。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-30 00:07:17) |
167. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 いろんなエピソードが点在し、それらが影響を及ぼしあっているが、まだまだ『偶然』のレベルであって、『必然』を感じない。 映画になるうえでは『必然』を描いてこそなのではないかと思う。 それにはやはりラストのカタルシスが不足していたのか。 [DVD(邦画)] 8点(2007-08-30 11:18:11) |
168. キサラギ
《ネタバレ》 本当は9.5点。マイナス0.5はラストの2008年のくだり。だけども四捨五入して10点です。すごく心に響いた。いまのところ今年ナンバー1。 死なれたことは不幸で、殺した犯人に対する憎悪というのをそれぞれ抱いている、その反面、自殺の原因に少し絡みたいと思っている。そういった野郎の本音というか、支配欲というか、共感できました。 [映画館(邦画)] 10点(2007-08-22 00:36:21) |
169. 怪談(2007)
《ネタバレ》 ううーん、たしかに怖いんだが、「怖がらせる」という映像表現の時点でそもそも『怪談』のもつ怖さとは種類が違うんじゃないか。突然手が出てきたり、流血の海だったりってのは、欧米ウケをねらっとるのか? そうではないだろ。原作が落語なら、落語に学べ。 落語ってのは、練習したオッサンが独りで正座して浪々と語るだけ。そのオッサンが血を流したり鎌をふりまわしたりしないだろ。ではなぜ怖いのか。それは、聞いている人がいろいろ想像するから。人間の想像が一番怖いんだ。そしてこの映画は、そうやって怖がらせる宿命の映画のはずだ。 でもみていて、感じた事は、「怨念」とか「たたり」とかって、人間として大事な道徳観であるということ。そこが欠如しているから犯罪が起こるのではないか、と思った。 [映画館(邦画)] 7点(2007-08-15 00:05:50)(良:1票) |
170. レミーのおいしいレストラン
登場する料理をみて、あまりにも美味しそうで(フランス料理を良く知らないので本当に美味しいかどうかしりませんが)それでもあまりにも美味しそうで、その映像に、泣いてしまった。 はばからない、おれはピクサーが大好きだー [映画館(吹替)] 9点(2007-08-14 23:51:19) |
171. ダーウィンの悪夢
そもそも僕は魚が苦手でして、加工工場の様子の方がスラムの現状よりも残酷でグロかった。 解説や音楽なないため、映画として盛り上がることは無いが、それなりに楽しめるので見といてもいいだろう。こんな映画見たって、なんとかしなきゃとかは感じない。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-14 23:47:32) |
172. 西遊記(2007)
《ネタバレ》 無難に面白かったと誉めようと思う。ただ、大倉孝二をもっと見たかった。 [映画館(邦画)] 7点(2007-08-03 01:46:08) |
173. 誰も知らない(2004)
《ネタバレ》 もちろん一番よくないのは育児放棄した両親とりわけ無責任なヤリマンママなのであるが、それはこの映画では断罪していない。日本ではまず見かけない「ストリートチルドレン」だが、もし東京にストチル(略した)がいたらこうなるだろう。 コンビニで、チョコを沢山レジに持っていった時、店員は「旅行にでもいくのかな」とテキトーなことを言う。廃棄になる弁当をこっそりあげるコンビニバイトも、疑問を持たない。しかしこのやりとりは、あまりにも非日常的ではないか。それが監督の言いたかったことなのではないか。要は、こういう不自然な子供の行動について、まわりの大人は「?」をいだかなきゃいけない。それが大人に出来ることだろう。 残念ながら、東京でストチルになっても、普通の家庭の子供と区別がつきずらい。 [DVD(邦画)] 8点(2007-07-30 23:46:40)(良:1票) |
174. それでも生きる子供たちへ
《ネタバレ》 それぞれのエピソードはお互い関係無い話。7つの話があるが、映画にならなければいけない必要性を感じた子供は、ブラジルの兄妹と中国のみなしごの2件くらい。ロリコンにはたまらない映画でした。僕にはたいくつ。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-30 23:35:16) |
175. インランド・エンパイア
《ネタバレ》 始まって1時間はついていけます。世界観の定義付けを隅々まで行います。そのあと1時間はデビッドリンチの頭の中をさまよい歩くかのように映画がブラウン運動を始めます。観客は常に解や手がかりを模索しますが、観客の思った通りの展開とは逆方向を選んでいきます。最後の1時間は脱出にやけになります。全く無関係っぽい伏線たちが、なんとなく何度かリフレインされ、この現象は何かの解なのかもしれないと必死に思考しますが、なかばどうでもよくなります。「好きにしろよ」と思う頃にはなんだかハッピーエンドです。 デビッドリンチなりにそれぞれの要素には隠喩を入れているだろうなという予感と、想定外の展開とで、不思議と寝ないで3時間見れます。眠くはなりますよ。常に重低音のノイズが流れていて、だんだん慣れてくるといい子守歌になってきます。1時間に1回くらいびっくりするシーンがあるので起こされます。 どこかしらにデビッドリンチの一貫したシナリオがあり、それを不器用に不器用に、婉曲に実に婉曲に、一切説明を排除し、表現してるんだろう。そして前向きに積極的に映画を受け止め続ければ、ひっくり返した宝石箱のように散りばめられた妖しい魅力にあふれる伏線が、だんだん方向ベクトルをそろえ始め、実は全て意味のあるシーンに思えてきます。 今回の場合は何か巨大な悩みか呪いから解放されたよろこびが浮かび上がってきました。そこに自信が持てないのが不安ですが、デビッドリンチはそれでよいんだと思います。 なお、めでたく400レビュー達成いたしました。記念すべき400記事。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-30 23:31:48)(良:1票) |
176. デッドマンソルジャーズ
《ネタバレ》 オープニングの映像はすばらしかった。 大きな陰謀には感じられなかった。だから映画自体がたいしたことないように感じられた。 [DVD(字幕)] 5点(2007-07-06 01:43:26) |
177. blue
《ネタバレ》 遠くからの長回し撮影におおいに好感がもてました。ラストのありのままの真っ青な空がすばらしい。小西まなみの想いがそのまま映像に現れている。 しかし、もしこれが、男子校の話だったとしたら、究極の愛だっただろうに。 [ビデオ(邦画)] 9点(2007-07-06 01:39:48)(笑:1票) |
178. バッシング
イラク人質事件の被害者が迫害されていくことの不条理さ、そして被害者を忌み、排除し、バッシングする日本社会の理不尽さを告発したいのであれば、主人公のあの女性だけを孤立させるのではなく、中立的な親友も登場させるべきであった。物語が多面的に描かれていなくて、このままでは「バッシング」という出来事が正義なのか悪なのかすら釈然としない。 [DVD(邦画)] 7点(2007-06-20 00:45:02) |
179. ハイテンション
まあこのていどの身の丈の映画ならば、これでいいのではないかい。 カルネ、カノンに出てるあのオッサンが出ているので、見たほうがいい映画だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2007-06-20 00:38:40) |
180. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
モバイルチケット予約で、六本木のでかい劇場の、一番いい席で見ることが出来たので、3時間は耐えられたのだが、最前列で見ている方々は大変だったのではなかろうか。 1作目が一番おもしろかったね。 [映画館(字幕)] 7点(2007-06-10 22:27:04) |