161. スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
《ネタバレ》 冒頭のシーンは見事。まるで3D映画を見る立体感でした。でも疑問はものすごくある。まずジェダイというのはいったい何だったのか。あまりに弱い。これじゃ単なる雑魚キャラだよ~。ジェダイはアナキンと壮絶な戦いをして死んでいくのかと思ってたら、ほとんどが暗殺だ。ジェダイのくせに少しの気配も感じられなかったのだろうか。気付いたのはヨーダだけという「ていたらく」。それにしても彼らはアナキンには最初から最後まで冷淡だった。ヨーダは特に冷たかった。冷酷人間だ。ほんとにこいつら人間ができてるんだろうか(笑)瀕死のアナキンを優しく助けたのはなんと暗黒卿のほうだ。オビワンは見殺しにした。私でも優しい暗黒卿側にいってしまうだろう。その後オビワンもヨーダも何十年も隠居してたのはどういうわけなんだろう。ルークが成長するまでチャンスを待ってたというのはおかしい。帝国が更に力をつけてしまうのだから。現に二人のわけのわからん行動のせいで、デススターまで完成してしまい、4ではひとつの星と大勢の命が消えたんじゃないだろうか。ルーカスはプロデューサー業に専念し、5のような人間を描ける監督にやってほしかった。そしたらものすごい名作シリーズになっていた予感。残念。 [映画館(字幕)] 3点(2005-07-09 02:36:20)(笑:1票) (良:2票) |
162. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 ヒーローモノでもアメリカ万歳、軍事力万歳ものでもない スピルバーグの大傑作。 すさまじいリアリティと恐怖の大人の映画。 カメラの視点が人間の高さに統一されています。 視点の意味はふたつです。 一つはほとんどのシーンが人間の目の高さに統一されてること。 もうひとつは基本的に「トムが見たもの」しか映像として出てこないこと。 だから、全てのカットがものすごいリアリティを伴ったインパクトで 脳裏に焼き付きます。 これはこういうSF映画としては画期的じゃないかと思うのです。 普通は、迫力を出すために、あるときは主人公の視点から離れ、 「神の視点となり」カメラを縦横無尽に動かし、 例えば実際に宇宙人と軍隊の兵器がぶつかりあうところを バンバン撮るわけですが、今回神はいません。 基本的に「トムが見なかったものは写さない」という 手法を貫いています。 これは個人的には想像力をかきたてられ、 逆にものすごいリアリティを感じるのですが、 ここだけじゃなく、いくつか出始めてきた感想を読むと、 もっとスターウォーズなどのように、 ドンパチやってるシーンを詳細にハッキリ、バンバン見せて欲しかったというのが多い。 ラストも原作通りじゃなく、 人間側の知恵と勇気と工夫で、猛烈な反撃シーンを見たかったというのも多い。 いや、それならいつもの、軍事力賛美、 アメリカ万歳映画になってしまうだろうと思ってしまう。 あるいは少年ジャンプで育った漫画的発想かもしれない。 少年ジャンプもいいんだけど、この映画の素晴らしいことは 市民は圧倒的テロの前には「全く無力で、呆然と見て逃げ回るしかない」というところです。9.11事件を強く思い起こします。 骨格もラストも原作通りでGOOD。蟻と人間ほど力が違う場合、蟻の知恵と勇気で 反撃できて勝利を収め、最後、ばんざ~いで終るのはなんともリアリティにかけるのです。 圧倒的強者の自滅に待たなければならないわけです。 [映画館(字幕)] 10点(2005-07-02 08:11:07)(良:8票) |
163. 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
リメイク?するならこういう中途半端なものより、OVAで全編描き下ろしで、しっかりと丁寧にやってほしかった。 Zファンはみんなそう思ってるんじゃないかな~。残念。今からでも企画変更してもらいたいくらいです。 [映画館(吹替)] 2点(2005-06-09 01:32:36) |
164. デビルマン
《ネタバレ》 DVDデビルマンプレミアムセット。定価6300円。おい、こら、ちょっと待てい!630円か63円の間違いじゃない?( ̄□ ̄;私のいいたいことはこれだけです。 0点(2004-12-22 07:52:11)(笑:3票) (良:1票) |
165. ゴジラ(1954)
《ネタバレ》 この初代ゴジラは水爆の化身として描かれていた。 その最後は水爆よりも更に恐ろしい新兵器によって滅ぼされる。 これならいい。これなら筋が通ってる。 しかしながら、水爆の化身であったものは、宇宙からの侵略者の圧倒的軍事力の前には もう一度登場せざるを得なくなるのだ。そして子供たちにも人気者になる。 善となっていく。これだと水爆も使いようによっちゃ、いいものじゃないの?という思想になってしまう。 平成になってそれじゃいけないと、またゴジラを悪役にしてしまったが、 どっかおかしい。なにかモヤモヤが残ってしまう。どっか軽いのですよ。 やっぱりどっかアイドル化・ヒーロー化してるのだ。 水爆の化身がアイドルになっていいのだろうか。 しかしながら、この特撮はすごい。SFXというよりは、職人の工芸品を見てる感じだ。この重量感、存在感、完ぺきなフォルムは、50年過ぎた今になっても 超えられてない。映画界も職人がいなくなってしまったのかもしれない。 ちなみに円谷職人特撮は、その後のラドンで最高潮を迎えると思ってる。 7点(2004-10-05 13:26:29) |
166. CUTIE HONEY キューティーハニー
《ネタバレ》 評価が難しい作品になってしまった。 「実写でもない、アニメでもない」これがこの作品のコピーだが、じゃあなんだ?と 問われると、「中途半端」としかいいようがない。 1:この作品は技術はあるのに、敢えてチープさを狙ったというのとは違う。 単に技術の未熟さをごまかしてる感じがした。冒頭でのゴミ袋を巻いての町中疾走場面 からして合成がありありと見えてしまっており、しらけた。 2:音楽の使い方が最低。最初はこれでもかというくらい、 しつこくキューティハニーのテーマやパッパパヤのテーマが流れる。 むしろ前半はキューティハニーのテーマは抑えて、 ここぞ!というときに流さなくては。 例えばインディジョーンズのテーマの使いかたをみならってほしい。 3:ワーナーにある最新予告編の出来がスピード感たっぷりで、 非常にカタルシスがあったので、期待しすぎてしまった感じだ。 本編もあのようなスピードがほしかった。 たかが1時間半なのに、だれる。 4:なっちゃん、青児の演技がイマイチ下手くそ。 ハニーの演技は許せるが格闘シーンは厳しい。 トレーニング不足。あと半年は猛訓練が必要。全ての仕亊はやめて 半年トレーニングに打ち込んでから撮影に望みました!というのは あっちじゃ良く聞くが、所詮日本の芸能人じゃ無理なのか。 5:もっとゲラゲラ笑わせてくれるのかと思ったら、そうでもなかった。 かといってシリアスでもない。やはり中途半端。 6:四天王のキャラはおもしろいが、目新しさもない。 7:ラストの戦いはつまらない。ジルってあの程度の甘ちゃんだったの? 8:人懐っこく、ちょっとオバカで可愛く、ピュアなハニー。 でも友人はいない。誰からも相手にされていない。 でも、ラストにやっと清児となっちゃんという友人ができるのだ。 わ~!よかったねえという感じではなく、どっかそれでも孤独を感じるハニー というふうに終ってしまった。 これはこれでいいが、監督が劇場を出たとき、 元気がでるような映画を撮りたいといった意図とは違う。 とはいえ、2は見たい。いろいろ文句付けたが、 やはり庵野ハニーのキャラの魅力はすごい。 今度はハニメーションなどという小手先の技じゃなく ハリウッドに真っ向から勝負するような特撮に期待したい。10倍の予算が欲しい。 5点(2004-06-02 09:03:12)(良:2票) |
167. 怪獣総進撃
2番さんにだいたい同意なんですが、 バランのファンで、それを観にいったのに、 まるっきり活躍もなにもしなかった。 マンダの造形にもガックリ。 0点(2004-04-20 17:28:32) |
168. イノセンス
《ネタバレ》 簡単に言うと、精巧な少女H人形を作るために、ナマの 少女を誘拐、その子のゴースト(いわゆる、知識、知能、人格)をダッチワイフに転写していく。 ナマの少女の方は最後には廃人となり、死んでいくという恐るべき犯罪に挑むバトーとトグサ。 まずこの設定にぶっ飛ぶ。欧米で公開されたらとんでもない 抗議運動が起こるんじゃないだろうか。よくぞ押井さん、 この危険なテーマをやってくれましたという感じ。 ただ欠点もある。1:2Dと3Dがケンカしてるように見える。 私はこういうのはアヴアロンのような実写で見たかった。 あるいはFFムービーのような完全3D。 なぜかというと、2Dのシーンでは肝心の少女人形の、リアルドール独特の生命感、存在感、不気味さ、妖美さ、色気がものすごく軽くなってしまった感もあるからだ。 2:アクションシーンが平板。全然ドキドキしない。 最後の少女人形軍団が、ザコキャラのように弱い(笑) もっとアクションにアイディアが欲しい。 例えば相手がコンピュータなら、最低限バトーや素子の行動パターンを読み、次々にそれに対応した攻撃をしかけてくるようなものじゃなくては。敵のコンピュータがデクノボウに感じてしまった。 ラストの戦闘シーンだけでも壮絶なものに作り直してほしいくらいだ。戦闘が終ってもバトーも素子も元気いっぱいなんだもん。もったいない。 3:いちいち難しい言葉を引用するのは、かえって軽薄に感じる。 *音響はすごかった。音楽が素晴らしい。サラウンドも緻密・繊細。 7点(2004-03-11 15:14:19) |
169. 奇跡の海
ダンサーインザダークの感想が管理人権限とかいうものに よって突然削除されてしまいました。 「この監督は、変質者である。それは、この映画を見ればわかる。 わからない人もいるだろうが。」と書いたのです。 なぜそれが削除に当たるか全く私にはわからない。 これが気分を害するコメントに当たったのだろうか。 もし気分を害した人がいたとしたら、その人は 差別主義の人でしょう。 誤解なきよう言うが、私は変態も変質者も肯定する立場です。 ゲイやレズやSMも肯定する。 それは個人の愛の表現であり、それを批判するのは 間違いだと思ってるからです。 変態と犯罪者は違う。犯罪は悪だ。 しかし犯罪を犯さない変態はこれは認めます。 さて、なぜこれが0点かというと、ラストに尽きる。 この一転した弱腰。 これでこの作品は一貫性がなくなってしまった。 変態は最後まで堂々と変態らしく。 人に評価を問う映画監督なら尚更だ。 「俺は変態だ。どうだ!」これでいいじゃない、監督さん。 ドッグヴィルに期待。 0点(2004-03-11 00:46:54)(良:5票) |
170. スター・ウォーズ
《ネタバレ》 全てはこの映画から始まった。SFX映画史上のターニングポイント。「A long time ago. In a galaxy far, far away…」 え?過去のこと?と思う暇もなくジャーンとSTAR WARSのタイトルが!そしてオープニングのあらすじが画面下方から突如現れ、遥か銀河の彼方に去っていく。続いて今まで見たこともないアングルで逃げていく巨大戦艦。と思ったら なんとそれを追うのがその数十倍もある超巨大戦艦。 どこまで続くのか。 いつまでたってもその全長がわからないという衝撃。 それだけでまいりました。全てがかっこよかった。 ダースベイダーの呼吸音も、ライトセイバーがブン!という 唸りを上げ伸びただけで、目を見張った。 体験したことのない圧倒的スピード感。 当時はこれ以上の特撮は無理じゃないかと思いました。 事実、CGを使わない時代の最高技術だと思う。 CGの戦艦はどこか軽いね。 とにかくこれを持ってして、私のホームオーディオ熱は 一気に高まったのでした。 10点(2004-03-08 22:58:53)(良:2票) |
171. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
キーラナイトレイの美しいこと!ファントムメナスから 本当に彼女は美しくセクシーに魅力的に育ちました(^o^) ん?ただそれだけの映画かもしれない(^^; ホントは3点。しかし彼女の美しさに敬意を表し1点上乗せ。 4点(2004-03-07 22:44:35) |
172. インデペンデンス・デイ
《ネタバレ》 やっぱり「宇宙戦争」のリメイクでしょうね。 宇宙戦争では地球のウイルスが彼らを撃退したけど、 今度はコンピュータウイルスが撃退する。 彼らのシステムはウインドウズだろうか。 見せ方はうまい。ただ、妙な脱力系ギャグは入れないで欲しかった。緊迫感をそぐ。 それからやっぱ、アメリカバンザイが鼻につくね。 いろいろ問題は多いけれど、個人的にはこういう 宇宙空間ではなく、地球上において、街を破壊しながら 低空飛行でビルをすり抜けながら地球軍と戦うような スピード感溢れるSFがもっと見たいです。 6点(2004-03-07 00:45:29) |
173. 小さな恋のメロディ
《ネタバレ》 「君たちは結婚というものがどういうものか わかってるのかね?」と校長に問われて、 ダニエルが叫ぶように言う。 「ぼくたちはいつも一緒にいたいんです!それが結婚なんです!」 この震えるようなピュアな言葉に当時はかなりの 衝撃を受けました。 しかし。二人がトロッコに乗ってどこまでも走って、行き着く先にはなにがあるのだろう。そこには「現実」が待っている。 私たちの人生と同じように。今見ると決して ロマンチックなだけではない映画だというのがわかる。傑作。 9点(2004-03-05 11:27:10) |
174. ゴシカ
《ネタバレ》 う~~ん。話としては非常に面白いと思いました。 ただ演出がいけない。「おお、なるほど~」じゃ、だめで、 うわ!そういうことだったのか!と、もっともっと震えるような 緊迫感のある演出にできたのではないでしょうか。 かなり消化不良。犯人の異常性・ワルぶりも中途半端。もっともっと すごい変態ならば~例えば羊達の沈黙のように~ もっと衝撃だったでしょう。 主人公と犯人の最後の戦いもあっけなさ過ぎる。 ガス漏れをクローズアップしすぎたため、ああ。たぶんこれで 爆発して・・というふうに読めてしまう。 5点(2004-03-04 23:49:53) |
175. 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
バルゴンのなにも考えてないような冷たい目はすごい。 今の怪獣は表情がありすぎる。 怪獣に人間臭さを与えたらお終いだ。 戦闘シーンも素晴らしい。 ガメラシリーズの最高傑作。 9点(2004-03-02 20:55:31) |
176. GODZILLA ゴジラ(1998)
監督はどうやら、ジュラシックパーク&エイリアンを 作りたかったようだ。いいところはゴジラが登場するまでかな。 オープンングもかっこいい。 しかし、くだらんギャグはいらない。 デザインはもっとなんとかならなかったんだろうか。 日本のゴジラデザインと全く同じくする必要はないが、 デザイナーはよほどジュラシックがお好きなようだ。ゴジラより 好きなんじゃないだろうか。脚本もよくない。 しかし、じゃあ、最近の日本のゴジラは素晴らしいかといえば これまた最低。メカゴジラなどエヴァンゲリオンになってしまった。日本の監督の方はよほどエヴァがお好きなようだ。 今度はエヴァ好きでも、ジュラシック好きでもない 本当のゴジラファンの監督に、ハリウッドの技術で作ってもらいたいと思ってます。とにかく、誰か死ぬまでにこりゃすんげ~!というゴジラ映画見せてよ。 3点(2004-03-02 10:25:53) |
177. アメリカン・ビューティー
《ネタバレ》 う~~ん。これが10点?( ̄□ ̄; とてもじゃないが傑作中の傑作、ここ何年間で最高の作品とは 思えない。ある意味マニアっぽい作品。 ただナチスの正式晩餐の皿は欲しかった!私も病んでる? 5点(2004-03-02 10:03:23) |
178. ジュラシック・パーク
スピルバーグの最強傑作のひとつ! 初めて見たときは、あまりの恐竜の実在感に呆然とした。 子供が襲われるシーンは一緒に行った娘が泣き叫ぶほどだった。 今までゴジラなどスローモーな動きになれた目に いきなり時速ウン10キロで車を追いかけるTレックスの姿が映ったとき、どれほど唖然として、恐怖したか! とにかく恐竜が生きていた。その一挙一動までも鮮明に 脳裏に焼き付いてる。 しかし2になるとダメだ。ストーリーもダメなのだが、 なんといっても1の良さはフィルティペットのやった芸術的な 振り付けにあると思っている。 ただCGが精密になっただけじゃダメ。 動かす人間のセンス次第で生きたり死んだりするのだ。 俳優では、女の子の恐怖の演技が特にすごかった。 10点(2004-02-28 03:46:28) |
179. ゴジラ×メカゴジラ
いやあ。監督さん、あなたもエヴァンゲリオン好きですか? という作品。イリスもそれっぽかったけど、 ここまでやると影響というよりパクリに近い。 でも、面白い。実写版エヴァに期待!(笑) しかしエヴァって賛否両論が渦巻いてるけど やっぱ映像製作者達には エヴァショックってすごかったんだな。 6点(2004-02-24 23:22:27)(良:1票) |
180. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 RPGっぽいというが、実はこっちが本家本元で、これから RPGが作られていったんだと思う。でも、古い。 魔法も戦いもモンスターもなにもかも古すぎる。 魔法使い同志の戦いはどんな すごい魔法が爆裂するのかと思いきや、しょぼ!これから派生したRPGゲームのほうが、かなり先をいってしまった。 古典だがなんだろうが、今見てつまらんものはつまらん。 いわゆるクソゲー並み。いや、それ以下か。 2点(2004-02-21 17:44:08)(良:1票) |