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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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161.  CASSHERN
最高である。よって10点。これほど真摯なバカ映画がこれまであったろうか。これほどアングラな大作映画がほかにあるだろうか。これほどファン層をコケにした確信犯がいるだろうか。「もー世の中やってらんねーよ俺たち今こんぐらいぶっ壊れてんのよ」的、2004年時点の日本人の心の病巣を心地よく抉った勇気に、その止まる事を知らないパッションに、傍若無人な態度に乾杯だ。キャシャーンの実写化の演出に、誰が新劇×太宰治で行こうなんて考える? しかもシャレんならんほどガッポリ予算かけて? セットは『未来世紀ブラジル』のリスペクトで? 「ブライキング・ボスは唐沢寿明で行こう」なんて言ったのはどこのどいつだ? このスタッフは世紀のバカヤロウどもだよ。ここまで徹底してバカなら最高だよ。本作は、日本映画界に久々に咲いた大輪のあだ花だと思いますですだ。こんなのがあるから、低評価作品のチェックは手が抜けないのだ。
[DVD(字幕)] 10点(2005-09-08 10:36:53)(笑:2票) (良:2票)
162.  チーム★アメリカ ワールドポリス
ハリウッド史上最も壮大なゲロ映画。別にチェックするパペット・マニアはいないでしょうが、いちおう情報として…人形の操演技術は本場中欧に比べるとイマイチでした。DVDでも宜しいかと思います。まっと・でいもん。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-30 21:11:52)
163.  Mr.インクレディブル
序盤、スーパージャイアンツ以来と言ってもいいほどの正義っぷりに感動し、現代にシーンが移ってからはトルンカの魂が甦ったかのような一部キャラのデザイン&動きに涙しました。最も好きなシーンは、デザイナーのエドナと電話ごしに話すヘレンが、めっちゃ言いたくなさそうに「ほら…イラスティガールよ…」と言うシーンの表情。正義の味方やめちゃうと、やっぱ恥ずかしいんですかね(笑)。二番目に好きなのは、これも超母ちゃんがバイオレットとダッシュにマスクを渡して「スーパーパワーを使ってもいい」と言い渡すシーン。仮面の下でしか本当の自分になれないんですよね、この家族って。置かれた境遇の悲しさと、アイデンティティに目覚める悦びが同時に描かれるこの場面、オイラ的には全編で最大最高の泣き所でした。 …とはいえ、あらゆる点においてオリジナリティがゼロなんだよなあ…ある意味すごいんだけど…イラスティガールの描き方が素晴らしすぎたせいでファンタスティック・フォーもCGシーンが作り直しになってるらしいし…一部の場面では明らかに各々の本家を越えてますな。ここは微妙ですが、プラスに評価します。
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-18 23:17:57)(良:3票)
164.  逆境ナイン
映画の街と言われた蒲田に住んでいるにもかかわらず、映画を観るにはシネコンのある川崎まで出向かなきゃなんない。この理不尽にも黙って従いつつ電車に乗った。梅屋敷駅から京急川崎駅横のDICEまで、各停で四駅。その間、心が揺らがなかったと言えば嘘になる。4年間待たされ続けた宇宙戦争もあれば、物事の当然の帰結である某巨大シリーズ最終話だってある。それを差し置いてなぜ今、逆境ナイン…? いや、先生は知らない人じゃないしというかデビュー前から札幌某所の集会で彼のバカ話を聞いてたし、某連載で落ち込んでた時にはちょっとだけ愚痴の聞き役になった時もあった。これはこれで、俺にとっては長い歴史の通過点なのだ。…てな事を思いつつシネコンに入ると、案の定ロビーにはトム・クルーズとダコタ・ファニングの辛気臭い顔がデーンと飾ってある。中に入ればスターウォーズのグッズ販売コーナーがドドーンとロビーを占領している。世の中コレしかないかのような大騒ぎだ。…しかし、だ。宇宙戦争のモノであろう重厚で悲壮なBGMと、エピソード3の壮大で耳慣れたBGMの混じり合う喧騒の中で「これが逆境だぁ~!」と叫んでいるスピーカーがあった。その時、不覚にも「宇宙人からの侵略を受けて逃げ惑う人々の中で両手を握り締めて吼える玉山鉄二」を思い浮かべてしまい、ついでに「黒ヘルメット姿で『それはそれ、これはこれ』とのたまう田中直樹」まで想像し、悩むまでもなく、最初から勝負がついていた事を悟ったのだ。俺が住んでる世界はずっと前からあの、青春フェロモンを無駄に撒き散らす熱血バカヤロウどもが溢れた、島本ワールドだったんだ。チケットカウンターに向かうと、迷わず「逆境ナイン一枚」と口にして、カウンターのお姉ェさんが不敵にニヤッと笑うのを見届けた。それでいい。ちょっとハリウッドあたりで寄り道が長かったようだが、オレもようやく本道に戻る事ができたようだ。逆境はいい。バカは多いが、とても心地良い。
[映画館(字幕)] 9点(2005-07-11 01:27:22)(笑:2票)
165.  ヴェルクマイスター・ハーモニー
また至宝の映画が増えてしまいました。最高でした。キャスト全員に走っている凛気は、まるで黒澤映画を見てるみたい。失敗の許されない長回しだからこその緊張感。舞台とは違い、自由自在に動き回るカメラ。「映画って、こんな事もやれるんだ」という素直な驚きを覚えた作品です。でもまあクジラはチャチだったすね(笑)。(2005/6/11 1点下げ…何度も見ると感動が薄れてきて…(^-^;)
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-12 00:09:33)
166.  みなさん、さようなら(2003)
泣いた泣いた、もう思考停止状態です。一人の《進歩派左翼知識人》の死を通して、そのカテゴリに属した一群のサブカルチャーを「あなたたちはもう終わった人なんです」と優しく葬ってしまった怪作…なんだというのは教会の骨董品鑑定のシーンから明確だと思う(見終わった直後だからまだ自信はない)。リベラリストの象徴である父が、息子の莫大なカネの力を受け入れて個室に移り、麻薬を受け入れ、コテージに移動し…死期が迫るにつれ徐々に弱々しく周囲を受け入れていく姿が泣ける。まぁ日本の場合は、この手の人たちって割と早いうちに世間に迎合しちゃってて、こんな状況は成立しないと思われそうだが…実は強烈に我が父にダブったのだよ…あの超頑固な労組世代に…《あなたが父さんでよかった》。まだ健在ですが。(6/11 2点下げ)
[DVD(吹替)] 8点(2005-06-12 00:07:11)(良:1票)
167.  キャットウーマン
修正。点数下げます。何度か見返してみて、「ああ恋人役がアントニオ・バンデラスだったら、先輩刑事でカート・ラッセルがいたら、ボスがサミュエル・ジャクソンだったら、敵のボディガードがマイケル・キートンだったら…」と考えた瞬間、あらゆる欠点が見通せてしまった。男キャラが少なすぎるんだよね。キャットウーマンに惹かれたりイライラしたり、そういういろんな男性側の反応を楽しめないのが辛い。ネタが活きてこない。ターゲットを20~30代の女性に絞りきってしまった上に、物語の屋台骨に古いウーマンリブ思想を持ってきてるんで、男優のバリエーションすら減らしてしまったようだ。その基本設定と相反する《化粧品業界》というマズい舞台装置。修正前に書いた文章をちょっと訂正して言うなら、このストーリーは『キャットウーマン』じゃなく『キャットピープル(1942)』のリメイクとして企画するべきだったでしょう。あの設定なら、テーマとして女性と権力、自由と支配の関係にしっかり食い込めますからね。そうするとまあハル・ベリーにはお声がかからず、キャメロン・ディアスあたり(ただし『マルコヴィッチの穴』でのメイクと演技で)に話が行っちゃっただろうけど…。結局、監督の頑張りとは裏腹に、プロデューサー側に作品への愛情を感じられない不憫な凡作。●追記:5/28、さらに点数下げ。ラジー賞を取った主因が理解できました。この話、ロジャー・コーマン監督『蜂女』(The Wasp Woman,1959)のリメイクなんだぁ! 舞台と人物配置が同じすぎ…正しい邦題、『蜂女対猫女』?
[DVD(字幕)] 4点(2005-05-29 03:00:04)
168.  スパイダーマン2
実はコレ全然見る予定はなかったんだ。原作からいってこのシリーズがドロドロの愛憎劇に落ちていくのは目に見えていた。そんなの見る気起こらないっすよ…ところがところが、キャスティング見て予定を変更しました。去年『知らなすぎた男』のスパイな肉屋ボリス、『アイデンティティ』の精神科医と見てきて、性格俳優アルフレッド・モリーナの強烈な魅力に気づいてしまったオイラ。思い返せば『マーヴェリック』のメキシカンな悪党、『スピーシーズ』の微妙にモテない科学者、「ワルくてマヌケだけどマンガっぽくて憎めない」という彼ならではの存在感があった事に納得した次第。その、セサミストリートのバートの実写版みたいな彼がオクトパスをやってるとゆーではないの! こりゃオクトパス目当てで見てみるのも悪くないか…と手に取ったワケであります。が、モリーナは性格俳優とは言え前作のゴブリン→ウィレム・デフォーに比べると自分を殺すのが巧い職人俳優(いやデフォーと比べれば大半の俳優は生彩なくしますが…)。イマイチ「変身前」「変身後」の差が地味すぎたように思えます。画面を見る限り、サム・ライミ監督はオクトパスのCGなんかには気合をいれてるのに、人物像の方は手を抜いちゃってるよ…もっと敵の存在感を強くしてくれよ~…まあ、コミックではいつも沈着冷静なドクターっすから、原作重視を公言してるライミ的にはOKなのかも知れません。結局、映画版のオクタヴィアス博士の設定自体に無理があったと思えてなりませんな。「ちょっといい駒を無駄死にさせたチェス2手目」という感じです。映画3点、ドクターに同情票2点(死角が存在しないという、オクトパスらしい戦闘は楽しめたっす)。
[DVD(吹替)] 5点(2005-05-26 06:43:15)
169.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
故あって鎌倉の映画館で見ました。「武士道は今の時代には不要になった」「違う。いま最も必要なものなんだ」…途端に「ズルッ」と鼻をすする音が。しかも四方八方から…流石は開幕の地の観客です。そっから後はもう涙をこらえる観客たちの嗚咽のウルサいこと(決してバカにしてるワケじゃないんだけど、あまりにストレートな反応なもんだから)。オイラの評価は低いです。彰義隊をイメージさせる戦場の絵造りは素晴らしかったし、敢えて歴史に背いて官軍をアメリカ式に教練させる事で「戦後の日本」までシンボリックに絵の中へ封じ込めてますね。ハリウッドならではの含蓄を持つ力技でした。けど、戦場と戦法がまるで運動会(もっと言えばたけし城)なみ。予算の少なさも響いてて、日本の国力自体、現実の1/20くらいに描かれてるし(あんなヘナチョコ官軍じゃ、半世紀後にアジアを席捲するなんて無理無理)。《イラク戦争》という外部要因で、シナリオやコンテを練るヒマもないまま急造しなければならなかったんじゃないかと疑ってます。結果、強烈なメッセージだけが浮き上がってしまった感じ。あー最後に。渡辺謙を使ったのはきっと『独眼竜伊達正宗』と『炎立つ』のイメージからだと思うんですが…これで生涯「天下を取れなかった田舎反逆者」というテーマを背負って行く事になってしまうんですかぁ…? 本作のイメージに押し潰されない事を切に祈っています。 (追記:小心な宰相・大村の扱いについて批判噴出してるけど、オイラは仕方ないと思うなあ。だって大村益次郎を悪者としたのはGHQなワケだし、過去の敵国の軍神を偉人扱いするような企画には、ハリウッドがお金出してくれないですよきっと…と、オイラは我慢して見ましたです)
[映画館(字幕)] 3点(2005-05-15 20:55:10)
170.  スパイダーマン(2002)
個人が正義の裁きを下す(つまりリンチ、私刑)後味の悪さを最初に描いたのがバットマン。1940年代より登場。私生活を捨てて闘う事の意味を問い続けたのがスパイダーマン。1960年代より登場。もう爺さんたちなワケですよ。老化したイメージ引っさげてよく戦ってるよ。それに比べて、一発花火のように毎回登場しては消えていく悪役達の、何と爽やかですがすがしいこと! 特に今回のゴブリンは本当に楽しそうだ。しかもスパイダーマンならでは、白昼堂々とオープンセットに現れて嬉々としてワルっぷりを披露してます。将来、あの息子が2代目ゴブリンになるはずなんだけど…デフォーの怪演に迫れるのかなあ。まあ次回のDr.オクトパスにはそういう快悪ぶりは全く期待できないし、待つか…。ブルース・キャンベルの役どころが不満なので減点(あんな端役で出ちゃったら悪役で出れないじゃんよ!)。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-24 15:35:20)
171.  ゴースト・オブ・マーズ
まーね、映画本体だけなら5点てとこです。カーペンターだからってオマケしません。でもでも! DVD特典の監督&主役コメンタリー、コレが凄すぎ! あらゆる部分に猛烈に突っ込むヘンストリッジ、のらりくらりと話題を変え攻撃をかわしつつも追い詰められて行くカーペンター。苦笑しながら最後まで聞き切ってしまいました。これは、本編の裏に隠された「番外編」です。必聴!
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-24 15:03:22)
172.  ゴッド・ディーバ
お久しぶりのエンキ・ビラルだっ! もーオイラ嬉しくて嬉しくて青い涙を流しちゃったっすよ(嘘)。出来栄えも相変わらずでビラルっぷり満載! 謎の言語、活躍度イマイチなレジスタンスの男、常識ではありえない色使い、散りばめられたミステリアスなジャーゴン、ピラミッドにエッフェル塔、豪華だけど薄汚れたホテル…。しかし何つっても今回の目玉はポリゴンCG! コレの使い方(金かけたバイテク手術をして、ビラル基準での「人間らしさ」を失ってるキャラほどボリゴン数が減ってゲームキャラっぽくなってる (^^;)に彼らしい反骨精神を味わえますなー。前作『ティコ・ムーン』の《青い血》に当たるアイテムがゲームっぽい人形キャラなワケですね。その意味では今回のNY、ズバリ前作の月面独裁国家の発展型です。希望ゼロ、救いゼロの世界観は、いつの時代にも、ジュネ/ベッソンの行き着いた所から始まってるというアナーキーさ。何も言いません、迷わずこの道を突き進んで下さい。減点は、DVD英語版だったのと、ホルスが活躍しすぎてるから(だもんで希望ありすぎ)。でもま、ビラルの新作を見られただけで嬉しいから、あんまり気にしな~い!
[DVD(吹替)] 9点(2005-04-04 03:22:20)(笑:1票)
173.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
なんかびみょ~な造りやね。ジョニデは力演だと思うが浮きすぎとるし(だいたい設定から言って若く作りすぎだろ)。思うんだが、身体を張った演技ができるって点でジャック・スパロウ役はキアヌ・リーブスで見てみたかったかな。無難なとこではチャーリー・シーンか。オヤジ臭くなるがケビン・ベーコンでもいい味出しそうだ。ま、彼らがデップ並みの怪演をしてくれるとは限らないが…。ディズニーだけあって絵造りはしっかりしとるので、飽きずに見れる。良作のベースラインは確保してると思う。予想を裏切らない事が返って快感になる、お約束まみれ娯楽大作。
4点(2004-12-31 13:38:56)
174.  「超」怖い話A~闇の鴉
低予算でもいいんです! 怖くなくてもいいんです! ヒロイン目当てで借りたから、佐藤寛子がピュア~で可愛ければそれでいいんです! 実はこれを借りるためにネットレンタルに入会までしたんです! ま、話は怖いというよりドッキリ系なんだけどね。あと彼女のGカップを堪能できるシーンが少ないのはどうかと思う(お約束の全力疾走シーンも無理やり挿入した感じだし)。オイラには珍しく、ヒロインの可愛らしさだけで煩悩採点(苦笑)。
6点(2004-12-31 13:32:23)
175.  CUTIE HONEY キューティーハニー
「もしかしてフルネームはクエンティン・タランティーノ・ハニーですか?」ってくらいギャグがスッポ抜けてるなあ。眉にシワを寄せて笑うのが好きなオイラは、カラオケのシーンなんかがジャストミートでした(「おいそこ、完璧ハニーじゃねえだろ」とか脳裏で呟きながらね)。スキャット入りまくりのBGMもグー。が、外してる玉はとことん外してる。全体的にはどう味わえばいいのか不明すぎで、まるでマンゴーとイカ墨とキーマカレーが乗ったピザ(しかもトマト抜き (^_^;)を食べた気分。脱力系ギャグに徹するかキッチュなアクションに徹するか、何か芯が欲しかったよー。あと、演技がクサいのはいいが、演技の手を抜いてるのは許せん。各人の力量でヤケクソに頑張る時、バカ映画でしか味わえない特別な感動が生まれるんよ、早見青児君。個人的にはここまでの作品が作れる時代になったんなら、あさりよしとおの毒々マンガ『マジカル☆キャンサー』をやってほすぃ…無理すかねぇ…。点は、『RED SHADOW 赤影』の配点を参考に減点。●追記:やべ、見たそもそもの目的を書き忘れてた。ハニメーション…10年前からチェコでヤン翁が撮ってるよ。本作の「実写アニメ」としての手のかけ方はまだ甘いと言わざるを得ない。本気でやれば人間の写真を「喋らせる」事も可能なのは『ファウスト』で証明済みなのダ。
6点(2004-12-11 02:55:52)(笑:1票) (良:1票)
176.  X-MEN2 《ネタバレ》 
かけた予算にピッタリ見合う出来映えのエンターテインメントですね。公平に言って特にどうという内容ではないし、完結編への橋渡しなのは明白。でも監督・俳優・配給・ファンまでも巻き込む、この『2』の静かなる熱さには10点以外つけられないです(とかいいつつ2004/12/3、9点に)。敵になったり味方になったり忙しいキャラたちですが、全員に一本筋が通っているのが気持ちいいす。普通はひとりかふたり、理解不能な行動をする奴がいるもんだけど…。映画の迫力+連続メロドラマの気配り。夢中になってしまうワケですなあ(夢中になれる人は、ね)。私的に、教授と「偉大なるイリュージョニスト」ジェイソン君との、救いのない不毛な対決は、涙が出るほど痛ましかった(けっこうイカしてたぜジェイソン!)。パイロとマグニートーのやり取りもけっこう泣ける(マグちゃんあんた、そういう口車で仲間をスカウトしてたんかい!)。そして極めつけ、ウルちゃんの手でアマダンチウム漬けにされた「ウルヴァリン2号」ユキコ…あれって設定上、死なないワケだよね? 動けなくなっても永遠に腐敗と再生を続けるんだよね? まさに生き地獄じゃあ…展開のテンポがいい分、見るたびに新たな発見ができて、深い映画だすなあ。あ、最後に。ミスティークあんた、今回は議員の代役が勤まるくらい頭良すぎで、エエ女で、運動神経抜群で、機を見るに敏すぎて、もしかして死角がないんちゃうか…?
9点(2004-12-04 00:43:20)
177.  2999年異性への旅 《ネタバレ》 
すげえよジョン・グッドマン! ただのデブかと思ったら、何気に地球の危機を救ってるじゃんよ! しかし評価が分かれる映画っすねえ…最初の方は本気で頭を抱えてしまったけど、後半になるにつれ着実に世界観が組み上がっていったサシウマ的作品でありました。中盤、主人公が結婚について侵略者のボス(どんな駄作でも手を抜かないベン・キングズレー)と意見が分かれるあたりで、やっと土俵が出来上がった感じかにゃ。テーマ的には『逆シャイニング』の名を冠したいと思います。ラストの無理やりハッピーエンドはいただけないが、そこまでのコメディセンスの飛びっぷり(かつ博物館級の枯れぐあい)は他の映画で味わえない独特な感じ。監督にはメル・ブルックスが最適と思われるところを、あえてマイク・ニコルズで行った点に、妙味というか珍味というか、味わい深い何かがあったようです。特にラスボスの死体を抱えてニコニコ去っていくジョン・グッドマンには、あんぐり口開けながら見送ってしまったっすよ。笑いというのとは何か違うレベルの、ヘンなモノが詰まった奇品。
9点(2004-11-23 20:13:55)(良:2票)
178.  “アイデンティティー”
なんとも言えぬコロンビアらしきヒネクレ方。オイラ的にはちょうどいい感じで先が読めたので、エンドクレジットが流れるまで飽きさせず、おいしいサスペンスでした。もっとも、「驚愕の」アイデンティティネタが明かされた時も、「ああそうだよねえ」って感じで特に驚く事もなかった。このネタ、この映画のオリジナルじゃないんだよね。実は『名無しのオプ』シリーズで有名なプロンジーニ作品に、同じネタの長編があるのだ(http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?isbn=4-488-25602-3 これに出会った時はさすがにブッ飛んだ)。が本作も、ごまかしの効きづらい映画というメディアでキッチリやってくれた点はすごい評価するよ。●追記:この映画のネタばらしは、ある意味で舞台設定の一部だ。観客はこの設定を受け入れた上で推理を開始しなければならないのだよ。そして、「キーの番号は10からカウントダウンしているのにモーテルに集まったのは11人」という点を加味して、『そして誰もいなくなった』の種明かしを参考に、真犯人像へ迫っていくのを期待しているんでしょうな、シナリオは。かなり観客を選ぶ映画だと思うが、明示されたルールに従っていけば解けるので、クリスティのアレよりはフェアな造りだと思う。
7点(2004-11-09 02:22:05)
179.  ホット・チック
いかにもタッチストーンらしい作りの映画。プロダクションムービーの真骨頂と言えるだろう。あらすじから想像されるほぼ全てが入っている(まあそこはディズニー傘下の会社だ、過激な期待はしないでくれい)が、この作品のすごい所はそれ以上のモノもキッチリ押さえてある点。主人公が、正体を見抜いた弟と抱き合うシーンで10点が確定。結局、すごい量の伏線の張り方と、ほぼ全員のキャラを立ててしまった入念なシナリオの勝利だ(って脚本もロブ・シュナイダー? マジ?)。いやあのオチは勘弁してほしいが…。レンタルで見たけど、これは手元に置いておきたい気持ちにさせる職人芸ですな。●追記:あらすじを書くために公式サイトを参照していて、ジェシカ役の女優さんが本作で初デビューなのを知った。あのビッチガールぶりなんか「素ですか?」ってくらいに巧いんですけど!
10点(2004-11-07 03:23:18)(良:1票)
180.  東京原発 《ネタバレ》 
いったい誰が想像したろうか? NHK教育と西部警察の強引な結婚! でも仲人は踊る大捜査線だったようだ(だから原子力安全委員の超ブラックな演技が活かせないんだよー!)。だもんで、見応えはあったが2回見る気になれないというまさに『良質TVムービー』な感触。ただ、都知事の意見は昔からオイラの持論(元は広瀬隆だけどさ)でもあるので、けっこう爽快感はあった。あと、西部警察パートは予想外に音楽が厚くてイケてる。逆にNHK教育パートのBGMは余計かな。あー本当に都心部に原発建ててほしいわァ…。最後の最後、本気でチェレンコフ光を出したオチャメに追加1点。あそこでやらんだろふつー。●追記:なんだかんだ言いつつ、ちゃっかりDVDが2巡目に入っちゃったよ。負けたか…●2回目感想:榎本教授のカバンのフタの裏側! 割り箸が挟んである芸の細かさがツボに入って大爆笑でした。あと、ハイジャッカーを少年にしたのはある種の「逃げ」だという思いが強くなった。あの人物設定じゃ、あんな演技が限界だろう。せめて20歳を越えてた方が、いろいろ引っ張る余地が出てきたと思う。最後の爆弾処理班のじゃんけんは蛇足。というか笑いのとり方が醜悪。そもそもあそこで笑いを取る必要があるのか? ここで、決定的に画竜点睛を欠いてしまったようです。
7点(2004-11-06 18:32:54)(良:1票)
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