161. サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009)
ゾンビやナイト・オブ・ザ・リビングデッドのような作品は、その時の時代背景や空気感が観ているだけで、その時代には生きていない自分にも伝わってきました。 映像の荒さや作り物臭さも妙なリアル感につながり、それも作品自体の面白さを底上げしていたような気がします。 たくさんのゾンビ映画が作られプロットが使い尽くされ、映像も綺麗になっていき、情報が整備されている現代では、前記のような閉塞感やチープさ時代背景が、怖さ面白さを生み出すような作品は撮る事が難しくなってきているような気がしました。 しかしそれでも走らないゾンビを時代にあった方法で撮り続ける監督には敬意を表します。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-12 17:26:04)(良:1票) |
162. レクイエム・フォー・ドリーム
《ネタバレ》 一番純粋な存在である胎児が眠るその姿で、それぞれの夢が破れていく様はもう後には戻れないとのだという事、底知れない寂しさや孤独の中で求めていたものは一番原始的で大きな温もり優しさだという事を強く表現しているように見えました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-06 18:33:53) |
163. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 目には目を、歯には歯をの復讐がまた新たな復讐を生み出す。 そして復讐が生きる理由になった二人の男を待っていたのは破滅。 復讐の果てには幸せな結末は待っていず、復讐の連鎖しか生まないのだと改めて感じました。 大なり小なりはあるにしても過ちを犯さない人間はいません。それが単なる逆恨みだったとしても、誰かにとっての侵してはいけない領域であったとしたら。 災いの元である口を失くすというオ・デスがした行為はそれを避ける一つの手段であり、そこまでしなければ解決しない人間という生き物の悲しさを感じました。 妻を殺した犯人や娘の行方を深く追わず、監禁された理由のみを追いかけ続けたオ・デスには違和感と都合の良さを感じましたが、とても見所のある映画でした。 [DVD(字幕)] 7点(2011-03-06 01:49:59) |
164. カティンの森
《ネタバレ》 カティンの森事件を軸に、物語の多くは残された待っている側の視点で進行する。それにより殺された将校たちの背景が見えてきて、事件の悲惨さは増し、体制に屈することなく生きる人たちが力強く見えました。 そして事件を一番最後に持ってくる構成の妙。 客観的な視点を保ちつつも戦争というものはどういうものなのかということがしっかりと描かれていた気がします。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-01 18:29:30) |
165. アリス・イン・ワンダーランド
絵面ではひきつけられるものはあったけど、肝心のストーリーは全く面白くなかったです。 [DVD(字幕)] 4点(2011-02-28 18:16:04) |
166. 母なる証明
《ネタバレ》 好きだと言った時に嫌いだと言ってもらえたのなら納得できるし、あきらめもつきます。好きだといった時に聞こえないふりで、はぐらかされたり曖昧な返事で引き延ばされる、蛇の生殺しの状態が一番辛いし残酷です。 赤の他人ならまだしもそれが切っても切れない親子の間で何十年も続いたとしたら。 人を殺してまで表現している愛の形が伝わること、報われる事がないとしたら。 ラストシーンはそんな閉塞しきった愛からの開放の踊りか、そんな事実を全て受け入れてまでも無償の愛を与え、道化のように踊り続けるという決意のようにも見えました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-26 17:29:03) |
167. アイアンマン2
《ネタバレ》 父親との関係を深く描いてみたり、過去のヴァンコ親子との因縁などをもっと掘り下げたりすれば、新元素発見や最終決戦にもっと深みが出たと思いました。色々詰め込もうとしすぎてどれも薄味になってしまった印象です。あともっとミッキー・ロークとの対決は長く見せて欲しかったです。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-25 23:36:56) |
168. クレイジー・ハート
《ネタバレ》 ラストでの大人の男の余裕と懐の深さ、いさぎよさに憧れました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-23 20:02:39)(良:1票) |
169. シャーロック・ホームズ(2009)
シャーロックホームズがスマートすぎて泥臭さ必死さが感じられず、ピンチがピンチに見えずに、盛り上がりに欠けた印象でした。たぶんそれが自分の中でいまいち面白くなかった理由です。 [DVD(字幕)] 4点(2011-02-22 18:19:11) |
170. シンプル・プラン
《ネタバレ》 金が絡むと人間の本性が見えてくるって表現は実に的を射てますね。 一つの出来事がきっかけで、今まで見て見ぬ振りしていた問題や隠していた不満、思いがすべて表に出てくる。最後には全てが崩れ、後には妙な爽快感と後悔が残る。自分の体験にもあるなぁ~と思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 18:13:04) |
171. エレファント
主人公は一人ではなく全員が名前を持った主人公。その他はいない。たった一つの弾がそのひとの過去も未来も思いもつながりも全て奪っていく。主観を一切はさまない撮り方はすばらしいと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2011-02-19 10:17:57) |
172. ダウト ~あるカトリック学校で~
《ネタバレ》 理想と現実のギャップに苦しみ真実を追究することから逃れようとする若いシスター。 ただ子の幸せを願う母。 この学校で生きるためにはそうすることしかできなかった生徒。 生徒の弱さに漬け込んだ神父。しかし生徒からの信頼は厚く寛容である。 校長の生徒を思うが故の厳しさや言及か、ただの自分の好き嫌いによる執拗なまでの疑いか、それとも神に従える故の倫理観か。しかしそこに至る過程で生まれる神の教えに反する疑念。嘘。不寛容。 それぞれが悩んだ末にも、はっきりとした真実は明かされない。誰が正しく間違っているとは言い切れない、人間のアンバランスさがとても丁寧に描かれていました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-26 02:15:15)(良:1票) |
173. ミルク(アメリカ映画)
ハーヴェイ・ミルクという人物を美化しすぎず、無理に誇張するような演出をするわけでもなく、バランスよく出来ていたと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-26 01:56:42) |
174. IT/イット〈TVM〉
《ネタバレ》 前半だけで終わっていれば、ホラー版スタンドバイミーのような感じでいい映画だったと思う。自分には後半は完全に蛇足に感じた。 ただペニーワイズの絵としての印象は強烈で、その印象の強さが自分がこの映画を見たきっかけだった。それだけにあのラストはかなり残念だった。 [DVD(字幕)] 3点(2010-01-23 19:08:50) |
175. リバティーン
ジョニーデップは魅力的だが、ロチェスター伯爵という人物には魅力を感じなかった。最初の語りでハードルが上がりすぎてしまった気がする。 [DVD(字幕)] 3点(2010-01-10 02:20:40) |
176. キャプテン・スーパーマーケット
死霊が武闘派になってて面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-10 18:05:28) |
177. グラン・トリノ
《ネタバレ》 タオとウォルトの関係は赤の他人だからこそ、もっというと人種が違うからこそなりえた関係なのかとも思えた。そういう意味では父と息子は最も近い存在だが、一番遠い存在のような気がした。 暴力の連鎖に無抵抗の死という形で見せた結末は、これまで様々な映画で様々な死と生の形を見せ続けたイーストウッドだからこそ深みを持たせる事のできる結末。今まで綺麗事を撮らなかった人だからこそ出来る、究極の綺麗事だと思った。 [DVD(字幕)] 6点(2009-12-08 00:27:04)(良:2票) |
178. 戦艦ポチョムキン
オデッサの階段のシーンはすばらしく、文字通り絵だけで魅せられました。話の中身関係なしに、映画全体から熱を感じました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-12-05 02:00:52) |
179. 恐怖の報酬(1953)
世界で一番スリリングなロードムービーでした。家に着くまでが遠足という意味が、小さいときにはさっぱり理解できませんでしたが、この映画を観てやっと理解出来ました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-05 00:59:27) |
180. 死霊のはらわたII
1が本編でこれは番外編という感じでした。コメディ的な要素が増えてて面白かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-11-29 20:03:39) |