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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。9ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3270
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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161.  陽のあたる坂道(1958) 《ネタバレ》 
3時間半に渡る大作だが、それほど長くは感じなかった。  冒頭の石原裕次郎と北原三枝の出会いのシーンからして魅力たっぷり。 映画が始まって、裕次郎が登場して、そしていきなり北原三枝の胸をチクリと触る。 まさに、触りからテンションが上がった。  途中、北原三枝が豪邸の芝生の上で、優雅にバレエダンスを披露するシーンが出てくる。 素人目から見ても、そのダンスたるや、しなやかで実に美しく、魅了されてしまった。  この頃の北原三枝は、エキゾチックな容姿とスタイル抜群のスレンダーな肢体を併せもち、この時代にしてはオバサンパーマではなく現代から見ても普通の髪型であり、また、このバレエダンスの素晴らしさときたら、何でも揃っていて、大スターの裕次郎が嫁に選んだのも頷ける完璧さ。  話としては、大金持ちの一家に渦巻く、複雑な血縁関係や身体的な障害、そしてそれに伴う各人それぞれのコンプレックスを、長い尺を有効に使って丁寧に描いており、3時間半たっぷり楽しめる内容。  裕次郎のキャラが際立って異質で、表面的には怖いくらいに明るく颯爽としているのに、何故だか屈折しているものを内に秘めている。 その何だか得体の知れない、いびつな人間性が実にミステリアスで魅力的あり、最後までひきつけられた。  よくある名家の内幕を描いた作品とは一線を画し、ドロドロとした人間模様を前面に押し出すのではなく、あくまで表面的にはドライなイメージで家族を描いており、その合間に、時折ダークな家族の内情が垣間見えるといった作りで面白い。  青春モノとしても十分に楽しめるし、裕次郎ファンも楽しめるし、北原三枝や芦川いづみといった女優の魅力も堪能できるし、3時間半という長い尺が、実に合点のいく大作である。  限られた登場人物のほとんどが、実は血縁関係にあるという設定には、やや都合の良さを感じるものの、ラストの終わらせ方が実にうまく、未来に希望を持てるすがすがしいラストには、十分満足がいった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-10-11 01:31:34)
162.  東京暮色
父と母、娘二人の四人家族の構成だが、互いに秘密が多く、意思の疎通ができていない。 いや正確に言うと、父親は娘達に対して歩みよる姿勢を見せていて、秘密もないのに、娘二人はというと、互いに秘密を持ち、父親に対して全てを開けっぴろげにしていない。  家族という形はありながらも、内実はバラバラで、秘密だらけ。 でも、現代の家庭の姿を考えると、今ではそれがむしろ普通だったりするわけで、身につまされるものがある。  しかも、離婚や別居なども出てきて、まさに現代を予見したかのような内容に、現代劇における小津の凄さを感じずにはいられない。  そういう意味で、本作は大人向けの映画であり、子供の目線から見ると理解できない作品かもしれない。 逆に、結婚を経験し、子供も居る大人から見たら、たいそう怖い内容で、現実的な恐怖感を煽られる様な思いである。  キャスティングに目を向けると、原節子・笠智衆の親子はおなじみとして、有馬稲子の陰鬱な目つきが印象的。 エリート役を演じさせるとしっくりくる中村伸郎の、雀荘オヤジ役はややミスキャストか。 三好栄子は、平民の汚いおばちゃんというイメージがあるので(失敬)、本作の女医役が意外にもはまっていて、これには驚いた。 演じようと思えばどんな役でも自然にこなせるという、三好栄子の実力を垣間見た気がする。  山田五十鈴・原節子の母娘は、歳の差に違和感をおぼえた。 親子ほどの年齢差ないでしょ、って感じ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-09-05 10:56:10)
163.  どん底(1957)
特別、傑作ではない。 群像劇スタイルで、社会の底辺に生きる人々を丁寧に描いた内容。  不景気の現代にも通ずる内容で、現代に当て込めばそれなりに含蓄を感じる部分はあった。  左卜全の自然な演技は素晴らしい。  それにしても、黒澤明は香川京子の使い方がヘタ。 使うからには、可憐な香川京子を撮ってほしい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-08 00:41:32)
164.  女体棧橋
これはつまらない。 ギャングモノなんだけど、石井輝男らしさも出ていないし、ストーリーも単調の極み。 しかも、出てくる女性がみんな40女に見えるし、ブヨブヨしている。 石井輝男作品の中では下位に位置するレベル。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-20 23:25:29)
165.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
最高に面白い!! 今年観た沢山の映画の中で、最も面白かった!  フランス映画としては、ジャック・ベッケルの『穴』、アンドレ・カイヤットの『眼には眼を』に匹敵する面白さ。  ハラハラドキドキ、粋な小細工たっぷり、人間と人間との駆け引きや友情、こういった題材を散りばめた面白い作品を創れるのはフランス映画だけだろう。  ロード・ムービーテイストもありながら、娯楽的な要素もあり、又、サスペンスでもあり、人情劇でもある。 色んな魅力がいっぱいに詰まった素晴らしい作品。  特に素晴らしかったのは、煙草を巻こうと思ったら、煙草がフッと吹き飛び、その瞬間にもう一台のトラックが、バァーン!!という演出。 爆発したトラックの爆風が、煙草を吹き飛ばす。 何気ない演出だけど、これ以上の演出もないといった感じの巧さ。  最近、なかなか面白い映画に出会えないとボヤき続けて、ここ2年。 久しぶりに凄い映画を観た。 これだからやっぱり映画はやめられない。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-07-18 01:56:50)(良:1票)
166.  縮図
借金のカタに芸者として売られた女性の半生を描いた作品。 新藤兼人脚本・監督、そして新藤監督の妻、乙羽信子主演。  死にそうな時はみんな優しいが、少しでも回復すると、みんなで金づるとして扱われる一人の女性。 死にそうな時にだけ優しくて、本当にその人のことを思っていると言えるのだろうか? 例えば、死にそうまでいかなくても、弱りきった時にだけ優しい言葉をかけてきて、普段は利用ばかりしてくる人間を非難すべきと捉えるか、それとも本当に困った時は心配してくれるのだから味方と捉えるか。 自分にとっての周囲の人間に対する、敵か味方かの捉え方。 それを非常に深く掘り下げた作品で、自分の周囲にいる様々な人間に対し、信頼すべきか否か、ぐっと考えさせられる作品である。  ちなみに私個人の考えを言えば、参っている時にだけ同情してくるようなレベルの人間は、自分の味方とは到底思えない。 日頃から助け合ってこそ、仲間と言えるのではないだろうか。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-06-22 23:34:09)
167.  毒婦高橋お伝
出演者に私の苦手な下膨れが多く、正直、参った。 特に、“毒婦”お伝は美女という武器を使って男を翻弄する役なのだが、下膨れで横顔のアゴラインがむくんでいてどうにも魅力を感じようがなく、致命的に物語に入り込めない。  だが、どうもこの作品には怪しげな雰囲気が漂っていて、それが面白い。 カルト的な味わいのある日本映画である。
[映画館(邦画)] 6点(2010-06-20 15:52:01)
168.  薔薇いくたびか
若尾文子と南田洋子が20代前半の頃に共演した貴重な作品で、長谷川一夫のスーツ姿を見られたり、市川雷蔵や勝新太郎などが端役で出演していたりと、キャスト面では申し分なし。  ただし脚本的にはかなり問題あり。 都合の良すぎるストーリー展開には、見ていて苦笑せざるを得なかった。 特にラストの30分は、完全に蛇足。 普通に二人がくっついて爽やかに終り、というベタな終わらせ方の方が数倍良かったような気がする。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-20 00:48:24)
169.  続・飢える魂 《ネタバレ》 
終りまで観て、結果としては凡作かなぁ、と。 なんだか突っ走るものが感じられない。 終り方もまったくよろしくない。 三橋達也を殺すところなんか、うまく話を収めるためとはいえ、強引過ぎる。 これだけ不倫関係を散りばめて、恋愛の自由を訴えた内容なのに、最後は家庭に収まって終りってのは、納得がいかない。  大体、中年太りした轟夕起子が魅力的な未亡人に描かれている時点で、居心地がすこぶる悪い。 更には、轟夕起子に関するサブストーリーが全く不要で、このサブストーリーのせいで二作に渡る長尺になっているのが納得いかない。  南田洋子に関するエピソードのみで、普通に90分前後にまとめ、ラストは全てを捨てて恋に走る・・・ってな展開の方が流れ的に自然だし、キレが良い気がした。 
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-06-13 19:11:35)
170.  花のれん 《ネタバレ》 
豊田四郎監督作品らしい重厚な作品。 戦争の焼け跡や空襲のシーンなど、かなり大掛かりな作りとなっている大作。  淡島千景と森繁久彌の前半のやりとりは、同監督の『夫婦善哉』を彷彿とさせる面白さ。 中盤は、淡島千景が金の亡者となって、大阪商人をひた走り、やがては大成功を成し遂げる。  そんな淡島千景の母親ぶりに、石浜朗演ずる息子は疑問を投げかける。 お金に何でも換算したがる母親に対し、もっと人間らしい感情と生き方を持ってほしい、と。  仕事やお金って、生活を豊かにするための手段あって、それが目的になってしまうのはいかがなものか。 そんな生き方は、目的と手段が本末転倒した間違えた生き方なのではないだろうか。   幸せな生活を送るには、もちろんお金が必要だし、それを得るためには仕事が必要なわけだが、最低限の文化的な人間らしい生活ができるお金があれば十分であって、まして、仕事が生き甲斐の人生なんてつまらない。 それがまさしく本作のテーマであって、本作のそのテーマに対するスタンスに、とても同感できた気がする。  人情劇を描かせると、頭一つ出た実力をみせる豊田四郎監督。 この監督ならではの持ち味が存分に発揮された見応えのある力作である。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-13 14:35:06)
171.  飢える魂
川島雄三監督作品という理由で鑑賞。 前後篇に渡る大作だが、その分、間延びした感は否めない。 ただし、安心して観ることのできる安定した人情劇・恋愛劇となっている。  南田洋子の美しさを見るにつけ、近年テレビ放映された、認知症を患った彼女の、死ぬ間際のあの痛々しい姿が恨めしい。  こんな姿を見てしまうと、長門裕之の妻であった南田洋子は、まるで本作での彼女の役柄の様に不幸であったと感じてしまいざるを得ない。 だけど、私の本名の下の名前は、長門裕之を大好きな父親が、長門裕之の名をもじって命名したものだから、まるで自分自身の名前を否定するようで、やや複雑(苦笑)。 いや、長門裕之は私生活ではダメダメだったけど、役者としては素晴らしかった、と思うことにしよう!
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-13 14:13:10)
172.  婚約三羽烏(1956) 《ネタバレ》 
宝田明、小林桂樹、小泉博の“三羽烏”。 その3人の婚約話の顛末を面白おかしく、そして皮肉まじりに描いた恋愛喜劇。 三羽烏を翻弄するヒロインに司葉子。 そして、その脇を固めるのが、上原謙、佐分利信、佐野周二、池部良、原節子、高峰三枝子の布陣。 う~ん、実に豪華極まりない贅沢なキャスティング!  ラストのオチも素晴らしく、楽しく笑って、苦笑いもできる作品。  それにしても、池部良のカメオ出演はヒドイ! 遠目にチラっと出た程度。 だけど、三羽烏を圧倒するオーラ漂うかっこよさ!  やっぱり池部良が一番好き。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-06-03 22:05:34)
173.  欲望という名の電車(1951) 《ネタバレ》 
夫を自殺で亡くしたショックから、色情狂になり、幻聴・幻覚・妄想状態に陥った姉。 それをあくまで温かく包容し、味方の立場を貫き続ける妹。 乱暴ものながら、妹を愛し、あくまで家族を守りたいと思う不器用な妹の夫。 そして、姉に翻弄され騙されるみじめな中年男。 これらの主要人物のキャラクターはそれぞれはっきりと描かれており、それが複雑で哀しい人間ドラマを盛り立てる。  姉は自分が老けて醜くなっていくのをひたすら恐れている。 これは女性だからこその心理かもしれないが、人間なんてものはやがては老いて朽ち果てて、最後には死んでいくのが当然であり、そんなことにこだわり狂気する姉は愚かだとしか思えなかった。 この作品を女性が観た場合と男性が観た場合とでは、この姉に対する感情移入の度合いが異なってくるかもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-31 23:49:05)
174.  危険な英雄 《ネタバレ》 
石原慎太郎の演技は巧いとはお世辞にも言えないが、本作の役柄に一番必要な「熱意」というものが十分発揮されていた。 そういう意味では、主演をそれなりに演じきっていたのではないだろうか。  『非情都市』にリンクした内容で、ちょうど主人公である新聞記者の若かりし頃を描いた様な内容である。  石原慎太郎は、非情なまでに新聞記者としての仕事に徹する男を演じていて、一種の狂気を本作は表現している。  報道の自由、新聞の客観性、真実の暴露といった新聞記者としての使命に没頭するあまり、“危険”な英雄になってしまうといった内容で、主題がはっきりしているし、結構楽しめた。  新聞記者として暴走するあまり、誘拐された子供の命を、間接的にとはいえ奪ってしまったことに対しても、全く悪びれない。 ここまで仕事人間だと、逆に観ていてスッキリもする。 とは言っても、こんな人間が身近にもし居たら、たいそう迷惑だろうけども。  時に人間は仕事に没頭するあまり、危険な道に入り込む可能性があることを示唆した作品で、仕事人間とはおよそ言えない私が観ても十分楽しめる作品だった。
[映画館(邦画)] 7点(2010-05-07 22:07:51)
175.  彼奴(きゃつ)を逃すな 《ネタバレ》 
ずっと観たかった鈴木英夫監督作品。 昨日、念願叶ってようやく渋谷の映画館、シネマヴェーラにて鑑賞した。  鈴木英夫監督は、基本的に社会派ドラマに向いていると思っているのだが、本作のようなサスペンスはどうだろうか。  『黒い画集 第二話 寒流』でも感じたが、鈴木英夫監督とサスペンスとの相性はそれほど良いとは感じなかった。  緊迫感はあったが、どうも刑事の鈍感な対応に苛立ちを感じた。 サスペンスとしての緊迫感を盛り上げるためとはいえ、刑事の対応の鈍さに無理を感じた。 終盤のシーンで、宮口精二が洋裁店に押しかけるシーンがあるが、あの時、木村功が看板の電気をチカチカさせているのに、外の刑事達はその異変に気付かないというのは、少し無理があったかな。 それと、暗い中とはいえ、あれだけ至近距離で犯人が銃を撃ちまくったら、普通助からないだろうに・・・  まあ、気になったところを羅列しても仕方ないが、良かった点としては、モノクロ映像の醸し出す不気味な味わいと、ロケによって実現した当時の街並みを見る面白さがあったことだ。  当時の商店の立ち並ぶ街並みや、まだジャリ道のだらけの住宅街、そして新宿のワシントン靴店やタカノなどを見渡す風景など、相変わらず鈴木英夫監督は風景描写が素晴らしい。  でもやっぱり、鈴木英夫監督には、サスペンスよりも社会派劇の方がより似合うと思う。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-02 11:40:32)
176.  シェーン 《ネタバレ》 
淡々と進む西部劇だが、確かにスキがない。 だけど、ここぞといった見せ場もない。 主人公のかっこよさが中途半端なのも痛い。 むしろ適役のガンマンの方がスタイリッシュでかっこよい。   だがしかし、ラストの締めくくり方には痺れた! 一方的に喧嘩を売りに行って、さっさと全滅させ、そして潔く去る。 まあ強ければ何でもアリというラスト、というかオチにも思えるが・・・
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-04-19 22:02:23)
177.  はりきり社長
まさに東宝娯楽映画の真骨頂を見たような作品! 面白い! そして森繁久彌の演技が素晴らしい! 森繁久彌の偉大さ、凄さをこれでもかとばかりに見せつけられた思いだ。 ほんとに凄い俳優だ。 日本映画界でジャンル別に尊敬(崇拝)する俳優を3人挙げるとすれば、シリアス部門では三國連太郎、芸術部門では森雅之、そして喜劇部門では森繁久彌の3人を選びたい。 そんだけ凄い。 凄いぞ、森繁。 演技の幅も凄い。 『猫と庄造と二人のをんな』のあのとぼけたスローモーな演技から一転、本作では早口で見事にまくしたてる。 このギャップがまたびっくり仰天、唖然、ボー然。  最後の強引なもっていき方はご愛嬌としても、肩の力を抜いて存分に楽しめるところは、さすが東宝娯楽劇!  やっぱり私は、「駅前シリーズ」より「社長シリーズ」の方が好きだ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-15 23:34:42)
178.  リオ・ブラボー
コテコテの西部劇は苦手な方だが、これは案外すんなり楽しめた。 完成度は高い。  しかしやはり、ジョン・ウェインのふてぶてしさとデップリ感が好きになれない。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-14 22:36:27)
179.  新・平家物語
溝口カラーがダメというより、むしろ溝口時代劇がダメと言いたいところだが、『元禄忠臣蔵』は結構良かっただけに、この中途半端な出来は謎だ。  市川雷蔵と溝口健二のコラボが観られるのは貴重で、これはこれで嬉しい。 ただ、現代劇でのこのコラボが観られたら、もっと良かっただろうに、と思うと少々残念ではある。  重厚なつくりで、なかなか溝口作品らしい品格のある作品だ。 武士の台頭直前を描いた内容も分かりやすく、好感が持てる。  現存する溝口作品33本目の鑑賞となり、残りは遺作の『赤線地帯』を残すのみ。 溝口作品群はどれも個性的で、特に重厚なオープニングに、その個性を見出すことができる。 あと1本。 そう思うと、達成感と共に寂しさもつのる。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-26 01:38:19)
180.  めし
成瀬作品の中では比較的評価の高い本作ではあるが、個人的にはそれほど抜きん出ているとは感じなかった。 それはただ単に、主演の原節子という女優がそれほど好みではないという理由だけかもしれないが。  それよりも、杉葉子がますます好きになった。 とにかく表情が明るい。 彼女の笑顔を見ていると、明るい気持ちになれる。 夫役の小林桂樹に嫉妬した。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-23 00:44:19)
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