1.まさに東宝娯楽映画の真骨頂を見たような作品!
面白い!
そして森繁久彌の演技が素晴らしい!
森繁久彌の偉大さ、凄さをこれでもかとばかりに見せつけられた思いだ。
ほんとに凄い俳優だ。
日本映画界でジャンル別に尊敬(崇拝)する俳優を3人挙げるとすれば、シリアス部門では三國連太郎、芸術部門では森雅之、そして喜劇部門では森繁久彌の3人を選びたい。
そんだけ凄い。
凄いぞ、森繁。
演技の幅も凄い。
『猫と庄造と二人のをんな』のあのとぼけたスローモーな演技から一転、本作では早口で見事にまくしたてる。
このギャップがまたびっくり仰天、唖然、ボー然。
最後の強引なもっていき方はご愛嬌としても、肩の力を抜いて存分に楽しめるところは、さすが東宝娯楽劇!
やっぱり私は、「駅前シリーズ」より「社長シリーズ」の方が好きだ。