161. やくざ坊主
《ネタバレ》 題名どおり、破天荒なやくざ坊主が大暴れ。 成田三樹夫目当てで観たが、成田三樹夫はやられ役で、勝新太郎演じるやくざ坊主の一人勝ちの内容ということで、個人的には不満。 しかし、予想以上に内容は面白く、最後まで飽きずに観ることができた。 女を寺に連れ込み、「成仏させてやる」と言って、手篭めにするくだりは笑えた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-23 10:48:04) |
162. ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
これはビートルズファンのための映画であって、決して映画を広く楽しむ人の観るべき代物じゃない。 映画以下の単なるPV。 映画としてみたら駄作以外の何物でもない。 そして、ビートルズの演奏に感涙している少女が何人も映っていたが、異様に腹がたった。 アホか!と正直言いたくなった。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2010-05-22 19:13:09)(良:1票) |
163. 男の顔は履歴書
安藤昇主演作を初めて観た気がする。 それだけである程度満足。 内容はお決まりの任侠劇で、特別みるべきものはない。 それにしても、安藤昇の顔の傷は凄い! [ビデオ(邦画)] 6点(2010-05-08 14:46:54) |
164. 春婦伝
《ネタバレ》 鈴木清順監督にしてはストレートな作品だが、面白くない。 戦争映画というものが嫌いになるほど面白くない。 野川由美子の顔立ちが苦手というのも手伝って、余計にダメ。 そして暗い。 心中という形で幕をおろすが、これもまたありがちだった。 [ビデオ(邦画)] 2点(2010-05-07 00:39:06) |
165. 非情都市
《ネタバレ》 三橋達也が新聞記者で、特ダネの為なら何でもやる。 危険はかえりみない。 新聞社という組織からもはみ出し、単独行動で特ダネ捜し。 これじゃあ、最終的に葬られるわ・・・と思いながら観ていたら、既に題名である程度ネタバレしてるじゃん! 三橋達也は熱演していたが、どうにもゾクゾクするような面白さが足りない。 淡々と、一人の男が泥沼にはまっていくのを見させられている感じ。 そんな中、司葉子が素足にストッキングをたぐりながら履くサービスシーンが登場! やっぱり鈴木英夫監督、本作でもやってくれた! 下から上へ司葉子の脚を舐め回す用に映すという、鈴木英夫監督ならではのツボを心得たカメラワークも健在。 泥沼な内容の中、一服の清涼剤でした。 [映画館(邦画)] 6点(2010-05-05 20:09:06) |
166. 悲しみの天使
宗教や押し付けがましい教育、そして同性愛が嫌いなので、最後まで苦痛を感じた。 だけど最後まで何とか観ることができたのは、そこに清らかさを感じ取れたからだろう。 魂の叫びが聞こえてきそうなほどに、純粋無垢なる敬虔な作品だ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2010-04-30 00:15:24) |
167. けんかえれじい
《ネタバレ》 鈴木清順監督作品の中では比較的まともな方なのだが、それでも何だかギクシャクしてみえた。 なんか最初から最後までしっくりこない感じ。 それでもって特別見所もなく、特別面白いわけでもなく・・・ 鈴木清順監督の風変わりぶりだけを堪能すべき作品か。 終り方は確かに合点がいかない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-21 23:19:05) |
168. 天国と地獄
《ネタバレ》 香川京子のムダ肉のない二の腕に釘付け。 アラン・ドロンも認めた三船敏郎のダンディズムに陶酔。 さて、前半の室内における心理劇は面白かったが、どうにかして三船敏郎に身代金を肩代わりさせようとするシナリオに、わざとらしさを感じた。 出発しようとして、なかなか出発しない三橋達也にも苛立ちを感じ、「うだうだ言ってないで早く出発しろや!コラ!!」と言いたくなった。 後半の犯人を追い詰めるくだりは、はっきり言ってそれほどの凄さは感じられない。 ただ、横浜の黄金町やドヤ街を舞台にした犯人と刑事との追走劇は、喧騒と不気味さの相まった街の雰囲気が存分に演出されており、緊迫感を盛り立てるような臨場感があった。 ラストシーンに関しては、山崎努の絶叫よりも、むしろ三船敏郎の落ち着きぶりの方が印象に残った。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-04-17 11:33:59)(良:1票) |
169. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 ラストの銃撃戦とソーントンが一人座り込むシーンのみ印象的だった。 あとはひたすら平坦で、派手な爆破シーンやアクションシーンばかりで退屈極まりない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-11 19:01:03) |
170. 殺しのテクニック
《ネタバレ》 終盤近くまで、「なんて中途半端なんだろう・・・」と思いながら鑑賞していた。 主人公の佇まいや音楽、度々訪れるイベントなどが、全て月並みで作りこんだ感じがしないのだ。 しかしラストシーンでの主人公とセキとの勝負シーンは、リアリティもあって楽しかった。 このラストシーンがなかったら、それこそ形だけの二流フィルムノワールになっていただろう。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-03-31 22:54:13) |
171. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 普通のミュージカルが苦手な私にとっては、セリフまで全て歌にのせるという実験的な本作の試みは、むしろ入り込みやすかった。 セリフは普通に話し、そしていきなり歌って踊り出すというギクシャク(私にはそう感じる)とした普通のミュージカルよりも、かえって移入しやすかったのだ。 本作は、とにかく色彩が素晴らしい! 登場人物達の服の色と、何らかの背景の色をシンクロさせるという、徹底的な演出には、思わず唸ってしまった。 そして、それらの華やかな色合いにも負けず劣らずカトリーヌ・ドヌーヴの金髪が輝いてみえた! その後のドヌーヴの飛躍も納得できるオーラを放っていたように思う。 内容だが、それにしても切ないストーリーだ。 特にラストの、雪が降る中の真っ白なガソリンスタンドでの二人の再会。 どうにも逆らいようのなかった二人の人生のすれ違いに、ため息が出た。 男女の出会いには、とかくタイミングが大きな鍵を握るが、本作のこの顛末を観ると、まさしくそう感じてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-29 22:53:51) |
172. 皆殺しの天使
不条理劇と言えば聞こえは良いが、単に「屋敷から抜け出せない」という原因を明らかにせず、適当にはぐらかしただけのように感じた。 最低限、屋敷から出られないだけの何らかの設定をもっと明確にしてほしかった。 いや、百歩譲って、屋敷から抜け出せないのはまだ許せるとしても、外部の人間が中に入れないというのは、いくらなんでも説得力を欠き、閉鎖的な空間における不条理劇を盛り上げるどころか盛り下げてしまっている。 不条理劇を描くにしても、最低限のリアリティや設定が必要だと思うのだが・・・ [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-03-21 01:19:32) |
173. イージー・ライダー
ロード・ムービーとしての面白味はイマイチだったが、男の自由な生き様を描いた部分は、なかなか良かった。 ジャック・ニコルソンが酒を飲んだ後に、脇をキュッキュっとやるあのパフォーマンが面白かった。 まあ、楽しくもなくつまらなくもないといったレベルだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-18 23:57:57) |
174. ニッポン無責任野郎
植木等が超人的すぎて、気楽にサラリーマン稼業をやっていくことについて、参考にならなかった(苦笑) [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-03-16 23:38:54) |
175. 憂国
《ネタバレ》 これがこの世のものとは思えない代物で、暗いモノクロ映像と相まって、気色の悪さ全開の作品だった。 例えれば、昔のTV番組「あなたの知らない世界」を更にヤバくした感じ。 三島由紀夫が製作、監督、原作、脚本、美術、そして主演もつとめているが、その内容と雰囲気たるや、三島由紀夫そのものだ。 “ハラキリ”のシーンが出てくるが、これがまたやたらに気色悪く、三島由紀夫が実際に割腹自殺をはかった事実もあり、背筋がゾクっとした。 [インターネット(字幕)] 4点(2010-03-06 10:00:11) |
176. サウンド・オブ・ミュージック
《ネタバレ》 特権階級の身勝手で都合よすぎる行動に不快感が上昇。 女の方は、修道女でありながら規律を守らず、男に恋をして勝手に飛び出す。 男の方は、軍隊式教育で子供を縛りつけ、若い後妻をもらってご満悦。 子供は合唱に駆り出され合掌。 最後は都合よく小さい子供を連れての山越え。 いかにも戦勝国アメリカが作りそうな、綺麗どこ取り自分だけ幸せ取りな内容で、表面的に歌と踊りで綺麗に着飾っただけの、真実の見えない、まさにおとぎ話。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-02-24 23:19:20) |
177. キューポラのある街
日本映画オールタイムベストなどで常連の『キューポラのある街』、やっと観ることができた。 所得倍増計画と叫びながら、日本中がこれから経済を盛り立てようと勢いづいていた時代、東京隣りの川口では、その時代の波に飲み込まれ、鋳物で生計を立てていた川口の人々は、あらゆる面での新陳代謝を余儀なくされていた。 そうした激動の昭和史を語る上で、本作はこれ以上ない作品と言えよう。 当時の、下町に住む市井の人々の暮らしを事細かに描きつつ、そこに生活する人々の希望や悩みを、実に丁寧に描いている。 主演の吉永小百合は、まだ幼さが残り、元気溌剌とした演技で、スクリーンを縦横無尽に駆け巡る。 昔かたぎの職人の失業など、現実的で暗い題材を扱いながらも、こうした吉永小百合の天真爛漫たる明るさが、見事なコントラストでもって浮かび上がっていた。 希望をもたせるラストも見事で、実によくまとまった名作だとは思うが、吉永小百合が個人的に好みではないという部分と、優等生すぎる内容に関しては、やや不満を感じた。 吉永小百合が主演をしている時点で、骨太な内容を求めるのは無理があるかもしれないが、もう少し見応えのある土くさい作品だったら、どうなっただろうか、と無いものねだりな興味がわいた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-02-19 01:01:15) |
178. ロシュフォールの恋人たち
色の使い方がとっても素敵! 女性たちの衣装、そして部屋の装飾。 それらの色合いを見ているだけでも楽しめてしまう映画。 カラー作品初期に特有の、コントラストのはっきりした色使いに心奪われた。 しかし疑問なのは、ミュージカルという体裁を取り、前半から終盤近くまで踊りと歌で見せていくものの、話の筋が大詰めとなるラスト付近では、それらがすっかりなりを潜め、非ミュージカルな普通の映画になるところだ。 私はミュージカルを苦手としているので、非ミュージカルなラスト付近が一番楽しめたわけだが、この点から考えると、極端なはなし、非ミュージカルで最初から最後まで通してくれた方が、もっと良い作品に仕上がったのではないかということだ。 いずれにしても、幸せになれる、ハッピー心に満ち溢れた作品であることは間違いない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-14 00:44:13) |
179. 人間みな兄弟
1960年当時、全国52箇所に存在した“部落”を取り上げた貴重なドキュメンタリー・フィルム。 太くて舗装された住宅街の路地が終り、そこから先は細くて未舗装な道がある。 つまり、それが被差別部落とそれ以外との境界線である。 何たる露骨な差別だろうか。 江戸時代の「士・農・工・商・えた・ひにん」の差別制度に端を発し、高度成長の始まった昭和の時代においてもなお存在した被差別部落。 彼らの住む場所は、およそ人間が住むには適さない一つ以上の条件を満たした場所であったらしい。 こういったナレーションがとても印象に残っており、白黒ドキュメンタリーを観る興奮を高めてくれた。 現代において、被差別部落の話題は、テレビで真っ向から取り上げられる機会はほとんど無い。 それだけに、こういった上映の機会は、貴重極まりないのではなかろうか。 少なくとも、こういった差別が日本人によって日本人に行われていたという事実は、厳然として認めなければならないだろう。 それにしても、当時、被差別部落の人々が、スト妨害などの反社会的な暴力運動にお金によって駆り出されていたことは、悲しむべき事実である。 お金のためとはいえ、そのような反社会的運動に参加してしまった以上、それ以降は更に社会からの風当たりも厳しく、なお一層厳しい環境に追い込まれたことは想像に難くない。 まさに負の循環であり、そこまで計算して被差別部落の人々を使った権力団体は、断罪に値する。 [映画館(邦画)] 7点(2010-02-08 19:46:46) |
180. 運が良けりゃ
まずまず楽しめた。 欲を言えば、底抜けに明るい時代劇コメディも悪くはないが、『男はつらいよ』シリーズの様な一抹の寂しさがもっと漂っていればなぁ。 [DVD(邦画)] 5点(2010-01-31 18:15:52) |