1821. エリザベスタウン
《ネタバレ》 いわゆる『人生失敗してもやり直せる。頑張ろう。』という人生応援ソング。 ただ内容を見る限り、仕事で上手くいっていない人は元気をもらえるかもしれませんが、恋愛でうまくいっていない人には、神経逆なでするだけかもしれないですね。 それに、言っていることは正しいのかもしれませんが、なんとなく説教臭い雰囲気がちょっと嫌。 映画としての面白みにも欠ける。 『良い話』をただ『良い話』として見せるのと、『映画』として魅せるのは、違うと思うんですよね。 この作品は、はっきりいって冗長。それでいて工夫もない。もう少し感動を演出しても良いんじゃないかな。 単純にラブコメとして見る分には、面白いと思います。なんたってこの作品のキルスティン・ダンストは魅力抜群。キュンときちゃうシーンだって、結構あります。 ですが冒頭の出だしがあれでは、純粋なラブコメとして見るのは最初から無理なんですよねー。 『ドリューの失敗が世に知れ渡り、そのうえでエリザベスタウンの人たちは、彼とどう接するのか。』そーゆードラマ展開を期待しちゃっていたわけです。私の期待とはちょっと違うストーリーでしたね。 この作品にいまいちノレない理由がもう一つ。この作品は『結果』ばかりを並べすぎです。 『母親は精神安定剤を飲んでいる』⇒なぜ? 『全く靴が売れず、10億ドルの損失』⇒どこが悪かったの?その靴が出来上がるまでのプロセスは一切なし。 『ドリューにやたら興味をもつクレア(キルスティン・ダンスト)』⇒どこに惹かれたの? などなど、数え上げるときりがありません。 当然それらに対する回答は、劇中一切触れられません。でもそれって手抜きなんじゃ。 どうでも良いシーンが多いわりに、肝心なシーンや説明が抜けている、そんな印象の映画です。 雰囲気がいいだけに惜しい。 [DVD(字幕)] 5点(2017-04-08 00:04:37) |
1822. ポリーmy love
《ネタバレ》 なぜ出会ったばかりのポリーにそこまで夢中になれるのかがわからないため、ルーベンにまず共感できません。 寂しさを紛らわすためだけに、次の女に手を出しているように見えて仕方がないのです。 つまりは、ポリーである必然性が感じられない。もし会場で偶然出会ったのがポリーではない誰か別の女性であれば、その人にも同じようにアタックしたのではないでしょうか。 で、個人的には、ポリーにもそこまで魅力を感じることができません。 つまるところ、ヒロインには魅力が足りず、ルーベンには共感できないのです。 コメディとしてはどうでしょう?私は過剰な演出があまり好きではないので、この作品のコメディは肌に合いません。 下ネタも多く、下ネタが苦手な人にはウケないと思います。 これは作品の出来の良し悪し以前に、完全なる好みの問題です。 ちなみに、私の嫌いなシーンベスト3。(本当は10くらいあるのですが・・・) 3位。サンディがルーベンの代わりに会議で熱弁をふるうシーン。 2位。ルーベンがサルサを踊るシーン。 1位。ルーベンがトイレをつまらせるシーン。 もちろん、面白い部分もあるのですが、大筋のストーリーや全体のバランスを見ると、この作品は大して面白くないと思います。 ラストは一応ハッピーエンドなんでよかったのですが、なんとも煮え切らないまま終わったのでやや消化不良です。 [DVD(字幕)] 5点(2017-03-26 12:06:29) |
1823. チルソクの夏
《ネタバレ》 この内容で2時間。果たしてこの尺が必要だったのかどうか・・・。 当時の女子高生の日常を、ただダラダラと見せられるシーンがかなり多いです。 だけど、懐かしさを感じる街や学校や家の雰囲気に惹かれて、結局最後までダラダラと見てしまいます。 でも最後まで見ても、特に面白いシーンも無ければ、感動するポイントもない。 演出や演技は、『台本どおり』というイメージが強く、リアルさを感じない。 特に、アン君が出てくるシーンは、カタコトのせいもありますが、まるで中学生の舞台劇みたいな空気になります。 ジャンル分けするなら、『恋愛』であり『ドラマ』になるのでしょう。 その『恋愛』に関しては、アン君がどうしてそこまで郁子に惹かれたのか、その部分がほとんど描かれないので、説得力はないし共感も生まれません。アン君が郁子に会いに来たときは、あまりにも唐突で違和感しか感じません。 そして『ドラマ』としては、とにかく薄い。 この映画には、これといった『ウリ』がないです。 ひたすら雰囲気押しの2時間。微妙です。 [DVD(邦画)] 5点(2017-01-25 14:28:15) |
1824. ザ・ターゲット(2002)
《ネタバレ》 クリストファー・ランバート演じるヒットマン兼ガードマンのアレックス。 アレックスに身辺警護を依頼する会計士ロバート(デニス・ホッパー)。 二人の間に次第にビジネスの関係を超えて生まれてくる友情。 そして何を考えているのかわからない凶悪な犯罪者と、その信者たち。 さらには、アレックスとロバートの過去には、思いがけない接点があった・・・! と、ここまで面白くなりそうな素材が揃っているのに、中盤以降の中だるみが尋常じゃないですね。 序盤は良かったのに。途中で監督が変わったのではないかと思うくらいの路線変更です。 ピークはロバートの娘を救い出すシーンまでで、それ以降はクライマックスも含め、すべて蛇足に思えます。 唯一良かったのは、ロバートが過去の贖罪をアレックスに打ち明けるシーン。ここは良いですね。 ただ映画としては尻すぼみが酷くて、とても面白いとは言えない代物に。後半になるにつれてテンポが遅くなる作品って嫌いです。 最初からドラマとして見ていれば、『ドラマの割りにアクションに力が入っていて・・・』と、評価が高くなったかもしれません。 ですが、パッケージを見る限り、ごりごりのアクション映画にしか見えません。 アクション映画として見ちゃうと・・・。そして凶悪犯、石投げるだけかーい。 [DVD(字幕)] 5点(2017-01-23 15:00:46) |
1825. フロム・ヘル
《ネタバレ》 こーゆーミステリーものの醍醐味って、犯人がわかる瞬間だと思うんですよね。 『おまえが犯人かー。』って、見ているほうも味わえる驚きと興奮。この作品にはそれがない。 犯人がすぐわかるわけではないのです。正直ジョニー・デップが犯人かと疑うくらい、さっぱり見当もついてませんでした。 にも関わらず、犯人がわかったとき、『ああ、なんだ、お前か。』ぐらいの感想しかわきません。 なぜなら犯人という人物に、まるで愛着がわいていなかったからです。 『意外』、とも言えない人物。微妙なんですよね、劇中での犯人の立ち位置が。 ストーリーのわかりにくさもマイナスポイント。 少々難解な作品であっても、良作にはちゃんと考える余地があります。この作品については、その部分が不親切。製作側の自己満足で終わっちゃってないですか。 それにストーリーも、蓋を開ければただの口封じストーリーで、面白くありません。 ストーリーやキャラクターに求心力があるからこそ、不快な描写も活きると思います。 この作品では描写のグロさ、不快さでただインパクトがあるのみ。むしろ、そんな意図はないのでしょうが、グロ描写がストーリーのつまらなさをごまかすだけの代物にまで見えてきます。 ついでに言うと、個人的には切り裂きジャックによる猟奇殺人よりも、正常な人間の前頭葉除去手術のほうがショッキングでした。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-01-06 12:16:15)(良:1票) |
1826. 春の日のクマは好きですか?
《ネタバレ》 最初の1時間くらいが全然面白く無い。まじでやばいくらいにつまらないです。あまりに退屈で時間を確認したらまだ30分も経っていなくて驚愕します。 それに、ヒロインのヒョンチェと、ヒョンチェを好きな地下鉄運転手ドンハ。この二人にあまり魅力を感じません。 まあヒョンチェは百歩譲って良いとして、ドンハが見ててイライラします。 個人的には、研修に来ていた社員と、女子店員とのプチエピソード。こちらのほうがちょっと良かったです。 この社員と結婚することになった女子店員、ちょこっとしか出番がありませんでしたが、一番可愛かった気がします。 いろいろ文句ばかり並べましたが、事実が明らかになる後半、急に路線が変わり面白くなります。 今までのゴリ押しのラブコメから、急に正統派ドラマへとシフトチェンジ。急にシリアスに。そしてミステリー感も強くなり、なかなか興味をひかれます。そんでもってラスト。 『誰?』聴覚障害の女性は知っている、でももう一人の男性は? もう少し伏線でもはってあれば驚くこともできたのでしょうが、全然知らない人がラストのオチを飾るって、すごいっすね。 [DVD(吹替)] 5点(2016-11-23 04:55:54) |
1827. ルビー&カンタン
《ネタバレ》 ゆるい。さすがにゆるすぎる。ゆるすぎる展開に、何も盛り上がるところがありません。 ゆるすぎる警察。ゆるすぎるマフィア。コメディだからってこんなんじゃあ面白くないです。 カンタンを頭のねじのゆるいキャラクターにするんだったら、周りはしっかりしなくちゃ。そーしないとカンタンがやることの意外性がなくなっちゃいます。こーゆーのは周囲とのギャップが面白いんですから。 それに、結局はカンタンもルビーも犯罪者なわけで、まあそこはつっこんだらいけないのでしょーが、やはり共感しづらいです。 ただカンタンのキャラ設定は良かったですね。気は優しくて力持ち。好きなキャラクターです。脱臼も直しちゃったりして。要所要所で意外と役に立つのが良いですね。まあカンタンのキャラクター以外は、この作品に関して特筆すべき点は何も無いですね。 ストーリーがあってないようなレベルなので、せっかくの登場人物の個性も死んじゃってますし。 いまいちです。テンポが軽快なので、見飽きることはありませんが。 [DVD(吹替)] 5点(2016-11-21 05:09:14) |
1828. 同い年の家庭教師
《ネタバレ》 コンセプトとシチュエーションは楽しいですね。序盤はかなり面白いと思います。 漫画チックでお約束の連続ではありますが、そのべたな演出が昭和世代の自分と相性が良いようです。 それが中盤以降はなぜか全然楽しめません。 前半までの丁寧なつくりが嘘のように、後半はシーンとシーンのつながりが途端に雑になります。 突然現れる恋敵。突然はじまる恋敵の告白。突然接近する主人公とヒロイン。 シーンも、児童福祉施設⇒ラウンジ?⇒教会⇒空⇒遊園地、とめまぐるしく変わります。 全然気持ちが置いてけぼりにされたままラストへ。 ラストのドタバタは更に加速。 ジフンが、どこかのヤクザの武闘派3人と、熱いラストバトルを繰り広げます。 ・・・あれ?これって同い年の生徒と家庭教師のラブストーリーじゃなかったですっけ? という感じなんです。 中盤以降のカオスな群像劇にまるでついていけず残念です。 ジフン、スワン、ジフンの両親、ジフンを好きな女の子の、心の交流を中心に描いてくれたほうが良かったのではないかと思います。 そして、それぞれの心境の変化などを最後に見てみたかったものです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-11-07 00:45:15) |
1829. フラッシュバック(2001)
《ネタバレ》 レイチェル・リー・クックが好きで見たのに、あまりのつまらなさに彼女を嫌いになりそうです。 どう扱っても魅力的になりそうな女優を、ここまで魅力のない人物に仕上げたことにまず拍手をおくりたいですね。 それに、字幕がところどころ変な訳なのも気になります。 『面白い映画は細かい粗が気にならない。細かい粗が気になる映画はそもそもがつまらないからだ。』っていう一般論は本当みたいです。 そもそもが、薄く浅いストーリーに、魅力の無い人物設定なのに、変に真面目に作るもんだからB級作品にさえなれません。 切なくしたいのか、怖がらせたいのか、いったいどうしたいのかわかりません。 これははっきり言って監督の力量不足でしょうか。 この作品だって、アランとデビットの友情を、もう少し丁寧に深く掘り下げるだけで、ラストの衝撃がはかりしれないものになったかもしれません。使い古されたプロットだって、料理の仕方次第で何度でもおいしく食べられるものです。 ラスト20分くらいの真相解明は面白いです。予想はつくけど面白い。期待を裏切らないオチは程よい感じ。 でもこの程度のオチを見るために、つまらないエピソードを小一時間も見ないといけないとなると、とても人には勧められませんな。 [DVD(字幕)] 5点(2016-10-24 05:36:37) |
1830. 火山高
《ネタバレ》 こーゆー〝おばかアクション〟って大好きです。 『教師の乱』だの『しびぼうろく』だの、知らん単語が次から次に。 突然始まるバトル。 突然始まるラブストーリー。 脈絡のないストーリー展開がB級に拍車をかけます。 学校NO.1の実力者ソン・ハンニムは早々に戦線離脱。 戻ってくるかと思いきや、最後まで少年院に入れられたまま。 このように、やりっぱなし、投げっぱなしのエピソードがいくつもあります。 やはりおばか映画はこうでなくてはいけません。 ただただ、一つだけ注文をつけるなら、『気』を使える人と、使えない人の戦闘力に差がありすぎじゃないですか? 戦闘力の格差がありすぎると、一部の人たちばかりが活躍しちゃうので、いまいち盛り上がらないような気がします。 重量挙げ部、剣道部、アイスホッケー部、ラグビー部、柔道部。せっかく面白そうなキャラが盛り沢山だったのに、キャラが生かしきれていないのが残念。 それに、ストーリーがもっと単純明快のほうがスカッとしたんじゃないかな。 いくらおばか映画でも、戦いの動機は明確にしてほしいものです。 そもそもこの人たちはなんで戦っているんでしたっけ? [DVD(吹替)] 5点(2016-10-12 04:54:06)(良:1票) |
1831. ブルークラッシュ
《ネタバレ》 『なるほど。母親のこと、けがをしたときのことがトラウマになっているわけですね。きっとこれを克服していくんだな。そして仲間達と一緒にトレーニングを積んで、最後は優勝しちゃうのかな?』と、またまた先入観たっぷりに鑑賞。 結果。克服しない。練習しない。優勝しない。もうびっくりです。 もっとばりばりのスポ根とサクセスを期待していたので、思っていたのと違うテイストで残念。 妹のことでフラフラ。男のことでフラフラ。友人とけんかしてフラフラ。何に対しても優柔不断。信念なし。主張なし。プライドなし。こんなに情けない主人公いますかね。 この主人公にぴったりのストーリーもつまらない。サクセスストーリーとしては、棚ぼた感が強すぎて充足感が得られない。恋愛ドラマとしてはあほすぎて見ていられない。スポーツドラマとしては論外。 結局練習らしい練習はほとんどしないまま大会へ。で、当然のことながら予選敗退。それは当たり前の結果ではありますが、そんなん見て何が面白いのよ。 挙句の果てに、ラストは対戦相手に誘導してもらう始末。なんて情けない主人公。 せめて主人公が人格者であればもう少し違った見方もできるのですが。 妹とのことは何も解決しないままうやむやに。心配する友達には逆ギレ。 『ケイト・ボスワース』『ミシェル・ロドリゲス』『ミカ・ブーレム』と魅力的な女優さんをそろえて、こんなにも魅力の無い作品ができるものでしょうかね。 ただ波の映像は素晴らしいです。いったいどうやって撮ったんだというくらいの迫力の映像。これを見るとサーファーという人種はほんとクレイジーだと思います。それくらい凄い映像が盛り沢山。映像技術だけでいうなら文句なしの満点です。 これでストーリーと主人公にもっと魅力があれば、見ているほうもまさに〝波に乗れた〟のに。 ・・・お後がよろしいようで。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-10-02 16:15:21)(良:1票) |
1832. スパニッシュ・アパートメント
《ネタバレ》 これはちょっと共感できない。 浮気は好きではないし、不倫も見ていて気持ちが良いものではない。それがお世話になった人ならなおさらです。 もちろん、そこがメインのテーマでもなければストーリーの骨子でもないわけですが、だったらこの映画のストーリーって何なんでしょう。 強いて言えば、『本人すら気付かない個人のアイデンティティーの確立』なんでしょうか。 遠距離恋愛でうまくいかなくなる。⇒ふられる。⇒無気力になる。⇒友人からなじられる。 日本での『あるある』が世界でも『あるある』。世界をすごく身近に感じられるエピソードの一つですが、だからなんだと。わざわざ映画でまで見たいエピソードではありませんがな。『リアル』だから良いってことはないのですね。 この何となく共同生活をしているために、馴れ合いのような仲間意識が生まれるというシチュエーションも当たり前すぎて好きではありません。 やはりクリエイティブな映像世界であるからこそ、もう少しストーリーが欲しいところです。 かなり序盤なのですが、交換留学生の手続きをしている主人公が、次々と書類を提示されて、『どうして世界はこんなに複雑になってしまったのだろう』というくだりだけ、妙に共感してしまいました。 それにしても、オドレイ・トトゥは好きな役者さんではあるのですが、彼女がでる映画で面白いと思ったものが一つもありません。なのに記憶に残るのだから、よほど魅力のある人なんだと思います。(あくまで個人的主観による感想です。) [DVD(字幕)] 5点(2016-09-19 04:01:43) |
1833. ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY
《ネタバレ》 嵐ファン以外の人が見て、はたして楽しいのだろうか、という程度の内容です。 特にダラダラ進む前半は苦痛。 嵐は、それぞれがドラマで活躍しているときは結構良いのに、この作品ではみんな微妙です。ましだったのは相葉君と二宮くらいでしょうか。演技は全体的にへたくそ、というかやる気が感じられないし、ヒロインはかわいくない。 それに、やたらくだらないエピソードとストーリーで中身ゼロなのに、二宮のパートだけやたら重くて深刻。凄く変。バランス悪いです。 実写の中に、アニメーション入れるのは嫌いじゃないのに、この作品では何故かうざく感じます。 原宿パートが終わったところで、もう見るのやめようかと悩んでいたら、そっから先がなんか少しずつ面白くはなってきます。 そんなこんなで結局最後まで見てしまいましたが、中身の無い青春映画ってのはつまらないものですね。 もちろん中身がなくても『あるあるネタ』や『ノスタルジー』を感じることができれば良いのですが、この作品にはそれも無い。 あまりにもふざけすぎていて、もはやファンタジー。ギャグマンガの世界です。 そんでそんな世界に、簡単に自殺をほうりこまないでほしいです。 アクションエンターテイメントで人が殺されるのとはわけが違います。 ラストには一人一人のエピソードがうまくつながるのかと思っていたのですが、それも無かったですね。 見ていて飽きることはありませんでしたが、正直楽しくもありませんでした。 [DVD(邦画)] 5点(2016-09-07 05:18:02) |
1834. 藍色夏恋
《ネタバレ》 とっても雰囲気の良い映画。 でも私は騙されない。この作品は雰囲気でゴリ押ししているだけの作品だ。負けてなるものか。冷静になれ自分。 これは、面白いか?否。だってストーリーがないもん。 いえ、あるっちゃあるが、無きに等しい。 監督は語る。 『模範的な解釈でなくて良いんです。それぞれの青色大門を見てくれれば。』 おいおい。めっちゃ良いように言っていますが、鑑賞者へのまる投げじゃねーか。 それに中盤までの展開がだるいだるい。 『女の子が好きなの』発言からは、多少面白くなりますが、それまでがだるい。 少々くどいサブエピソードから、わけわからんもんまで盛り沢山。 例えば先生。何か重要な役割を担うかと思いきや、ただのピエロ。いや、ソフトストーカー。 ラブレターのくだりに関しては、友人の女の子がもはや何をしたいのかわけわかりません。 ただ、こんな映画にもサプライズ・ポイントはあります。 ふられた女の子が、好きな相手の名前を書くおまじないを、途中から『木村拓哉』に変えたこと。 マジで凄いぞ、キムタク。 [DVD(吹替)] 5点(2016-07-28 04:39:27) |
1835. ドラムライン
《ネタバレ》 とても見るのを楽しみにしていた映画の一つです。 その反動もあってか、期待していたほどではありませんでした。 こーゆー作品に欠かせないのが『成長』。その『成長』を疑似体験できれば最高です。 それは主人公でも良い。脇役でも良い。チーム全体でも良い。 この作品はどうでしょう。個人的には、もう少しドラマチックに成長のプロセス、成功への軌跡を演出してほしかった。 その描写に説得力があればあるほど、ラストで、大きなカタルシスと爽快感を感じることができるというものです。 あとはキャラの魅力ですかね。 まずは主人公の天才ドラマー、デヴォン。 必ずしも品行方正である必要はないんですが、彼は何とも中途半端ですね。 アウトローでいくのか、カリスマでいくのか、どっちかにしてほしいです。 まあリアルと言えばリアル・・・。 次にリー監督。威厳なし。ぶれすぎ。 レイラ。どうでもいい存在感。特にパーティでのラブシーンは不要。 個人的に良かったのはショーンです。ステレオタイプなライバル兼先輩ですけど、彼の嫉妬、羨望、プライドにはいたく共感できます。 まあこの作品が楽しめなかった一番の原因は自分自身です。 そもそもドラムラインのバトルのルールがよくわかりません。 主人公が相手校のドラムをたたいたのが失礼千万だから、殴られて、みんなからはぶられて、追放されたと思っていたのですが・・。 なんと、ラストのバトルで、ライバル校に自分達のドラムをたたかれちゃっているではありませんか。 解せぬ・・。じゃあ、あのときの主人公の行動の、どこにルール違反があったのか、いまだわからず。 ついでに言うと、A&T校と、他の高校のマーチングのレベルの違いがよくわからんのも問題ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-07-21 05:08:11) |
1836. カンパニー・マン
《ネタバレ》 途中から筋が読めなくなるほど複雑に。なのに最後のオチは読めてしまう不思議な作品。 つまりは、わかりにくいくせに驚けない、残念な結果に。 『次の展開がわからない。』という点では合格ライン。ミステリーとしての体裁は保っています。 ですが、結局わからない部分が多く残ったのは不満です。 各設問に、あっと驚く解答が用意されているからこそ、知的カタルシスを得られると思うのです。この作品は、その部分が不親切。 デジコープ社の目的。キャラウェイ社の目的。はっきり言ってよくわかりません。 私がかろうじてわかったのは、主人公はモーガン・サリバンでもなければ、ジャック・サースビーでもないということ。 彼の正体は、正体不明のフリーのスパイ、ルークス。 そして、盗んだデータの中に、『リタ・フォスター殺害』みたいなものがあって、そのデータを盗み抹消することが彼の目的だったということ。それくらいでしょうか。 言うなれば、三重スパイの物語。 にしても、企業間の産業スパイの話で、やれ殺人やら、やれ洗脳やら、なかなか物騒。 ラストはビルごとドカンって。あまりに非現実的すぎて、ついていけません。 非現実的な空間で、映画そのものがふわふわ宙に浮いている感じ。 具体性がなく、抽象的すぎます。 鑑賞中、地に足がつかない気持ち悪さが、ずっと『未来世紀ブラジル』を連想させていました。 個人的には『ナシ』な作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-18 14:13:40) |
1837. エイプリルの七面鳥
《ネタバレ》 この作品からは、優しさが感じられます。 それも、押し付けがましい優しさではありません。 演出された優しさではなく、自然体から滲み出るような優しさ。 鑑賞中、まるで小説を読んでいるときのような、人物の心の機微を感じられる良さがあります。 とは言え、映画として、これって面白いのでしょうか。 よくある話をドラマ仕立てにしただけで、映画として見応えのあるものになっているとは思えません。 七面鳥を持って行ったり来たり。もっとコメディタッチであれば笑えるのですけど、変にリアルな作風であるため、こんなに誰もオーブンを貸してくれないものかと、不自然さを先に感じてしまいます。 それに、そんなに家族との再会を大切にしているのであれば、『事前にもっと準備しておけよ。』とも思うのです。 家族が様々なトラブルに見舞われて、来るのが遅くなったのはただの偶然。 実際は、七面鳥を持ってうろうろしていた時に来た可能性だってあります。 段取りの悪さ、見通しの甘さに、若干イライラしたせいで、ストーリーに入り込めません。 『人生をきちんと生きている自分を、家族に、母に見てもらう。そして母ともう一度やり直す。』 素材はすごく良いのに、うまく調理しきれなかった感じです。 まさにこの映画に出てくる料理のようです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-07-10 23:16:23) |
1838. ワイルド・スピードX3/TOKYO DRIFT
《ネタバレ》 テイストは1作目に近いかも。 とにかくストーリー、そして主人公を含めたメインのキャラクター、そのどちらにも魅力がまるでありません。 ですから、どんなに美しいドリフト走行を見せられても、高揚感を感じるには至りません。 やはり、エンタメ作品であっても、ストーリーとキャラクターは大切ですね。 そもそも、ハンが組のアガリをピンはねしたうえに、コトがばれると開き直り。そんでDKに追い掛け回されて、最後はクラッシュして炎上。自業自得じゃないでしょうか。 にもかかわらず、主人公のショーン、DKに殴りかかります。そして『レースで勝負だ。負けたほうが街を出て行く。』って。いやいや。お前に正義の心はないのか。DKのほうが筋が通っているでしょう。これは『主人公』という権力を振りかざした悪質な『職権乱用』ですね。 はっきり言って、こんなに共感できない主人公は、はじめてです。 周りがみんな主人公の味方なのも、???です。 しかしこの作品を見て、『ドリフト』って日本ならではのお家芸なのかなって、思いました。道が狭く、山道が多く、アメリカに比べるとカーブが多そうな日本。ドリフトで円を描く技術とか、立体駐車場上っていく映像とか、美しすぎます。 これでストーリーとキャラクターに魅力があれば、傑作になったのに。 日本の高校に入学したりとか、その辺の発想、舞台設定は非常に面白いです。ただ日本の高校って、こんなんでしたっけ?それに、この舞台設定が果たして効果的に機能しているのでしょうか。 日本という舞台が、本当にただの『舞台』にすぎないとしたら、もったいないですね。 いろいろ文句つけましたが、こんな作品でも、北川景子がヒロインやっていたら高得点つけたかもしんないです。 一番筋が通っていないのは自分ですね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-06-28 08:01:07) |
1839. ワイルド・スピード
《ネタバレ》 車もバイクもアクセル全開ですが、映画は空回り気味です。 エンターテイメントな作品には、ヒーローが欲しいところです。 メインの二人。ドミニクとブライアン。このどちらにもヒーロー性が足りないのが痛い。 ドミニクはトラックジャックの犯人。しょせんは犯罪者。それに皆から慕われるほどのカリスマを感じません。 ブライアンは容疑者の妹に、自分がおとり捜査官であることを簡単にばらしてしまいます。更にはラストでドミニクを見逃す始末。どう考えても警官の適正が0でしょう。そんな人間を主役に据えられても、応援できないし、共感できません。 共感できないから、ブライアンといっしょにハラハラすることもできません。 脇役も、個性があるし、キャラ分けはできていますが、魅力がありません。 最大のマイナス要因は、それぞれの動機が見えてこないことでしょう。 動機が見えないから、目的も見えません。 ブライアンはどうしたいのか。犯人を挙げたいのか。ただドミニクの妹と仲良くなりたいだけなのか。それともドミニクに認めて欲しいのか。主役なのに主体性がなく、そのスタンスが宙ぶらりんのままラストまでいっちゃうってどうなんでしょう。 そしてドミニク。なぜトラックジャックをやっているの?その動機は絶対必要でしょう。 その理由は明かされないまま、ラスト二人でチキンレースみたいなことやって、終わり。 確かに映像だけは、凄い良かったです。映像『だけ』はね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-06-15 09:59:31) |
1840. クリスティーナの好きなコト
《ネタバレ》 いやはや、下品で、まいります。 日本人とは笑いのつぼがかけ離れすぎているのを痛感しますね。 『よくあるストーリー』、『ひねりの無い作品』、嫌いではありません。 むしろ、使い古されたプロットを、『いろんなパターン』、『いろんなキャスト』、『いろんな演出』で見てみたいタイプです。 この作品も良いんですよね。 恋に本気になるのを怖がる女性が、本気になってしまって、友人の協力で想い人に会うために旅をする。 シンプル・イズ・ベスト。良いと思います。 それをキャメロン・ディアスが主演でやるんですから、どう料理してもおいしく料理ができそうなもんなのに、ひどい調理をしたもんです。調味料入れすぎて、素材の良さが壊れちゃってますよ。 コメディで『安易に』下ネタを『連発する』のは嫌いです。 ゲロの描写、何度も入れないで。トイレ汚い。カフェで急にミュージカルが始まる演出もついていけない。結婚式で何の脈絡もなく『僕達結婚式やめまーす。』はドン引き。 それでもキャメロンとセルマがそれなりに体を張っていたこと。視覚的に面白いシーンがあったこと。目の保養にもなったこと。ほんのわずかなシリアスパートは良い味を出していたこと。スターウォーズのチャンバラごっこで爆笑したこと。 以上を加味してこの点数です。 はっきり言って一人で見て良かったです。なんでか知らんがヤな予感がしたんです。大惨事を招くとこです。 こーゆーのは、配給会社が自主的にR15指定にしてほしいもんです。 平和な街にこっそり地雷しかけているのと同じです。 [DVD(字幕)] 5点(2016-05-16 05:08:31) |