1881. セブン
つまらなくは無いんだけど、難点を言うと、図書館の貸し出し履歴で身元をわられてしまう犯人は頭悪い。私なら偽名で借りるか、古本屋かどこかで買うよ。あと凶器の領収書残しておくのもなあ。途中で方針変更したと言っているし、逮捕を前提だったとも思えないし。インテリぶった計画的な知能殺人を装ってる割には非常にお粗末。これで犯人に対し「怖いなあ」より「馬鹿だなあ」という感情が上回ってしまうので、作品がシリアスさに欠け、恐怖心も盛り上がらない。要は犯人が馬鹿なのでサスペンスにならない。また、犯人の目的は「罪を犯した人間が死の恐怖で罪を悔いる」事にあるので、犯人が嫉妬により殺されるが、死の恐怖で罪を悔いているとは思えない点は譲ったとしても、ブラピが憤怒で殺人犯しても、ブラピが死刑にでもならないことには(その可能性は低い)犯人は目的を達成した事にはならないのでは?(ブラピは生きながら憤怒の罪を悔いるのか?)よってこの辺もちょっと犯人は思慮が足りないというか、浅はかだなあと。(だからブラピは犯人に負けてはいない。)奥さんの首が届いたり、ブラピが私刑することに感じるところはあるものの、オチとしては弱いかなあと。蛇足ながら、この手の作品のレンタルする時は、近所で猟奇殺人が発生した場合、自分のレンタル履歴・個人情報が警察に渡るのを覚悟すべきと思います。 5点(2004-04-19 16:42:47)(笑:1票) |
1882. 007/ゴールドフィンガー
薬品の空中散布による地上の人間達の倒れ方がわざとらしく、芝居がかってるなあと思ったら、ホントに芝居だった。 6点(2004-04-19 04:07:52) |
1883. 復活の日
南極で生き残った人々の使命が種の保存になって、男女比が100対1ぐらいの状況で「女性がもっとも貴重な資源」となり、くじ引きで相手を決めて計画出産する場面は考えさせられます。また、誰もいない都市に向かってミサイル発射されるシーンには、かなりの無力感というか脱力感が襲います。でも、5歳の子供が拳銃自殺するのはチトやりすぎかと。 7点(2004-04-19 01:33:55) |
1884. ワイアット・アープ(1994)
人物伝はどこかにフォーカスしないとこうなってしまう(全体は長いが、個々のストーリーは短くぶつ切り)は仕方がないのかも。ジーンハックマンの「何かを失っていくのが人生だ。それでも皆生きていく」というセリフが心に残った。 5点(2004-04-18 23:07:08) |
1885. ジャングル大帝(1997)
義理堅いなあレオ。悪くは無いのだが、ちょっと話が重い。 5点(2004-04-18 23:02:55) |
1886. 大安に仏滅!?
《ネタバレ》 非常に日本的というか、庶民的というか、古典的でオーソドックスなホームドラマ。個々の家族の騒動を描くと共に、その象徴としてのマイホームにも欠陥があるという設定で物語は進行。家族の騒動といっても非倫理的なドロドロしたものではなく、ありきたりなほのぼのとしたもの。地震によるマイホームの崩壊や放火による消失への布石を置き、ラストに火事の場面がくるが、この辺は山田太一の「岸辺のアルバム」や内館牧子の「想い出に変わるまで」へのオマージュが感じられる。ただし、家庭が崩壊したわけでもないので、マイホームは無くなったりもしない。中々心憎い演出だと思う。全体的に抑えた展開で盛り上がりには欠けるが、よくまとまった作品だと思う。「ブレーンバスター」のコントがだんだん面白くなるところも良い。 6点(2004-04-18 04:35:43) |
1887. ジャングル・ジョージ
ブレンダンの肉体はCG? 5点(2004-04-18 01:37:33)(笑:1票) |
1888. ブレイク・ダウン<TVM>
アクションはまあまあなんだが、女1男3の陳腐な恋愛感情が作品を安っぽくしているのが残念。 5点(2004-04-17 16:22:52) |
1889. ランナウェイ・カー<TVM>
凄く単純な作品ですが、160kmで爆走し続ける緊迫感の中にも、いろんな無茶があって「オイオイ、あぶねーよ」と突っ込みたくなるユーモアもあり、とても楽しめる。特に赤ちゃん手渡しが・・・。 8点(2004-04-17 15:03:36) |
1890. アビス(1989)
悪くは無いのだが、キャメロンの深海モノの最高傑作「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」を見てしまうと感動は薄い。 6点(2004-04-17 05:10:49) |
1891. ツイン・フォールズ・アイダホ
中々インパクトのある作品。すべての現実を受け入れている2人には諦観が漂う。だが、1人が恋に落ちた時、兄弟2人に葛藤が生じるのがポイントかなあと思うのだが、そこの描きが浅い印象。通常の障害者系恋愛作品とは違った題材になりえたと思うのだが、何かが足りない、惜しい作品。 6点(2004-04-17 00:49:43) |
1892. ノーバディーズ・フール
全体的な雰囲気は悪くないのですが、展開に物語性を感じられず、やや退屈な印象を受けた。 <追記>19年ぶりに再見。それなりに年は取ったが印象は変わらず。マイペースな主人公は成長・変化しないのに、都合よく物事が解決してしまっている。もうちょっと主人公に反省や改心みたいなものがあってもよかったのではないか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-04-16 22:15:28) |
1893. カジュアリティーズ
いつ死ぬか判らない状況下。だから何をしてもいいのか?だから責任ある行動をすべきなのか?という人間性の問題と軍隊組織における規律や上下関係の問題が複雑に絡んで主人公は葛藤する。レベルは違うが、自ら犯罪行為は犯さなくとも、上司から犯罪行為を指示され、従わなければ解雇だと言われたらどうするのか?あなたは犯罪行為をしますか?解雇を選びますか?それとも社長に告げ口しますか?己を捨ててまで守り通すべき正義とは何なのか?を考えさせられる。 7点(2004-04-16 16:44:36) |
1894. 真田風雲録
これは微妙だなあ。当然、錦之助が幸村で大活躍!と思ったら超能力者の猿飛佐助だし。コメディータッチなんだが、豊臣崩壊が背景にあるため全体的なトーンが暗いし。幸村の死に様はちょっとふざけすぎ。錦之助の持ち味もあまり出ていない感じ。 5点(2004-04-16 14:43:38) |
1895. マーヴェリック
化かし合いってのは相手にわからないように金品を頂戴するもの。そこに爽快感がある。この作品の殆どは化かし合いなんかじゃなくて、単純に相手の弱みに付け込むタダの恐喝だったり、銃で脅して金を奪うタダの強盗の連続じゃないの?別に化かし合いとも、どんでん返しとも思えないのだが。 4点(2004-04-16 04:34:30) |
1896. 宮廷料理人ヴァテール
ヴァテールが才能のある人で、マネジメントもしながらプロジェクトを成功させようとする様は中々面白い。ただし、ヴァテール自身コンデ公に仕えているわけで、コンデ公の上位にあたる国王及び関係者への頑なな態度はちょっと問題あり。彼らをないがしろにする事はコンデ公の立場を危うくするという考えはないのか?でもコンデ公もヴァテールを賭けの材料にしてしまうあたりも仕える人間への優しさに欠ける。2人の関係の理解に苦しむ。 5点(2004-04-16 01:14:13) |
1897. メジャーリーグ3
2まではよかったが、流石にこれは・・・。そもそも原題は「メジャーリーグ3」じゃないし。続編というよりも番外編という感じ。 3点(2004-04-15 03:50:56) |
1898. 十二人の怒れる男(1957)
本作品に限りませんが、皆が良いという作品に低い点数をつける時は、Hフォンダの心境になります。誰だかわからない匿名サイトですらそうですから、顔の見える場面で、異を唱えるのかなりの負担でしょう。但し、この陪審員達の場合は、たまたま集まった連中で、互いの素性もよく判らない、終われば別々の後腐れの無い間柄。だからこそ、思った事を素直に言える状況にあり、意見を変えるのも心理的負担はなく、比較的たやすい。しかも自己の利益は絡まない為、論理性が比較的通りやすい状況下にあり、人間の心理云々を言うにはちょっと特殊な設定に思えます。よって感情的に有罪を主張していた連中が論理的に説得されて無罪に転じていくというオセロをひっくりかえずような理路整然した展開には、さほど驚きも感動もないです。一方普段の社会生活の中での意見の対立は、私利私欲やその後の付き合い等々の打算も働くため、論理と感情が入り乱れた一筋縄ではいかない複雑さが潜んでいると思います。そのような状況下でも何らかの意思決定はされるし、時には善悪を無視した非常に危うい決定もあるかと思うと憂鬱になります。 5点(2004-04-15 01:30:33)(良:3票) |
1899. 天才マックスの世界
おもろいにーちゃんだとは思うけど、なんだかなあ。 4点(2004-04-14 23:03:46) |
1900. キリング・フィールド
一寸先の生死もわからぬ抑圧された生活が、どんなに過酷なものかは私には判らないが、見ているだけでも辛い。人権に対する考え方はその国・政権それぞれだと思うし、何が善で何が悪かのレベルもローカルルールで異なる。ただし、極端なルールを持つ国や政権に対して、他の国家が何をなすべきかというのは非常に難しく、微妙な問題であるとも思う。 <追記>16年ぶりに再見。あらためて見直すと政治色が薄いというか弱く、記者の友情物語の比重が高いように感じた。どちらに期待するかによって見方は変わるだろう。多少オリエンタリズム的なテイストもあって、これが政治と友情の2つのテーマの共通基盤であり、両者をブリッジしていると言えなくもない。 基本的には文化相対主義でありたいとは思うが、やはり基本的人権や生存権ってのは最低限保障されなければならないし、そこだけは譲ってはならないと再認識した次第。年とって少々保守化したのかもしれないが、時には他国への介入も必要なのかと。ただし、WHOも最近ちょっとアレだし、国際機関への信頼性が低下しているので、介入の枠組は少々難しくなりつつあるようにも思えるが。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-04-14 18:59:10) |