1921. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 ニューシネマは苦手ですがこれは何度でも観たくなる映画です。「スティング」でもそうですが、ジョージ・ロイ・ヒル監督にポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの映画史に残る最強コンビ。面白くない訳がないですよね。2人がそこにいるだけで絵になる。会話も、佇まいも2人の何もかもがカッコいい。そこに絡むバート・バカラックの音楽も効いています。“雨にぬれても”のメロディにのせての自転車に乗るシーンは名シーンですね。2人のほのぼのとした雰囲気に“雨にぬれても”のB.Jトーマスの歌声、メロディがとてもよく似合っていました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-16 23:58:41) |
1922. 紳士は金髪がお好き(1953)
《ネタバレ》 楽しいですね~。音楽に歌にダンスにこの頃の映画の持つ楽しい雰囲気に、マリリンのコメディエンヌとしての魅力が満開。もうそれだけで十分です。本作でも見せてくれる彼女の陽気でどこか子供っぽさを残した可愛らしさが大好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-15 14:45:40) |
1923. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 あまり好きな映画ではないですが、本作で見せてくれたデ・ニーロの素晴らしき怪演は数ある彼の名演技の中でもかなり強く印象に残っています。自室でジェリーと大声で妄想の真っ最中にお母さんに叱られているデ・ニーロがカワイイです。ジェリーの車から降りた次のシーンで本当にジェリーと一緒にランチしてる!とびっくりしたけど次の瞬間これが妄想だと分かる。何なんだこれは…?と、これでもうデ・ニーロとスコセッシ監督の作る独特の世界に一気に引き込まれます。妄想、薄ら笑いに高笑い、何度もオフィスに押しかけ、別荘で空気が読めず友達の如く振舞う様子や漫談に至るまでデ・ニーロの表情と演技を見ているとやっぱり彼は凄いなあと思わされます。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-03-15 03:44:41) |
1924. バンド・オブ・ブラザース<TVM>
《ネタバレ》 実に素晴らしい戦場の人間ドラマでした。一話ごとの完成度が高く、部下を愛し、部下のために行動し、部下を失う上官の気持ちやお互いを思いやる戦友の絆の深さなど一人一人の戦場の人間描写が見事でした。また、幾度となく登場する重傷を負い、死んでいく兵士の最後の表情に戦争の惨さを感じずにはいられません。第8話の2日目の斥候を出す作戦の際、「朝までゆっくり眠れ」というウィンターズの勇気ある決断には感動しました。全10話中、第9話と最後の第10話が特に印象に残ります。ラストでE中隊の面々が野球をする姿と共に語られるその後の人生、それに続く今なお健在なE中隊の方々の回想にも感動しました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-14 11:17:47) |
1925. サン・ジャックへの道
《ネタバレ》 亡くなった母親の遺言に強制され、あるいは遺産目当てで巡礼の旅に出た仲の悪い3人の兄弟が旅の果てにもっと大切な物に気付くというストーリーを軸に、この3兄弟と共に旅に出る人達が皆個性豊かでひたすら徒歩で行くゆったりとしたロードムービーの展開の中、様々な事情を抱えた彼らが次第に心を通わせ1つになっていく過程に心が和みます。最初は最もこの旅をバカにしていた長男が「一緒に旅をしている僕らは皆兄弟だ!」と神父に盾突くシーンがとても良かったですね。旅が終わり、皆が笑顔になっていたラスト、特にラムジィが温かく迎えられる様子に観ている僕の顔にも自然に笑みが広がっていました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-11 23:47:40) |
1926. さらば、わが愛/覇王別姫
《ネタバレ》 京劇で女形を演じる為に生まれてきたかのような蝶衣、「さらばわが愛 覇王別姫」に主演する為に生まれてきたかのようなレスリー・チャンの妖艶さが凄かった。脇を固めるコン・リー、グォ・ヨウも印象に残る見事な演技を見せてくれました。(この2人、チャン・イーモウ監督作品「活きる」では庶民の夫婦役でしたが、この時の2人も素晴らしかったです)覇王別姫で人気を博した蝶衣のまるでそのストーリーを生きたかのような人生と中国の動乱の時代に翻弄された京劇と登場人物の波乱に満ちた人生を描いた圧倒的なスケールの叙事詩に釘付けで実に中身の詰まった3時間でした。ラストの壮絶な幕切れに鑑賞後はかなり長い時間余韻に浸ってしまいました。チェン・カイコー監督の、京劇の女形の壮絶な人生を描いたという、まさに本作と同じ世界に再び取り組んだ「花の生涯―梅蘭芳」がもうすぐ公開されますね。今度はどんな京劇の世界と人生を見せてくれるのか楽しみです。 [映画館(字幕)] 9点(2009-03-08 20:19:21) |
1927. 薔薇の名前
《ネタバレ》 原作は読んでいないし、中世の時代背景やキリスト教に関する知識も無いので全てを理解していたかという自信は無いですが、話の軸がそちらではなく、あくまで修道院の連続殺人の謎解きミステリーであったので楽しむ事が出来ました。薄暗く終始夜のような寒々しい修道院、数々の仕掛けの施されたまるで迷路か迷宮のような図書館、次々に登場する得体の知れない修道士など、ミステリーの舞台となる修道院の怪しげな雰囲気に引き込まれます。そんな雰囲気の中、謎を解き明かしていくショーン・コネリーの渋い魅力とクリスチャン・スレーターの純粋な若者の2人の存在が輝いていました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-07 21:46:09) |
1928. 潮風のいたずら
《ネタバレ》 ゴールディ・ホーンがとても可愛く、コメディエンヌとしての魅力あふれる何度でも観たくなる映画です。実生活でも夫婦であるカート・ラッセルや子供たちとの息の合った掛け合いが微笑ましくとても楽しいです。笑って、泣いて、ケンカして、一生懸命生きて、普段着の自分と高級ドレスに身を包んだ自分のどっちが本当の自分なのかに気付いて、本当の1つの家族になって、最後はみんな幸せ。観ている僕たちにも幸せな気持ちと元気を分けてくれる陽気な人生賛歌です。沿岸警備艇の乗組員の「違反行為に愛の告白は入っていない」の台詞が素敵でした。 [DVD(字幕)] 9点(2009-03-07 13:20:27)(良:1票) |
1929. once ダブリンの街角で
《ネタバレ》 何となくTVで観始めたのですが、冒頭の街角で歌う「彼」の歌から一気に引き込まれました。評判が良く、期待して観て期待通りだった映画もいいけど、こういう素晴らしい映画との偶然の出会いって本当に嬉しいですね。できれば映画館で彼の歌を聴きたかった。また、「彼女」もとても素敵で良かったです。楽器屋で彼はギター、彼女はピアノで2人で歌う姿がものすごく素敵でいい雰囲気でした。そしてレコーディングのシーン、彼の飾り気の無い等身大の自分の思いをぶつけた歌詞、その腹の底から吐き出すような歌い方、その歌う表情とそれに合わせる彼女のピアノと控えめだけど綺麗な歌声。こんなに感動する歌を久しぶりに聴いた気がした。作品全体が何となく悲しげで、出会った頃から二人が結ばれない予感がした。一緒にロンドンに行く終わり方も悪くないけど、2人が自分でそれぞれの道を歩み始めたラストはこれからの2人の人生に幸あれと応援したい気持ちで一杯になった。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-06 22:56:32) |
1930. 新・男はつらいよ
《ネタバレ》 「笑える」という要素を考えた場合、この第4作はシリーズ屈指のとても面白い作品になっていると思います。それだけでも本作に十分高得点を付けられると思うのです。お馴染み、寅さんが帰ってきた時に起こるとらや騒動。本作のハワイ旅行騒動は何度見ても本当に面白い。また、後半に栗原小巻演じる春子先生に恋をする寅さんが「は~るが来た!は~るが来た!」ととらやに入ってくる場面や、婦系図を語るおいちゃんとそれを聞く寅さんの2人の見せる至芸にも何度観ても大爆笑です。大笑いさせてくれる場面やエピソードが一杯詰まった第4作。とっても貴重なおばちゃんのスカート姿も素敵な第4作。8点とさせていただきます。 [地上波(邦画)] 8点(2009-03-05 14:41:25) |
1931. 続・男はつらいよ
《ネタバレ》 寅さんの葛飾商業の恩師、坪内散歩先生と寅さんのお母さんを演じる東野英治郎さんとミヤコ蝶々さんが実にいい味を出しています。特に散歩先生が好きですね~。酒を飲みながら寅さんを叱り付け、神妙な顔でその説教を聞く寅さん。このかつての恩師と教え子の2人のいる場面がとても素敵です。そこに絡む本作のマドンナ、佐藤オリエ演じる夏子もとても魅力的です。散歩先生が寅さんを呼びつけ、かつての教え子に「江戸川のウナギが食いたい」無茶を言い、寅さんに一旦断られると「もういい!」ダダをこねる恩師。老いについてしみじみと考えさせられますが、教師を退職した後も自宅で英語を教えている近所の子ども達に囲まれ、親孝行な娘と自分を慕ってくれるかつての教え子と過ごした散歩先生の人生最後の日々はとても幸せだったでしょうね。あたたかい気持ちにさせてくれるラストはシリーズ屈指のとても素敵なラストシーンだと思います。そうそう、病院のベッドの上で腹巻に鉢巻姿でバイの様子を披露する寅さん。これはもう渥美清さんの真骨頂ですね。 [地上波(邦画)] 9点(2009-03-05 14:37:16)(良:3票) |
1932. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
《ネタバレ》 警部がフグの毒で犯人に毒殺されかける!?でも、そこはさすが警部。それを逆手にとって決定的証拠を掴むラストは相変わらず鮮やかです。今回は被害者が人望ある高級レストランの経営者。捜査に協力的なレストランの経営者仲間達から高級な料理をゴチになりまくって食べまくっている警部の姿が一番印象に残ってしまいました。 [地上波(吹替)] 4点(2009-03-03 21:50:59) |
1933. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM>
《ネタバレ》 ちょっと今回は犯人を追い詰めるにはコロンボにしては説得力に欠けるように思いました。数人のファンと同時にチェスの対局をするというイベントの真最中に割り込んで得意の心理戦を展開する警部とそれに動揺して勝負を1つ落としてしまう犯人。これで熱くなってしまって墓穴を掘ることになる犯人。この警部と犯人の最後の対局がなかなか良かったです。 [地上波(吹替)] 5点(2009-03-03 21:47:39) |
1934. 脱獄の報酬
《ネタバレ》 これがジャン・ギャバンの遺作だったんですねえ。老いたジャン・ギャバンが遺作にして見せる貫禄が凄かったです。人間的な器の大きさを醸し出す老ギャングを重厚な演技で見せてくれました。神父に変装してのエピソードが以外に面白く、隠しておいた金の行方は果たして?のラストもとても良かったと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2009-03-03 20:24:32) |
1935. ロミーとミッシェルの場合
《ネタバレ》 同窓会かぁ・・・。久しく出てないけど、どうせ今夜限りでほとんどの奴は今の自分を詳しく知らない。ちょっとカッコつけたいという思い。分かるなあ。ノリノリの2人組に音楽もバリバリのリアルタイムで聴いたゴキゲンなナンバーばかり。そんなに期待して観た訳ではなかったけど、難しい事を何も考えず楽しむにはもってこいの映画。楽しませてもらいました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-02 22:16:25) |
1936. トスカーナの休日
ストーリー的には平凡で物足りないものの、この雰囲気は悪くはないですね。イタリア映画によく登場するトスカーナ地方の美しい風景、ゆったりとした展開に癒されます。これまでの人生を一度見つめ直し、これからの人生に向けて再出発する。ニッポンのサラリーマンの僕には難しいですが、一度はこういう日々を過ごしてみたいものです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-03-01 20:18:08) |
1937. ローマの休日
《ネタバレ》 多分僕が今までに繰り返し観た回数の最も多い映画がローマの休日です。全てのシーンのオードリーがまぶしすぎるほどの魅力にあふれ、この名作の何を、どこから、どうレビューすればいいか分からないくらいです。でも、一つだけあげればラストの記者会見ですね。記者会見でのアン王女とジョーの心のこもった2人だけの“会話”が最も好きです。グレゴリー・ペック、エディ・アルバートの2人も素晴らしかった。笑顔で会見場でアン王女を撮影し、アン王女に思い出の写真を渡すアルバートが実に気持ちがよく、ペックの会見の間は笑みを絶やさず、そして会見場を立ち去るラストシーンの姿もたまらなくいい。ストーリーはジョーが記事にしない事も結末も大体分かってしまうのですが、僕にとってはそれでいいんです。極上のラブロマンスであると共に人間の真心を変にひねることなくストレートに見せてくれた事が嬉しいです。この名作の誕生に関わった方々に、アン王女役にオードリーを選んでくれた事に心から感謝したい。そして観ているだけで幸せな気持ちにさせてくれるアン王女・オードリーに心から感謝したいと思います。 [地上波(字幕)] 10点(2009-02-28 19:24:25)(良:1票) |
1938. パール・ハーバー
《ネタバレ》 公開当時映画館で鑑賞。映画館に足を運び、色んな映画を観てきましたが、途中で帰ろうかと真剣に考えたのはこれくらいだと思います。日本で公開すべきではなかった映画だと思う。 [映画館(字幕)] 1点(2009-02-27 20:49:28)(良:1票) |
1939. ナイアガラ
《ネタバレ》 荒々しくも美しいナイアガラの滝の絶景が実に見応えがありました。ジーン・ピータース、マリリン・モンロー、ジョセフ・コットンらの適材適所のキャスティングも冴えていると思います。「マリリン・モンロー主演のサスペンス」というイメージがあったのですが、ストーリーはちょっと意外な方向に。でも、その分楽しむことができました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 00:16:18) |
1940. 刑事コロンボ/魔術師の幻想<TVM>
《ネタバレ》 ウィルソン刑事との警部のコートをめぐるコントが面白かったです。なかなか素敵なコートだったけど、警部にはやっぱりいつものヨレヨレコートが一番似合っていますよね。魔術師サンティーニのお株を奪うマジックを披露しながら犯人を陥落させるラストはお見事でした。 [地上波(吹替)] 7点(2009-02-25 22:24:41) |