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1.  ビルとテッドの大冒険
アメリカのコメディは日本人に受けないという例に洩れず、面白いことは面白いけど、作品そのものはバカ受けするほど面白いとは言えなかったかな。ただ、本作が、何故、全米で未だにカルト的な人気を博しているのかは、テッドの在り方なんだろうな。テッドって、全編弾けているビルの横で、間抜けているんだけど、どこかそわそわと落ち着きがなく、どこかおどおどとぎこちない。自分のやりたいことはあるけど、厳格な父親には逆らえ切れない。勿論、テッドが何故こうなのかは、本作終盤で、名のある心理学者が語ってくれるが、このテッドの在り方が、当時のXジェネレーションズの反映であり、今も尚、当時の年代、あるいは今の年代すらも抱える問題を代弁していたのかも。本作は、言わばキワモノのコメディだけど、厳格な父=社会規範に逆らえ切れないけど、迷路の中で爆発寸前の出口を探しているテッドが出口もなく成長したら、それは例えば「ファイト・クラブ」の僕であり、「アメリカン・ビューティ」のビデオ・マニア&薬の売人の彼にもなりうる不安定さ、あるいは危険性を孕んでいる。本作のカルト的人気を支えた人は、そんな匂いを嗅ぎ取ったんだろうな。無論、当時のキアヌが、そこまで考えて役作りをしたとは思えないし(撮影時期を思えば、これがハリウッド映画のほぼ初作品のはず)、監督も、そこまで考えて撮っていたとは思えないけど、テッドの、どこかおどおどとした雰囲気が、空気の中で呼吸が出来ないようなXジェネレーションズの感性を掴んだのだと思った。それがあまりにも絶妙だったおかげで、キアヌ=テッド=Xジェネレーションズの代表としてしまうんだろうな(苦笑)。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-16 00:34:54)(良:1票)
2.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲
現在、5作品中では、やはり本作が一番好きだなぁ。とにかくR2D2が可愛いのよ。健気だし有能だし、電子音がこれまた可愛い。という妄想はさて置き、本作の何が一番好きなのかなぁと言えば、5作品中最も、世のしがらみのあざとさが出ているから、なのかな。1作目は、冒険心と正義感に溢れた若者と理想主義に邁進する御姫様が悪漢に立ち向かう純粋に正当な勧善懲悪を貫いていたし、ベイダーもただ悪者だったし、ハンにしても斜めに構えていても一匹狼を気取るガキ大将だったけど。本作では、ハンとレイアの微妙な男女の機微や、ランドの守らなければならないもの(利権もだろうけど、シティに暮らす人への責任もあるだろう)への葛藤とか、ベイダーの皇帝への暗く澱んだ上下関係、ルークの、ジェダイとして、しなければならないことと、人として、しなければならないこととの軋轢とか。実際、ハンとレイアを助けに行こうとするルークを止めようとするオビ・ワンとヨーダの言い分は、正論ではあるけど、十分あざとい。ルークは師に反して仲間を助けに行ったけど、あそこで助けに行かないルークには、誰も共感しない。世のしがらみのあざとさの中で、ルークだけがあざとさに無縁で、だからこそ、クライマックスで自ら落ちていくシーンにも説得力があるし、ジェダイの資格も見えてくるような気がする。確かに完結はしていないけど、ハンとレイアにしても、ランドの葛藤にしても、ベイダーの皇帝への思惑にしても、このお話はこのお話で、きっちり終わっていると思うし、だからこそ、本作が一番いいという人が多いのだろう。
10点(2004-10-14 23:26:12)(良:3票)
3.  竹取物語(1987)
この作品、DVDになったんだなぁ。なんとなく、感無量。初めて劇場で見た時は、おや? おやおや? おやおやおや? って感じだったような気がするけど(何しろ、スターウォーズや未知との遭遇があったし)、DVDで改めてみると、やはり市川監督の実験的な作品のひとつで、しかも、それなりに纏まってたのね、と思った。改めて見ると、あの当時の邦画としては、わりと出色ではない? 正直に言えば、近年の「陰陽師」より、ある意味、クオリティ高いじゃないと、思ってしまったよ。それは勿論、市川作品の常連の役者の確かさもあるのだろうけど、これは実験的な映画と割り切って作った監督の力量の賜物なんだろうなぁと、思う。俯瞰して撮る平安京、その、歴史的には古代都市にあたる都に飛来するUFOのシュールさ。「これは、八世紀の物語である」。これは、日本最古のSF小説である。日本は、こんな時代から、異文化交流というものを身近に感じていたのである。それにしても、三船敏郎って、もしかして下手? とも思ってしまった。最後に、ちゃんと明野の目が治ったのが、嬉しかった。
9点(2004-07-14 23:57:46)(良:1票)
4.  トーチソング・トリロジー
珠玉の一作というけれど、これは、ほんとに珠玉の一作だった。ゲイを扱った映画は数々あれど、本作は、差別されるゲイの悲惨さを取り立てて感傷的に描くわけでもなく、ことさら感動的に盛り上げようという意図もなく、愛とは何か、家族とは何かということを、主人公を中心に淡々と描いていくだけである。にも関わらず、見終わった後は、ジーンとする。ただただ、ジーンとする。ファイアスティン=アーノルドとバンクラフト==母の対決シーンは、どこをとってのいいが、特に最後のやり取りは素晴らしい。「死者は失敗しないからね」というアーノルドの科白は、ありがちだけど、アラン=ブロデリックの残してくれた「忘れ形見」を守る為にも、現実の中で前向きに生きようとする姿勢を示している。でも、アランの亡くなり方は、気の毒だったなァ。それにしても、綺麗で可愛い若手の男優にとっては、こういう役は、やっぱり通過儀礼なんだろうか。マシューってば、とってもキュートだ。
10点(2004-07-11 23:24:49)
5.  リバース・エッジ 《ネタバレ》 
実際に起こった殺人事件を元に、ジェネレーション・ギャップを描いた、あるいは描こうとしたダークな青春ムービーで、友人が起こした殺人を巡る若者の心の揺れがテーマなんだけど、とにかく取っ付きは悪い作品だったなぁ。若手俳優のアンサンブル・キャストで、キアヌは初め、画面の端っこにいるのだが、いつのまにかリーブス=マットとミラー=ティムの兄弟の確執が、本筋を食ってしまっている感がある。ホッパー=フェックも確かに怪演なんだろうけど、ジェネレーション・ギャップを表わすには、存在が曖昧で分かりづらいのが難。とはいえ、警官や教師の、お定まりの説教じみた持論は、定型的過ぎて鼻に付く。その中で、キアヌの演技はとても繊細で、心の揺れの表現は凄い。家庭内の苛立ち、妹への気遣い、弟との軋轢。大人への反発をしながらも、悪ぶる弟には、やはり大人と同じような目で見ている葛藤が、友人の殺人を通報するという結果になっていく難役を、実に繊細に演じている。特筆すべきは、マットの弟ティムを演じたジョシュア・ミラー。殴ってやりたくなる憎ったらしさは、いっそ見事。それにしても、公園の一夜には、思わずのけぞった。キアヌの受け身のセクシャリティって、結局は、撮る側が、あの綺麗な顔に、ああいう表情をさせたいだけなのね(爆笑)。他人に薦められるかどうかは謎だけど、キアヌ・ファンには必見。
6点(2004-03-21 22:04:48)
6.  つる-鶴- 《ネタバレ》 
吉永小百合出演作100作品目記念映画で、ネタバレも何も、ずばり、「鶴の恩返し」だもの。で、これもまた、市川崑の実験的作品かも。ほんとに、冒頭から「まあ、日本昔話」って映像で、「まんが、日本昔話」のオープニングが流れてきてもおかしくないくらい、それは綺麗な雪原の地平線に昔懐かしい一軒家って情景には、溜息した。でもって、白い衣装を纏う吉永小百合さんが、それは綺麗だったのよっていう記憶だけある。う~~ん。DVD化、しないのかなぁ。ただ、「細雪」でもそう思ったけど、本作も、多分「映画館の画面」で見ないと、溜息の出る雪原の綺麗さが伝わらないかも。
7点(2004-02-22 02:41:07)
7.  鹿鳴館
この作品を、どう評価すればいいのかなぁ。とにかく、映画館で初めて観た時には、最初、凄い違和感があったのを覚えてる。ストーリーではなく、画面が。そのうち、「ああ、これは、舞台形式を映画でやってるんだな」と思って、なんとなく納得した(ストーリーは、三島由紀夫の戯曲の映画化だしね)。市川崑の、実験的な映画のひとつだったんだな。でも、衣装もセットも、市川作品らしい、華美ではないけど優雅で、暗くはないけど時代の重みのあるものだった。当時、石坂・浅丘の初の夫婦共演が話題になっていたけど・・。「う~~ん?」って感じがしたかな、やっぱり。ただ、初めは違和感を受けた画面構成だった覚えがあるから、人によっては、ちょっと・・と思うかもしれないけど、評価としては、「DVDになって欲しいなぁ」と思ってはいるので、7点。
7点(2004-02-22 02:13:19)
8.  旅立ちの季節/プリンス・オブ・ペンシルバニア
「キアヌ・リーブスの初期の頃の作品は、恥ずかしくないレベルを保っている」という評を、どこかで読んだ記憶があるけど、本作は、その若い頃の作品の集大成みたいな感じ。作品そのものは、低予算のダークな青春ムービーの乗りだけど、とにかくキアヌの繊細な演技は、未だに「ファン必見」と言われるだけのことはある。特に、ボコボコにされた後に、ヒロインと初めてキスから事に及ぶまでの直前の、戸惑いや躊躇いを現したシーンのキアヌは絶品。ラストで、虚無感を漂わせて後ろ歩きするとこなんか、溜息もの。他にも、浮気をしている母親への微妙な確執や、横暴な父親との軋轢とか、全編、繊細なキアヌを堪能できる。作品そのものの出来はともかく、確かに「ファン必見」の作品だった。
6点(2004-02-21 00:31:06)
9.  処刑教室―最終章― 《ネタバレ》 
多分、当時の流行りだった学園物スプラッタ・ムービーの乗りで、サスペンスの含みも盛り込んだんだろうけど、スプラッタとしては思い切りはよくないし、サスペンスとしても中途半端。無意味な御色気シーンもどうにかして欲しい。ヒロインの父親が死にかけてるのにも、何の意味もない。精神分裂の連続殺人犯を演じたドノヴァン・リーチが、わりと凄みのある演技をしているだけに、可哀想過ぎた。ブラッド・ピット?この作品のブラピに関しては、ヒンボー(顔だけが売りの男優)と言われても甘んじてくれ。確かに輝くほど可愛いけど、それだけ。正直、あれを演技とは言いたくない。
2点(2004-02-15 22:32:17)
10.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
M・フリーマンの出世作だし、ずっと見たかったけど、なんとなく手がでなくて、やっと見たって感じだけど、ある意味、正解。10年前、もしかしたら5年前でも、「何これ。淡々とし過ぎてるし、せっかく出した社会問題も流してるし、つまんない映画」で、片付けてたかも。でも、普通に暮らしてる人の視点って、こんなものですね。社会問題を無視してるわけじゃないけど、でも、先ず自分の生活と価値基準があって、それが安定して初めて、社会問題にも目が行く。本作は、淡々と流れながら、凄い科白が一杯ある。一杯あり過ぎて、短く纏めるのはとても無理なくらい。なのに、物語は無理なく淡々と流れていく。素晴らしい構成です。けど、途中で世代格差を現す息子の嫁が消えてしまうのよね。まあ、極端な嫁だったし、介護をするしないで揉めても、後味が悪くなるだけだろうけど・・。「恐ろしいのは善良な人々の恐怖と無関心です」というキング牧師のスピーチを聞いていた時のデイジーの表情が印象的でした。
8点(2004-02-15 01:25:20)
11.  細雪(1983)
これは、最高に好き。原作至上主義にとっては、途中でブッツリ切れてしまうから、何事ぉと思うかもしれないだろうけど、映画としては、映像美といい、構成といい、文句ないと思う。四季折々の美しさや、和服の見せ方、家屋の佇まいや人物の描き方など、市川作品らしいショットで巧みに見せて、魅了してくれる。岸・佐久間・吉永・多岐川の4人の女優の共演が素晴らしい。けど、やはり吉永。旧家の御嬢様の嫌らしさを鼻に付く1歩寸前で演じる吉永小百合は、やっぱり見事に美しい。その吉永の義妹に懸想する曖昧さを、石坂浩二がやはり見事に演じてる。夫婦として、姉妹として、恋人として、他人として、人としての感情の機微が、登場人物全てに反映していて、且つ、食傷気味にならない。市川崑って、ほんとに役者を使うのが上手い。
10点(2003-11-03 00:29:01)
12.  バックマン家の人々
子供はいつだって、親の期待通りには育たない。子供にだってジレンマがあって、そこから抜け出したいと足掻いている。親が手助け出来ることもあれば、そうじゃないこともある。親から捨てられることもあれば、親を見限ることもある。軽いコメディ・タッチで描かれているけど、内容は結構深い。ま、卒がなさ過ぎっていえば、確かに卒なく落としてはいるけど、そこがふんわりと纏まってて好きだな。当時のリーフ(ホアキン)は、ほんとにリバーに似てて、キアヌと犬ッコロのようにじゃれるシーンは、なんだかちょっと悲しくなってしまう。
7点(2003-09-20 23:09:49)
13.  危険な関係(1988)
束縛されたくないけど、独占したい。独占されたくないけど、束縛したい。暇を持て余した男と女の見栄と虚勢は、いつの時代も同じかな。失って初めて気付く愚かさも、むしろ恋愛ゲームに徹していた方がなんぼかマシだけど、クローズとマルコビッチの、遊びに長けた中年過ぎだからこそ陥るジレンマは、「オバン、オジンが、何肩肘張ってんだよ」って感じが出てて、いっそ笑える。それにしても、「鳩の翼」でも思ったけど、清純な淑女が、ある一点を境に、あっという間に高級娼婦の顔になるって、なんだかなぁ。ファイファーの高潔さを際立たせる為とはいえ、女の立場としては、あんまり気持ちが良くないけど、そう思わせたユア・サーマンの表情の変化は見事。そんな中で、本作の救いは、キアヌ=ダンスニーの数少ない登場シーン。「ドラキュラ」でも、そう思ったけど、男と女が、欲望と策謀、好奇と打算でギンギンになっている中、ダンスニーが登場すると、ホッとする。マルコビッチが劇中で「純真な坊やだ」と言っている通り、「ああ、良かった。私、冷たいお水が飲みたかったの」っていう絶妙な登場には、救われる。それにしても、キアヌの純真さは、グラグラするくらい可愛い。コスチューム・プレイも、酷評されるほど似合わなくもないと思うけどなぁ。まあ、クローズのポンパドール婦人スタイルには、負けるけど。ラストは、化けの皮を剥ぐという意味合いなんだろうけど、結局、誰も幸福にはならなかっただけに、後味は悪いな。
7点(2003-08-22 00:20:02)(笑:1票)
14.  レジェンド/光と闇の伝説
雪の中、青のトーンで浮かぶユニコーンの場面は、思わず溜息が洩れた。綺麗だったよぉ。映像美は、確かに綺麗。森の風景とか、水の弾ける様とか、雪の青は絶品。闇の住人の特殊メークも、あの当時としては、良く出来てると思う。けど、やっぱ、ストーリーがねぇ。シリアスにしたいのか、コメディにしたいのか、中途半端で。主演のトム・クルが、可哀想なくらい活きてないし。映像綺麗だし、もう少し煮詰めて欲しかったなぁ。本作のトム・クルーズは、どうしてもミス・キャストって感じがするんだけど、でも、トム・クルって、やっぱり、なんか、どこか、妙に可愛いんだよね。
5点(2003-07-15 01:11:32)
15.  48時間
あんまりなぁ、って感じかな。もっとテンポのいい作品だと思っていただけに、48時間しかないのに、そんなにトロトロしてていいのかなぁと思うくらい、イライラした。ニック・ノルティは、男臭い体臭を感じさせるような男が、この時代のアメリカのヒーロー像だったんだろうな。一国主義に邁進し、それがこのまま続けば、これからのヒーロー像もそういうイメージに転換していくのかな。あとは、「ザ・メキシカン」のサマンサが、ことさらヒステリックなのかなと思っていたけど、ノルティの恋人役も似たようなことを喚いていたとこみると、そうじゃないらしい。
5点(2003-05-04 22:56:38)
16.  戦争の犬たち(1980・アメリカ)
「見てから読むか、読んでから見るか」。フォーサイス作品に限っては、読んでから見ているせいか、映画はどうしても大味に感じてしまうんだけれど、衛星放送で久し振りに見て、どうも、公開当時、同じ頃に公開された「ワイルド・ギース」とゴチャゴチャになっていたらしいと気付いた。本作の醍醐味は、ドンパチそのものより、その下準備と駆け引きとか裏工作で、戦争っていうのは、こうして起こっていくものだというプロセスは、ちょうど今の、世界規模の戦争への駆け引きに符号するものかもしれない。クリストファー・ウォーケンの突き放したようなシニカルさは、シャノンのイメージを際立たせている。最後の、「買い戻せ」って冷たく言い放つところは、好きだなぁ。
7点(2003-02-25 22:31:08)
17.  ファイナル・カウントダウン
基本は、「パール・ハーバーを忘れるな」という映画だが、「パール・ハーバー」よりは、日本人には取っ付きがいい。当時は、少年漫画で「エリア88」が人気を博していた頃で、その便乗のように、トム・キャット見たさに、5回は映画館に通った。この当時は、VTRでさえ、やっと普及し始めた頃だったからで、TV放映された時に、せめて音だけでも取ろうと録音したカセットが残っている。夢中で見た記憶がある。が、その割りには、配役の名前は、チャプマンしか覚えていない。あ、そうそう。犬の名前は覚えている。「チャーリー」という。大型犬で、確か、コリーだったと思う。ヒロインが車の中から、最後に、「チャーリー」と呼ぶんだった。この当時から、アメリカ映画で「犬」は必需品らしいし、クレジットに載ってもいいくらい、ポイントのある役だったように覚えている。ストーリー性はともかく、戦闘機の空母への発着シーン、ゼロ戦とトムキャットのドッグ・ファイト、空中給油のシーン、空母の中での兵士の生活などは、リアルで面白い。だから、マニア向け、かな。当時、着眼点としては、面白い発想だった。
7点(2002-11-08 00:45:13)
18.  復活の日
日本沈没よりも、ある意味、よりリアリティのある怖い素材の映画である。バイオハザードは今でこそ一般的だが、この当時に、この作品を書いていた小松左京が、凄い。映画としては、邦画を見直したスケールの大きい作品であると同時に、原作を超える映画は、やっぱり、そうは転がってはいないということ。映画の脚本から書き下ろしたのならともかく、小説を原作したら、やっぱり小説の方が細かい心理描写が出来るからねぇ。何より、何故無理矢理、色絡み、女絡みを入れなければならないんだ。原作に忠実に描いても、十分、通用する内容だったぞ。「南に行くんです」「でも僕は、南に行くんです」と、ボロボロになって、ただただ南を目指す草刈のひたむきさが、とても良かった。
7点(2002-10-18 00:00:32)(良:2票)
19.  リック
以前に、「アンビリバボー」だかで、太陽の光(紫外線なのかな?)に当たると死んでしまう特殊な病気を持った子供と母親の再現ドラマを見ていたせいか、妙に感情移入してしまった。それにしても、親の愛情というのは、凄い。父の必死な思いが、ひしひしと伝わってくる。自分自身のことならば、人間として、人間らしい知的活動が出来なくなったら安楽死させて欲しいと願っているが、それが家族で、治療費を払い続けることの出来る身だったら、たとえ植物人間になっても生きていて欲しいと願う。それこそ、「もしかしたら、明日には治療法が見付かるかもしれないじゃないか」と。逆説が、母親。なまじ知性があるから辛いんであって、本人に自覚が無い症状なら、本人はいっそ幸せというのは、結構、シビアな描写かもしれない。若きブラッド・ピットは、綺麗でしたねぇ。瑞々しい美しさという表現が、誇張じゃないほど綺麗。演技が若いのは、仕方が無い。ただ、若い故の率直でストレートな演技は、嫌味もなく、限られた時間に全てを燃焼したいという「リック」にピッタリ嵌まっていた。でも、万年青年、万年若造のイメージのあるブラッドも、やっぱり、ちゃんと歳食っていたんだなぁ。
7点(2002-10-10 23:27:55)
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