1. ダイナマイトどんどん
突拍子もない設定で、メタな任侠パロディみたいなところもありつつ、任侠モノとしてもコメディとしてもちゃんと成立している。ピッチングではないけれど、演出も豪華出演陣の芝居も、緩急の使い方が素晴らしい。軽薄に堕さず、軽妙の線を守れているのは、出演者と監督の力量も大だろう。1950年という煤けた印象のある時代の、しかもヤクザ物でありながら、ファンタジーであることを優先した鮮やかな色彩も表彰もの。岡源ダイナマイツのユニフォームには衣装賞をあげたい。決闘や乱闘シーンの間延び、若干の長さを感じるところは減点材料だけど、ときに笑い、ときに手に汗を握り、ときにしんみり。娯楽映画の王道のような作品で、「ああ、現代でもこういう映画をもっとみたいなあ」と思える作品だった。 [地上波(邦画)] 8点(2015-12-15 10:51:51) |
2. ブルース・リー/死亡遊戯
感情的で、頑固で、いらん行動で事態を悪化させるという、苛立たしいヒロインの諸要素を余すところなく備えたヒロインにげんなり。それから、出てくる格闘家が皆やたらにタフで、一つ一つの闘いが長くて飽きる。基本的にはケンシロウじみた「俺つえー」でいってもらって、苦戦するのは大ボスだけにしてもらいたかった。それとこれは重箱の隅のようだけど、マフィアの部下が雁首揃えてひとりも銃を携帯してないのはやっぱりおかしい。その点、『燃えよドラゴン』は上手かったのにね。 [地上波(字幕)] 3点(2015-07-22 15:20:02) |
3. ビッグ・ウェンズデー
サーフィンはしないが、サーフィンを題材にした映画は好き。映画そのもののストーリーはパーティーあり、ベトナム戦争ありで、この時期の青春映画のパターンにすっぽり嵌っているが、これまた定番「時代に取り残されたかつての若者」を「ロングボードからショートボードに移り変わったサーフィンの波」をもって語らせた所が上手いと思った。まあ、どなたかもおっしゃられてましたが、最後の「ビッグ・ウェンズデー」が撮りたくて作った映画のような気がする。 7点(2004-11-23 19:52:08) |
4. レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ
映画として公開したから映画だ!!「天国への階段」でのジミー・ペイジが涙出るほどカッコイイです。「幻惑されて」のソロでのジミー・ペイジがションベンちびるほどカッコイイです。「貴方を愛し続けて」でのジミー・ペイジが鼻血吹くほどカッコイイです。ZEPのロゴ入りジェット機に乗って颯爽と帰っていくジミー・ペイジがゲロ吐くほどカッコイイです。まだ10代ですが、ジミー・ペイジは僕の神様です。でも僕はヴォーカリストです。そして、やっぱり映画ではないと思います・・・。 5点(2003-10-06 05:07:29) |
5. 戦国自衛隊
死ぬほど頭の悪い映画。自衛隊もバカ、武将もバカ。時代考証メチャクチャ、自衛隊に戦略性無さすぎ。この映画を観て「自衛官って死ぬほど頭が悪いのね。」と思われないことだけを切に願います。ただ、発想は良いと思うので、もっとまともな監督にリメイクして欲しい。 1点(2003-08-21 06:33:34) |
6. 小さな恋のメロディ
ふっ・・・もうこんな恋愛は俺には無理なのかな(遠い目)。「雰囲気で見せるイギリス映画」の究極型かも知れない。どこがいい、というんじゃなくて「いい映画」。音楽もとても良かった。まあ、世の中の男女はこれを観て「恋愛」を再確認するべきかな。ある意味「苦い」映画。 8点(2002-12-11 15:12:17) |
7. 座頭市と用心棒
「座頭市」の監督が撮ったんだからしょうがないんだけど、かなり座頭市寄りに体重がかかってる。「座頭市」見た事ないんで。用心棒の活躍が見たかったのにこんなの三十郎じゃねえ!(三十郎だとは一言も言ってないけど)黒澤明の三十郎は、弱きを助けるボランティア精神で人を斬りまくってたのが、この映画では完全に私利私欲のために凶行を働く。酒を飲んで女の事で泣くのもダメ(ちょっとカワイイと思わんでもないけど)。何か「ハンニバル」でのレクター博士に失望したのと似た感覚があった。話的には、黒澤の三十郎シリーズにある「笑い」という要素がほとんどないので、ちょっと10代が時代劇を見るには辛い。 5点(2002-11-13 01:10:31) |
8. トラ・トラ・トラ!
DVDで見たせいかもしれないけど、30年前であの映像は凄い。パールハーバーは元々ゴミだと思ってたが、これを観たらゴミにすらならない。ボケボケしてるアメリカ側のシーンの合間に、粛々と真珠湾に向かう日本軍が映る。この緊張感!自分は別に右翼じゃないけど(でもちょっと右寄り)日本機の発艦シーンからラストまでは、胸が高鳴りっぱなしでした。不謹慎? 8点(2002-08-31 11:43:04) |
9. レッド・サン
ハイレベルなバディ・ムービー(?)チャールズ・ブロンソンのの軽さと三船の重厚さが見事にケミストリーを作りだしてる。アラン・ドロンも初めて見たけどカッコ良かった。「世界のミフネ」が本当に世界レベルの名優であったことを示す格好の作品。 8点(2002-08-27 12:57:22) |
10. ひまわり(1970)
ごめんなさい・・・ソフィア・ローレンがうざったくてしょうがなかった。「夫を見殺しにしたのね!?」という所なんか、「じゃあテメェ一兵卒としてロシア行ってみやがれ!!」と心から思った 5点(2002-08-11 16:34:34)(笑:1票) |