1. 恐怖と欲望
iTunes Storeで鑑賞。内省的な台詞を繰り返して何が起こっているのかよくわからないけれど、スタンリー・キューブリックの初監督作ということで鑑賞する価値はありました。ここから10年で『博士の異常な愛情』が生まれるわけで、監督がとてつもないスピードで進化したことが伺えますね。 [インターネット(字幕)] 4点(2014-08-16 00:03:25) |
2. 地球防衛軍
《ネタバレ》 「地球防衛軍」という見栄を切った割に、舞台は狭い印象ですね。モゲラが完全に謎で、それが逆によかったかもしれない。1957年のカラー作品というのも貴重だし、特撮ファンなら観ないといけないけど一般の方は無視していいんじゃないでしょうか? [DVD(邦画)] 4点(2011-07-27 05:27:10) |
3. 大怪獣バラン
ディアゴスティーニの東宝特撮シリーズでついに鑑賞。15年以上前から観たかった『大怪獣バラン』がついに! あの頃の『ラドン』や『モスラ』、『バラン』にはゴジラのような大義名分がないのが辛いなあと思いました。なんとなく上陸したり、なんとなく破壊したり・・・。個人的には歴史的価値のある映画です。 [DVD(邦画)] 5点(2011-05-24 18:18:23) |
4. 戦国無頼
三船敏郎、三國連太郎の美しさに惚れた。隊列や合戦の様子などは、数秒しかでてこないのだけれど、この数秒のために甲冑を着込み、撮っていたかと思うと言葉がでない。映しだされる山並み、日差し、風や出演者の白い息を見ていると、当たり前のことかもしれないが、「ああ、55年前にも人が生きていたんだなあ」と嬉しくなった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-01-07 15:41:26) |
5. 醜聞(1950)
《ネタバレ》 人間性を問う黒澤作品。「良心とは?」「嘘でもおもしろければ正義か?」ということを、エンターテイメントとして(ここが超重要)映画にした作品。この作品を観て、嘘くさく、けむたく、甘すぎる感覚を持つ僕たちはすでに病んでいるのかもしれない [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-22 23:33:44) |
6. ローマの休日
シンプルイズベスト!! オードリー、これがスターの魅力か!! やさしい気持ちになれる映画です [DVD(字幕)] 8点(2006-03-15 09:41:35) |
7. 宇宙大戦争
このダンディズムったらないよ。大マジメに(イイ意味で)宇宙人と戦っちゃうんだから!!地球にのりこんでくるスーパー科学力をもった宇宙人にだよ!!昭和34年だよっ!!「…確かに。現時点での、1959年の私たちには不可能かもしれない。だが、しかし!!1965年の、6年後の私たちにならきっと…いや、必ず宇宙を飛び、そして凶悪な宇宙人が攻めてこようとも戦えるっ!!現時点でそのような技術はなくとも、時間さえあれば宇宙人に勝てるっ!!」…。コレ。この自信ったらないよ。現代人には無理。未来への期待ガンガンだよ。そんなダンディズムを支える伊福部サウンド。シビれる伊福部サウンド、鳴りっぱなし。後のゴジラ映画で聴いたことのある有名曲、流しっぱなし。この自信。現代人にはウラヤマシイかぎりです。軟弱な現代人はこの映画から学ぶことが実はあるのかもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-02-23 04:53:20)(良:1票) |
8. どん底(1957)
もうね、駄目www。ドンゾコを楽しんじゃってるもん。「あぃあぃ、まあ飲みなよぉ」で済んじゃうもん。いやあ、楽しいねぇwww。ちょっと、最後の踊りのシーンなんか一緒に踊っちゃったよ(爆)。これだけオモロイ俳優の競演は見事! いいもの観させていただきました。左卜全、最高! [DVD(字幕)] 7点(2006-01-23 01:24:08) |
9. 蜘蛛巣城
あの「間」がおどろおどろしさを強調していたように思う。三船のイッてしまった目が印象的。もちろんラストの弓矢も。あれは文句なしの名シーンですね。蜘蛛巣城っていういかにもエンターテイメント爆発かと思いきや「そっちかー!!」みたいな(笑) [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-13 22:13:27) |
10. 隠し砦の三悪人
これは脚本がパンチ不足でしょ。痛快感ないですもん。ダラダラ逃げてるだけですから。しかもとってつけたような槍での試合。僕、先端恐怖症なんですよね(笑)見ていると眉間が痛いのなんのって!!あれはラストのためにねじ込んでるようにしかみえないです。この映画のよいところはキャラクター。3人のバランスがもう…!!三船さんはいつもどおり三船敏郎なわけですがそれが究極。馬上、両手放しで刀を構える三船の力強さといったら…!!アートです。美しい…。で、千秋実と藤原釜足!!素晴らしい!! [DVD(字幕)] 6点(2006-01-10 23:47:03) |
11. 無法松の一生(1958)
この癒される感覚……。車輪とともに駆け抜けた一生。松っつぁんの純粋で粋な性質に温かさを感じずにいられません。走馬燈のような、ネガ反転のような、あの映像もいい味が出ていました。最近やっと黒澤映画を観始めまして、三船つながりでみたんですが……いいですねえ、三船敏郎! レビューを読ませていただくと、阪東妻三郎はコレを超えるという……。み、観たいぞ!! 稲垣監督の時代劇をいくつか観た後で「無法松がベネチア映画祭金獅子賞ってホントかよ?」なんて疑っていたのですが、観て納得。素晴らしい映画です。これが日本人の感覚だ!! [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-12-23 22:27:08) |
12. 柳生武芸帳 双龍秘劔
前作のような心理戦は影を薄め、陳腐な愛の物語になっちゃった。実に中途半端。すっきりしないし、何が「双龍秘剣」なんでしょうか?「原作を読め」ということなのか…orz [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-14 15:16:13) |
13. 柳生武芸帳(1957)
《ネタバレ》 シリーズものとはわかっていたのですが……ああいう終わり方ですか……。決着がまったくついていないので、肩透かしをくらった気分です。これは続編も観なければ。NHKで観たのですが、フィルムが古いせいか音声が聴き取りにくかった。それに加えて「時代劇口調」っていうんですかね?「候」とか「御意」とか。僕はまったく時代劇を観ないし、そういう本も読まないので、そういった言葉を自分の中で翻訳していくのが結構しんどかった。なんか三船敏郎もあんまりカッコよくなかったし [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-13 09:04:09) |
14. 生きものの記録
《ネタバレ》 「狂っているのは実はこんな状況にのうのうと生きている僕達ではないか。私はそう思わずにはいられないのです。」風なことを最後の最後に病院の先生が言います。この一言に集約されてるんじゃないでしょうか。正直、このセリフはありがたかった。それまで僕は「一体、何がどう『生きものの記録』なんだ?」とモンモンとしていたからです。社会性をもった利己的な人間と生物としての原初的な感覚に突き動かされる主人公。いや、あの…生き物=主人公って特定するわけじゃないんですけど、まあ物語全体の騒動も含めて記録、と。結局、最後は明らかに狂ってしまって「あ、なんだ。やっぱりコイツは狂ってたの?」と思われがちで物語を逆に難しくしているんじゃないか?なんて考えてしまう。「社会が人間を破壊した」みたいな?僕はそういうふうに感じました。最後に主人公について。あのオヤジが三船敏郎なんですね…。気付いたっていうか「もしかして…」と、最後まで確信できませんでした。見事な化け具合ですね。確かに三船敏郎が演じたほうが本物のジジイが演じるよりも「狂ったパワー」みたいなのが出ていいのかも。最後の音楽もねえ…退廃的といっちゃちょっと違いますが…イイですねえ。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-07 05:29:06) |
15. 老人と海(1958)
《ネタバレ》 合成技術がしょうもないわりに、カジキをよせた時の巨大感と圧倒感はスゴイ! これって僕が釣りをするからなんでしょうか。やっぱりね、デカイ魚がよってきたときのなんというか…、メーター振り切ってる感?が音楽もあわせて上手く描かれていたと思う。老人が海に浮かぶ情緒?も感じました。空も綺麗でしたね。ライオンの夢というのもなんとなくわからなくもないです [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-06 08:25:18) |
16. 生きる
《ネタバレ》 渡辺の「生」が、今まさにはじまろうとした、次のナレーションが「その五ヶ月後、彼は死んだ」。それまでの90分間で彼の苦悩を見せつけたあと、こうくるのです。そしてはじまる通夜での問答。志村喬をはじめ、俳優陣のハマりっぷりに感動しました。左卜全の、あのキャラクターは国宝ですよ。この映画に10点つけなくてどれにつけるんだ! この映画を観た誰もが人間を愛し、美しく生きることの素晴らしさに気付き、少しの反省をして欲しい。そんな期待をする僕は単なるロマンチストか? いや、これこそがヒューマニズムだ!! [DVD(字幕)] 10点(2005-12-03 00:57:50)(良:1票) |
17. 羅生門(1950)
多襄丸って「七人の侍」の菊千代と同じキャラクターに見えませんでした? 「ウハハハハ」とか「ヘンッ」とか、擬音のしゃべりが。でも、こういうキャラクターと三船敏郎がむちゃくちゃ似合うんですよねえ。野生の品格を感じます。羅生門の半壊具合がおどろおどろしくて好き [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-03 00:28:42) |
18. 七人の侍
僕も映画を300本ほど観てきて、遂にクロサワです。というのも……、怖かったんです。黒澤作品を観るのが。これだけ評価されてるじゃないですか? 「全然わからなかったらどうしよう……」って。結局、「smaステーション」きっかけで鑑賞することに。きっかけって大事です。この映画、「王道」といわずに何と言えばいいのでしょう。いつかどこかで見たモノが凝縮されているように思いました。スマステで言ってましたが、当時120円で何億か稼いで、それを今のお金に換算したら日本記録だそうです。納得。※侍ももちろんカッコイイのですが、東宝特撮で育った僕としては土屋嘉男が非常に気になって気になってしかたがなかった(笑)。これがデビュー作なんですね! [DVD(字幕)] 9点(2005-11-26 00:15:30) |
19. 死刑台のエレベーター(1958)
あの若者2人に「イッラ~(怒)」ときたのは僕だけじゃないはず。大人の問題にアタマの弱いやつが入ってくるな!と。と、もの凄く映画の狙いにはまっておきながら、そんなにおもしろくはなかったです。飽食の現代に生きながら、「普通のサスペンスを見た」という感じです [ビデオ(字幕)] 5点(2005-10-25 22:11:19) |
20. 大人は判ってくれない
邦題はわかりやすいですよね。原題は何?クワトロサンクープ?400、クープって何? ちょっと後半はダルさがありました。終わり方がどうもしっくりきません。でも、全体的におもしろかったです。あそこまでの非行にはしったことはないですけど、わかりますよね。気持ちは。 6点(2004-10-25 02:19:33) |